表題作とどっちがデビュー作なんだろう。いずれにしても絵もストーリーも完成されてるなと感じました。 表題作「マシューズ心の叫び」は病気のおじいさんと二人暮らしなところとか、動物肩に乗せてるところとか、芸術の才能があるところとか、どっかで見たなってところもありますけど、細かいところでいうと、ダッと走り出すときの体の動きというか角度が、今あんまり見ない描き方なので、そういうところに懐かしさと魅力を感じます。
他人の文字を書き写すことで、その人の頭の中をトレースできるという主人公の能力が面白い。4巻で上手に完結してるのもいい。
いやー名作ですね。 短編ものなんだけど恋愛に悩んで振り回される女の子が主人公 どの女の子も汚い部屋で下着で地べたでカップラーメンを啜っている。 なんかその姿がすごいリアルです。 あれがしたい、これがしたい、愛情がほしい!という欲が前面に出ててどの話も魅力的 自分に同じ経験がなくてもなんとなくわかるって思っちゃうのですごい
全ページ淡くてやさしいカラーが美しい。海辺の街に住む画家のおじいさんと、最近引っ越してきたひとりの少女が出会い、物語が始まります。 おじいさんは無邪気な少女に対して少し冷たくてぶっきらぼうな態度。 なんとなく町田洋さんの砂の都を少し思い出しました。 https://comic-action.com/episode/3269632237242904443
片思い、両思い、駆け引き諸々全てすっ飛ばして同性恋人からスタートする漫画です なるほどね、見せつけてくれる! 恋人通しなのにふたりで赤面したり、プリンで喧嘩したり。 幸せいっぱいすぎでしょ… キュンともします。 ほのぼのした気持ちにもなります。 安定した幸せの供給だ!
今日からgood!アフタヌーンで始まった『童子軍鑑』小田世里奈先生の新連載。相変わらず世界観が壮大ですごい。人間が地下に住むようになった未来っていうのはかなりベタな設定だけど、その猥雑で混沌とした世界を魅力的に描く画力は流石。 ・環境汚染により人類が数百年間にわたって地下に掘った巨大な縦穴で暮らしている世界 ・主人公は最下層にあるスラムに住む少年 ・機械を体に埋め込む「番装義凱」という技術を用いて殺し合う六道トーナメントが最大の娯楽 ・信じていた人に利用されて捨てられる とまあ1話に魅力が詰め込まれまくり。 主人公・縁の純粋な好意と尊厳をフルスイングでズタズタにする凄まじい1話で徳弘正也と同じ匂いを感じた…。続きが無茶苦茶楽しみ。
※ネタバレを含むクチコミです。
人事部の先輩後輩である二人の女性。彼女達が偶然出会うのは、ラブホの入口。お互いに「彼女」を連れて。なんてこった……。 □□□□□ 百合作品なのですが、主人公の先輩後輩コンビは、恋愛関係では無い。性格も恋愛感も好みのタイプも全然違う二人ですが、互いの秘密を知って以来、飲んでお話しする関係に。これは……百合同志ですね。 分かり合えたり無かったりだけれども、腹を割って話せる二人の関係が楽しい。そして互いの性格を掴みながら、先輩から次第に人事の仕事をレクチャーされてゆきます。 心理学的テクニックを仕事に活かしていく様子は、納得感が大きい。営業のエースだった後輩が人事の機微を学ぶ成長物語としても、二人が協力して問題解決するバディ物としても面白く、お仕事漫画として充実! そして忙しくお仕事しながら、それぞれの恋愛模様にも変化があり、人心掌握に長けた先輩のドライな恋愛の裏側など、これから話は重くなりそう。 この先輩後輩、恋愛関係では無いのに、その関係性はやはり良い感じで、新しい百合の形かもな……と思ったりします。 (2巻までの感想です。最終第3巻は2021年3月8日発売!)
同作者のキラキラの延長にあるかのような漫画だと思います。 残酷を超えた何かを感じるこの感覚はなかなか他の漫画では味わえないですね。なんだろうこれ・・・。傑作。
最高に面白いながらも惜しまれながら完結したかに見えた「バカ姉弟」の正統な続編。 時系列的には結構バラバラですが、完全に同じ感覚が味わえる傑作です。前作が好きなら鉄板。
私の好きな「ジャンプの空気」がある良作。 物語の展開も、キャラたちの設定も、そして絵も好み! 怪物退治のジャンプ作品というだけで十分好みなんだけど、本作の少年たちが戦う姿は色々な条件を満たしていると思う。なんかうまくいえないけどオススメ! アニメはちょっと顔が違うので「うーん?」となってたら4話ほど見逃してしまった…が、マンガの方がこれだけいいクオリティなのでちょっと心配だなー(見た人いたら感想求む)
Netflixでアニメを見てストーリーの面白さを知ったことで読み始めました。 主人公の大将軍になるまでの成長や、周囲に関わっている人々との交流から、明確な作者のメッセーが伝わってきます。
1話無料かなんかでさっと読んで、「なんか面白いな・・・」という雑な理由でコミックスを買い続けていくうちに、その緻密な構成や伏線、内容の考えさせられる感、現場のリアルな空気感が好きになりました。
『しなこいっ』『竹刀短し恋せよ乙女』の続編に当たりますが、これだけ読んでも面白いです。 原作者は相当剣術についての造詣が深いようで、なかなか知的好奇心をくすぐる説明が多いです。ジャケだけ見ると異世界トンデモ学園コメディって感じですが実際は硬派な剣術漫画。 作画もいいですね。スピード感や緊張感が読んでいて気持ちいい。女の子もかわいい。
原作者は「車輪の国、向日葵の少女」というゲームで有名なシナリオライターで、その重厚で予想外の展開を何度も繰り返すストーリーはゲーム発売当時大変話題になりました。 意外性やどんでん返しを折り込みながら非常に感動的な物語を書く人なのでこの作品も読んでみたのですが、予想を超えた面白さでした。
時計さんの作品を読む度に、「絵も綺麗でお話も面白くて素晴らしいなあ……!」と満足感に浸れるのですが、本作も例外ではありません。 2016年〜2020年の間に発行した同人作品を3作品収録した短編集で、時計さんとしては6冊目の単行本となっています。 表題作の「僕は先日死にました。」は設定的にはよくある感じではありますが、中心人物となる占い師ちゃんの振れ幅が魅力的です。とても人間味があり、その感情を丁寧に掬い 「お父さん、私アイドルだったんだよ。」は自宅での介護士経験のある身としては非常に刺さるところの多いお話です。最近観たとある人気海外ドラマでも似た展開がありましたが、時計さんの方が4年早いな!と。 「元DV夫と私のその後」は、個人的にこの本の中でも特に好きな一篇です。『AV女優とAV男優が同居する話。』に収録された「一日一回、あなたを好きだと言わせて。」と繋がる物語。DV加害者である男がそれを悔いてカウンセリングに赴くところ、そしてまたDVを受けた女性の精神的な再起を丁寧に描いています。普通の物語においてはさまざまな事情によりクローズアップされない部分、しかし現実的には非常に大事なところを解像度高く描いた意欲作です。 幕間に各作品の解説も書かれていますが、非常に思考を巡らせた上で物語が構築されていることがうかがえて、この面白さにも納得です。こうしたことを明瞭に言語化できる、あまつさえ面白いマンガとして仕上げることができるのは本当に素晴らしいなと。私は時計さんの作家性に惚れ込んでいるので今後も作家買いを続けさせていただきます。 1冊で充実の読書体験ができるので、お薦めです(可能であれば先に『AV女優とAV男優が同居する話。』も読んでおくとより楽しめます)。 なお、表紙の菊の花は時計さんの御母堂が描かれたということで、美しいものを描く血筋を感じました。
3巻一気に読んでほしい 淀川河川敷近くのお揚げ工場で働くかよの話。 工場のベルトコンベアで単純作業したことありますが工場って黙々と作業する分他人とほぼ話さないんですよね。 つらつらと流れるけど実はチームワーク大事。 話さないけどそれぞれの人にそれぞれの人生があってそれぞれの悩みがある。 この漫画読むと悩み、人生の浮き沈み、どうにもならないことがちゃんと出てくる登場人物たちの力で解決されてます。 モヤモヤとした悩みもこの漫画で昇華されている気がします! 良作!読むべき! そんでもっとたくさんの人に読まれるべきだなと思います。
ギャグ色の強い楽しい一冊 「(株)マッスルカンパニー」も好き
ものすごく暗くて救いが無い物語なんですけど結末が気になって読み続けてしまう。積み上げられた小さな力がどこで解き放たれるのかじりじりとさせられてくる。 人の命が簡単に消費される恐ろしさも麻痺してくるくらいに人がどんどんと死んでゆきます。
秘密のチャイハロでも思ったけど鈴木おさむは人の悪意とレディコミ・オブ・レディコミみたいな胸糞いじめシーンを描くのが上手すぎる…! 主人公は明るくて気立ては良いけれど、黒髪おさげに眼鏡そばかすという垢抜けなさ全部載せの「ドブス(※と周囲からは言われている)」な女の子。 その笑顔に秘めた才能を買われてアイドルグループにスカウトされ、クラスメイトやグループの仲間からスマホ破壊、食べ物に画鋲など、古典的な嫌がらせを受けながらアイドルとして成長していく物語。 ……今まで生きてきて、ホカホカのうんこ(ちゃんと湯気の漫符が描いてある)に顔面突っ込まれるいじめシーンは流石に初めて見ました。こんなこと書きたくないけど、飛び散り方からどう考えても3人分以上あったよね…どう考えてもやりすぎで最高。 いじめが苛烈だと主人公はメソメソするものだけど、鈴木おさむの主人公はそうじゃない…!全く挫けず目の光を失わない鋼の心を持ってるところが見ていて勇気が湧いてきます。 主人公の絵に描いたように地味なファッションとか、「メガネメガネ…」って探すムーブとか、意図的に古臭く描いてあってB級感が漂ってるところがたまらない。 激しいいじめを耐え抜いてトップインフルエンサーになるサクセスストーリー(昼ドラ風) 要チェックです…! 【追記】 ストーリーだけでなく漫画がとても読みやすく、絵にパワーと可愛らしさがあってすごく好きなのですが、作画のこにし真樹子先生はもしかしてこれが初作品なんでしょうか?気になります。
「やべ〜〜〜!バニーガール学科ってなんだ〜〜〜!!」って思って読み始めました。結論としては読み終わっても「いやバニーガール学科ってなんだ〜〜〜!!」ってなりますが大丈夫です。彼女たちはプロのバニーガールになるために学校でお酒の作り方や接客のいろはを学んでいるだけなので。 メインの登場人物は元ヤンで気が強めのナギ、ちょっとおとぼけの三角、おっとりしているように見えて一番芯の通っている真百合(彼氏持ち)。 彼女たちのゆるい日常が独特の間合いで描かれるのが楽しくて、個人の感想ですがかわいいギャグマンガ日和みたいな空気が漂う瞬間がたまらないです。3人の距離感も付かず離れず仲良しで、百合の手の者たちも楽しめるんじゃないでしょうか。3人のバランスがいいぞ。 元々Webで連載されていた作品だったんですね。続きも読めるといいな〜。 http://bossanism.com/hosiotome.html ちなみに私が一番好きだったのは異常に寿司を握るのが速いのになぜか壊滅的にまずい寿司しか作れなくて困っているすし専門学校の学生・スシールを助ける回です。 これ→http://bossanism.com/bunny06.html
百合漫画に出てくる、異性愛を前提とする恋バナ女子集団の同調圧力に、イラッとする。しかし一方で、自分も圧力をかける側だったかもしれない、と緊張もする。そういう事に気付ける百合漫画には、万人に読んで欲しい普遍性があると思う。 ♡♡♡♡♡ 普通の恋愛が出来ない事に思い悩む女子は、会社の友達との恋バナに疲弊しながら、言い寄る男性を拒み続ける。 周囲への劣等感や男性への嫌悪感等々、幾つもの苦しみを抱えた彼女は、それを軽くしてくれる人に出会う。 会社では真面目な堅物、一匹狼なその人に自分を肯定し、受け入れて貰えた喜びは、やがてもっと近づきたい、という感情に変化する。しかしその人もまた恋情に疎く、妹に対する強い思いに縛られていた。 人目を気にして外面を取り繕ってきたオシャレ女子の心の解放に、こちらの心も軽くなる。一方で真面目女子の物語はまだこれからの様で、予断を許さない。しかし妹の、姉への思いと動向が意外で、物語を楽しくしてくれている。 二人で歩く月夜の秘密と開放感に、私も救われる感覚がある。苦しみの先に生まれ続ける優しさを、スマートでふんわり美麗なページを繰りながら見続けたい。 (2巻までの感想)
その人がどうやって人を愛するかを本当に描こうとするならば、その人のルーツも描かねばならない。社会での在り方、家族との関係、どのように生まれどのように生きてきたのかまで描かねばならない。 などと、ひうらさとる先生が思っているかどうかは知らないけれど、短い作品の中でも人生を描こうとする気概みたいなものを感じた。 お話自体はすごく短いけれど、恋愛だけじゃない愛の形を見せてくれた。
高校生の頃って、年上の男性に憧れて好きになることってあるなぁ。 と、自分自身の高校生活を思い出したりしました。 私は、女子校だったのですが、かっこいい体育の先生ではなく、しょぼくれたメガネをかけた卓球部の顧問の先生を好きだったりして、この人の良さは私しかわからないって思ってました。 朝礼の時に目があったり、授業中も私の机の隣に座ってお話したり、今では、考えられないのですが、先生の家の固定電話に電話して長話したり・・・。きっと先生も私のこと好きだったんじゃないかなぁ。 と昔の事を思い出した作品でした(笑)
毎度エログロありギャグマンガだけど、これはエログロ要素多め。 ヴォイニッチホテルやニッケルオデオンなどと比べるとだいぶエロに寄っているが、そういう話なのでしょうがない。ギャグ漫画として最高に面白い。
エログロ要素があるファンタジーギャグ漫画だけど、絵柄の可愛さやギャグの感じが絶妙でとても面白い。 「それ町」と同様、1、2話で完結しながらストーリーを作っていくスタイルで、そういうのが好きな人にもすごく合う。 ラストまでずっと面白く、ダレるところがなくてバランスもいい。
魔法使いのエルフの旅の物語。 アニメだと魔女の旅旅、ダンまち、SAO、ログホラなどが好きな人だとハマりそう。 小説だと古くはロードス島とか。諸星大二郎が好きな人とかにもおすすめできる。 あと、男女の恋愛とか混ざると嫌って人とか、無駄に萌えを入れられると苦手って人、強い女性が好きって人にも合ってる。
面白かった!ゾンビって良いですよね…エモいです。 とてもいいショタの息子くんは、特に語られることはありませんが人間とゾンビのハーフなんですよね。こんないい設定があるのに読切で終わるのはもったいない…! ぜひ連載でこのほのぼの家族をもっと見たいです。 https://tonarinoyj.jp/episode/13933686331732810810
ハーンの瀬下猛先生の新連載。第1話は主人公で小倉ホワイツの大ファンだという原田スコット春介が、後半残り8分37点ビハインドという場面で途中出場したところで終わり。 高校時代に自分の持ち物を全部小倉ホワイツのチームカラーの白に塗りつぶしたり、選手交代時にジャンプしてコートに入ったり…原田は相当な変わりもんの予感がする。 初戦がどんな結果に終わるのか期待。 【公式ページ】 https://morning.kodansha.co.jp/c/invincible.html
マンガにしろゲームにしろ当たり前だけど人が創っているんですよね。 それを感じさせてくれる1冊でした。 しかも、FF7、ポケモン赤緑、バーチャファイター、プレステ、逆転裁判など自分の時代にドンズバだった作品の裏話が目白押しで、読んでいて純粋にわくわくしました。 こうして、あのヒット作はつくられていたんだという背景、特に当たり前ですが一筋縄でいかないことに対して、粘り強く(時に何年、何十年もかけて)解決していったのかは並々ならぬ情熱を感じて、勇気づけられます。 どうも外(消費者の観点)からみていると、突然出てきて、すんなりヒットしているように見えてしまいますが、そんなことは全然ないんですよね。 色んな障壁がありながらも、どうしてもやりたいこと・叶えたいことがあるから、アイデアをだし少しでも前進させる執念が、今日のヒットにつながったのだと痛感しました。 また、多くのクリエイターの方がその過程で「挫折」を経験していることも意外でした。 メンバーが集まらない、能力不足でディレクターをおろされる、メーカーに拒否られる、企画を全駄目出しされる、就職に失敗したからゲームメーカーに・・・などなど。 こうした挫折を経験しながらも、腐らず、むしろそれを糧にしている姿は勇気づけられました。 良いも悪いも、全部が人生なんです。全部つながってます。 ヒット作の裏側を知るのもそうですが、そうしたものを生み出せた人間のマインド的なものも垣間見える良い作品でした。
丸っこい柔らかな画風なのに終始SFで不思議な感覚に陥ります。 ニューチノー、new知能! プリントして出てきた生物プリンタニア もちもちしてて可愛い! 不思議な漫画、そうとしか言えません。 癒されるけどたまにシリアスになるのもたまらなく良い。 九井諒子好きな方好きと思うんですがどうでしょう。
たしかに千輝くん、甘い! ちぎらくんって読むんですね珍しい 振られ→俺に片思いしなよ→からの本気に気になってしまうパターン あるあるだけど甘くてストレートな思いがもう眩しいです 素早く少女漫画要素を吸いたいときに読むべき本
神社とお寺と教会の息子トリオ! 普通にこの3つを同時に描けているのがすごいと思うんですけど。 しかもこの3人、 神社なのに神主っぽくない お寺さんなのに幽霊怖い 教会なのに女の子大好きスプラッタ最高 という一番おいしい性格の3人で普通の生活をしてるだけでめちゃくちゃ面白いんですよね! 一個の文化、宗教を掘り下げた漫画なら多々ありますが三つをちゃんぽんするとこんなバラエティ豊かな話、人物になるなんて!! 実に興味深い漫画です
5巻が出ました。よかった。 悪いところから先に言うとテンポが悪い。 絵に表紙ほどの色気がないし、全体的に上手くないと言ってもいいかもしれない。全カット頑張ってほしいものだ。 だが、その2つを除けば淡々とゆっくりと展開していく物語、料理(ギバ肉ばっかだが)で心を掴んでいくだけでなく、ちゃんと人柄でも馴染んでいくところなども良いと思う。 つまり多分キャラクター含め設定なんかはとても良さそうなのだ。 イマイチなところも正直ある。でもテンポよく進めるようにしてさえしまえばきっとこれは化けられるのではないか。そんな片鱗を見せてくれるものだ。 なによりヒロインが褐色巨乳(ヒロイン以外も登場する女性のほとんどがそうだが)なのはすばらしいよね!そこだけとは言わないけどすごくいいよね! というわけで引き続きハッピーエンドを迎えるところを待とうと思います。
前に原正人さんが主宰される「世界のマンガについてゆるーく考える会」で知った作品。積読していたのをふと思い出し読んでみたところ圧倒されました。 昔の映画の看板のような画風の表紙からは想像できませんが、本編の作画は伝統的な中国の水墨画と日本の漫画表現のハイブリッド。 筆の強弱がとにかく魅力的で、力強い荒々しさと繊細な美しさの両方が楽しめます。 春秋戦国時代の故事がテーマなので全体的に古風で硬い雰囲気があるのですが、ところどころに如何に漫画っぽい表現がありクスリとさせられます。 (第二話の「おれの舌はまだあるか? 張儀」の、旅館のオッサンが竹槍を片手にパンパン打ち付けながらプンスカ憤ってるところとか大好きです) 表紙の「モーニングKC」の文字に驚いたのですが、こんな超絶技巧の美しい芸術作品のような漫画が週刊連載でモーニングに載っていたとは信じられません。すごすぎる。 先程Wikipediaを読み、鄭問先生(台湾出身)が2017年に亡くなられていると知り好きな人がもうこの世にいない寂しさを今噛み締めています…。 久々に「この作品に出会えて良かったな」と思える素晴らしい漫画を読みました。やはり積読は解消するものですね。
『オレの瞬間』全4話 ・野生のヒグマ ・イリオモテヤマネコ ・本当のハヤブサ ・最後の捕鯨 動物カメラマンを目指す単純でしょうもないお調子者の青年の話。1話のヒグマVSヒグマと、最終話の1986年のIWCによる捕鯨禁止を受けての最後の鯨漁が迫力があって面白かった。 『天と大地と』 校内で喫煙ポイ捨て、女嫌いで喧嘩三昧というゴリゴリのツッパリという兄の天と、東大も狙える学校始まっての秀才という弟の大地の話。 弟が兄が惚れた女の子を偶然奪ってしまい、なんやかんやあって喧嘩に巻き込まれボコボコにされたところに兄が現れ、弟にハッパをかけつつ助けてくれる。 喧嘩上等を地でいく世界観でまるで異世界だった。 『遠い路』 うだつの上がらない26歳の会社員が主人公。野良犬・シロを拾ったことで運が向き始め会社で昇進・結婚を掴むが、妻が犬嫌いだったため泣く泣くシロを手放すと全てが上手くいかなくなる。譲り先の北海道まで会いに行くと、シロはなんと脱走していて主人公の家まで足を血塗れにしながら戻ってきていた。 26歳独身が30年ローンで一軒家を買うというシーンに時代を感じた。
同じ会社に勤める女性同士の恋愛作品なのですが、雰囲気も甘くふんわりしていて、内容も意外な程、初々しい恋模様でした。 二人の女性の、モノローグが交互に進行するのですが、見た目も性格も違う二人に共通するのは、本当の恋を知らない事。 最初、相手が気になるけれどこれは恋なのか?を確かめる所から始まり、付き合い始めても楽しいけれど、何処まで踏み込んでいいのか……とお互い遠慮してばかり。もどかしく初々しいオフィスラブ。 両想いなのに、不安に駆られる心。それは相手の為?それとも自分が苦しみたく無いから?変に予防線を張ってしまう恋愛の機微は、大人っぽいというよりは、実は高校生……もしかしたら中学生……いやいや小学生にも当てはまる、普遍的な物でしょうか。 社会人ならではの恋愛事情も描きながら、人が本当の絆を結ぶのに大切な事を描いた、恋する全年齢の心に刺さる百合作品です。
エロ漫画ならひたすら明るいのがいい。ボーイミーツガールならひたすらハッピーなのがいい。 ストーリーなんてクソ喰らえ、明るく楽しくご都合主義な漫画が読みたいときだってある! そんな気分の人にぴったりなのがHOPS。ご都合主義の展開とラッキースケベの連続です。最高。 これで主人公の性格が悪かったり素直じゃなかったら応援できなくなっちゃうけど、バクは明るくて真っ直ぐでお調子者で野球バカなので好きです。ラッキースケベなんて好かん!男は硬派!みたいな子じゃないから良いのです。 トンチキ展開とエロイベントと隠し味程度の困難に満ちた楽しい楽しい漫画なので、なんも考えたくないときにぜひ読んでほしい。不安定だけど可愛い絵柄も好きなので、個人的にあずみちゃんがプリントされたTシャツがとても欲しい。
まず絵が最高😃⤴️⤴️ テンテンのアダ名が気になる😓 また読みたいので編集者の皆さんよろしくお願いしますm(._.)m
元々アニメのタイトルとビジュアルが公開になったときに人魚がいるのは知ってたけど、コスプレでもなんでもなくマジのガチで人魚だったとは…😂 ローラちゃんが主人公・まなつのことをニンゲン呼ばわりして、自分が女王になる踏み台としか思ってないところがいいですね。ここからどう友情を深めていくのか楽しみです。
楠本哲=サイコホラーというイメージが染み付いてしまっているので、この漫画を読みながら少しそわそわしてしまう自分がいる。隣人Xよりも前に読めばよかったかもしれない。 それはそれとして、店の名前とか店構えで「これあそこの店か」とわかるものもあるのでそういう意味では楽しい。予算の上限を10,000円にしてるせいか、5〜6,000円くらいの食事でもなんとも思わなくなるものですね。月イチだし。 1年前に読んでいたら、自分も実践してたかも。上限3,000円くらいで。
詩原ヒロ先生と同郷なので勝手に応援してたりします。出身地の山形を舞台にした作品をたくさん描いてくださってるのですが、オンラインの羊たちもそうだったんですね。2000年問題が話題になっている頃に中学生だった女の子が主人公なので自分よりも少し年上なのですが、登場のインターネットってこうだったよね〜〜〜!と懐かしくなりました。逆に今時の子供って親が突然パソコンを買ってきた日の衝撃とかないんだなぁ…。テレ放題とかお絵描き掲示板とかバリバリ使ってた人はめちゃくちゃ懐かしいと思います!
センセーショナルなタイトルで思わず読んでしまいました。 コロナ禍や今の世情とマッチしているかもです。 ただ、どうも登場人物の設定が嘘くさく感じました。 国立医学部にいくようなご息女は私立の中高で豊かな教育を受けている人が大半だし、しかも実家から通っているのに貧乏ってのに違和感ありました。 なにより、医学部だったらどうとでもなるだろうって。 というのも、ウチの兄が、社会人になってから医学部に入り直した人間で、わがままでやっていることだからと親も一切の援助をしませんでした。 それでも、遠く九州の地で学費+生活費(学業に専念するためという理由で借りられるらしい)で1000万近くの奨学金を借りて通った経緯があり、弟として、 アニキ、そこまで医者になりたいんだ・・・ と、感動した覚えがあります。 そんな兄も卒業して、5年経ちました。 奨学金全額返済して、今では元気いっぱいにレクサスを乗りまわしてます。 医者ってすごいなぁと思いました。 そんな感じで、医学部ならどうとでもなるし、貧困は無理があるなぁと感じました。 要は、 学業が大変な学生=医学部 →効率の良いバイトをしないといけない →風俗しかない という流れかと。 これが暇そうな学部の大学生なら「スキマでバイトしろ」と言われて終わりそうですもんね。 極端だとは思いますが、伝えるための脚色ととらえて読むと面白いかもです。 実際、学生時代、急な家庭環境の変化で清貧にあえいでいる人も周囲にいたので。 これからの日本を背負うような学生が、学びたいのに学べない状況は是正すべきだと思いますし、そのためのライフラインはあらゆる面で整備すべきだと思います。 (もっとも借りても返さない輩もいるので、一定の判断が必要ですが) 同じように「貧困男子」も取り上げてほしいですね。
35歳までお酒を飲まずに生きてこれたなら、そのままの方がいいのでは…とついつい飲みすぎてしまう側の人間は思ってしまいます。 しかし、お酒は美味しいものですし楽しいものですし、生活を脅かさない程度なら飲めて損はないのかもしれません。 この作品はお酒が飲めない(好きではない?)おりはらさんが、お酒を好きになるべく様々なお酒を飲んでいく体験談です。 飲めないと言っても味が好きじゃないだけで弱いわけではなさそうなおりはらさん、割とサクサク日本酒やワインなど度数の高いお酒をクリアしていきます。 大人だからか取材だからか、とんでもない失敗を起こさないのがうらやましい限りです。 節度あるけどチャレンジ精神もあり、変わり種のお酒もたくさん登場するので、お酒の入門書として読んでみるのもいいかもしれません。 飲めない人や飲みたくない人がお酒を飲む必要はまったくないし、そういう人が無理してお酒を飲みはじめているわけではないのでポジティブな気持ちで読める漫画です!あと電気ブラン美味しいですよね。
北斗一生の身の回りでオカルトな現象が起き始めるとことから始まる。最初の方はそんなに面白い感じはしなかったけど宇宙とコンタクトするためのコンタクト・マンとして選ばれたあたりから一気に面白くなった。見るからに胡散臭いUFO研究家のキャンサー白鳥やノストラダムスや宇宙人の話は出たり、1970年代のネタが大量にあり一気に読んでしまった。ちょっと考えればなんなのこれと思えたりもするがその思考をさせない感じで一気に進む漫画はやっぱりいい。 途中までハッピーエンドになるかなと思っていたが予想上に展開にすごいな。これは「つのだじろう」の他の漫画も読むしかないという気分にさせられたよ
表題作とどっちがデビュー作なんだろう。いずれにしても絵もストーリーも完成されてるなと感じました。 表題作「マシューズ心の叫び」は病気のおじいさんと二人暮らしなところとか、動物肩に乗せてるところとか、芸術の才能があるところとか、どっかで見たなってところもありますけど、細かいところでいうと、ダッと走り出すときの体の動きというか角度が、今あんまり見ない描き方なので、そういうところに懐かしさと魅力を感じます。