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時は春秋戦国時代の中国。「鬼王」と呼ばれた斉の王を父に持つ文竜は訳あって父を殺害、斉の国を捨て、亡き母の国・倭を求めて流浪の旅に出る。唯一友とするのは、幼少より愛で育てた1頭の獅子・崑崙。彼の行く手には何が待ち受けるのか?広大な中国の大地を舞台に辻真先と横山光輝が組んだ入魂の大河ロマン!
不忠不孝の徒として国を捨てた文竜は、ある日出会った元奴隷の力自慢、武虎と行動を共にする。さらに千里之馬・無双を手に入れ戦乱の世を流浪する文竜。しかしその一方で父殺害の原因である宿敵の呪術師・怨黒雲の影が常に付きまとっていた…。
東西随一の料理人(庖)とうたわれて、後に「包丁」の名前の由来にもなった男・丁。そのあまりに見事な刃さばきは、剣の使い手ホウ涓をもしのぐほどであった。王の前で恥をかかされたと腹の虫の収まらないホウ涓にまたしても怨が入れ知恵をする。丁を待ち受けていたのは、あまりにも残酷な運命だった…。
竜行剣の使い手、文竜は戦乱の世を流浪する中で、いつしか刺客として名を知られるようになる。しかし文竜を疎んじるホウ涓は城に呼び出し対峙する。剣の腕では相手にならないホウ涓だが、怨の呪術により意識を失わせ、ついに文竜は監獄にとらわれる。
戦場の真っ只中に足を踏み入れてしまい、百戦錬磨・負け知らずと恐れられた宋の黒馬隊と遭遇した文竜。そんな状況下、文竜は強制的に戦いに駆り出され、傷つき逃げまどっている民兵の中の一人、程徐を殺めてしまう。
宿敵・怨に依頼され文竜をつけ狙う刺客・朱豹、文竜が殺めた恋人・程徐を探し続ける娘・玉燕との奇妙な連帯感。そして再び文竜と武虎とであった二人は行動を共にする。敵か味方か、孫家の命を受けた間者・三風党と、宋の黒馬隊も絡んできて…?
宋王の厳命により、宋の守護神とも言うべき黒馬隊隊長に文竜を迎え入れるよう指示が下る。内部から反発があがり、文竜自身もその申し入れを拒否したが、軍師・孫の策謀により隊長を引き受けざるを得なくなる。黒馬隊兵士の不穏な空気が張り詰める中、文竜は悠然と足を踏み出した。
打ち続く戦乱の中で村は荒れ果て、次々と若者たちが死んでいくのを見て、無益な戦を激しく憎む娘・玉燕。その健気な姿に文竜はいつしか惹かれていくが、自分がその恋人を殺めていることからためらっていた。そして、その事実をいまだに言えないでいた…。
顕王の腹心・笑公は文竜をなんとか追い落とそうと周辺を探っていた。そして文竜が玉燕の恋人を殺していた事実をつかむ。笑公は妖術を使い、恋人の遺体の口からその事実を語らせ、ついに玉燕の知るところとなった。狼狽した玉燕は文竜を殺そうとするが、すでに腹に文竜の子を宿していてそれもできず、陣を飛び出す。
勇猛果敢な黒馬隊を率いて、自らは白騎士と称して戦場を疾駆する文竜。対する相手は魏の国、そして宿敵の呪術師・怨黒雲。さらに斉の国より、孫率いる戦車・三百、歩兵・二十万もの大軍が魏を目指して進軍を開始した。死を賭け、最後の戦いに挑む文竜。堂々の完結篇!