同作者のセンゴクシリーズにて、朝鮮出兵後から関ケ原の戦いまでの歴史については、センゴク権兵衛の終盤でも描かれていたが、だいぶ駆け足であった。そこに最新の研究や考察を盛り込み新たに始まった作品。
掲載誌がヤングマガジンからコミック乱に移り、タイトルも変わっているため別作品と思われる方もいるかもしれないが、各人物のキャラデザはセンゴクシリーズを引き継いでおり、外伝的な位置付けの作品と言っても良いだろう。(ちなみにセンゴクはいまのところ登場してない)
センゴクシリーズを未読でも当然楽しめるが、家康が主人公となったことで、センゴクの家康とはまた違った一面が感じられる。「馬鹿者!」と怒ったり、裏工作がバレて周りの信頼を失ったり、老獪さのイメージとは裏腹に、何かと思った通りに事が運ばなくて慌てる家康の姿が印象的だった。

最終的にどれくらいの長さの巻数になるかわからないが、今年のNHK大河ドラマ「どうする家康」も始まったこともあり、「センゴク外伝 桶狭間戦記」と同じくらいの長さになるのではと予想。従来の家康像とはまた違った姿を見せてくれる事と思う。完結まで要注目の作品である。

https://manba.co.jp/boards/61748/books/27
同作者の...
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大乱 関ヶ原

個人的に今年1番の期待作

大乱 関ヶ原 宮下英樹
六文銭
六文銭

仙石秀久を主人公にした名作『センゴク』シリーズ。 その著者宮下英樹が描く関ケ原となれば、否が応でも期待せずにはいられない。 また、歴史的にも最も興味のある関ケ原が舞台となれば、より高まるというもの。 まだ1巻だが、もう面白くなりそうな予兆がある。 特に、家康の描き方。 秀吉も死に、かつての戦国大名がことごとく居なくなったこの時代になると、いよいよ次の天下人へと二心ありな老獪として描かれることが多い家康だが、本作はおっちょこちょいで色々ザルな感じが人間味を感じる。 先手先手へとやっていることが、時局からみると尚早だったりして逆に謀反や野心と捉えられて、家康のうろたえる様が、どっしりしている印象だっただけに面白い。 逆に一層、三成の有能さも光る。 まだ随所にしか出てきませんが、関ケ原において三成贔屓な人間としては、この点も魅力的。 また冒頭にある著者のスタンス 『「天下簒奪の陰謀」「豊臣氏への忠孝」当事者にそんな余裕があったとは思えない その舞台裏を描く』 とある点も興味深いです。 歴史全般的に言えることですが、正直、最終的に天下を統べる人間がどこまで結果を予測できたかってわからないですよね。 というか、自分はそんなわけないと思ってまして。 もちろん向かいたい方向性はあったとは思いますが、すべてが計算による政治的駆け引きの結果とは到底思えなくて、その場その場でうまく時流にのせてしのいだというのが正しい気がしております。 もしそんな絵図が描けるのであれば、家康は、もっと早く天下獲って良いはずだし。 だから、本作がそのある種のどうしようもない時代のドタバタした流れが描かれるのか?と思うと期待しかないです。 願わくば、完結までいってほしいので、ゲキ応援します。

特装版「女が叫ぶとき~戦争という地獄を見た~」

「ヒロシマのおばちゃん」を読みたくて購入

特装版「女が叫ぶとき~戦争という地獄を見た~」
ひさぴよ
ひさぴよ

https://www.shogakukan-cr.co.jp/book/b110795.html 『漫画が語る戦争 焦土の鎮魂歌』(小学館クリエイティブ)で読んだ曽根富美子の短編「ヒロシマのおばちゃん」が衝撃的だったので、もう一度読みたいと思って電子書籍版を探してたら、この短編集に収録されていた。 「ヒロシマのおばちゃん」以外の短編は、戦争の話というよりちょっと昼ドラっぽい話が多いものの、それでも表題作を読むためだけに買っても損はないと思う。 作品の詳しい時期は分かってないのだが、状況からして1990年代頃の設定と思われる。広島での戦争体験を語り継ぐの”一人のおばちゃん”を通して、戦時中の自身の半生を振り返るところから物語は始まる。巧みな語り口と、曽根先生お得意の、不幸で陰湿な心理描写にグイグイと引き込まれてゆく。そしておばちゃんは不幸のドン底と同時に、原爆の日を迎えるのだが…。 変わり果てた広島の街を、怨念そのものとも言える鬼気迫るタッチで描き出し、一度目にしたら忘れられないような光景がこの漫画にはある。おばちゃんは最後に「あれは地獄だったよ」とだけ語る。と同時に、この出来事が教科書の中のたった数行に収まってほしくない、と願うのだった。 個人的には「はだしのゲン」と同じく、ぜひ読み継がれてほしい戦争漫画の一つだ。

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神聖ローマ帝国 三十年戦争

神聖ローマ帝国 三十年戦争

1059万部突破の「センゴク」宮下英樹が描く、神聖ローマ帝国の大乱! 「歴史群像」好評連載、単行本化! 1618年、神聖ローマ帝国のハプスブルク領ボヘミアで起こったある事件をきっかけに、新教派と旧教派の戦争が勃発する。宗教対立、ハプスブルク家と反ハプスブルク、フランス・スペイン・スウェーデン等帝国を取り巻く大国…。帝国の歪みとさまざまな思惑が絡んで30年間にわたって続く大乱が始まった!

「川島・山内のマンガ沼」放送記念! 麒麟・川島の考える最強のヤングマガジン

「川島・山内のマンガ沼」放送記念! 麒麟・川島の考える最強のヤングマガジン

「川島・山内のマンガ沼」放送を記念して、麒麟・川島さんが考える最強ラインナップのヤングマガジンを0円にて配信!(※放送時のラインナップから一部変更ございます) ラインナップはこちら! 『ザ・ファブル』/『頭文字D』/『センゴク』/『アゴなしゲンとオレ物語』/『税金で買った本』/『行け! 稲中卓球部』/『喧嘩稼業』/『パパと踊ろう!』/『ストッパー毒島』 〇収録作品/著者名 『ザ・ファブル』南勝久 『頭文字D』しげの秀一 『センゴク』宮下英樹 『アゴなしゲンとオレ物語』平本アキラ 『税金で買った本』原作:ずいの 漫画:系山冏 『行け! 稲中卓球部』古谷実 『喧嘩稼業』木多康昭 『パパと踊ろう!』地下沢中也 『ストッパー毒島』ハロルド作石

センゴク権兵衛 超合本版

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織田信長(おだ・のぶなが)と羽柴秀吉(はしば・ひでよし)の下で合戦に明け暮れ、淡路国を治める戦国大名へと出世した仙石権兵衛秀久(せんごく・ごんべえ・ひでひさ)。だが、天下一統を成すためには、いまだ残る数多の敵を従わせる必要があった――乱世を真の終焉へと導くために、これより権兵衛が、歴史の表舞台へと進み出る!! “天下人”を支えた猪武者・仙石権兵衛秀久の奇跡の挽回劇、開帳!!

センゴク 超合本版

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時は戦国時代。美濃・斉藤家の家臣だった仙石権兵衛秀久は織田信長に捕らえられ、その部下として織田家中に迎え入れられる。そこに待っていたのは、合戦に明け暮れる過酷な日々! だが仙石は、織田信長・羽柴秀吉ら戦国時代のカリスマたちの下で大きく成長してゆく。史上最も失敗し挽回した男・仙石権兵衛秀久の一代記、ここに開帳!!

センゴク天正記 超合本版

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戦国史上、最も失敗し挽回した男の物語!織田信長の新政権が起こった天正年間の頃。織田家中、羽柴秀吉の下、仙石権兵衛秀久は22歳にして千石の土地を治める武将となり、来るべき武田家との合戦に備え、力を蓄えていた。信長、秀吉ら、時代の英雄たちのすぐそばで、激しい合戦に明け暮れた権兵衛が、肌で感じる”戦国時代のリアル”。

センゴク

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時は戦国時代。美濃(みの)・斉藤家の家臣、仙石権兵衛秀久(せんごくごんべえひでひさ)=センゴクは、落城寸前の稲葉山城にいた。敵は覇王・織田上総介信長(おだかずさのすけのぶなが)!!強大な敵に茫然自失となるが、幼なじみ・侍女のお蝶とのある約束を守るために、織田軍団に囲まれた城から決死の脱出を試みるセンゴク。果たして生き残れるのか!?

センゴク天正記

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日本史上最も失敗し挽回した武将・仙石権兵衛秀久(せんごく・ごんべえ・ひでひさ)の一代記!!「失敗した際は敵を討ち取って挽回すべし」時は戦国時代、天正年間。織田信長(おだ・のぶなが)は室町幕府を廃し、新政権を樹立する――。ここに信長が、容貌の勇壮なるを賞し、黄金の一錠にて家中に迎えた異彩の武士がいた。その名は仙石権兵衛秀久。齢二十二。史上最も失敗し、挽回した男である!!

センゴク一統記

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歴史的大失敗から這い上がり再び表舞台へと返り咲いた、“史上最も失敗し挽回した男”仙石権兵衛秀久(せんごく・ごんべえ・ひでひさ)の物語、待望の第三部!――時は天正十年、京・本能寺で勃発した日本史上最大の事件“本能寺の変”……そこで何があったのか!?そして仙石権兵衛秀久の“歴史的大失敗”と“不屈の挽回劇”とは!?宮下英樹が満を持して描く“乱世の終焉”と“新時代の幕開け”!!

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戦国時代最高の軍師・太原崇孚雪斎(たいげんすうふせっさい)。駿河の庵原家に生まれた太原崇孚雪斎は、幼くして仏門に入り、僧として生きる事を定められた。ところが雪斎27歳の時、駿河国主・今川氏親(いまがわ・うじちか)の懇願を受け、雪斎は今川家の五男坊・方菊丸(ほうぎくまる)の教育係を任ぜられる。この“問題児”との運命的な出会いによって、雪斎は乱世へと一歩を踏み出すことになるのだった――。戦国史上最も有名な合戦を描く、超絶歴史エンターテイメント!!

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