警視庁城西署刑事課に転属してきた立花刑事。風采のあがらないオヤジだが、実は本庁に籍を置いたこともあるエリートで、食についての知識は群を抜く。通称「めしばな」と呼ばれる変わりダネだ。捜査や取調べに得意の知識と情報を生かして事件の真相に迫る。最新第33巻は、「OH! 80年代お菓子」。高架橋から飛び降りようとする男を、なつかしの80年代お菓子話で食い止めろ! 立花と同世代の男に80年代の絢爛豪華なお菓子の話を聞かせて自殺を思いとどまらせる表題作。人はなぜ僅少味の食べ物を選ぶのかを考察し、近年売り上げが伸びている「豆乳」の人気を探り、東南アジアの不思議飲料に思いをはせ、定食屋の貝汁に天啓を得る、等身大の食談義12編! 乞う、ご期待。
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「心では危険だとわかっているのに、彼の放つ甘い香りに溺れてしまう……――たとえこの日常の全てが、まがいものだったとしても……」 デザイン事務所に勤める原沢佳奈は、帰り道、突然何者かに襲われそうになったところを、同じマンションに住む市倉誉に助けられる。運命を感じた佳奈は、優しく誠実な誉にしだいに惹かれていくが、自分のことをあまり話さない誉は、時折影を見せて……。一方、22年前に、佳奈の住む街の近くの「観音山」で事故死した少女の事件について、コラムや動画が頻繁に更新されるようになり――。動き出した罠。絡み合う嘘と恋。「何が嘘で何が本当なの……?」22年前の「ある事件」が、悪戯に5人の男女を引き寄せる、大人の恋愛ミステリー。