かしこ2024/09/03恋の意地親戚みたいに家族ぐるみで仲がいい近所のお兄さんに20年前から片想いしているまめちゃん。自分の好意に気づいても振り向いてくれないのに諦められなくて、しかも相手が家庭を持っても思い続けるってなかなかですが、まめちゃんの一途さは嫌な感じがしないんだよな〜。途中で不動産屋の河田さんと仲良くなるところが一番ドキドキしました。でもまさか河田さんがどのキャラよりも業が深い人だったとはね…。こいいじ志村貴子2わかる
かしこ2024/08/31本当に恐ろしいのは人間の心なのです…初めて読みました!が、昨年出版された「総特集 望月ミネタロウ」が出た後に読んでよかったかも。 全編通してみると、やっぱり序盤の修学旅行からの帰り道に新幹線がトンネルに閉じ込められて脱出しようとする場面が、何が起きたか分からないワクワクという漫画的な面白味がありますね。それが徐々に逃れられない自然災害だったと判明するのは、エンタメとしてはカタルシスが足りないかもしれません。ただ、(実際に連載中には阪神淡路大震災も起きたそうですが)前出のインタビューによると構想段階から「天変地異は起こるけどそんなスペクタクルな話じゃない」「闇をテーマにした地味な作品」というのは決めていたそうです。 人間は暗闇の中にいると存在しない怪物を想像して恐れてしまうけど、本当に恐ろしいのはそんな自分と向き合わないことである…というのは、ものすごく普遍的なテーマだから、いつ読んでも「今に通じる話だ、これ…!!」と思うんだろうな。特に今現在のSNSを中心にした不寛容な時代の雰囲気ってこれが原因なんじゃないかなって思いました。 ドラゴンヘッドを読むとその後に東京怪童を描かれたのも自然な流れだったんだな〜と分かりますね。ドラゴンヘッド望月峯太郎4わかる
かしこ2024/08/27最終話がショッキングすぎる!!最終話で「えっ、ウソでしょ…!!」と声が出るくらい驚いた。序盤の冴えない男子高校生4人に仲間意識が芽生えて打ち解けあっていく場面がほのぼのとしていたので完全に油断してた…。タイトルの「息をつめて走り抜けよう」の意味もめっちゃ重いじゃんかよ〜。 貧弱な肉体と精神を改善する為に4人で仲良く朝から筋トレするなんて輝かしい青春の1ページそのものなのに、それがいつの間にか暴力願望になっちゃったのはまずいけど、それが結果的にあんなことになってしまうなんて不幸だなと思う。 鬱屈した青春モノとしての破壊力がものすごい漫画でした!!息をつめて走りぬけようほんまりう1わかる
かしこ2024/08/25村の因習とエロス…!!夜這いの風習がある村に迷い込んでしまった男子高校生の話です。何度も村から逃げ出すチャンスがあるんですが失敗してしまい、最終的には絶対によそ者に見られてはいけない村人にとって大事な奇祭まで目撃してしまい大変なことになります。巻を追うごとに主人公の心理的な追い詰められ具合とエロ描写がレベルアップしていくのでページをめくる手が止まりませんでした。ラストで東京から助けに来た女の子があの人だと分かったのはちょっと笑っちゃいました…!花園メリーゴーランド柏木ハルコ3わかる
かしこ2024/08/25赤羽よりヤバいかも…!赤羽の居酒屋「ちから」がなくなったことで新たな行きつけを探していた清野とおる先生がたどり着いたのが十条のスナック「キャンドル」だった。かなりの厚化粧なママが1人で営業しているその店はまさにカオスです。最初はママの強烈なキャラに引き込まれますが、常連になるにつれてママが教えてくれる十条のヤバい情報が面白くなっていきます。 特に、昼は弁当屋だけど夜はデリヘルをしてる「エッチな弁当屋さん」の実態を調査していく回がすごいです。ママのツテで実際にお弁当屋さんを利用しているおじさんから話を聞くことに成功するんですが、まず北区のどこかにある公衆電話に貼られてるピンクチラシを探し出さないと利用できない店という説明から「何それ?!」って感じですよね。でも普通の酔っ払いのおじさんがそんな創作話を作れると思えないし、本当に存在したってことでいいんだろうか…。 第1部完ということで単行本が2巻まで出ていますが、続編の再会がいつになるのか気になるところです。実際の「キャンドル」は2014年に閉店しているらしいので、その最後の様子はどんなものだったのかやっぱり知りたいです。さよならキャンドル清野とおる2わかる
かしこ2024/08/23やらかしシリーズ完結!!?沖田×華先生の代表作でありライフワークになると思っていたので完結に驚きした。あとがきには「今後は違う形で発達漫画を描く予定」とありましたが、やらかしシリーズは途中で櫻井稔文先生がパートナーであることを公表されてから夫婦エッセイとしても面白く読んでいたので、ぜひエッセイ漫画も描いて欲しいです。今回はそんな2人の別居騒動も描かれていますが、櫻井先生の「家出熟女♡」というセリフにほっこりさせられました。それでも毎日やらかしてます。発達障害漫画家よ永遠に…沖田×華3わかる
かしこ2024/08/15大人になってDRAGON BALLを読み返してみた夏休みで地元の日帰り温泉に行ったらDRAGON BALLがあったので小学生以来に読んでみたのですが、日帰りだと全42巻は読みきれませんね…。約20年前の記憶を元にザッと流し読みしただけになってしまいましたが、当時の思い出と共に感想を書きたいと思います。 どの漫画でもそうなんですがバトル展開があまり得意ではないので、DRAGON BALLは序盤のブルマと一緒にドラゴンボールを集めてるところが一番好きかもしれません。後世への影響などを考えると悟空が大人になってからの展開の方が真骨頂かもしれないけど、子供ながらに悟空が何度死んでも生き返ることが疑問でした。それがOKなら何でもありじゃん、と…。 しかし大人目線で読んでみて、鳥山先生の描くキャラクターの魅力に圧倒されたことで分かりました。悟空なら何でもありなのだ、と!!今まで自分は「漫画=キャラ」という考えに否を唱えていたのですが、改めてDRAGON BALLを読んだことで考えを改めるべきかもと思い始めました。圧倒的なキャラの魅力があればどんなストーリーでも秩序は保たれることを知ったのです。だから悟空は全方位的に宇宙一最強だと言ってもいいでしょう。 それから最終回ですね。小学生の頃はそれまでの盛り上がりに比べると、地味な終わり方だったので拍子抜けした記憶があるのですが、大人になって読んでみると、なんと素晴らしい最終回ではないですか…!少年ウーブが読者1人1人と重なって、まるで鳥山先生から「次は君が強くなる番だぞ」と言われてるような気がしました。ラストページの鳥山先生のメッセージを読むと、ご本人としては終わらせたい瞬間は度々あったかもしれないけど、それを押して世間の期待に応え続けてくださったんだと分かり感謝しかないです。 あえて私が言うまでもないですがDRAGON BALLは最高の漫画ですね!!DRAGON BALL モノクロ版鳥山明4わかる
かしこ2024/08/14この手塚治虫への愛は本物だ!!「9で割れ!!―昭和銀行田園支店」は矢口高雄先生が20代の頃ですが、こちらは子供時代の話です。 矢口先生って秋田県でも田舎の方の出身だったんですね。当時は日本のどこでもそうだったかもしれないけど、読み書き出来ない村人もたくさんいたそうです。しかし矢口先生のお母様は読書好きだったので子供達に読み聞かせてくれて、その中の一冊が自分にとって初めての漫画との出会いだと語られていました。この作品を読んで一番心に残ったのは、お母様の人柄の素晴らしさです。誰よりも働き者だからこそ日射病で倒れてしまったのに、舅から「怠け者」だと言われてしまうシーンには涙が出てきました…。そのことがきっかけで「俺は百姓にはならないぞ」という気持ちが芽生えたことで、銀行員になり、そして漫画家になったんですね。 娯楽のない生活を送っていた矢口少年にとって手塚治虫の漫画がどれだけセンセーショナルでかけがえのないものだったか、ということも全編を通して描かれていますが、雪道を5時間かけて歩いて本屋に漫画少年を買いに行った話なんて…これも泣かずには読めませんよ!! 矢口先生の作品は生まれ育った秋田県の豊かな自然を描いていますが、田舎臭さを感じず品があるのは、お母様と手塚先生の影響なんですね。ボクの手塚治虫矢口高雄3わかる
かしこ2024/08/12銀行員だった矢口高雄先生が漫画家になるまでの12年間釣りキチ三平の矢口高雄先生は漫画家になる前に銀行員をしていたとは聞いたことありましたが、その当時を詳細に描いた自伝漫画があったとは…!!すこぶる面白かったです。 1巻。まず恩師から推されて銀行員になるって矢口先生はむちゃくちゃ優秀な学生だったんだろうな〜!と思いました。下宿しながら働いていた新人時代は銀行とはなんぞやのエピソードが中心ですが、この頃は何もかも手作業で大変ですね。宿直していた行員が殺された話はいきなりサスペンスが始まったかと思うくらい描写が怖かった…! 2巻。当時でも24歳での結婚は早かったらしいですね。早婚だった理由が「味噌が嫌いだから」というのはジョークだと思いますが、どうして味噌嫌いになったかの話が印象的でした。こういうちょっとしたエピソードでも秋田県の風土を感じます。この頃にハマった鮎釣りもその後に描かれる作品に欠かせない経験ですね。 3巻。徐々に子供の頃の夢だった漫画家になることを再び意識し始めます。転勤先の同僚女性が都会的な人で刺激を受けたのと、彼女の実家が本屋でガロを読ませてもらったことが、矢口先生の人生を変えていきます。こんなに白土三平をリスペクトしていたとは知りませんでした。 4巻。ガロに持ち込みをして水木しげるや池上遼一に会ったエピソードがとても貴重でした。憧れの白土先生ではなかったけど水木先生に会えて褒めてもらえたことも一つの転機になっている気がします。上司に漫画を描いていることを咎められたことがきっかけで本腰を入れて夢を追うことにしたとありましたが、デビューして真っ先に届いたのがその上司からのファンレターだったのは泣けますね。しかし何より銀行を辞めて漫画家を目指すことを承諾した奥さんが偉い!!当時の矢口先生は30歳でお子さんが2人いますからね。自分が奥さんだったら反対してしまいそう…。 こうして見ると30歳まで地元にいたことが矢口先生の作家性に繋がっているので、遅咲きのデビューではあったけど回り道ではなかったんじゃないかと思いました。希望していた本店勤務ができなかったけどその反動で趣味を充実させたし、人生って何がどうなるか分からないという面白みを教えてくれる素晴らしい作品でした。9で割れ!!―昭和銀行田園支店矢口高雄6わかる
かしこ2024/08/07漫画家になる直前の大橋裕之こんな詩的なタイトルで漫画家マンガなのかよーーーー!!!!今まで読まずにいてめっちゃ後悔しました。高校を卒業してプロボクサーになる為に一人暮らしを始めますがジムの雰囲気に馴染めず練習をサボりがちになるうちに、子供の頃の漫画家になりたかった気持ちを思い出して投稿を始めます。しかし佳作を受賞するけど雑誌デビューしないまま物語は完結するんです。でもそこが素晴らしい!こんなに「何者でもなかった自分」を描き切ったものは他にないから!遠浅の部屋大橋裕之5わかる
かしこ2024/08/07押切蓮介と怪談怪談専門誌に掲載された漫画が収録されています。前半は本人や友人の体験談がベースになってるものが多いですが、連載7年の間に作者の怪談に対する考え方も変わっていき、一家心中した廃墟に撮影しに来たふざけてるYouTuberを幽霊の視点で描いたり、こんな怪談師は嫌だ!を描いてたり、後半は作風も変わります。純粋に怖い漫画を求めている人よりも、思考の変化を追ったドキュメンタリーとして楽しめる人にオススメの漫画かもしれません。暗い廊下とうしろの玄関押切蓮介3わかる
かしこ2024/08/03みほなっちの漫画はやっぱり楽しい!!藤井みほな先生が女性誌ココハナに初登場!!大手コスメ会社でバリキャリだった主人公が彼氏の裏切りをきっかけに退職して人生を変えていく話です。みほなっちの漫画って昔からすごく華やかですが、今回の新作も舞台がドバイから始まったりしてキラッキラしてました。家電量販店で働いてる元同級生にメイクしたらイケメンになってSNSでバズったことから、メンズメイクの会社を起業することになるんですが、変身前の家電量販店男子の再現度もむっちゃ高かった。個人的にウレタンマスクをしてるところが特にポイント高いです。そこからの大変身が本当にインスタで流れてくる動画を見てるみたいで面白かった。投資家としてGALS!の乙幡くんも登場したり、読者を楽しませてくれる内容が満載でした。後編も待ち遠しいです!!リブート@ロマンス藤井みほな6わかる
かしこ2024/08/03永沢と藤木みたいな中学生男子ちびまる子ちゃんの永沢と藤木みたいな中学生男子の話です。基本は友情と片思いの話ですが、妄想部という謎の部活に入部したりする謎要素もちょいちょいあります。もちろん頭が割れてたり顔がドクロなのは何故か?ということには触れられません。でもいつの間にかその世界観にどっぷりハマっちゃいます。イケメンのクラスメイトがうんこを漏らしたのを目撃したことで友情が生まれる流れが傑作だった。あと妄想部員のヨシ子の知られざる能力が発揮された話も神回だった〜!何でもっと早く読まなかったんだろうと後悔。めっちゃ面白かった!太郎は水になりたかった大橋裕之3わかる
かしこ2024/07/30ゴトウユキコ版「めぞん一刻」父親の遺言によりアイドルを目指すことになった花子ちゃんの上京物語です。下宿先には変わり者の漫画家や劇団員が住んでいて、まるでゴトウユキコ版の「めぞん一刻」のような感じがすごく楽しいんですよね。全2巻で終わるのがちょっと物足りないです。最近は短編や原作ありが多いのでそろそろオリジナルの連載が読みたいと思っているのですが、こういうコメディタッチの群像劇をまた描いてくれないかな〜。今のレベルで描いたらすごいことになりそうだ。ちなみに花ちゃんの岡山弁は全く分かりません!!笑きらめきのがおかゴトウユキコ2わかる
かしこ2024/07/30ネタバレ143ページの大作だけど読みやすい余命3ヶ月の宣告を受けた18歳の主人公。母親の希望によりコールドスリープをすることになり、1年のうちに4日間だけ目覚め、18歳のまま15年間生きることになった。しかし目覚める度に普通に年を重ねている恋人や友人達とのズレを感じ始める…。 計143ページの大作ですがスルスルと最後まで読んでしまいました。面白かったです。あのままコールドスリープを続けてたら主人公も家族もみんな辛くなったと思うけど、それをやめる選択は本人にして欲しかった。あの2ヶ月後には死んじゃうんだと思うと何となくスッキリしないし、年下の妹が主人公と同じ年齢になって顔がそっくりになったのも変わりの人間がいるみたいだと思ってしまった。心理描写がたっぷりとあったので感情移入しすぎちゃったけど、これが50ページくらいの短さだったらまた違った印象になるかもしれない。六年目の浦島太郎高森みなも3わかる
かしこ2024/07/28ネタバレあのシーンはいるのか?昨日は「エロ〜」と思いながら読みましたが、今日は「あのエロシーンいるのか?」と考えながら過ごしてました。田舎の本屋の18禁コーナーにある80年代エロ漫画の再現はさすが加納梨衣だなと思いましたが、クライマックスでの本屋のじいさんの後妻とのエロシーンは蛇足なような気がします。まるで最初からエロシーンを描くことが決まりだったような流れでしたよね。加納梨衣だったらああいう露骨な感じじゃなくてもエロく描けると思うんだけどな。ペンギンの死加納梨衣3わかる
かしこ2024/07/28いつ読んでもグッとくる人に読ませたくなる漫画だな〜と思って紙で買いました。まだ誰にも貸したことないけど。ストーリーとしては「家庭教師」が好きですが、印象に残るのは「天国までひとっとび」かな。なんといっても死んじゃった女の子が片思いしてる角田先生のモデルが東京03の角田そのまんまなのがいいですよね。でも別にモデルを知らない人でも楽しめる内容になってるし、アイディアだけじゃなく技術面でも素晴らしいんだなと思いました。収録されてる短編にストーリー状の共通点はありませんが、すべてにゴトウユキコ先生にしか表現できない温度感があります。天国 ゴトウユキコ短編集ゴトウユキコ2わかる
かしこ2024/07/28人間のいびつさを面倒くさがらない作家性アメリカの新しい漫画賞にノミネートされたと聞いて気になって読んでみました! https://x.com/umikusahara/status/1813528575322255379 表題作の「mothers」は交通事故で植物状態になってしまったカップルのそれぞれの母親達の話です。こういうシュチュエーションだと目覚めないことの悲しさを描いたものが多いんですがそうではなく、子供の不在によって母親の内面がクローズアップされるような物語になっています。絵柄はシンプルで温かみのあるタッチなんですが、ストーリーはそういった複雑なものが多いです。なので読んでいて自分の中で蓋をして見ないようにしていた感情が開くような感覚にもなりました。こういう作家さんと出会うことはなかなかないので新鮮です。mothers 草原うみ短編集草原うみ2わかる
かしこ2024/07/28エロくてストーリーもしっかりしてて読み応え◎今スピリッツで続編が連載されているのですが、肝心な前作が未読だったので読んでみました。幼馴染の拓、りこ、直樹。拓はりこのことが好きでしたが、高校生になったりこは直樹と付き合ってしまいます。しかし家庭の事情で直樹が海外に行ったことをきっかけに、チャンスが欲しかった拓は「りこが自分のことだけを考えてくれるように」と悪魔に願掛けをしてしまいます。こうして悪魔の呪いを受けたりこは定期的に拓の◯◯◯を飲まないと死んでしまう身体になってしまったのです…!伏字の◯◯◯とはあなたの頭に浮かんだそれのことで間違いありません!要は無茶苦茶エロい漫画なのです。毎話エロシーンがあります。しかも途中で直樹も日本に帰ってきてとんでもなくエロいことになります。全2巻とは思えないくらい読み応えがあって、これは数年越しに続編が始まるのも納得です。ごくりっ前原タケル24わかる
かしこ2024/07/27「新黒沢 最強伝説」各巻を読んだ感想前作は黒沢の死を予感させる衝撃的な最終回でしたが、なんと黒沢は生きていた!!8年も昏睡状態で!!というこれまたすごい始まり方。実際に前作から7年後の連載らしいので色々と時の流れを感じます。53歳の主人公ってすごい。新黒沢 最強伝説福本伸行3わかる
かしこ2024/07/24らんま1/2の元ネタ??収録されてる「犬で悪いか!!」という短編がらんま1/2を彷彿とする内容でした!鼻血が出ると犬になってしまう父子という設定もそうなんですけど、ノリがほぼ乱馬と玄馬です。ただ犬になった後は何をせずとも自然と人間に戻る、なぜか男が犬になってしまう家系、という曖昧なところもまだありこれがブラッシュアップされてあの傑作になるのか〜!と思うと感慨深いです。オチで「犬好きだから問題ないよ」って言ってくれる女の子が可愛いかった。高橋留美子短編集 1orW(ワンオアダブル)高橋留美子
かしこ2024/07/24読み手の感情をかき乱すね…! #読切応援リスクを背負って海に飛び込む1匹目のことをファーストペンギンというらしいです。この漫画はプールで出会った中学生の女の子に翻弄される男の話ですが、そのボーイッシュな女の子のことを男は最初から気になってたんですよね。でも女の子が声をかけてきた理由が「可愛い友達があなたのことを気になってるから」だったから、どうして自分を卑下するんだ!もっと大事にしろ!って怒るんです。よくぞ耐えた偉いぞ〜と思いますが、もし友達じゃなくて女の子から好きって言われてたらそんな風に拒絶できただろうか?ラストの「疲れたな…」という終わり方がカッコよかったけど、そうなってたらそれだけじゃ済まなかったかも。ファーストペンギン華沢寛治3わかる
かしこ2024/07/24塊肉を炭火で焼きたくなる流行りの交際0日婚カップルですがチャラチャラしてないのがいいですね。とはいえ母性の塊のような健太さんにクールな千尋さんがふにゃふにゃになるやり取りにはいつもほっこりさせられます。でもなんといってもご飯が美味しそうなのがこの作品の醍醐味でしょう!!読んでると一度もやったことないのに炭火を起こして肉を焼きたくなります。舞台が静岡なのもいいですね。アウトドアしやすいし。海産物も美味しいし。最新話になると焼かない料理も出てきますがそれもまたよし。焼いてるふたりハナツカシオリ2わかる
かしこ2024/07/23血の繋がらない13歳の義妹に翻弄される30歳の男母を亡くし、恋人に裏切られ、仕事を失って、人生どん底になったら、自分を捨てたはずの父親が迎えに来た。血の繋がらない13歳の妹と一緒に。最初は主人公のことを拒絶していた妹だったが、次第に2人は惹かれ合っていくようになる…。私のつたない説明だとエロ漫画みたいな展開を想像させてしまうかもしれませんが全然そんなんじゃないです。でもすごく人間的な生々しさがあります。 今回久しぶりに読み返して気づいたのはセリフが少ないということですね。説明的なセリフがない。モノローグがない。絵だけで魅せてるシーンが多いんですが、その絵もシンプルです。でも魅せ方が上手いので、兄妹の恋愛という重量感があるストーリーでも大味にならずに、些細な心の動きに集中しながら読み進めることが出来ます。2人が惹かれ合ったりするきっかけが一つの場面だけじゃなくて、心情の変化の重なりによってそうなってるので自然なんです。 ラストもいいんですよね〜。6年後を舞台にした第2章を描いて欲しいです。ロッタレイン松本剛7わかる