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歩道橋/少年

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漠然とした不安とか焦燥感とか無敵感とかそういうものが入り混じった時代。
イライラしたりむしゃくしゃしたり行き場のない感情を抱えてた頃、あったような気がします。

歩道橋から唾吐いたりお菓子万引きしたりするクソガキだけど不良ではないごく普通の男子高校生・タケちゃんの特に何もないけどモヤモヤとした日々のお話。
フラストレーションを大爆発させることもなく、好きで好きで仕方ない女がいるわけでもなく、優等生でも不良でも天才でもない。
何者にもなれないことはなんとなくわかっているけれど、何かやれそうな気がしていた頃。
そういう時代を今まさに生きているタケちゃんを見ていると、懐かしいような切ないような気持ちになります。

青春とか思春期なんて言葉で片付けられないモヤモヤとした概念に実体持たせられるのすごいなあ。

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歩道橋/少年

ほどうきょうしょうねん
著者:INA
ほどうきょうしょうねん
歩道橋/少年
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現在地

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第一回トーチ漫画賞受賞『牛乳配達DIARY』のINA最新作! 買い出しメモ、ヒヤヒヤの通帳記入、義妹の宿題、妻が寝るまで待つ時間、卒業式、バンドで行ったアメリカツアー、妻からの手紙コレクション、事故、深夜徘徊、海、パリ新婚旅行、失くしたピアス、旅の出会い、旅の終わり、告白――― 優しく鮮やかな筆致が照らし出す、暮らしの中の、なんてことなくて美しい瞬間の数々。若き著者[二十代・新婚・自営業・パンクス]が描く、現代ニッポンを他者と共に生きる暮らしの記録。
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第1回トーチ漫画賞【大賞】作品! 平成30年の愛知県、26歳の牛乳配達員。 戻りたくないけど懐かしい日々の記録。 自分とは全く違う生活をマンガで追体験してみませんか?
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