あらすじ
三千世界のカラスを殺し、推しと朝寝がしてみたい—。
学校に馴染めない主人公・すーちゃん。“同担は殺す”そう思っていたはずなのに、同じ推しを持つ同担の麻里花や熱川さんと仲良くなってしまう。「ヤクルシ3000」を飲んで眠ると夢の中で推しに会えるらしいと聞き、すーちゃんたちはある行動に出る。
ピュアで危ういおんなのこたちの青春。トーチ初登場の異才が贈る読切28P。
38
うつくしいわたしたち
あらすじ
私たち、キラキラ輝いていた。 あの日、世界が終わるまでは──
突如、地球に飛来したUFOの攻撃により、人類は滅亡の危機に陥る。
美容やファッションに一生懸命だった「私たち」も、いつしか鳩を追いかけ、缶詰を漁る日々を過ごしていた……。
第26回手塚治虫文化賞「新生賞」に輝いた谷口菜津子が紡ぎ出す終末に生きる女子たちの物語。
39
あらすじ
変わらない街に帰ってきた。変わってしまった自分を抱えて。
大学進学のため家を出た環(たまき)は、生まれ育った町へ帰ってきた。
後悔と不安……それからある秘密を携えて。
そして訪れる新たな出会いは、彼女の世界をどのように変えるのか——。
無二の筆致と確かな心理描写で読者の心を揺さぶる俊才、web初連載!
40
げんざいち
あらすじ
娘との時間のなかでふと思い出す、この家ができる前のこの場所のこと。
過去と未来の思い出がこの場所でつながる。
17ページで描き出す、今ここにいることの不思議。
こういう感情を味わったことがあるなと思った。感情というより感覚かもしれない。
自分が生きている今が過去と未来に長く連なっているんだ、という感覚。
名前をつけようとするとエモいとか郷愁とかになっちゃいそうなやつ。いいとか悪いとかそういうことではないやつ。こんなところまで来ちゃったんだなあ、まだまだ行かなきゃいけないんだなあ、みたいな感覚。
主人公は子育て中の父親。区画整理で潰してしまった実家近くに家を買い、家族3人で暮らしている。
子どもの頃の記憶がそこら中に残っている。自宅のローンはまだ35年も残っている。
ずっと同じところにとどまっているつもりでも、時は流れ人も変わっていく。出会いも別れもあったし、これからもある。
当たり前のことしか描かれていないけれど、だからこそ感動がある。なんとなく生きてきたつもりだけど、いろんなものを積み重ねたり抱えたり落としたりしてきたんだなあ。
さぴあきっずものろーぐ
あらすじ
第4回トーチ漫画賞 〈安田佳澄賞〉受賞!言語の化石化を描くSF意欲作。
リアルタイム自動翻訳機が開発され、日常生活に浸透しきった世界。
世界中の大多数の人々が違和感なく意思疎通ができるようになった反面、
人類の声帯は退化し、少数民族が使う言葉や文化は淘汰されていた。
最後の日本語話者となったモヒメと、彼女を生成した教授が辿る結末とは…?
種族が滅び、言語が永い眠りにつく瞬間をとらえた、
リリカル・サイエンス・フィクション。
そのちさえもあおくみえた
あらすじ
不真面目な女子バスケ部を辞めて男子バスケ部のマネージャーになった夏凪。馴染めないどころか「いる必要ある?」と陰口さえ言われてしまう。部活が憂鬱になってきたある日、後輩がいじめられている場面を目撃した彼女は衝
撃の行動に出る。(第4回トーチ漫画賞 最終候補作)
43
あらすじ
【第4回トーチ漫画賞 準大賞作品】海辺にて、父と子が過ごす焚き火の時間。波と戯れていたつもりが足を取られる。温かい飲み物にひと息ついたかと思えば、岸に打ち上げられた動物の死骸を見る。
地上110㎝のまなこに映る、世界の姿。子どもを主軸に描かれる短編3作。
きみのえをみていた
あらすじ
小学生のユキナリは絵が得意。だがコンクールで選ばれたのはミステリアスな同級生るるれの絵だった。
なんであいつが選ばれて僕は選ばれないんだろう。みんなも言ってる。
でも、あの絵は……
ユキナリの渦巻く心は何色だろうか。
おさなごころが疼く読切37p。
46
ほどうきょうしょうねん
あらすじ
思い出は、ほろ苦い味がする。
思春期のモヤモヤとした毎日のなかにひそむ輝きとやるせなさ。
僕たちはいつも自分の居場所を探していた——
『牛乳配達DIARY』『つつがない生活』の著者であり、ハードコアバンドMILKのメンバーでもあるINAが贈る、心に染み入る新作短編。
48
うづきちゃん
あらすじ
転校生の卯月ちゃんはすごい。
特技はアイススケートでトリプルアクセルが飛べるみたいだし、
最近大人気のアイドル・KEEN君とは親戚らしい。
KEEN君が大好きな私は大興奮。
私のこの気持ちが、KEEN君本人に届くかも!?
友達ってなんだろう。
友情をめぐる読切36P