そのちさえもあおくみえた
あらすじ
不真面目な女子バスケ部を辞めて男子バスケ部のマネージャーになった夏凪。馴染めないどころか「いる必要ある?」と陰口さえ言われてしまう。部活が憂鬱になってきたある日、後輩がいじめられている場面を目撃した彼女は衝 撃の行動に出る。(第4回トーチ漫画賞 最終候補作)
50
こどもたつ
あらすじ
【第4回トーチ漫画賞 準大賞作品】海辺にて、父と子が過ごす焚き火の時間。波と戯れていたつもりが足を取られる。温かい飲み物にひと息ついたかと思えば、岸に打ち上げられた動物の死骸を見る。 地上110㎝のまなこに映る、世界の姿。子どもを主軸に描かれる短編3作。
きみのえをみていた
あらすじ
小学生のユキナリは絵が得意。だがコンクールで選ばれたのはミステリアスな同級生るるれの絵だった。 なんであいつが選ばれて僕は選ばれないんだろう。みんなも言ってる。 でも、あの絵は…… ユキナリの渦巻く心は何色だろうか。 おさなごころが疼く読切37p。
53
歩道橋/少年
ほどうきょうしょうねん
あらすじ
思い出は、ほろ苦い味がする。 思春期のモヤモヤとした毎日のなかにひそむ輝きとやるせなさ。 僕たちはいつも自分の居場所を探していた—— 『牛乳配達DIARY』『つつがない生活』の著者であり、ハードコアバンドMILKのメンバーでもあるINAが贈る、心に染み入る新作短編。
55
卯月ちゃん
うづきちゃん
あらすじ
転校生の卯月ちゃんはすごい。 特技はアイススケートでトリプルアクセルが飛べるみたいだし、 最近大人気のアイドル・KEEN君とは親戚らしい。 KEEN君が大好きな私は大興奮。 私のこの気持ちが、KEEN君本人に届くかも!? 友達ってなんだろう。 友情をめぐる読切36P
大人は子どもを見くびってるのかもしれないし、過大評価しすぎてるのかもしれない。 純真無垢で何もわからないとか、誰よりも大切なことに気づいているとか、どちらにせよ子どもという存在に何かを求めてしまっている。 子どもを主軸に描かれた3つの短編。 何か劇的な展開があるわけではないけれど、生と死が描かれている。 死ぬのは恐ろしい、得体の知れない大きなものは恐ろしい。 死が何かわからないけれど恐ろしいのは、大人も子どもも変わらない。でも、そんな当たり前のことすら大人になると忘れてしまうのかもしれない。 この作品を読んでぐるぐる考えてしまうのも愚かな行為かもしれない。何かを感じなきゃと思いこんでるだけかもしれない。