根本に愛があるからこそ、憎たらしく思ってしまうんだろうな。 知的障害のある妹、知恵と東京でマンガ家を目指す兄、知幸。 物凄い生憎劇を想像していましたが、そこまでではなく、知幸の知恵への愛情が詰まった作品だなと思った。 大人になって変わった部分もあったのかな。 今後、二人がこれからもっと心を交わしていっていって彼らなりの家族、兄弟の形を作ってほしいなって思う。
とてつもない傷みが画面を通して伝わってくる。読んでいて非常に苦しくなる漫画である。ページ数が短いため、ラストで何を言いたかったのか、少々わかりにくかったが、あらすじの文章に込められたメッセージを読めば著者が何を伝えたかったのか分かる。
中国共産党による、ウイグル人への人権弾圧の事実を、現在東京のIT企業で働くウイグル出身の男性を通じて、彼の故郷の家族、親族たちがどのようにして強制収容され、洗脳させられたかが、簡潔ながら赤裸々に描かれています。世界は様々な面で目覚ましい進歩を遂げ、人々の生活は便利になりましたが、人間のエゴの相変わらずなんと稚拙で残酷なことでしょう。飛行機は毎日何十万便も空を往き交い、多くの人が国と国との間を移動したり、旅行したりしていますが、このような世界のどこかで起きている、思想や政治、宗教による恐ろしい闇について知っている人はどれほどいるでしょうか? この作品のように、誰もが目にしやすく、読みやすい漫画にすることによって、多くの人がこの残酷な人権弾圧の事実を知ることは、たとえ各自がなんらかな具体的な行動を起こさなくても、近い将来必ず問題解決への糸口となることを信じます。自分と家族の身に起きたおぞましい体験を告白した男性と、作品とした世に発表した作者の勇気を称えます。
出来の悪い子供を、東大に合格させるというこのうえないシンプルな目標。これを、桜木は自分の飛び抜けた頭脳と指導力を持ってして見事達成させてしまうという爽快なストーリー展開です。 桜木は見た目はぶっきらぼうですが、人間味は非常にある情け深い人です。 巧みな話術と常識破りなカリキュラムで、生徒達を本気にさせ、東大合格を目指してビシバシ指導に励んでいきます。 頑張る意味を見失ってしまったり、もうひと頑張りしたい人にオススメしたい漫画です。特に東大を目指してない人でも、勉強する事に興味が湧いてくると思います。
子供の頃に見ていたかぼちゃワイン。 大柄ヒロインの元祖とも言えるエルちゃんですが、大人になって読み返してみると、エルちゃんって本当に可愛い女の子で、心底春助が羨ましいと思ってしまいます。昔の作品ですが今読んでも色褪せる事がない名作ラブコメです。
世界中でたくさんの悲しいニュースが相次ぎ、外出自粛で楽しみが見つけられない方も多いと思いますが、そんな時こそファンタジーの世界に魅了されてみてはどうでしょう。毎日が楽しかった子供の頃に戻るかのように、ワクワクドキドキをくれる作品だと思います。勉強ばかりで疲れてしまった学生たちにも、是非読んで欲しい!この作品を読んだなら、きっと冒険と感動の友情劇がアナタを楽しませてくれる物語です。
物語として素晴らしい。 装備ゼロの勇者が敵を倒し故郷を救う物語でもあり 闘いの果てに愛と友情で世界を照らす物語でもあり ひとりの少年が父を超えるイニシエーションの物語でもある。 関口将太くんが立派な寿司職人になるまでの成長物語、というワンセンテンスで片付けてはいけない。 関口将太が寿司を通じて人間力を高め、その清らかな心で病める人々を救う物語なのだ。 第一話から将太くんは間違いなくいい子であるが、困難に立ち向かい寿司の技術を身につけていき、人類がおよそ到達できないような高みにまでのぼりつめている。 ガンジーはピストルで襲撃され命を落とすその瞬間に、あなたを許すという意味のジェスチャーをしたと言われている。 関口将太自身を、関口将太の家族を苦しめ続けた笹寿司に対して何を見せたのか 人の心を失い修羅のように寿司を握った敵に対して何を見せたのか その答えは、ガンジーが死の淵まで提示し続けた許しの心に匹敵するものではないか。 寿司を握るという行為を通じて、ひとりの少年が神の域にたどり着くまでをわたしたちは見届けることができるのだ。 将太の寿司は創世記である。 将太の寿司は神話である。 将太の寿司は…寿司がめちゃめちゃ美味しそうである。芽ねぎ食べたい!マグロステーキ食べたい!お寿司食べたい!!! 煩悩を刺激する神話ってすごくないですか? 地球に将太の寿司が産み落とされたという事実、それがもはや神の御加護なのでは…!? 将太くんが神なのか寺沢先生が神なのかはたまた寿司が神なのかもうわからないけれども、とにかく将太の寿司は全人類に読んでいただきたい漫画であること間違いなし。 全ての人類が将太くんのように常に誰かを思えば世界は変わるのではないか。 隣人を愛せよ、隣人に寿司を握れよ。こんなご時世だからこそ愛を忘れずに生きていきたい。 ちなみにわたしが好きなお寿司屋さんは回らないかっぱ寿司です。新幹線すこ。 というわけでワールドステージ読んできます。
まず、この作品はレトロゲームを紹介することを主題とした漫画ではありません。 ファミコンで遊んでいた時代の、懐かしい思い出を描いた漫画です。 元は、コンビニコミック「僕らのファミコン日誌 ―80's,熱中時代」(2014年少年画報社)の掲載作品がベースになっており、総勢16名ほどの漫画家が各エピソードを漫画化したアンソロジー本です。 魚乃目三太、浅野りん、福丸やすこ先生などの、コンビニコミックでよく見かける漫画家さんたちが揃っています。 男の子のエピソードは男性作家が担当し、女の子のエピソードは女性作家が担当しているという印象を受けました。 ゲームで遊んだ思い出と言われても、ゲームそれ自体に熱中していると、記憶に残らなかったりしますが、友達のウチで遊んだ思い出などは、意外と覚えているものです。 ファミコンは家で遊ぶものですから、なにかとヨソの家族と遊ぶことも今より多かった気がします。 各エピソードにて、いろんな家族・家庭が登場しますので、それを見ているだけでとても懐かしい気持ちになれますよ。
社会問題を少し知れるシリーズって感じ。幼い子供はほんとになにされても母親が好きだから、酷だなぁと。。知らないだけで現実でもいろんな母子像が実際あるんだろうな。。
妹大好きな小学3年生のたっくんと、おしゃまさんの3歳になる妹、たまちゃん。野球の試合ではドジをばかりして活躍できないし、怖くて泳ぎもできないたっくんですが、たまちゃんを守るために水泳教室に通うという大決心をします。ドジなお兄ちゃんにがっかりしっぱなしだったたまちゃんも、それを見てやっとお兄ちゃんの優しさに気づいてくれてホントに良かった‼︎ 上がお兄ちゃん、下が妹という兄妹は、たいていお兄ちゃんが穏やかで優しい性格、妹ちゃんが男勝りでサッパリした性格、という組み合わせが多いのですが、こちらの作品でもそのパターン。それが故にコメディタッチのギャグ漫画的な作品の中にもリアリティが感じられて、たっくんとたまちゃんが生き生きとした存在として目に写ります。たっくんの天然さ、ドジ加減、優しさ、たまちゃんのおてんばぶり、3歳にしてすでにクールな観察力、お兄ちゃんに近づく女の子へのジェラシー、それらのすべてが微笑ましくて、愛らしくて、子供ってやっぱり可愛いなぁとほっこり、温かい気持ちになります。たっくんと同じく少し天然なママと、愛情豊かなパパも仲が良いのも、とても羨ましい‼︎ 子ども好きな人や、ほんわり温かい気持ちになりたい人にオススメの作品です。
貧乏浪人生・恩田くんのもとに、可愛い女の子が突然訪れたかと思ったら…その正体は彼が過去に残酷な殺し方をした「虫」だった…!!というお話。 とりあえず1話目は体を真っ二つにされたオオムカデでしたが、あらすじからすると、これからいろんな虫に襲われることになるのか…過去にどれだけ虫に恨まれるようなことをしてきたんだ恩田くんよ!!
※ネタバレを含むクチコミです。
恋愛に不慣れそうなのにグイグイくる陸くん。幼馴染の千里ちゃんが、戸惑う姿がまた愛しい…。早くラブラブな二人になってほしいと思う反面、くっつくまでのぎこちない時間がたまりません。やはり幼馴染モノは良いですね〜。いつの時代もキュンキュンさせてくれます。
高額は報酬だが、依頼人の希望に合わせて最高の料理を振る舞う。 料理を通じて、様々な人間ドラマが描かれ、毎回ほぼほぼ1話完結なので、どこから読んでも楽しめます。 主人公・味沢匠は、時には優しく、時には鬼のように厳しい表情を見せるなど、とても深みがあるキャラクターだと思います。
原作者である七三太朗氏は、「キャプテン」を描いたちばあきお氏、「あしたのジョー」を描いたちばてつや氏の兄弟になります。 七三太郎氏もサッカー漫画「イレブン」などのスポーツ物の実績があります。 ちば一族の傾向としては、地味でスタンダードな描写でありながら、主人公や、主人公に影響された周辺が無茶苦茶な努力をして結果を出していくという物が多く、この「がんばらなくっちゃ」にも似た要素があります。 今でこそ、そう言った作品は珍しくないかもしれませんが、昔のスポ根は無茶な必殺技の撃ち合いになる作品も多い中、真っ当な努力と真っ当な技術で展開していく作品は、キャプテンやこの作品がパイオニアと言えるかも知れません。 下手くそだった主人公が最初に狂気の特訓で実力をつけ、徐々に仲間達が影響されていく展開こそ、スポ根漫画の王道だと思います。
本格的なバトミントン漫画です。経験者しかわからないバドミントンの奥深さがしっかり表現されていると思います。主人公・大和のライバルである沢本翔という、天才バドミントンプレイヤーの存在も素晴らしい。燃え上がる情熱!みたいなエネルギーを感じる作品です。
フルカラーのイラストCG集に吹き出しをつけて漫画っぽく仕上がってます。暴政を敷く帝国を打倒するため、女騎士や姫が立ち向かい囚われるというシチュエーション。気の強そうな女騎士から、大人しそうなお姫様系などの女性キャラが揃ってます。成年向けではないので過激なエロシーンや拷問とかはないです。 くっ殺好き、くすぐりフェチには堪らないシーンが多いです。
遺跡発掘バイトの求人について、ネットで調べてみましたが、募集は結構多いんですね。肉体的にキツそうですが給料は悪くなさそうです。 この作品は、仕事を失った漫画家が遺跡発掘バイトで生計を立てるという実録漫画です。 普段知ることがなかった世界が覗けて面白いです。 さまざまな発掘道具や、自分なりに工夫してキレイに掘り進めるこだわりなど興味が尽きません。 「ビット」という正方形の枠を作り、そこを下へ下へと掘っていくのですが、下を向くと汗が滴り落ちる様子や、立方体の角を美しく掘りたくなる気持ちとか、深く掘った底から見上げると夏空にセスナ機が飛んでる様子など、情緒的な描写も良いです。 遺跡堀りという非現実的な空間にいると、漫画家という本来の職業から離れてしまいそうになる不安・焦りがとても良く伝わってきます。 単純に、遺跡発掘の現場に興味がある人は楽しく読めると思います。 一方で、漫画など創作活動で食べていきたいけど、バイトもせざるを得ない境遇の人が読むと、いい意味でも辛い意味でもグッと来る作品だと思います。
コミックビームの付録小冊子に載ってる読み切り、もれなく全部面白いんだけど、なかでもこれがいちばんよかったかも…。 アレックスの王子様っぷりも去ることながら、主人公の顔が変わる瞬間のコマにはいい意味で鳥肌がたった。
中年と男性が身寄りの無い子供と出会い育てていく…なんだか、どこかで見たような設定です。しかし、そこへファンタジー世界が融合すると、全く新しい世界として感じられて気付いたらハマってました。「子どもを引き取る」系の物語自体は、昔からあるものですが、どこか斬新な漫画だと思いました。
若干16歳の高校生・理乃が、23歳の売れない役者と同棲するという恋愛ストーリーです。最初は、よくあるカップルのお話でしたが、ヒロが売れ始めてから色々なすれ違いが起きてきて、ハラハラドキドキな展開になります。当時小学生で恋愛がよくわかっていなかった時期に読んでましたが、絵柄がとにかく可愛くて、エッチで、とてもお気に入りの漫画でした。
高知県を舞台にしたゾンビもの。主人公は兄弟で、普通に生活していたところから、いきなり家族がゾンビになっていしまい、家を出るしかなくなってしまいます。住宅や家の描写がとても上手で、主人公がゾンビから逃げるときのリアリティや臨場感があります。四国地域に住んでいる方で、ゾンビ系の漫画が好きな方は、特に楽しめるのではないかと思います。
大まかな内容としては、死んだ人たちが現在の役場みたいな所で成仏の手続きを行って成仏していくのですがその役場の職員は、全員死刑囚と言うまず、その設定が面白いと思います。それに途中の回には、子供と職員が一緒に成仏すると言う回があるのですがその回は、感動しました。死刑囚の職員たちの壮絶な過去も描かれていて、読めばどんどんはまっていくと思います。
ストーリーはテレビに沿った内容ですが、劇画調の描写により全く違うウルトラセブンのような感覚を受けました。 戦いの臨場感はテレビ版にも負けず劣らず、非常にダイナミック。 ウルトラセブンファンや、昔セブンを観ていた世代なら感動すると思います。 特に「狙われた街」のメトロン星人はテレビ版以上の迫力で、私の中では1番のお勧めのシーンです。
久々に面白い漫画を読んだ。 昔は、色々読んでたんだけど、最近の漫画は本当に子供向けみたいになっちゃって読むものがないなぁって思ってた。しかし、この作品からは漫画が最高だった熱い時代の雰囲気みたいなものを感じた。 絵もごちゃごちゃせずにシンプルで、そこがまたバランスがいいのよ。 おしゃれで、読みやすくってかっこいい。 ずっと読んでいても飽きない作品です。
野球マンガにおいて、投手と捕手の一組・"バッテリー"は絶対のパートナーとして描かれることが多い。野球というスポーツの特性上、攻撃は全員参加なのに対し守備は投手の占める比重が異常に高く、投手及びサインを出して投球をコントロールする捕手は、個々の能力以上に2人の間に強い信頼関係がないと成り立たないからだ。では、そのバッテリーが1チームに"2組"いるとしたら、果たしてどうなるのか。 幼馴染で中学からバッテリーを組む投手の夏速一汰と捕手の虹村優多郎、そして2人とは別の中学で天才バッテリーとして名を馳せる投手の天宮地大と捕手の氷波蓮。この4人が同じ高校に進む所から物語が始まる。当然中学時代は個々のバッテリーしか知らなかった4人は、高校でそれぞれの人間性や才能に触れるうちに徐々に心境が変化していく。 夏速はコントロール度外視で誰よりも速い球を投げることに全てを懸けていて、それに幼い頃から付き合ってくれていた虹村に全面の信頼を置いている。 虹村は夏速に対して絶対の友情を感じてはいるが、抜群のコントロールを持つ天宮の球を受け、"配球"という捕手としての醍醐味を初めて感じる。 天宮は自分への絶対的な自信から中学の頃から氷波と対立していたが、氷波の能力を最大限に認めていて、自分と組むのは彼しかいないと思っている。 氷波も同じ思いではいたが、ノーコンの夏速の投球を自身の指導で劇的に改善させられたことから、夏速を教育して成長させることの楽しさを感じ始めている。 というように、元々が別々の2組のバッテリーだった4人が同じチームになることにより、いつのまにか一方通行の4人片思いのような状態となってしまっている。しかも、それぞれの気持ちのベクトルの原点が元々の信頼関係や選手としての能力、もしくは自己実現の楽しさのような感情であったりと様々。 この"一方通行の四角関係"が、本来投手も捕手も1人しか試合に出られない高校野球という舞台においてどういう化学反応を引き起こすのか、これまでの野球マンガでは見られなかったものが見られそうでとても楽しみな作品。 1巻まで読了。
絵も話も、ゆるいんだけどどこかスタイリッシュな良い4コマだった。ジャンプっていうよりかは、スピリッツとか青年誌の巻末に載ってそうなお洒落さがある。 気まぐれコンセプトみたいなシンプルな絵柄なんだけど、優しくて温かい絵が素敵。 読み終わってから作者が17歳と知り衝撃でした。そしてこの作品をジャンプに持ってきたのすごいと思う。 続編の「激闘ファミレス編」読みた過ぎる…!
子どもの時に、両親を目の前で殺された男・神内、またの名を神々廻。 彼は、いまだに捕まっていない犯人に復讐するため、生馬目組の若頭として潜入捜査をしている捜査官である。 そして、彼は組内で「閻魔」と呼ばれているのだが、その所以がまたゾッとする。彼の非道な顔を表すようでもある。 警察としての正義感もなく、たったひとりの男を自分の手で殺すことのみを目的として生きている。 そんな男の復讐劇が描かれる新連載。
かなり特殊な境遇の年の差の男女が 主にお弁当を通じて互いの気持ちを確認し成長し、 家族が出来ていく物語。 高杉温巳・31歳。地理学の研究者で独身。 突然の叔母の死で、姪っ子の保護者になり共同生活をする事に。 それまで存在すらはっきり知らなかった姪っ子、 高杉久留里・12歳。中学生の美少女。 学者バカ気味な温巳と、 無口で趣味が食品スーパーの特売品ゲット、の久留里。 どちらもややコミュ症気味。 「家族なんて無理かも」と思い悩む温巳に、 久留里が初めて作って持たせてくれた弁当は・・ この漫画の面白い点の一つに、 温巳のいかにも研究者なキャラがある。 お弁当漫画だが、料理研究者ではない。 地理学の研究者。 なので久留里の気持ちに配慮しようとしたり、 お弁当のレシピを考えたりする、 その思考方法がいかにも研究者的。 だが料理ではなく地理学の研究者なので、 さらに女心にはそうとうに鈍感なので、 なんだか分析や結論が正しいような間違っているような(笑)。 ときに論理的過ぎて感情が欠けていると感じそうなその思考が、 実は純粋な家族愛から生まれているのも、なんとも独特。 そしてその家族愛もお弁当作りの日々を経て、 少しづつだが色々な成長や変化が生じてくる。 久留里は久留里で、セールとか特売とかへの執着心は ケチといわざるをえないレベルではある。 だが、それは自分への厳しさであり、それが 自分を抑える性格にならざるを得ない育ちに由来することが 徐々にわかってくる。 そして二人は少しづつ互いを理解し、家族になっていく。 家族が出来たからお弁当を作ったような、 お弁当を作ったから家族が出来たような、 ハートフルなお弁当漫画。
こっっっっわぁ〜………いけど面白かった。 田舎の恐ろしすぎる風習を描いたホラー読切。短い中にどんどん恐ろしさが増幅してくるようすが描かれてます。最後のオチも最悪で最高。
過去に一度読んだことがありましたが、面白かったのでもう一度読みたくなって、二回目を読んでいます。 ストーリーは、身寄りのいない若い女性が、力と金と権力を振りかざして女を思い通りにさせようとする男性を恨みながら、頭脳と美貌でその力を利用しのし上がっていくというもので、とても痛快な漫画です。 絵が古いと思われるかもしれませんが、色気があるし、ヤクザ、政治、水商売系が好きな方におススメです。
動画マンガと言っていいのか不明だが、youtubeで日常でタメになる、ちょっとした疑問に答えてくれることで人気だった動画「フェルミ研究所」のマンガ化。 こういうメディアミックスもあるんだなと思ってしまった。 しかも出版社が最大手の講談社だし。 内容については、上記少し記載したが、 ・仕事をやめたら ・何をしても怒らない人 ・人が死ぬ前に後悔すること ・人の目を気にしない方法 といったように、誰もが普遍的に気になるようテーマをギャグとユーモアたっぷりに描いている。 自己啓発書のようでもあり教養書でもあるマンガで、動画で見ても楽しいので是非気に入ったら動画でみることもおすすめします。 動画はめくる必要もないし、声も入っているので理解しやすいです。 毒舌ながらも鋭い指摘に、知的好奇心をくすぐられ毎日みると賢くなる…ような気がします。 主人公の名前は、大体ケンジなのも特徴。 なんにせよyoutube初の動画マンガ?はマンガの新しい表現の仕方だなと感じます。 読んだりめくったり、いずれなくなるのかな。
セブンティウイザンの続き。 70歳で妊娠出産した夕子さんと旦那である朝一さんの子育てストーリー。 終始、涙腺がゆるみがちでしたが、夫婦愛、家族愛が詰まってて、とても心温まりました。 子供を持つことで夫婦の絆が深くなっていく感じもしたし、いつになっても勉強で初めてのことだらけなのかも。 良い人ばかりに囲まれて、とても素敵なお話でホッコリした気持ちになりました。 絵も可愛い^ - ^
つげ義春の作品は好きで読んでいるけど、その弟、つげ忠男の作品は知らなかったので興味をもち、読んでみました。つげ兄弟は幼少の頃かなり苦労したようですが、その家庭環境、父親との緊張感と閉塞感のある暮らしが描かれています。昭和のムードを懐かしむというよりも、昭和の拭い去れない臭いがツンと鼻をつくような読後感でした。 ガロの掲載作品が好きな方、つげ忠男、つげ善春が好きな方はもちろん、昭和を知らない若い人にも読んだらハマる人が少なからずいるのでは。ぜひ試しに読んでみてほしいです。
とある夏の日の、とある家族の一日を描いた読み切り。 平和でなんか泣けてくる。 巻末のコメントに、昨年の夏のことを描いたとあったので作者自身のお家の光景が元になっているっぽいです。今年もこんな平和な夏休みを過ごせるといいですね。
アニメDVDBOX付録用に描き下ろされた特別読み切りが電子書籍になったもので、アニメ要素も反映されています。 「血まみれのコックさん」という霊が登場しますが、あっさりと鬼の手を出してしまったためすぐに成敗されます。(笑) 広とか美樹とかあーこんなキャラいたなとか鬼の手とか懐かし過ぎます。 子供の頃は、ジャンプとマガジンを欠かさず買っていて、必ず最初に地獄先生ぬーべから読んでいたものでした。 大人になって読んでも、相変わらず良い味が出ているなと思います。とても人間味あふれる作品なので、今の子供たちにも読んでもらいたい作品です。
破茶滅茶すぎてめっちゃ面白い! 今後どんな能力が出てくるか楽しみ!
RPG的なファンタジーの世界観で、不幸体質の男勇者のパーティーと魔法が使えないエルフのパーティーのダブル主人公の二視点で物語が進行していきます。冒険物でバトルや主人公の成長も熱いです。全体的に明るくコメディ要素が多いので楽しく安心して読めます。
コミックビームの付録小冊子に掲載されていた読切。ひと目見てこの人だとわかる、独特な絵柄のファンです。突飛で少しグロテスクな内容に反して、淡々と進むストーリー。百合っぽさもありつつ、死生観がぐらつきそうになる意欲作だと思いました。なんの根拠もない勝手な推測ですが、ビーム本誌で連載始まりそう。
1990年代の月刊コロコロコミックで連載していた漫画です。 内容は子供向けと言うよりは、サンデー作品のようなお兄さん向けのものでした。 設定も絵も凝っていてかなり面白かったんですが、第一部が終わった後、第二部で唐突に連載が打ち切られてしまって、子供ながら残念だった記憶があります。
昔話にでてくるおじいさんとおばあさん。その人物像は至って人徳者ということが多い。でもこのマンガでは、超越した強欲ぶりのおじいさん、おばあさんが登場します。奇想天外な言動の数々は、現代の高齢者にもあるあるのネタが多く、笑いがたっぷり仕込まれていて楽しめます。
このマンガは、今やっても古すぎるし、20世紀にやっても早すぎたという絶妙な漫画です。 まさか現実世界の未来で、携帯端末で老若男女がゲームをする世の中になるとは誰も思ってませんでしたからね。 このころは、ロボットに乗ってリアル感覚で戦うゲームに憧れたなあと子供の時を思い出しました。 今読んでも、時代を先取りしていた要素は数多くあるので、設定を調整してリメイク版を出したら人気出るのではないかと思いました。
主人公がユースチームに所属している上に、ポジションは「サイドバック」という異色の設定だらけのサッカー漫画。 よくあるシンデレラストーリーではありません。 主人公は挫折と苦労を味わいながら、堅実に上達していきます。 仲間たちとの絆(+ちょっと恋バナ)、最新のサッカーの戦術理論、プロになるためのステップなど、楽しめる要素が盛り沢山のサッカー漫画です。 ぜひ映像化もしてほしい作品です。
良かった点 ・会社とはこういうものなのかというのがなんとなく理解できる要素になってた ・営業の緒方/片岡/久米がいい 総評 ・初期のころは会社内でのトラブルを六平太がいい感じで解決していたが、後半は六平太が絡むとなんかすべてうまくいく感じになって、ちょっとゴルゴ13っぽくなっていた。
その国には400年の間、人間がいなかった。そこには自律式人形(ゴーレム)のみが活動しているだけ。そんな国に現れた1人の少女・シイ。彼女には昨日までの記憶がなく、なぜか三角頭のゴーレムに追われている。追われる中で駆け込んだ電車の中で、同じく電車に乗っていたゴーレム・バルブに助けてもらったことから物語が始まる。 シイの出自はほとんど謎に包まれており、物語が進むにつれて本当に少しずつ明らかになっていく。そしてその中で、賢いながらも年相応の感受性を持ち合わせているシイと会話機能すらなく心を持たないはずのバルブとが交流を深めていく様に素直に心を打たれる。表情豊かなシイと本来無機質であるはずのバルブの交流の中に不思議と"やさしさ"が感じられる。ちなみにバルブには違法改造を施されていることを示唆する描写があり、もしかしたらバルブのほうも何か秘密を抱えているのかもしれない。 また、舞台となる国は人間がいないにも関わらず荒廃しているわけではなく、多くのゴーレムたちによりあたかも社会活動が保たれてるかのような雰囲気を見せる。それは人間がいなくなった後も"人間への奉仕"という指示をゴーレムが守り続けているためで、形だけの国が保たれているからこそもしかしたら本当の意味での"ポストアポカリプス"を描いているのかもしれない。その雰囲気だけでも是非感じて頂きたい作品でもある。 1巻まで読了
時は16世紀。神聖ローマ帝国は"魔女狩り"の最盛期である。勿論処刑される者の中に魔女はほとんどおらず、本物の魔女は密かに身を隠したり上手く人間社会に溶け込みながら生き永らえていた。 主人公の魔女・マリーも森の中の小屋に1人で済みながら薬草を提供するなどして人間社会との関わりを保っていた。この作品はそんなマリーと彼女の身に迫る魔女狩りの危機の物語 …を限りなくコミカルに描いた"スラップスティック魔女ライフコメディ"である! そもそもマリーは自身のことを魔女だと思っていない。ただちょっと箒で飛べたり悪魔を召喚できたりするだけである。ちなみに彼女の言動にツッコミを入れてくれる相棒のナハトは"カラス"である。 その上でマリーは人間社会との関わりを極力保とうとする。一応身を隠すために礼拝に参列したりはするのだが、魔女の使いと言われる黒猫を助けたり箒を武器にしたりして自ら墓穴を掘っていく。 その軽いノリとキレのいいボケツッコミを繰り広げながら、魔女狩りなどのシリアスな設定はしっかりと守られていてそのギャップが楽しい不思議な雰囲気がある。果たしてマリーは魔女狩りを避けながら平穏な日常生活を守ることができるのか。乞うご期待! 1巻まで読了
売野機子短編劇場っていう名前からして興奮せざるを得ません。コミックビームと相性良さそうな作家さんですが意外にも初登場なんですね。 第一回目「まりすのせいなる墓あらし」面白かったです。俳優のツカサはずっと誰かを演じてきたプレッシャーから酒に酔って不祥事を起こしてしまった。毎晩みる夢の中には自分が子役時代に演じた磨莉寿が出てくる、というお話。なんとなくロングロングケーキを思い出しました。 最終的に単行本一冊にまとまる予定の連載だと嬉しいな〜!
大地の子みやり 大地の子 ゆう に続く新シリーズすみれがついに始まりました。 坂田塾長の優しさが溢れすぎている初回でした。これからどんな内容になるかは全くわからないが楽しみしています。 個人的な驚きとしては坂田ジュニアゴルフ塾が日本全国にあったことだな
根本に愛があるからこそ、憎たらしく思ってしまうんだろうな。 知的障害のある妹、知恵と東京でマンガ家を目指す兄、知幸。 物凄い生憎劇を想像していましたが、そこまでではなく、知幸の知恵への愛情が詰まった作品だなと思った。 大人になって変わった部分もあったのかな。 今後、二人がこれからもっと心を交わしていっていって彼らなりの家族、兄弟の形を作ってほしいなって思う。