私の学校は、今日も形を変えて私の登校を阻む。 思春期の繊細な気持ちが渦巻く、「君ら」と私のアンチ学園ストーリー。 心の起伏をつぶさに拾いあげる期待の新鋭 トーチ初登場!
【第5回トーチ漫画賞〈大賞〉受賞作】エアコン組立工場で働く川上綾は、小説家志望。 繰り返される単調な日々の中、月に一度、文芸サークルの集いを楽しみにしている。 しかしある事態をきっかけに、信じていた日常は崩壊する。 「”創作”なんかから卒業するきっかけを 本当はいつも探していたんだ」 逃れられない創作の呪縛、 この苦しみが誰かの喜びに変わる時まで――。
小学生の佐藤はある日、棒人間になる病気にかかってしまう。病気を治す方法は、脳に刺激を与えること。思春期の刺激といえば、“恋”――!?ジャンプ期待の新鋭が送る青春ドラマラブコメディ!
一部の生徒だけに都合のいいように形を変える学校。 中心人物になれないものにとっては、ドアも階段も廊下も歪んで居心地が悪い。 この作品内では比喩ではなく実際に歪んでいるけど、実際の学校もこんなもんだった気がする。 ちょっとひねくれた視点でクラスを眺めている主人公・石井。 いつでも一緒にいた友達・結月が、クラスの中心人物・サカキと付き合いだしたのが気に入らない。 結月だけじゃない、仲良しの楓も幼なじみの竹林も口を開けばサカキの話ばっかりで吐き気がする……というお話。 石井のモヤモヤを丁寧に描きながらも、石井だけに感情移入してしまう描き方じゃないのがいい。 結月の視点がよく効いているし、サカキも別に悪人ではない。好きではないけれど。 大人になればちっぽけな世界だったと気づくけど、あの頃って学校が世界のすべてだったなあ。 学校の歪みを可視化してるのが表現として面白かった。