4.0
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率直な感想は「みつどもえ……、いやみなみけ……いや欅姉妹の四季だ、これ!」って感じ。というのは一巻のノリは面白いんだけど、どこかで見たことあるやり取りだなぁという印象。
ただ2巻になると、ぐっとオリジナリティが出てくる。姉妹間の絆の強さや過保護な面、四女の恋愛要素など、この作品独特の色が出てくるからだ。とりわけ2巻の終わり、長女の睦によって「両親の死」が語られることで、姉妹の結束の強さの根っこが見えてくる。
作中では初夏から物語が始まり、いまは夏真っ盛り。四季というタイトルがついている以上、季節はぐるりと巡るだろう。この作品が冬を迎える時「両親の死」からチラリと見えたシリアスが訪れるのか。そうして春のような暖かさの中で物語が終わるのか。いまから先が気になって仕方がない。