nyae2019/07/31うんまーーーー!主人公の杏ちゃんが美味しいものを食べた時「うんまーーーー!」というのが可愛い。杏ちゃんは太っているのもあるけど、あまりにもまわりと等身が違うのが面白すぎる。 同じ作者の高嶺のハナさんを読んでからコチラを読んだのだけど、男2と女2の四角関係の構図が同じ。笑 杏ちゃんの想い人の沢谷くんは普通の爽やかイケメン男子というところが最大の違いだろうか。 恋の行方が気になるというよりは杏ちゃんが美味しいものを美味しそうに食べてる姿がこの漫画の一番の見所かと。 ダイエットあるあるもたくさん出てくるので、杏ちゃんに対する共感指数も高いと思います!ぽちゃこいムラタコウジ4わかる
nyae2019/07/30作者のメイド愛が大爆発とにかく背景から服の装飾などコマの隅々まで描き込み、さては巻末おまけマンガまで作者の愛が込められており、ある意味重厚な漫画だと言えますが、内容はとっても読みやすく身分違いの恋を描いてます。 もともと画力の高さに定評がある森薫先生ですが、初めから完結までの間の画力が上がってゆく様は圧巻です。 エマとウィリアムの恋が一段落したあとは、他のキャラクターを主役にしたスピンオフに変わります。番外編扱いになってますが、単行本8〜10巻それに使ってるのでもはや本編ですね。番外編では「あのキャラとあのキャラはどうなったの?」を見事にほぼすべて回収してくれます。 乙嫁語りが好きならば、エマも絶対に楽しめます。エマ森薫1わかる
nyae2019/07/30多芸多才なマンガギャグはもちろん、戦闘、メカ、SF、萌え、ツンデレ、ヤンデレ、二重人格、オタク、忍者、お色気、パロディ、百合、そしてたまに泣かせにくる何でもありなオールマイティ漫画。 アニメはサンライズ、漫画は少年エースということで、ガンダム、エヴァあたりのパロディをこれでもかとしてます。 まず主人公のケロロがガンプラオタク(かなり重度の)です。 今や人間とは絆も深く仲良しだけど、依存関係にないところがいいですね。 吉崎先生が生きてる限り、続いて欲しいマンガです。ケロロ軍曹吉崎観音
nyae2019/07/2930歳独身男、6歳の叔母?を引き取る。主人公の大吉は祖父の訃報を受け訪れた祖父の家で出会った少女・りんが祖父の子どもであり、母親はりんを置いて失踪しているという事実を知り、半ば勢いでりんを引き取るところから独身男と6歳少女の同居生活が始まる。 りんはまわりに比べ比較的大人しいものの、独身一人暮らしの30男がいきなり子育てをすることになり生活が180度変わってしまう。しかし、大吉の表には出さないけど広い心と大きな優しさで、りんはすくすく育ってゆく。 小学生編まではあくまでも「りんの成長と家庭問題」にフォーカスしているが、中学生編・高校生編では、りんの思春期を中心に描かれ、恋愛パートがぐっと増える。 高校生にもなるとりんは大吉のことをひとりの男性として、一生添い遂げたいと思うようになり、その気持をストレートに伝えるが、はたしてその気持に大吉はどう答えるのか…。 大吉のだんだんオッサンになっていく姿、りんが美少女になっていく姿も見ものですが、りんの幼馴染のコウキがイケメンになっていく姿がいちばん「おお…」となります。新装版 うさぎドロップ宇仁田ゆみ2わかる
nyae2019/07/29誰かの人生の一部となっている不思議なお話著者のおくやまゆかさんが身近な人達に取材し、その人がむかし経験した少し不思議な話を集めた短編集です。 本書の冒頭に 「私のよく知るあなたは 私の知らない たくさんの時間によって あなたになった」 という文が載っているのですが、最初に読んだときはとくになにも思わなかったのに、一冊読み終わってもう一度読むと、びっくりするぐらい心に響きます。 そういえばそんな事もあったな、くらいの些細な出来事でも、今の自分をつくった時間の一部だったことには変わりは無いんだと考えると、妙に愛おしい出来事のように感じられます。 こうして誰かの些細な出来事を漫画で残しておくという作業には、とても意味があると思いました。むかしこっぷりおくやまゆか
nyae2019/07/27十人十色の男の友情を描いた短編集こういう人はどうせこうだから、といった固定観念を取り払って視野を広げてくれるようなお話が多いです。 ゲイ、どんくさい奴、不良など、その人の内面を見ようとしないで勝手に距離を置こうとするけれど、ふとした時に相手の人間的な部分に触れることで、自分の方が見ようとしてなかっただけなんだなと気づき、ちゃんと向き合ってみようと一歩踏み出すキャラクター達に、自らの振る舞いや凝り固まった考えを振り返るきっかけをもらえた気がします。 各話の後日談もしっかり描かれています。ストレンジ【電子版特典付】つゆきゆるこ4わかる
nyae2019/07/26少女漫画のせいなのか?アナログな少女漫画家のタムコと、高校時代の友人沙耶、同じく友人で新しくタムコの担当編集者になった美衣子の3人。 高校時代にはまった「ハイスクールダイアリーズ」という少女漫画のそれぞれの推しキャラにそっくりの男性が現れて…といういかにも少女漫画な展開だが、 3人とももう30歳。現実がなにかを知っている分どこか冷静に俯瞰してしまい、いまのところラブコメ展開は起きない。 少女漫画にハマりすぎて恋愛経験がほぼないタムコと、 同棲予定だった彼に自らの裏切り行為によりフラれる沙耶、 一見家庭円満に思えるが、意外とストレスフルな生活を送っている美衣子。 自分にとっての幸せとはなにかを見つめながら、今までにない目線と切り口でアラサー女子たちの悲喜交交を見せてくれそうな期待の新連載。 1巻ではタムコと美衣子の仲がもとに戻ったかなと見せかけて、最後に「こ、これは…!!」という終わり方をしてくれちゃって続きが気になってしかたない!!少女漫画のせいだからっきら
nyae2019/07/25息を呑むような描き込み量孤独に死を待っていた男がいたいけな少女に出会い、もういちど生きようとする話です。 さすが四季賞大賞受賞作、納得の画力とストーリー。 絵柄は五十嵐大介氏を想起させ、死にぞこないの男に生命力が戻る様、少女の表情が豊かになる様が繊細に描写されてると思いました。 男と少女の未来に光は射すのか。雨の乙女古牧広通
nyae2019/07/25ハイテックCですべてが上手くいった人の話唯一無二すぎて震える。 細密画といえばそうだけど、おびただしい数の顔が並ぶイラストには狂気を覚える。めちゃめちゃ褒めの意味で使うけど、狂ってます。 そして、作中でも触れているとおり、ハイテックCを扱う店と知ってるひとが減ってるのは本当にそうだと思う。やっぱりノック式が便利なのは事実だし。 ノック式にするように言われたバイト先が結果潰れてるのウケた。笑 そしてモーニングの次号予告(と言うか感想)!!この号は保存版ですよ。 すこし字が小さくて読むのが大変だったです。ハイテックCの話佐藤明日香
nyae2019/07/24ただのギャグ漫画じゃなかった兄の貴也と弟の智也は二人暮らしの高校生。 同級生のメグは運動神経も抜群(ボイパもお手のもの)の美青年ですが、魔法少女アニメのヒロインが恋人の重度のオタク。 そんなメグと智也はとにかく貴也をいじりたおす毎日を送っている。 また、みんなから一目置かれる美女のトミちゃんは実は腐女子で、智也たちがまいにちワチャワチャしている風景を見て尊みを得ている。 さらに、貴也とメグ、トミちゃんがバイトするカフェのオーナー(男)は貴也のストーカーだが、迷惑がられている自覚が全く無く、常軌を逸した行動を智也が容認しているので貴也の被害は加速する一方。 といったキャラたちの日常ギャグ漫画なのだけど、 ・なぜ高校生が二人暮しをしているのか ・なぜ兄の貴也は留年しているのか(なので智也と同級生) ・オーナーの知られざる過去 など、それぞれのキャラにはわりとセンシティブな背景があることが読み取れ、兄弟が祖母と三人ぐらしだったときのエピソードを挟んできたり、お墓参りをする回があったり、オーナーが家族揃って食事をすることに強いこだわりがあるのがわかる描写があったりと、 これただのギャグ漫画じゃないじゃん!たまに泣かせてくるじゃん!!なのである。 まだ1巻しか読んでないので貴也が留年した理由はわかりません。 巻末に雷神とリーマンのコラボ漫画が載っててまんまと読みたくなりました。本橋兄弟RENA1わかる
nyae2019/07/22庭がテーマの少し不思議な短編集個人的には、最初と最後に出てくる庭師さんの日常のお話がすきです。ビームで連載してるてだれもんらとリンクしています。 日常に潜むファンタジーや不思議な出来事が庭を舞台に繰り広げられる、ひとつひとつのお話の完成度が高い短編集でした。 人の感情や記憶に呼応するように、庭がまるで生きてるかのような描写が印象的です。にわにはににん中野シズカ
nyae2019/07/21飼い犬と?禁断ラブコメ迷子のドーベルマンを拾ったトリマーの律歌。家に連れ帰ると、ドーベルマンは人間の姿に変わり、番いになって子供を作って欲しいと言ってきて…!!!!⁇⁇ という、超絶イケメン(ときどき犬)と、犬大好きトリマーのドキドキ同居ラブコメです。 犬と人間、どちらの姿にもなれる人狼(の犬バージョン)であるアキラ。そんな彼をあくまで飼い犬として見(るように自分に言い聞かせ)る律歌。 犬好き故、無下にできず仕方なく同居生活を送るも、律歌もアキラに対する恋心を自覚しながらペットと主人という関係を変えられずにモヤモヤする日々。 アキラも人狼である自分を受け入れてくれた唯一の女性である律歌に、今まで付き合ってきた人とは違う感情を抱くも、それの正体はわからない。 とっくに両想いなのにぃ!!とムズムズするけど、もどかしい感じも嫌いじゃないぜ?的な。 獣×人間の恋愛はあまり興味なかったですが、アキラは基本が人間なので問題ないです。恋するMOON DOG山田南平
nyae2019/07/20ただでは終わらせない怪作いじめのせいで学校に行けず、親の期待も弟にしか向かない中、鏡から自分の分身が出てきて…という導入から、分身を学校に行かせて自分は遊び呆けるという流れまではそう珍しくない展開。 ただ最後まで読んで、…ん?あれ?いや…え??? とすこし混乱してしまった。 そうしてまた最初から読み返してみるのですが、何を信じてどれを疑えばいいのか分からなくなります。 あーそういうことねとすんなり解読できる人もいるかと思いますが、私は見事に著者の仕掛けにかかってしまった感が否めません。 これはできるだけたくさんの人の感想を聞きたくなる、怪作だと思います。分身した話加藤片
nyae2019/07/20とにかく優しい小村くん📷頻繁にメガネを忘れてしまう女の子・三重さんのことが大大大好きな男の子・小村くんのラブコメ。 三重さんは、裸眼だと教科書の文字も極限まで近づかないと見れないほど絶望的に目が悪い。 三重さんのフォローに毎日一生懸命な小村くんに、三重さんも絶大な信頼を置いてます。 見えないせいで何かにつけて物理的距離が近くなるので小村くんは気が気ではない。三重さんの無自覚な天然女子なところがまた小村くんを余計に翻弄する! ただあらすじの通り小村くんはヘタレなのですが、とても素直で優しい子です。 変な下心もないし、「好き」が前面に出ちゃってるところが推せます! そんな小村くんがすこしキモくなっちゃったこの場面がお気に入り。(眼鏡を忘れて外出しちゃった三重さんに呼び出されて、手を繋いで目的地に連れてってあげたシーン)好きな子がめがねを忘れた藤近小梅
nyae2019/07/15やばい、共感してしまう…📷はみだし者を描かせたら一級品のサレンダー橋本先生の新作! 自分は専門学校卒なので大学生活というものを知らないのですが、主人公の拗れた自意識には共感せざるを得ません… あいつらと自分は違うと言い聞かせながらも羨ましくてしょうがない。会話の輪に入りたいのを気付いてくれるまでひたすら待つ。嗚呼、痛々しい…!! もし自分が大学に通っていたら、今と全く違う人生だったかもと思うくらい、大学生活から受ける影響は大きいのではと思いました。 それにしても大学名がひどいな。笑全員くたばれ!大学生サレンダー橋本3わかる
nyae2019/07/09あげものはいつもそこにかりんとうもあげものに入るのか。 神保町のなすやという天ぷら屋が出てきたのが地味にウフってなった。いもや行ったことないけど。 サクッと読める短い話から、じんわりできる長めの話まで、あげものにまつわるオムニバス短編。全部面白かったけど、からあげのおじさんの話が最後のオチ含めて秀逸すぎた。 表紙を開いて気づく遊び紙のしかけは感動!あげものブルース本秀康1わかる
nyae2019/07/08ダメママぶりも逆にさすがという感じ📷もともと、子どもができたら仕事と家事と育児をこなすスーパーお母さんを目指していた二ノ宮先生ですが、あまりにも旦那さんがデキる人過ぎて、ダメママになってしまった日常を綴るエッセイです。 最初から最後までもう笑いっぱなしです。 育児をしなさすぎて筋力がつかず、抱っこは5分でギブアップ。子どもには家でも外でも「パパがいい」と泣かれる。旦那にクソバカ女と言われても、我が道を行く二ノ宮先生の姿には「さすが」と思ってしまう。 東村アキコ先生のママテンもそうでしたが、漫画のアシスタントたちも子育てに参加するんですよね。使えるものは使うというのができるから上手いこと仕事も育児も回ってるのかなと思いました。 子どもが2人以上居ると、育つうちにそれぞれの個性も際立ってくるので読み進めるほどに面白さが増します。 ダメママぶりに子供のほうがしっかりしてくるという現象も生まれ、しまいには夫に反社呼ばわりもされてしまいます。笑おにぎり通信~ダメママ日記~二ノ宮知子1わかる
nyae2019/07/08鉛筆画のぬくもりが優しい、新感覚グルメ漫画全編、おそらく鉛筆で描かれているために騒々しい客の声も心地の良い賑わいに感じられる今まであまり読んだことがないタイプのグルメ漫画。 主人公の朔良は週末の夜遅く、亡くなった父が残した手帳に記されているお店をひとりで巡っている。子供の頃は多忙で一緒にいる時間が少なかったが、父の足跡をたどり思い出を共有することで、空いてしまった隙間を埋めている。 遅い時間帯の食事はカロリーの面で気になるが、できるだけ父の記録したものは注文するのがポリシー。 専門用語や、わからない食材の名前などは店員に聞き、食事の内容によって飲むお酒も変える。とくに朔良はお酒の飲みっぷりがよく、気持ちがいい。 1人で飲んでいる人間はほとんどいない店に、躊躇なく入っていけるのがすごい。そういうの憧れるけど難しいよなー… 料理や店の雰囲気の描写に説得力があるから、絶対にモデルにしている店があるはずなのに、情報が一切載っていないのもこの本の特徴。 ただ、両国にある店の回でとても印象的な名前のメニューが出てきたので検索したところ、すぐにヒットした。笑 こうやって自分で調べれば朔良が行った店には行けるのでは、と思う。 ポスト孤独のグルメ的なコメントがあるけど、これもドラマ化とかするのかな〜月夜のグルメ舞城王太郎 奥西チエ5わかる
nyae2019/07/08化粧は自分のためにするもの一話目を読んで、やはりメイクは人のためにではなく自分のためにするものだよなと改めて思った。 でもたぶん、一話の主人公のように、すっぴんを千原ジュニアだと言われて彼氏に逃げられて「やっぱ自分のメイク力すげえ」には、普通はならない。笑だから私はメイクするシバタヒカリ 劇団雌猫2わかる
nyae2019/07/04海野つなみと10人の豪華すぎる作家陣!"世界の終わり"をテーマに海野つなみ先生が10作品の原作を担当し、それぞれの作画を10名の著名作家が描き下ろすという豪華すぎる短編集! 逃げ恥のイメージが強すぎる海野先生ですが、ほぼ全編SFやファンタジー要素を含んでおり、本当にひとりの人が書いたの!?と疑いたくなるほど多様なストーリーです。圧倒的才能ッ… 個人的なお気に入りは、栗原まもる先生、ひうらさとる先生、樋口橘先生、おかざき真里先生の話が好きです(絞れない)。 電書だと海野先生が描いたネームが全話分読めます。興味がない人はないと思いますが…描く人は見て損はないかと。その日世界は終わる小原愼司 おかざき真里 ひうらさとる 樋口橘 海野つなみ 上田倫子 柘植文 TONO 栗原まもる なかはら・ももた 飛鳥あると
nyae2019/07/04これは良いオタクです…良いオタクって地に足がついてて聡明に見えるんですよね。 独りよがりにならずに、同ジャンルヲタ達と絶妙な距離感で接するよう心がけるというか…それが衰退ジャンルならなおさら。 なので主人公の2人の関係性も上司と部下以上、友達未満という感じですが多くを語らずに(語るときもありますが)心が通じ合えてるのが読んでいて気持ちがいいです。 ツイッター上では実在が疑われている人だったマキさんが、同人イベントに初めて行って名乗らないで帰って、あとからあの人マキさんだったんじゃね?ってざわつく話がよかった。 あとマキさんの弟もオタクなのですが、ジャンルを知った時は衝撃でした。オタクの世界は海より広く深い…(遠い目)マキとマミ~上司が衰退ジャンルのオタ仲間だった話~町田粥
nyae2019/07/03表紙に惹かれて1巻読んでみたらグサグサ刺してくるお仕事マンガだった学生時代の一番の思い出は、イケメン男子に笑顔で話しかけられたこと。 そんな三軍のオタク女子のまま25歳になった松永きなこ。 お笑いが大好きで、ラジオでハガキを読んでもらうことが何よりの幸せ。そんな中ある出来事をきっかけに「放送作家」という職業を知り、こんなにも自分の"好き"が詰まった仕事はない!と、なりたい気持ちが湧き上がる。 が、だいたい想像ができるように、なろうと思ってなれる職業ではない。作品の中で挙げられる代表的な放送作家は、鈴木おさむや秋元康など雲の上の存在。 学歴もコネもないきなこは、お笑いライブを担当していた放送作家に声をかけ、根性で企画をいくつも提出するも、ぶっ倒れるほど面白くない。そんな中でも運良くとある新番組企画の会議に参加できることになるが… ここからわりと心がえぐられる展開。 クリエイターやメディア関係の仕事を志した経験があると分かる人が多いかと思いますが、好きなことだけをやっているとどうしても自分の実力を過信しがちで、いざ新人として業界に足を踏み入れた時、自分の無力さ、無能さ、凡庸さを思い知ってプライドがズッタズタのボッロボロになります。 きなこは完全に心が折れて、自分がここにいてはいけないと思い親の病気をでっち上げて逃げようとしますが、鬼のように怖かった制作会社の社長がきなこに大変ありがたく優しいお言葉をくれるというところで1巻読了です。 きなこは最高にツイてると思いました。だって普通だったら「あ、そう」で終わりなのに。 また、きなこの同級生で当時一軍として輝いていた人たちも同じように25歳になっているわけですが、今も一軍でい続けているということは全く無く、環境が変われば誰もが三軍なんだということもちゃんと描かれています。それもわかる…今ならわかる! まだ何も手にしてない、身についてない、実績がない時にもがき苦しんだ記憶はなるべく思い出したくないものですが… 自分が何歳のときに読むかによって、捉え方が大きく変わる作品ってありますが、これがまさにそうで、20代前半の自分に読ませたいなと思う半面、むしろ30を過ぎた今のほうが刺さるかもとも思いました(思い当たることがある人は特に)。 原作のピエール杉浦さん自身の経験をほぼそのままマンガにしたとあとがきに書いてありました。ピエールさんは一旦辞めて田舎に帰って、やっぱり諦められなくてもう一度チャレンジしたそうです。 まだ1巻を読んだところですが、4巻まで一気読みしてしまうと思います。構成/松永きなこ清水しの ピエール杉浦8わかる
nyae2019/07/03ネタバレなるほど、だから"月の國"なんだ!ロマンチックな雰囲気のタイトルだなと思って読むと…あ〜なるほど!とても勉強になった。笑 主人公の彼の夢は女の子の“膕”(ひかがみ=膝の裏のくぼみ)を器にして水を飲むこと…!あと少しのところで気づかれてしまい、パンツを見ようとしてたと思われて怒られるオチ。 たった4ページに描かれた、少年の膨らむ想いと溢れ出るフェチズムがすごく伝わった。 月の國稲妻桂
nyae2019/06/28白黒の世界に舞い降りた虹色の謎生物最初はUMAというか、地球ではないどこかの生物なのかと思ったら、実在する動物として描かれているので、おもわず「ニジイロテンゴクオウム」「ハッピーマウス」とググりたくなります。 こんな奇抜な見た目の生物を、実在するかのように思わせるほど、設定が細かい。鳴き声がやまない時、些細なことでピタッと止まって「なーんだ」ってなるところとかペットあるあるな気がする。そういうところが妙にリアルで、読んでる分にはニジは可愛いんだけど、もし自分の目の前にいたら…と思うと少し怖い。 興奮すると二足で立って羽がバッて開くところとかちょっとキモいなって思ってしまった。 なので、クロにとってもニジは「可愛い癒やし動物」ではなくて、死ぬまで責任を持って世話して保護し続けなければならない存在なので、1巻だけでもまだだいぶ戸惑いながら探り探りな様子です。なんせ寿命が80年だそうですから。笑ニジとクロ武梨えり8わかる