そうさくぶんげいさーくるきゃろっとつうしんのほうかい
創作文芸サークル「キャロット通信」の崩壊
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あらすじ

【第5回トーチ漫画賞〈大賞〉受賞作】エアコン組立工場で働く川上綾は、小説家志望。 繰り返される単調な日々の中、月に一度、文芸サークルの集いを楽しみにしている。 しかしある事態をきっかけに、信じていた日常は崩壊する。 「”創作”なんかから卒業するきっかけを 本当はいつも探していたんだ」 逃れられない創作の呪縛、 この苦しみが誰かの喜びに変わる時まで――。

なぜ人は物語を綴るんだろう?

「今年読んでよかったマンガリスト」を作ったときに、今年読んだ読み切りで何が良かったかな…と思いだす中で、真っ先に思い出したのが本作だったんですよね というか、「ゼロ災でいこうっ」のシーンが思い浮かんだ(添付) 衝撃的なシーンでした 大人になっていく中で、飛行機事故を契機に、自分の「核」が創作ではなくなっていたということ(又は、自分の「核」は最初からそんなところにはなかったということ)、そして、現実を前に情熱は失われてしまっていたこと、そのことを自覚する物語 それが、本作に対する私の印象でした …が、読み返してみると、実はそうではなかった だって、主人公は、そのことを自覚しながら、それでも、創作をやめられないから 「他の選択肢がない」という理由で、やはり創作を辞めることができない 別の人生を歩めるなら歩みたいと泣くのに、それでも辞めることができない それどころか、キャロット通信は解散し、仲間もいなくなり、 誰も読んでくれない、読者すらいないのに、辞めることができない 「にもかかわらず…私は…懲りもせず」 「また繰り返す…どうして?」 「なぜ??」 たぶん、このセリフこそが、この作品の核心なのでしょう 主人公にとって、創作は、苦痛なのでしょう でも、主人公の救いは、もはや創作しかない だから、主人公は、創作に向き合い続ける 「赤羽」に登場するペイティさんが、 「やはり創らないと気が狂いそうだから創るってコトですね…」 と言ってました(増補改訂版4巻、ボーナストラック9話)、 「創作」というのは、もともと、そういうものなのかもしれないです あ、ところで、そんなふうに「創作」をやめることのできない綿本おふとん先生ですが、トーチwebで新連載とのこと!みんなで応援しようね! https://x.com/offton_w/status/1873197901478019149

toyoneko
toyoneko
きみのえをみていた
きみの絵を見ていた
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あらすじ

小学生のユキナリは絵が得意。だがコンクールで選ばれたのはミステリアスな同級生るるれの絵だった。 なんであいつが選ばれて僕は選ばれないんだろう。みんなも言ってる。 でも、あの絵は…… ユキナリの渦巻く心は何色だろうか。 おさなごころが疼く読切37p。

FUTON DEPTH
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あらすじ

三千世界のカラスを殺し、推しと朝寝がしてみたい—。 学校に馴染めない主人公・すーちゃん。“同担は殺す”そう思っていたはずなのに、同じ推しを持つ同担の麻里花や熱川さんと仲良くなってしまう。「ヤクルシ3000」を飲んで眠ると夢の中で推しに会えるらしいと聞き、すーちゃんたちはある行動に出る。 ピュアで危ういおんなのこたちの青春。トーチ初登場の異才が贈る読切28P。

あみかはぽてとになりたかった
あみかはポテトになりたかった
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あらすじ

小川しらす、鮮烈デビュー。心震える読切54P。 本田あみかは高校生。毎日マキシのポテトを食べている。 クラスメイトはたくさんお喋りしてるのに、あみかはあまり喋らない。 いつからうまく話すことができなくなったんだろう。 日々はポテトみたいにしょっぱくてあたたかいものかもしれない。 そしてたぶん、誰かと一緒に食べるからおいしいんだ。

ほどうきょうしょうねん
歩道橋/少年
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あらすじ

思い出は、ほろ苦い味がする。 思春期のモヤモヤとした毎日のなかにひそむ輝きとやるせなさ。 僕たちはいつも自分の居場所を探していた—— 『牛乳配達DIARY』『つつがない生活』の著者であり、ハードコアバンドMILKのメンバーでもあるINAが贈る、心に染み入る新作短編。

あるばんか
ある晩夏
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あらすじ

夏の神戸の街を歩く、母と娘。 久しぶりに会った母の腕は、抗がん剤のせいで痩せ細っていた。 「次があるか分からないから」そんなことばかり繰り返す母に、つい苛立ってしまう。 伝えたい言葉は、想いは、もっとたくさんあるのに…。 『そしてヒロインはいなくなった』『姉の友人』ばったん新作読み切り。

はにまつうしん
はにま通信
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あらすじ

なあ、古墳、行かへん? 日本全国16万基、悠久の沈黙を訪ねて― 夢見がちな高校生「はにま」が織りなす青春グラフィティ

おちてきて
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あらすじ

僕は雷が怖い。吾妻さんは雷が好き。 …僕は吾妻さんが好き。 崩れやすい夏の空が映し出す、大人になる前の不安と恐怖と恋心。

うつくしいわたしたち
美しい私たち
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あらすじ

私たち、キラキラ輝いていた。 あの日、世界が終わるまでは── 突如、地球に飛来したUFOの攻撃により、人類は滅亡の危機に陥る。 美容やファッションに一生懸命だった「私たち」も、いつしか鳩を追いかけ、缶詰を漁る日々を過ごしていた……。 第26回手塚治虫文化賞「新生賞」に輝いた谷口菜津子が紡ぎ出す終末に生きる女子たちの物語。

げんざいち
現在地
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あらすじ

娘との時間のなかでふと思い出す、この家ができる前のこの場所のこと。 過去と未来の思い出がこの場所でつながる。 17ページで描き出す、今ここにいることの不思議。

さぴあきっずものろーぐ
サピア=キッズ・モノローグ
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あらすじ

第4回トーチ漫画賞 〈安田佳澄賞〉受賞!言語の化石化を描くSF意欲作。 リアルタイム自動翻訳機が開発され、日常生活に浸透しきった世界。 世界中の大多数の人々が違和感なく意思疎通ができるようになった反面、 人類の声帯は退化し、少数民族が使う言葉や文化は淘汰されていた。 最後の日本語話者となったモヒメと、彼女を生成した教授が辿る結末とは…? 種族が滅び、言語が永い眠りにつく瞬間をとらえた、 リリカル・サイエンス・フィクション。

こどもたつ
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あらすじ

【第4回トーチ漫画賞 準大賞作品】海辺にて、父と子が過ごす焚き火の時間。波と戯れていたつもりが足を取られる。温かい飲み物にひと息ついたかと思えば、岸に打ち上げられた動物の死骸を見る。 地上110㎝のまなこに映る、世界の姿。子どもを主軸に描かれる短編3作。