ていとかげものがたり
帝都影物語
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あらすじ

まずしい農村出身の一矢(かずや)。ある日、出された奉公先は、なんと宮廷で!? 言葉遣いから、立ち居振る舞い、全てが未知の煌びやかな世界で、次期“帝”と目される主人・春宮(はるのみや)を守り通すことは出来るのか。陰謀渦巻く宮廷で皇子を守る、影武者奮闘録!『真昼の百鬼夜行』で現代に生きる妖怪をコミカルに描いた比嘉史果。最新作は、絢爛豪華な宮中の生活を、耽美に魅せます!

ねことかもめのくろーね
ネコと鴎の王冠(クローネ)
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あらすじ

大麦、ホップ、水。3つの材料から豊かな文化を築き上げてきたビール作りの物語、それが『ネコと鴎の王冠(クローネ)』。一風変わった題名の作品ですが、「ネコ」と「鴎」は主人公の男女をイメージしたもの。そして、少し高い位置からビールを注ぐと、美しい泡の王冠(クローネ)が生まれます。物語の舞台はダッハカンマー醸造所。見習い(アツビ)として働くクロウ・アイダは幼なじみのアンナ・ヴィンターとともに、職人(ゲゼレ)、そして親方(マイスター)になるべく、ビール作りを学び始めました。空港のビアホール、巨大なビール釜、純粋令、民族衣装(ディアンドル)、旧式の打栓機や麦芽の買い付けにいたるまで――。クロウとアンナといっしょに、ビールにまつわる大きな文化をひとつひとつ学んでいきましょう。そして、意外なことに、ふたりのお話はこの1冊でひとまずおしまい。物語は新しい主人公を迎えた続編『キツネと熊の王冠(クローネ)』へと続いていきます。そう、この連載には『王冠(クローネ)』シリーズとして主人公が移り変わりながら、さまざまな醸造所、さまざまな時代、さまざまなビール作りを描き連ねていく、連作形式となる計画があるのです。

『キツネと熊の王冠(クローネ)』のレビュー

「狐と熊亭」は店内の醸造タンクから直にビールを提供する珍しい酒場。経営するのは元気で気さくな親方のマヤと、穏やかな大男・代表取締役のニルス。マヤはニルスが好きだけど……。 『キツネと熊の王冠(クローネ)』は、中村哲也先生の「王冠シリーズ」の第2作目。 最初にお伝えしたいのは、前作『ネコと鴎の王冠』が好きだった方は、読み進めていけばちゃんと前作の世界と繋がっていくので、安心して読んでいただきたい、ということ。 この巻の前半は新キャラクターの二人のお話。新たに醸造所を構えるための準備や店の広報、看板作りなど、ビール造り以外の話にページを費やしながら、マヤがニルスへの恋心を募らせていく様子が描かれる。最初はキツい感じに見えたマヤが、だんだん可愛く見えてくる不思議。 途中、しっかりと休日の過ごし方も描かれ、さらに互いに相手を休ませようと気遣う場面が随所にあり、ドイツの人たちのワークライフバランスについては、ここでもきっちり描かれている。 後半、新醸造所での新作ビール造りの工程は、恐らくビール造りを知る人には楽しい場面だろう。そして夏祭り出店のために周囲が盛り上がり、協力する様は、すでにここから祭りの高揚感をもたらしてくれる。 さらに前作『ネコと鴎の王冠』の登場人物たちとの繋がりが現れ、彼らの再登場に一気に世界が広がり、楽しくなる。 さあ、夏祭り本番は……? マヤとニルスのコンビが創る、賑やかでいて寛げるビール空間をこちらも楽しみつつ、二人の恋愛が成立するのかどうか、目が離せない、そんな漫画。 そしてアンナ。 アンナですよ……。 アンナ祭りがあります。 アンナファンはお楽しみに!

あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ

『ネコと鴎の王冠(クローネ)』のレビュー

二年ぶりにドイツに帰国した、ビール職人を目指す玖郎と、彼を空港で待つ、自身もビール職人のアンナ。二人は手を取り歩き出す。新たな“自分達の一杯”を造るために……。 『ネコと鴎の王冠(クローネ)』は、中村哲也先生の「王冠シリーズ」の第1作目。 まず全編に渡って、ドイツビールを含めた歴史あるドイツ文化に目を奪われる。ビールはピルスナーしか知らない日本人としては、ドイツビールの多様さには驚かされる。季節感や料理との合わせ方についても、作中で言及がある。 それら多様なビールは、家族経営に近い小規模の醸造所によって生み出され、地域で消費されてきた長い歴史がある。そんな醸造所で遊び育った玖郎とアンナは、伝統を継ぎながらも親方の理解のもと、新たなビール造りにチャレンジしていく。このような「歴史のアップデート」が豊かなビール文化を生み出している、と思うと、彼らの頑張りにワクワクしてくる。 しかし、根を詰めがちな仕事人間の玖郎を、周囲は心配し諫める。ドイツの職人は、ワークライフバランスにうるさいようで、作中のドイツの人々の意外な力の抜け具合から、日本人の私たちが学ぶことは多い。 ドイツの文化、休日の過ごし方、誰かと支え合うこと、そして玖郎とアンナの恋の行方を追いかけながら、ビール造りの世界を知ることができる漫画。 あとアンナは可愛くてもう…もう……。 (参考作品としては『もやしもん』8巻のオクトーバーフェストは必見。最近の作品だと『琥珀の夢で酔いましょう』などどうでしょう)

あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
Juice
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あらすじ

【第一回八咫烏杯受賞作】「私の朝はいっぱいのジュースからはじまるーー」。女子高生がたまたま見つけた、あたらしい習慣。(ハルタ85号)

くこくのじゅうし
九国のジュウシ
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あらすじ

時は戦国、筑前国。戦の歴史の中でも、もっとも激しく凄惨な寡戦(※)があった。【岩屋城の戦い】――。大友家家臣・高橋紹運率いる軍勢は700余に対し、対する島津軍は5万。この戦いで高橋軍は圧倒的少数関わらず、2週間もの長きに渡り籠城戦を繰り広げたと言われている。その立役者こそ本作の主人公、十四郎(じゅうしろう)。彼は森の中で狼に育てられた野生児である。紹運と十四郎の出会いを描く第1巻。十四郎は戦のある度、戦場に赴いた。母である狼の食料としてズバ抜けた強さで兵を蹂躙し、その死体を持ち帰るためである。高橋紹運はその強さを買って自らの陣営に引き入れようと画策するが――。【岩屋城の戦い】でなぜ高橋軍は島津軍と対等に渡り合えたのか。その答えに新しい言説を投げかける、作者の意欲作。(※)少数の兵で多数の兵と戦う戦のこと

戦国時代終盤、九州で狼小僧が大暴れ

狼に育てられる、という点もそうだがこの時代ってまだニホンオオカミいたんだっ、九州に。(どうやら明治以前には本州・四国・九州に普通にいたようでした)というとこでへぇ〜と思ってしまった。 九国(くこく)が今の九州とは違う分かれ方をしていた戦国時代末期、島津と大友の争いにおいてはキリシタンに狂った大友宗麟が色々と奇天烈なエピソードを残していてどれが本当かわからなかったりする。 そんな大友宗麟の家臣(庶流)として有名なのは立花道雪。立花道雪と協力し、当時まさに鬼神の如く九州を下から平らげようとしていた島津を抑えるべく奮起し、歴史に残る戦いを見せたのが高橋紹運&その息子であり立花道雪の婿養子となった立花宗茂の親子である。 これを「岩屋城の戦い」と言います。 本作はこの岩屋城の戦いにおいて高橋紹運という男、そしてその息子、さらにはここに「いたのではないか」と言う"人外"を描いた物語。 タイトル、表紙からも当然主人公は狼小僧だと思って見てしまうがその実、本当の主役は高橋紹運という男。 というわけで、完結記念でクチコミを。 めちゃくちゃ好きな作品でした。各大名を好きだとより一層楽しめるでしょう。なにより、立花道雪がかっこよすぎて目頭が熱くなります。紹運も飄々としてるように見せていて長は、親は大変なんだなと。 大友宗麟のヤバい雰囲気もまるでへうげもののようでインパクト大。 淡々と進むところに惜しさも感じつつ、これはこれですごくいい味なんじゃないかとも思う。

さいろく
さいろく
みくまりのやみ
みくまりの谷深
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あらすじ

1994年に講談社のアフタヌーン誌にて発表された小川幸辰の『エンブリヲ』は、虫とヒトとの共生を主題とした“生物學(バイオロジカル)ホラー”として人気を得、2008年には出版社を代えてエンターブレインより復刻版が刊行。新しい世代のファンを獲得し、その色あせない魅力が再び評価された。小川幸辰は、その徹底的にリアリズム的な筆致によって、紙の上に現実を描き上げ、そしてミステリ・オカルト的な幻想との融和を果たすことに成功している。今回の作品は出版社から「『エンブリヲ』の精神的な続編の執筆」を依頼されたことにより企画された。千葉県・印旛沼周辺の河童伝説を題材とし、実際には生息していないはずのもの、しかし多くの報告が寄せられるものを漫画で描き上げることにした。物語は3話から構成される。第1話&2話は80ページ強。しかし第3話は186ページとなった! この重厚かつ真摯な作品は、一度雑誌に連載されてからまとめるのではなく、直接、単行本描き下ろし作品として発表されることになる。舞台は東京都心と国際空港を結ぶ土地に拓かれた“万葉ニュータウン”。照葉樹の暗い森に包まれたこの街で連続失踪事件が起こった。犯人の特徴は、全身をうろこでおおった、まるで獣のような……。唯一無比の民俗学(フォークロリスティクス)ホラーとして、小川幸辰による共生の物語が、ふたたび刊行!

しのぶなちよちゃん
忍ぶな! チヨちゃん
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あらすじ

代々優秀な忍者を輩出する、雀家。その次期頭首・雀チヨ代が恋をしたのは、フツーの高校生のワタルくん。告白しようとチャレンジするけど、人から隠れることを叩き込まれた体は勝手に忍んで、失敗ばかり……。スゴ腕忍者であるが故、この初恋は難しすぎる!!実力派作家、設楽清人がおくる、恋する忍のストーキング・ラブコメ!

なにわどらいほんびーむこみっくすはるた
難波鉦異本
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あらすじ

大坂難波の廓を舞台に描かれる、したたかな女郎・和泉の愉しき日々。江戸時代の空気と情緒を生き生きと伝える遊郭漫画の大傑作を、上中下、全三巻構成でついに電子化!上巻は第一話~第七話までと、あとがき、そして連載前に発表された幻の一編『ちょとゑずいこと』も初収録。手塚治虫文化賞新生賞受賞作品。

ふぁんしーかくめい
ファンシー革命
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あらすじ

いざ、「かわいい」を作る業界へ!

たいがんのめるゆうめいたんていちょうさふぁいる
対岸のメル 幽冥探偵調査ファイル
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あらすじ

ぼくは学校に向かう途中で、おさげ髪の、ふしぎな雰囲気の女の子と出会った。白河メルと名乗った彼女は、人ならざるモノ――草木や動物、果ては幽霊――と会話できた!死者の声を聴く少女・メルとの出会いをきっかけに、頭脳明晰な少年・ワキヤは幽霊専門の探偵業を始める!『機動旅団八福神』『星屑ニーナ』『バララッシュ』など、読者の想像を超えていく展開と、リアリティ溢れる表現力で読者を魅了してきた福島聡。実力派が描くのは、声なき者の未練をほどくジュブナイル心霊ミステリ!

先生、今月どうですか
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あらすじ

「未来の結婚相手は、16歳年上の、家賃が払えない小説家らしい」アパート「コーポさくま」の大家を務める高校生・佐久間 紫(さくま・むらさき)。彼女の初恋の相手は、103号室に住む、売れない小説家・四十万万里(しじま・ばんり)。家賃を滞納しがちな「先生」を、月に一度追い込みながら、紫は初めての恋を育んでいく――。漫画誌・ハルタで圧倒的人気を誇る、まっすぐな恋物語。

けやきしまいのしき
欅姉妹の四季
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あらすじ

日本の四季の移り変わりを、4姉妹とともに描く読切連作。初夏は明るい時間が長くて過ごしやすい季節。軽装で運動に適し、雨も多いが海遊びも楽しめる。そして、この季節を最大限楽しめるのが三女の欅いずみ! スポーツ万能・運動大好きで明るくまっすぐな性格。単行本第1巻ではいずみをフィーチャーしながら、初夏に過ごす4姉妹の様子が描かれていきます。長女・睦実は料理が得意で、大声持ち。次女・朱美はスタイル抜群の読書家美女。四女・瞳は清楚で奥ゆかしく、手芸が得意。著者・大槻一翔の柔らかで魅力的な作画にもご注目下さい!

そうげんのみやこ
想幻の都
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あらすじ

21世紀末のフランス。移民の受け入れを禁止したことによる、労働力低下に悩んだこの国は、死んだ人間をビオロイド(人造人間)として復活・再生させることにした。「花の都パリ」・「芸術の都パリ」に代わって新しく呼ばれたその名は「想幻の都パリ」……。作者はこれが初連載となる・梶谷志乃。ビオロイド工場で働く、自分自身もビオロイドの美女ジルが案内人となり、世紀末の怪しく蠢くパリを舞台の中に人間の愛と憎しみを描き上げる。世紀末フランス幻想!