編集者とは、なんて業の深い仕事なのだろう、と思った。ヒットするかどうかわからないような本を創っては赤字を生み、それでも足掻いて足掻いて、作家と共に血反吐を吐くように矛盾を乗り越えていく。

第9話の「這いずり回る編集者」は何度読んでも良い話で、損得勘定を超越した編集者たちの文字通り体当たりの姿に、胸が熱くなる。

編集について何も知らない自分が言うのもおこがましいが、これこそが憧れの編集者像だと思えるし、編集者を目指す人は必読の漫画だと思う。
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特装版「女が叫ぶとき~戦争という地獄を見た~」

「ヒロシマのおばちゃん」を読みたくて購入

特装版「女が叫ぶとき~戦争という地獄を見た~」
ひさぴよ
ひさぴよ

https://www.shogakukan-cr.co.jp/book/b110795.html 『漫画が語る戦争 焦土の鎮魂歌』(小学館クリエイティブ)で読んだ曽根富美子の短編「ヒロシマのおばちゃん」が衝撃的だったので、もう一度読みたいと思って電子書籍版を探してたら、この短編集に収録されていた。 「ヒロシマのおばちゃん」以外の短編は、戦争の話というよりちょっと昼ドラっぽい話が多いものの、それでも表題作を読むためだけに買っても損はないと思う。 作品の詳しい時期は分かってないのだが、状況からして1990年代頃の設定と思われる。広島での戦争体験を語り継ぐの”一人のおばちゃん”を通して、戦時中の自身の半生を振り返るところから物語は始まる。巧みな語り口と、曽根先生お得意の、不幸で陰湿な心理描写にグイグイと引き込まれてゆく。そしておばちゃんは不幸のドン底と同時に、原爆の日を迎えるのだが…。 変わり果てた広島の街を、怨念そのものとも言える鬼気迫るタッチで描き出し、一度目にしたら忘れられないような光景がこの漫画にはある。おばちゃんは最後に「あれは地獄だったよ」とだけ語る。と同時に、この出来事が教科書の中のたった数行に収まってほしくない、と願うのだった。 個人的には「はだしのゲン」と同じく、ぜひ読み継がれてほしい戦争漫画の一つだ。

ぽんぽこ書房 小説玉石編集部

ぽんぽこしょぼうしょうせつぎょくせきへんしゅうぶ
著者:川崎昌平
最新刊:
2019/04/26
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重版未定

重版未定

「かすり傷」の痛みを知れ! 編集者はいつだって満身創痍!出版業界のリアルを描き、本好きを震わせたあの漫画が待望の復刊!!弱小出版社「漂流社」を舞台に繰り広げられるのは、本好きでないとやってられないが、本好きなだけではやってられないタフな日常。本を作り、本を売る――出版とはどういう営みか。とくとご覧じろ!〈目次〉第1話 入稿第2話 校了第3話 企画会議第4話 見本出来第5話 客注第6話 客注 その2第7話 取次第8話 書店営業第9話 イベント第10話 遅出第11話 原稿取り第12話 原稿取り その2第13話 入稿 その2第14話 決算第15話 辞表おまけ 社員旅行おまけ 再販制度【描き下ろし】あとがき【描き下ろし】

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重版未定(全3巻合本)

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「かすり傷」の痛みを知れ! 編集者はいつだって満身創痍!出版業界のリアルを描き、本好きを震わせたあの漫画がついに完結。弱小出版社・漂流社の命運を見届けよ――。描き下ろしのおまけ付き!(全3巻合本版)

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売れないマンガ家の貧しくない生活

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売れないマンガ家の夫を持つ妻の視点で描かれたコミックエッセイ。売れないマンガ家は生活できないと思っていませんか? 実はそれ、平成の考え方なんです!・専業ではなく兼業マンガ家である・同人活動が如何に大切か・売れない作家、ローンを組むなどなど、パートナー目線で“現代の売れないマンガ家”の日々を見つつ、令和時代の作家事情が盛りだくさん!作家を目指している方もちょっと興味がある方も必見(!?)の1冊!!

重版未来 ―表現の自由はなぜ失われたのか―

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「表現の自由」とは、かくも失われやすかったのか――。「重版未定」の川崎昌平が放つ「もしも」の世界。表現規制のディストピアをふんわりしたキャラクター達のコミックと描きおろしエッセイで綴る。「未来」とは「未ダ来タラヌ」。来てほしくない、でももしかするとすぐそこまで来ているかもしれない暗黒。

編プロ☆ガール

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華やかな出版業界…ってどこにあるんですか!? 売れない書籍、版元からの圧力、徹夜&過重労働、心を病む同僚……編集プロダクションで働く新人女性編集者・束美は、理念と現実の狭間で何を掴みとるのか!? 重版出来した話題作「重版未定」スピンオフ、心を突き動かすハードボイルド出版業界漫画! 編プロ出身の編集者&文筆家・仲俣暁生との対談や、著者の経験を元にした業界回想解説も78ページ収録! 編プロは今後どう生き残るべきか、漫画と文章で読み解く!!

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