ひさぴよ
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2023/03/08
超お得!500円で1600ページ超の合本版!! #お買い得本
マンバの中で自分だけかもですが「#お買い得本」というハッシュタグを勝手につけて、これまでクチコミを書いてきました。 趣旨としては、電子書籍で買うとお買い得な作品を紹介するというものですが、このたびとんでもないお買い得本を見つけたのでクチコミします。 それがこちら『昭和の中坊』シリーズの合本版。 (作品内容はあらすじを参照) https://manba.co.jp/boards/20919 ご存知、『こづかい万歳』で知られる吉本浩二先生の代表作の一つ『昭和の中坊』とその続編シリーズを1冊にまとめた合本(がっぽん)版です。 1600ページ(月刊誌2冊分くらいの分量)かつ500円という値段設定は、なかなかお目にかかったことはなく、かなりのお得感があります。半信半疑で買ってみましたが実際に紹介通りの内容が収録されています。吉本浩二氏の過去作に興味のある方、まだ読まれてない方はこの機会にぜひ購入してみてはどうでしょうか。 描き下ろしマンガ『令和の「昭和の中坊」』が読めるのもこのバージョンだけかと。こういう売り方は電子書籍の良さを活かした売り方だと思いますね。 唯一のデメリットは、ページ数が多すぎる故に目当てのページに飛びづらいことでしょうか…。
ひさぴよ
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2022/12/18
3巻から一気に引き込まれた
1巻を読んだ時点では、良い漫画だとは思いつつも、深刻な心の悩み(特に自殺願望、リストカットの心理とか)にそこまで共感できず、しんどすぎてもう続きを読むことはないかなと思ってたところ、作者さんの最近のツイート(https://twitter.com/mizutanimidori/status/1603767672566530048 )「暴力を振るう男性が何を考えてるか」を目にして、この回のテーマが刺さりすぎて衝動的に一気に完結まで揃えて読んだ。3巻は「男の生きづらさ」がテーマなのだが、自分も男性である以上、まったく他人事とは思えない内容だった。 https://manba.co.jp/boards/106869/books/3 そして精神医療の世界は決して”向こう側”の話ではなく、想像していたよりも地続きの問題であり、深刻でないにしても、メンタルや依存症問題に興味があれば、読んで非常に勉強になることが多かった。男性の加害問題だけでなく、5巻では女性側のパワハラ・DV加害も取り上げられていて、こちらも「なぜ人に怒るのか」というプロセスが明確に説明されており、今まで感じていたモヤモヤが晴れたような気持ちになった。 その他にも語りきれないほど多種多様なテーマが盛り込まれている「心のプロ」を仕事とする人々描いた作品。 この先も、心が不安定になることがあったら読み返したい。
ひさぴよ
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2022/08/19
スポーツドクター漫画にハズレなし
表紙とタイトルで、飲んだくれの医者のように勘違いしていたが全然そんなことはなく、ちょっとガサツだけど患者の気持ちに寄り添う心温まるスポーツドクターの物語だ。作画は『解体屋ゲン』でおなじみ石井さだよし先生で、大昔の初期作品を収録した短編集となる。初出は書かれてなかったけど、まんがSeekで調べたらビッグコミックオリジナルで1974、1989、1990年と不定期に載っていた作品とのこと。 https://mangaseek.net/work/18278.html 人情ドラマであると同時に、スポーツと医学の関係についてもしっかりと描かれていて、最後の方にはブラインドサッカーらしき選手が登場するなど、現代から見るとかなり時代を先取っていた作品だったのではないか。作画についても1コマ1コマがきっちりと描かれていて、この時代のアナログで描かれた漫画の手仕事って本当に素晴らしいなあと思う。同時収録の「ウドの達人」はやや時代を感じてしまう内容で、好みは別れるところかも。 スポーツドクター漫画で言うと、『ドクターメシア』『ドクターゼロス』『ママはスポーツドクター』など読んできたが、作品数は多くないけど、いずれもハズレなしの面白い作品の多いジャンルだと思った。