理解できたかできてないかで言えばできてないかもしれない、わかりやすい作品ではないと思う。でも好きだ。

リアルタイム自動翻訳機が普及した世界。
世界中の誰とでも違和感なく意思疎通ができるから、声帯は退化し独自の文化や言語も淘汰されていく。
最後の日本語話者であるモヒメも、漫画や落語を理解できているかはわかっていない。

言語や文化は変容していくけれど、変容しているからこそ遡ることができるのかもしれない。思いを馳せることができるのかもしれない。
言語や文化は眠るだけで、失われることはないのかもしれない。

将来的にはこんな世界になって全部失っちゃうんです悲しいですねという投げっぱなしのメランコリックではなくて、ちゃんと在るよというメッセージを受け取った。
作者の意図かどうかはわからないけれど、優しい作品だと感じた。

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サピア=キッズ・モノローグ
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