第4回トーチ漫画賞 〈安田佳澄賞〉受賞!言語の化石化を描くSF意欲作。 リアルタイム自動翻訳機が開発され、日常生活に浸透しきった世界。 世界中の大多数の人々が違和感なく意思疎通ができるようになった反面、 人類の声帯は退化し、少数民族が使う言葉や文化は淘汰されていた。 最後の日本語話者となったモヒメと、彼女を生成した教授が辿る結末とは…? 種族が滅び、言語が永い眠りにつく瞬間をとらえた、 リリカル・サイエンス・フィクション。
理解できたかできてないかで言えばできてないかもしれない、わかりやすい作品ではないと思う。でも好きだ。 リアルタイム自動翻訳機が普及した世界。 世界中の誰とでも違和感なく意思疎通ができるから、声帯は退化し独自の文化や言語も淘汰されていく。 最後の日本語話者であるモヒメも、漫画や落語を理解できているかはわかっていない。 言語や文化は変容していくけれど、変容しているからこそ遡ることができるのかもしれない。思いを馳せることができるのかもしれない。 言語や文化は眠るだけで、失われることはないのかもしれない。 将来的にはこんな世界になって全部失っちゃうんです悲しいですねという投げっぱなしのメランコリックではなくて、ちゃんと在るよというメッセージを受け取った。 作者の意図かどうかはわからないけれど、優しい作品だと感じた。
理解できたかできてないかで言えばできてないかもしれない、わかりやすい作品ではないと思う。でも好きだ。 リアルタイム自動翻訳機が普及した世界。 世界中の誰とでも違和感なく意思疎通ができるから、声帯は退化し独自の文化や言語も淘汰されていく。 最後の日本語話者であるモヒメも、漫画や落語を理解できているかはわかっていない。 言語や文化は変容していくけれど、変容しているからこそ遡ることができるのかもしれない。思いを馳せることができるのかもしれない。 言語や文化は眠るだけで、失われることはないのかもしれない。 将来的にはこんな世界になって全部失っちゃうんです悲しいですねという投げっぱなしのメランコリックではなくて、ちゃんと在るよというメッセージを受け取った。 作者の意図かどうかはわからないけれど、優しい作品だと感じた。