2巻まで読了。徹底的な雑兵の目線で、戦国時代を描いた歴史絵巻!
身分の低い二人の若者が、天下取りを夢見て戦国の合戦場を渡り歩くのだが「長篠の戦い」などの歴史的な戦いに参戦しても、雑兵にとっては全体の戦況など当然見えていない。何が起きてるのかわからないまま、無我夢中で戦い続ける。ときに滑稽にも見える必死さだが、雑兵の目線を通しているからこそ、戦場のリアリティを感じる。
ちなみに戦国武将の活躍とかは描かれてはいないのでご注意くだされ。有名な武将の登場もあるにはあるが、雑兵からは表情も見えないほど、高い位の存在として描かれている。
ちなみに、やまさき拓味先生の代名詞といえば「馬」であるが、もちろん馬も要所で活躍。なんと戦場で怪我を治すために、馬糞を使った料理を作るというのだから驚き。そんなマニアックな馬知識も得られる。
時は戦国時代、農村では賊による掠奪が横行、稼ぎ手である男たちは法を犯すか、下級士卒である雑兵になって戦に出向くしかなかった。ここに「春」「捨丸」の二人の雑兵が誕生する。天正三年・三河国―――新人雑兵たちによる天下取りが始まる。これは底辺の目線から描かれる戦国合戦の記録である。
時は戦国時代、農村では賊による掠奪が横行、稼ぎ手である男たちは法を犯すか、下級士卒である雑兵になって戦に出向くしかなかった。ここに「春」「捨丸」の二人の雑兵が誕生する。天正三年・三河国―――新人雑兵たちによる天下取りが始まる。これは底辺の目線から描かれる戦国合戦の記録である。