血笑鴉
武芸者たちの間で伝説化しつつある幻の小太刀。一振りしたと見えて二振り、二振りしたと見えて三振りしているその殺人剣を、霞の小太刀と呼ぶ――。ある男が山形屋の親分殺しを依頼された。男は過去の記憶を失い、名前も自分の流儀もわからない「名無しの旅鴉」。だが、この男こそ、霞の小太刀の使い手だったのだ!金、女、酒…己の欲望のままに世を渡るアウトロー時代アクション!!
巨匠・横山光輝が、無常観を主題に平家一門の栄枯盛衰を描いた軍記物語の最高傑作に挑む!!400年間にわたる藤原貴族政治が続くなか、武士は地下人(じげにん)と呼ばれ、わずかな領地をもらい貧しい生活を送る貴族の番犬的な存在であった。そんな時代にあって、武士であった平清盛(たいらの・きよもり)は、保元の乱で後白河天皇(ごしらかわてんのう)に味方して戦果を挙げ、太宰大弐(だざいのだいに、太宰府次官)に昇進した。その後、平治の乱を治めた清盛は、源氏を壊滅状態に追い込み、その功績で中納言、大納言と出世し、ついに太政大臣従一位(だじょうだいじんじゅいちい)となり位を極めた。我が世の春を謳歌する清盛と平家の繁栄、そして平家と貴族との確執を描いた上巻。
『三国志』『鉄人28号』などで知られる横山光輝が、『劒岳点の記』の新田次郎の名作『武田信玄』を原作とし、戦国の猛将・武田信玄を描く!殺さねば殺される、それが戦国のならい――。時は天文、武田晴信(後の信玄)は、実父である甲斐領主・武田信虎との確執に悩んでいた……。乱行をくりかえす信虎に見切りをつけた一部の家臣が晴信をけしかけるが……。風林火山の旗印を掲げ、戦国を駆け抜けた武田信玄の物語が始まる。
時に永禄十年(一五六七)、風雲児信長が天下に覇を唱え、長い戦国に一筋の光明が見えはじめた頃、奥州伊達家に一人の男児が誕生した。幼名を梵天丸、のちの「独眼竜」政宗である。幼くして片眼を失う不幸にもめげず、周囲の深い愛情にこたえ凛々しく成長する梵天丸。しかし時代の波は否応なく襲いかかった。十歳で元服、愛姫を嫁に迎え、名も政宗と改めるといよいよ初めての戦に出陣する。名将伊達政宗の生涯を雄渾に描く歴史コミックここにスタート!
応仁の大乱以後、弱い者は滅び、強い者だけが生き残れるという戦国時代が百年も続いた。天文五年(一五三六)正月元旦、ここ尾張に織田家の足軽で木下弥右衛門とお仲の間に、日輪の子――日吉が誕生した。生まれつき賢く、勝気で鋭い神経をもつ日吉は、光明寺宗忍和尚の「平和は日本一の大将の出現にある!」の言葉に、姉・おみつの叫びを背に故郷をでた……信長の天下平定から家康への架橋となった太閤秀吉の波乱万丈な生涯のスタート!!
応仁の大乱から七十数年。尾張に一人の革命児が育っていた。藁でひっくくった茶筅髪に縄の帯、毛ずね丸出しで荒馬を駆る吉法師こと、若き日の信長である。群雄割拠の戦国乱世に、織田家の内部では相続をめぐって、骨肉相食む争いが繰り返されている。斎藤道三の娘濃姫を迎えたが、信長のうつけ振りは一向に改まらない。廃嫡すると言えば平気で「ああ、そうか」と答える。尾張の大うつけで終わるか、天下を取るか。うつけ者信長の目は新しい時代を指向している。
その学帽は今から数十年前、伝説とも言われた侠が常にかぶっていたものだ。そして偶然にもその侠の名も政……。宮下あきらの原点にして集大成。伝説の激作、ここに復活!
日本一貧乏な毘沙門村の凄まじいパワーを持つ高校生3人が、さまざまなスポーツ大会に殴り込んでいくスポーツギャグコメディ。飛行機を撃墜するほどの剛速球を投げる修羅三四郎(しゅら・さんしろう)、打球が山越えは当たり前の豪腕バッター・片桐十兵衛(かたぎり・じゅうべえ)、ピッチャーゴロをランニングホームランにする俊足少年・山田飛丸(やまだ・とびまる)。そんな毘沙門高校の3人が甲子園へ出場して……!?
一度導火線に火がついたら誰も止められない“爆弾”のような男が、ボクシングのヘビー級チャンピオンを目指すスポーツアクション。拳ひとつで日本一の極道になると豪語し、凄まじい強さで暴走族を半殺しにして特別少年院へ送致されたバクダンこと瀑燎介(ばく・りょうすけ)。少年院でも暴れまくり、伝説を作りあげたバクダンは、出所後、彼をスカウトにきた桜蘭華組のヤクザから、ボクシングジムへの地上げを命じられて……!?
“世界一のギャンブラー”と豪語する熱き男・サガが、さまざまな強敵とギャンブル勝負をしていくギャンブルコミック。高級ホテルのベルボーイ・松尾(まつお)は、ロールスロイスのリムジンで乗りつけた超VIPらしき男・サガと遭遇する。それから一週間後、自らを伝説のギャンブラーだと語るホームレスに千円を賭けた勝負を持ちかけられた松尾は、そのホームレスこそかつてホテルにやってきたサガだと気付いて……!?