ひさぴよ2023/04/01初台時代の貴重なエピソード #お買い得本トキワ荘や練馬の富士見台のエピソードは数多くあれど、その間にある渋谷区初台の頃のエピソードは意外と少なく…そういう意味ではとても貴重な時代性を持った作品です。古谷三敏が手塚のアシスタントとして過ごした時期の出来事だけでなく、名物編集・壁村耐三の若き頃の姿や、古谷三敏と赤塚不二夫の思い出など見所満載の一冊。ちなみに電子書籍の価格でいうと、双葉社のKindle版を定価で買うよりも、ebookjapanで販売されてる「ファミリー企画版(古谷先生の設立会社)」なら、300円という定価よりお得な価格で購入できます。紙書籍版の方は装丁がけっこう凝ってますのでそちらを選ぶも良し。ボクの手塚治虫先生古谷三敏1わかる
ひさぴよ2023/03/29心温まる鉄道人情マンガストーブ列車で知られる「津軽鉄道」を舞台にした心温まる物語。2007年頃のビッグコミック増刊号に掲載されていた作品で、当時の青森の鉄道事情や人々の暮らしが描かれている。 東北の中でも最北に位置し、独自の文化を持つ青森を知るのに良い一冊かと。各地の観光名所の写真が載ってたり、観光PR的な側面はありながらも漫画の中の風景や人情から青森の良いところが自然と伝わってくる。それもこれも、ひきの真二先生の手腕による所が大きい。ちゃぺ! 津軽鉄道四季ものがたりひきの真二 川上健一2わかる
ひさぴよ2023/03/08超お得!500円で1600ページ超の合本版!! #お買い得本マンバの中で自分だけかもですが「#お買い得本」というハッシュタグを勝手につけて、これまでクチコミを書いてきました。 趣旨としては、電子書籍で買うとお買い得な作品を紹介するというものですが、このたびとんでもないお買い得本を見つけたのでクチコミします。 それがこちら『昭和の中坊』シリーズの合本版。 (作品内容はあらすじを参照) https://manba.co.jp/boards/20919 ご存知、『こづかい万歳』で知られる吉本浩二先生の代表作の一つ『昭和の中坊』とその続編シリーズを1冊にまとめた合本(がっぽん)版です。 1600ページ(月刊誌2冊分くらいの分量)かつ500円という値段設定は、なかなかお目にかかったことはなく、かなりのお得感があります。半信半疑で買ってみましたが実際に紹介通りの内容が収録されています。吉本浩二氏の過去作に興味のある方、まだ読まれてない方はこの機会にぜひ購入してみてはどうでしょうか。 描き下ろしマンガ『令和の「昭和の中坊」』が読めるのもこのバージョンだけかと。こういう売り方は電子書籍の良さを活かした売り方だと思いますね。 唯一のデメリットは、ページ数が多すぎる故に目当てのページに飛びづらいことでしょうか…。「昭和の中坊」+「俺たちのラブ・ウォーズ~その後の昭和の中坊たち~」+特典『令和の「昭和の中坊」』 合本版末田雄一郎 吉本浩二3わかる
ひさぴよ2023/02/24数少ない囲碁を題材とした漫画。江戸時…数少ない囲碁を題材とした漫画。江戸時代の貧しい百姓の子・忌吉が、囲碁の才に導かれるままに、囲碁の名家、本因坊家、安井家、井上家の高名な棋士たちと勝負を繰り広げてゆく。 囲碁が分からなくとも充分楽しめるけど、この時代の囲碁の世界というのが、政と密接に結びついており、かなり独特の世界である。天地明察にその辺の事情を細かく描かれているので、余裕があればそちらも合わせてを読むとわかりやすいかもしれない。 主人公は囲碁の才はあるけれど、決して最強というわけではなく、さらに優れた才能に敗れ悩み続ける。その間にも恩人との離別、裏切りなど数々のドラマチックな苦難があるのだが淡々と描かれる。そこが逆に勝負ごとに迫真さを増していてとても良かった。天元坊山松ゆうきち2わかる
ひさぴよ2022/12/183巻から一気に引き込まれた1巻を読んだ時点では、良い漫画だとは思いつつも、深刻な心の悩み(特に自殺願望、リストカットの心理とか)にそこまで共感できず、しんどすぎてもう続きを読むことはないかなと思ってたところ、作者さんの最近のツイート(https://twitter.com/mizutanimidori/status/1603767672566530048 )「暴力を振るう男性が何を考えてるか」を目にして、この回のテーマが刺さりすぎて衝動的に一気に完結まで揃えて読んだ。3巻は「男の生きづらさ」がテーマなのだが、自分も男性である以上、まったく他人事とは思えない内容だった。 https://manba.co.jp/boards/106869/books/3 そして精神医療の世界は決して”向こう側”の話ではなく、想像していたよりも地続きの問題であり、深刻でないにしても、メンタルや依存症問題に興味があれば、読んで非常に勉強になることが多かった。男性の加害問題だけでなく、5巻では女性側のパワハラ・DV加害も取り上げられていて、こちらも「なぜ人に怒るのか」というプロセスが明確に説明されており、今まで感じていたモヤモヤが晴れたような気持ちになった。 その他にも語りきれないほど多種多様なテーマが盛り込まれている「心のプロ」を仕事とする人々描いた作品。 この先も、心が不安定になることがあったら読み返したい。こころのナース夜野さん水谷緑 山登敬之2わかる
ひさぴよ2022/11/16昭和から平成に移り変わる時代の風景 時代は1990年頃ということで、昭和と平成の境目の時代のホームドラマ。まだ昭和の名残のある商店街の風景が残っていて、自転車がごちゃごちゃと置かれてる光景とかにめっちゃノスタルジーを感じる。作中では、自転車やバイクなど乗り物が頻繁に登場するのだが、さすが本職というか、ホームドラマらしからぬリアルさで描かれていて、時々レースマンガみたいな雰囲気になる笑。若い頃に読んでもこのマンガの良さはあまり判らなかっただろうが、いま読み直すと平成初期の時代を振り返るのに良いマンガだと思う。かぼちゃ白書六田登 タモツ5わかる
ひさぴよ2022/10/132001年〜2005年にかけての未収録作品集 #お買い得本表題作「かっぱのねね子」は、元々は子ども向けの雑誌に連載されていたとのことで、読んでて微笑ましい気持ちになるようなかっぱの少女を描いた作品。児童向けとはいえ、フルカラーで一コマ一コマ細やかな表現が描きこまれており、大人が読んでも充分楽しめる内容だ。 ただ、本の半分以上は過去の未収録が中心で、1冊まるごと児童向けかというとそうでもないので、もし子どもにプレゼントする機会があれば選ぶかどうかはよく考えた方が良いかも。 漫画だけでなく、見開きのイラスト画もあり、スケッチコラムもありと、充実した内容で、冷静に考えるとこの本の値段が900円台で買えるというのは結構お買い得ではないだろうか。(物価高の現在なら1400円とかしてもおかしくない気がする)こうの史代の世界観が好きな人ならまず買って損はなしです。かっぱのねね子 こうの史代小品集こうの史代6わかる
ひさぴよ2022/10/03花マル伝の感想📷「柔道部物語」世代よりも下の世代だった自分にとって、初めてハマった本格的な柔道部漫画。主人公・花マルは典型的な努力型主人公で、ひたむきに努力する姿は最初のうちは可愛いらしいのだが、強くなるにつれ、画像のような怖い表情をするようになっていたのが印象的だった。段々とライバルの天才・木元(イケメン)の方に感情移入するようになった人も少なくないのでは笑 試合では、投げ技の描写のキレが凄まじく、それまでの柔道漫画のイメージにはないスタイリッシュさに惹かれていたと思う。恋愛パートも甘酸っぱく爽やかな青春感に溢れていて好きだった。花マル伝いわしげ孝3わかる
ひさぴよ2022/09/24このマンガが、がばいおばあちゃんの生きる知恵、人生の教訓などが詰まっていて、時々読み返したくなるマンガ。すでに「佐賀のがばいばあちゃん」が一躍ブームとなった頃から十数年経つけど、今は露出も減って、時代とともに少しずつ忘れ去られているように思えて寂しい。島田洋七さん自身は、現在も講演を続けられているそうだが最近はコロナ禍で色々大変らしい…。 原作や映画、テレビなどで、島田洋七さんの語りを聞いたことがある人は、ある程度内容を知っているだろうけど、マンガ版はまた違った素晴らしさがあるので是非読んでみてほしい。石川サブロウ先生の作風と相性が良いのもあるが、原作の良さを完璧に活かした上で、一つのマンガ作品としての完成度が非常に高い。だいたい1話完結の話なので途中からはどの巻から読んでも良いと思う。Kindle Unlimitedやスキマでも読める。佐賀のがばいばあちゃん-がばい-石川サブロウ 島田洋七5わかる
ひさぴよ2022/09/22這いずり回る編集者たちの物語編集者とは、なんて業の深い仕事なのだろう、と思った。ヒットするかどうかわからないような本を創っては赤字を生み、それでも足掻いて足掻いて、作家と共に血反吐を吐くように矛盾を乗り越えていく。 第9話の「這いずり回る編集者」は何度読んでも良い話で、損得勘定を超越した編集者たちの文字通り体当たりの姿に、胸が熱くなる。 編集について何も知らない自分が言うのもおこがましいが、これこそが憧れの編集者像だと思えるし、編集者を目指す人は必読の漫画だと思う。 #推しを3行で推すぽんぽこ書房 小説玉石編集部川崎昌平3わかる
ひさぴよ2022/09/20サル!マネー!!の感想主人公の表の顔は弱そうな教職員、そして裏の顔は莫大な裏金を稼ぎだす隠れヤクザ「草」という設定が面白い荒稼ぎ系マンガ。 二面性があってサイコパスみ溢れるキャラに、やたらと脱がされるJKヒロインがいて、金に女に欲望まみれの刺激的な一冊となっている。 意外とサービスシーンが多いし、西条真二先生のファンならまずまず楽しめると思う。1巻で未完。 #推しを3行で推すサル!マネー!!西条真二3わかる
ひさぴよ2022/09/20傑作が2本も!表題作のFORESTは、歴代のジャンプ読切の中でも屈指の傑作であり、これからも細々と語り継がれるであろう作品なので読んで損はないです。 FORESTとアスクレピオス以外は傑作クラスの短編ではないけど、4本のうち2本は傑作と考えれば凄い。 サエイズムの内水融先生しか知らない人にも是非読んでほしい。 #推しを3行で推すFOREST 内水融傑作選内水融3わかる
ひさぴよ2022/09/192巻から本格的に面白くなる小田原ドラゴン先生による車中泊ドキュメント。キャンプ趣味系のマンガではないので注意。行き詰まりを感じた中年のリアルな人生そのものが漫画になっていて、最近のどの漫画よりもロックな作品だなと思う。 歳取った中年男性にとって共感する部分が非常に多く、過去の人生の振り返り方が寂しくもユーモラスである。明るい漫画が好きな人にはちょっと向かないかも。 あと、1巻で面白さを判断しない方がよくて、最初の巻は助走というか、旅の準備段階。2巻から本格的に車中泊が始まって俄然面白くなってくる。何なら2巻から読み始めても良い。 #推しを3行で推す今夜は車内でおやすみなさい。小田原ドラゴン3わかる
ひさぴよ2022/09/03原作が村上たかし先生の作風にぴったり漫画ファン側からの意見になってしまうけど、村上たかし先生の作風にめちゃくちゃ合っている原作だと思った。たぶん「星守る犬」を読んことのある人がコミカライズを提案したのではないだろうか。旅の途中でさまざまな人間たちと出会うロードムービーっぽい感じが星守る犬にも通じる所で、一番好きな部分でもある。クライマックスにかけて感動的ではあったものの、ちょっとうーんという感じは残ってしまった。少年と犬村上たかし 馳星周3わかる
ひさぴよ2022/09/01異常喫煙者 VS 嫌煙過激派バトル!マンションを舞台に、異常喫煙者 VS 嫌煙過激派による仁義なき争いが繰り広げられるマンガ。タバコ問題のあるあるに始まり、次第にエスカレートしていくクレームの嵐。タバコを吸う吸わない関係なく非常に面白く読めた。レディコミはたまにこういう傑作?が出てくるから恐ろしい。 ブラックご近所SPvol.2~開戦!!煙草バトル~めろん2わかる
ひさぴよ2022/08/30環境漫画の金字塔2000年頃の作品。政府開発援助(ODA)により、発展途上国の農業開発に携わる主人公を軸に環境問題を題材としたヒューマンドラマ。しばしば日本企業や日本人が悪として描かれ、読めば読むほど不都合な事実を知ることが多い。純粋まっすぐな少年期に読んだ事もあってか、この作品が掲げる思想にとても感銘を受けていた。特に、作中に登場する「シードボール」というアイデアが持つ可能性は素晴らしかった。誰でも簡単にできる方法で、粘土に種子を入れて団子を作り、それを砂漠に蒔いて緑化するというものだった。いつか本当にこれに近いアイデアが、世界の砂漠化問題を解決するんじゃないかと信じている…。原作は『MASTERキートン』の勝鹿北星(ラデック・鯨井)なのは後で知ったことだが、原作としてはキートンの次に手掛けた作品となる。キートンと同様、世界を舞台にした作品の視野はやはりとてつもなく広かった。 SEED(分冊版)本庄敬 ラデック・鯨井1わかる
ひさぴよ2022/08/25ご当地ソング全部のストーリーが読みたい!演歌歌手水森かおりのデビューから紅白出場、東日本大震災での体験などを描いた自伝的マンガ。1話ごとに「東尋坊」「鳥取砂丘」「松島紀行」と曲に合わせた構成になっている。 特に演歌ファンというわけではないのだけど、テレビで見かける水森かおりさんの明るく元気なキャラクターが好きなので読んでみたら思いがけず感動してしまった。 テレビの印象の通り、漫画の中でも飾らない真っ直ぐな人柄で、行く先々での交流エピソードがとにかく良い話!純粋に応援したくなる魅力がある。分冊版の続きがあるのかわからないけど、できることならご当地ソング全部のストーリーが読みたいくらい。 ちなみに『Oh!透明人間』の中西やすひろ先生の作画ということで、ワンチャンお色気シーンがあるかと期待して買ったのはここだけの話。そういうサービスはなかったけど、絵もめちゃくちゃこの作品に合っていて良かった。演歌漫画 水森かおり物語中西やすひろ3わかる
ひさぴよ2022/08/19スポーツドクター漫画にハズレなし表紙とタイトルで、飲んだくれの医者のように勘違いしていたが全然そんなことはなく、ちょっとガサツだけど患者の気持ちに寄り添う心温まるスポーツドクターの物語だ。作画は『解体屋ゲン』でおなじみ石井さだよし先生で、大昔の初期作品を収録した短編集となる。初出は書かれてなかったけど、まんがSeekで調べたらビッグコミックオリジナルで1974、1989、1990年と不定期に載っていた作品とのこと。 https://mangaseek.net/work/18278.html 人情ドラマであると同時に、スポーツと医学の関係についてもしっかりと描かれていて、最後の方にはブラインドサッカーらしき選手が登場するなど、現代から見るとかなり時代を先取っていた作品だったのではないか。作画についても1コマ1コマがきっちりと描かれていて、この時代のアナログで描かれた漫画の手仕事って本当に素晴らしいなあと思う。同時収録の「ウドの達人」はやや時代を感じてしまう内容で、好みは別れるところかも。 スポーツドクター漫画で言うと、『ドクターメシア』『ドクターゼロス』『ママはスポーツドクター』など読んできたが、作品数は多くないけど、いずれもハズレなしの面白い作品の多いジャンルだと思った。 べらん名医 ~スポーツドクター東奔西走記~ (石井さだよし短編集)石井さだよし 二枚矢コウ2わかる
ひさぴよ2022/07/31思ってたより冒険活劇だった縄文時代を舞台としているものの、あくまでも水木しげるの想像上の縄文であり、考古学的に合ってる合ってないといったツッコミは野暮かも。いたるところに南国の原住民の雰囲気があって、やはりパプアニューギニアでの体験から物語を作り出している感じがした。 基本は少年読者向けの冒険活劇ではあるけど、人間を食べる食べられる話がやたらと多かったり、おそろしい怪物に襲われたりといった話が多い。河童のようなもの(ほぼ河童だったが)、どこかで見たことあるような化物も出てくる世界ということで、あまり細かいことを気にしてはいけないと思いつつも、さすがに「空中大レース」の回だけは内容がハチャメチャすぎてツッコミ不可避の回だった。縄文少年ヨギ 【水木しげる漫画大全集】水木しげる1わかる
ひさぴよ2022/07/22たまたま電子書籍化されてないだけなのか元は別々の短編集だったものを一つにまとめた作品集。自分は、文庫ではなく単行本でバラバラの時期に読んだのだけど、短編集としてのまとまりが無い感じがして当時手放してしまい、ちょっと後悔している。 特に『ろくでなしBLUES』の原型『BACHI-ATARI ROCK』や『べしゃり暮らし』好きなら必読の『柴犬』など、たまに読み返したくなる作品がやはり多かった。電子書籍化されていれば直ぐにでも買い直したいのだけど…。いまから電子で読みたい読者はきっと沢山いると思います。未だに電子化されてないのは電子出版の過渡期だったせいで、特別に理由は無い気がするのだけど何か事情があったりするのかな。兎にも角にも電子化の希望を込めてクチコミ。森田まさのり作品集森田まさのり1わかる
ひさぴよ2022/07/22こんな死に方はいやだ…「意味がわかると怖い4コマ」と同じような構成のショート漫画で、4コマと解説ページとあわせて1話2ページで日常に潜む死の危険を伝えてくれる。うっかりミスでどういう死に方をするのか…さまざまなバリエーションの死に方を教えてくれる啓蒙マンガと言える。 掲載誌はゴラクながら、ヤクザや悪人ではなくて普通の可愛いらしい子が亡くなってくのがちょっと不憫。 追記:感想→雑談トピックに変更しました。最新話のコメント等ご自由にどうぞ。わたしの死にかた湖西晶8わかる
ひさぴよ2022/07/15ニャンだこの漫画は!? ”新感覚ネコ時代劇”の触れ込み通り、読んでいて不思議な面白さのある漫画。幕末の京が舞台とのことだが、こっちの世界とは何かいろいろと違う。猫のパラレルワールドの世界を覗いてる感覚になる。可愛いだけじゃない、ワイルドな猫たちが歴史の大きな流れに巻き込まれていく。終盤、土人が出てきてこの世界の謎は深まるばかりだったが読後感はよかった。#読切応援たるてつ和魂スサビ8わかる
ひさぴよ2022/07/13ビールがもっと旨くなる 📷主に、缶ビールを美味しく飲む方法を追求しているマンガ。本当に100倍おいしくなるかどうかはともかく、ちょっとした工夫でワンランク上の楽しみ方ができるテクニックが紹介されている。 アサヒスーパードライなど、実在の有名ブランドのビールが数多く登場する。可愛らしい謎の妖精「あわじろー」が、意外と知らないビールのウンチクをサッと教えてくれるのがイイ。 若干テイストは異なるが、作者の別名義(麦原だいだい)で描いているギャグ漫画もお酒ネタが多く面白いのでおすすめ。 #推しを3行で推す #1巻応援おうちビールを100倍おいしくする方法あいろんぱん2わかる
ひさぴよ2022/07/12待ちに待った、釣りと人情の時代劇! #1巻応援最初の出会いは確か2017年頃のコミック乱ツインズ?に再掲載された読切(『理津の釣り』) を読んで、その頃からこの作品に惹かれていた。しばらくして連載化されたと知って、単行本が出るのを気を長くして待っていたら、いつのまに数年経っていたでござる…。というわけで作品を知ってる人によっては、待ちに待った1巻となる。 ストーリーは主に、釣り好き浪人の父親・川瀬流悟と、しっかり者の娘・里津を中心に、釣りを通じた人と情のおはなし。釣りに興味がない自分でもスッと入り込めて一話完結で読みやすい。古い時代劇画のイメージを感じさせない、生き生きとした江戸の人間模様と、昔の豊かな河川の自然描写がすばらしい。作品の雰囲気を明るくしているのは、やはり理津の存在が大きい。理津の喜怒哀楽を見ているだけでも面白いのだけど、母親を知らずに育った過去を持ちながら、利発で明るく誰にでも優しい所が人情噺の良さをより引き立たせるのである。 この先、2巻3巻と続巻が出るのが楽しみな作品。 また気を長くして待ちたい。ぶらり 釣り侍田中つかさ3わかる