少年の名は
舞台はイギリス。とある寄宿学校。ここの卒業生であるキース。やりたいことを見失い、とうとう母校に戻ってきたのだ。そこで出会うのは後輩にあたる少年たち。この出会いはキースと少年たちにどのような変化をもたらすのか――。※作品の表現や演出を考慮して、電子版は一部のページを改変しております。※
チョコレート
田舎町の中学生ユキヒロの前に現れた、東京からの転校生・椎名ハルコ。かわいくて、どこか淋しげな椎名のことが、ユキヒロはどんどん気になっていく……。初恋のもどかしさを描いた、しおやてるこの初期作品が新装版として登場。単行本未収録だった短編作品や描き下ろしも収録!●収録内容●[チョコレート](2004~2006年/まんがタイムラブリー連載)[ぼくのせんぱい](2011年/コスチューム・フェローズ掲載)[ぼくのおねえちゃん](2002年/まんがタイムきらら掲載)[だいすき](2003年/まんがライフ掲載)、ほか。
事件記者トトコ!
立派なカメラを持っていて、事件の鍵を握る警部と仲良しで、上司や同僚にも恵まれている――それなのに、スクープをまったく取ってこれないという新米記者トトコ。だが今日もまた、あんパン咥えて元気に事件を追うのだった!『ストレニュアス・ライフ』の丸山薫、初の長編は“日本一残念な記者トトコ”を描くドタバタコメディー!第1話~第7話に加え、描き下ろし番外編も収録。
闇社会で“アンタッチャブル”と恐れられる孤高の殺し屋・J(ジェイ)。家にも学校にも居場所のない孤独な少女・恵(めぐみ)。二人が出会った時、予想もつかない物語が始まる――。『ヒナまつり』の大武政夫が描く、殺し屋と小学生のスイッチングライフ!12ページの描き下ろし掌編を加えて、第一巻刊行!
昭和初期。都内某所で少女の水死体が発見された。捜査担当の沢渡巡査は、ある新興宗教の教祖・犬養涙子に目をつけるが……。長い黒髪を靡かせ微笑む少女は、果たして聖女か、それとも殺人鬼か?山本ルンルンが描く、ホラーサスペンス!
ふろラン
寡黙でクールなスポーツ女子ゆいと、明るく流行りもの好きなイマドキ女子古川。女子大生ふたりの日課は都内各所でのランニングと銭湯・温泉めぐり。汗をかき、息があがるようなランニング中の緊張感と、汗を流し、息が漏れるような入浴中の脱力感が、少女の普段は見られない顔を見せてくれます。汗と吐息が美少女を際立たせる、快汗(かいかん)湯めぐり疾走録、第1巻発売!
甲冑武闘
ランカスター方ノーサンバーランド伯の配下、辺境騎士のウィリアムは、無敵の両手剣使いだった。戦場で敵なしのウィリアムのまえに、同じ得物を扱う敵方の兵士が現れる。両手剣を短くつかんだハーフソードの構えを見せる相手は、まだ若いブライスフィールドの騎士ジョン。ウィリアムはジョンの才能に、生きる価値を見いだした……。表題作「甲冑武闘(アーマード・バトル)」ほか、歴史のなかで行われてきた1対1の戦いを、連作形式で描き上げるのが今作品。作者の久慈光久はローマの剣闘奴隷やギリシャ人、そしてスイス志願兵のなかに、不撓(ふとう・へし曲げられず)不屈(ふくつ・折り曲げられぬ)の物語を見いだす。中篇3作品にショートを3作合わせて収録した、久慈光久の第2作品集。
大平面の小さな罪
JR新宿駅に貼られたポスターが、ある日、全て白紙にすり替わった!この不可思議な事件の犯人は一体だれ?二次元を操る美女・セーナと、広告マン・宇田川のコンビが活躍する岡崎二郎のSFミステリーが新装版で登場。ビッグコミック増刊号で発表された全7話に加え、全話解説の漫画も描き下ろしで収録!誰にも真似のできないアイデアと、何度でも読み返せる味わい――知的好奇心をたっぷりと満たすSFコミックの名匠・岡崎二郎の傑作!
『燕のはさみ』の著者が次に挑むのは、現代詐欺師ドラマ! いきなり3億の借金を背負ってしまった中華屋の娘・桃園まつり。彼女が頼ったのは、母の知り合いという大学講師で……。 「見た目通りを信じないこと」 母のその言葉の真意とは――?
龍の住処
首にコブが出来たと思ったら、そいつは俺を祟る龍だった。青春奇譚46ページ。(ハルタ93号)
【第一回八咫烏杯受賞作】ひよっこ冒険者たちが集まる街・エスタブリカ。その市役所に勤めるナダは、忙しない毎日にやりがいを見失っていた。ある日、窓口にオオカミの子供がやってきて......。(ハルタ84号)
子供の恋だってそれなりに打算はあるのだろうが、それでも大人のややこしさからは、随分遠かったなぁ、と今になれば思う。そんな子供時代の、複雑な心と純粋な恋を描いた中編1編+幾つかの短編集。 中編『チョコレート』は、田舎の中学生の物語。東京からやって来た転校生女子は、あまり笑わない。彼女に惚れてしまった男子は少しずつ打ち解けるが、彼女の抱えるものを知る。 二人で少し、はみ出しながら、縮める距離。 抱える苦い物を吐き出す女子と、受け止めようとする男子の、切なさと優しさが胸に染みる。 削ぎ落とされたカワイイ絵は、ウブな恋心の純粋さをストレートに伝えてくれる。そして背後にある複雑な苦さも、何故か少し際立って感じられる。まるで、それも含めてチョコレートの味、と言う様に。 他の短編も、とにかく純度が高く、甘く時々苦い。恋心に浸りたいと思ったら、もうこれ一冊だけでいい。