あらすじ
警察のマル暴――暴力団担当の刑事が、ヤクザ顔負けの迫力ある容貌をしてることは有名だ。事実、暴対法以前のマル暴は、ヤクザと五分で渡り合わなければならないため、まさに極道と紙一重の日常を送っていた。抗争が相次いだ時代であれば、それは尚更だった。広島を舞台に、終戦直後から昭和40年代半ばまで続いた「仁義なき戦い」の只中、広島県警にはヤクザに恐れられる、突出したマル暴刑事がいた。広島と呉で勢力が四分五裂した抗争を繰り返すヤクザ、とりわけ神戸の二大組織・山口組を後ろ盾にした打越会と、本多会をバックにした山村組の抗争は、因縁の戦いを様相を見せていた。そしてその両組織の幹部に友や縁者を持ち、ヤクザと時に渡り合い、時に恐れられたマル暴――極道刑事。彼は拳銃を取り上げられ、警棒しか持たせられなかった時代から警察官を始め、長く血塗られた抗争の時代を駆け抜けた。波乱に富んだ型破り刑事の一代記!
あらすじ
島と釣りと自転車と。最高の日常は、瀬戸内にありました! 瀬戸内海の島に住む高校生、不知火みう。趣味の釣りを楽しむ彼女のもとへやってきたのは、都会育ちで自転車が好きな、同い年の照橋みか。ある事情からふたりは一緒に暮らすことになり……? ゆっくりな刺激に満ちた、こんな生活してみたい!
尾道市に属する生口島(いくちじま)に引っ越してきた自転車好きのみかは、釣りをしているみうと出会う。不思議な因縁で巡り合う二人が、釣りを通じて意気投合し、自転車×釣りに興じる日々のお話は、始終明るく楽しげ。
この明るさ、舞台の生口島にも要因がありそう。瀬戸内海に浮かぶこの島は、レモンの産地でサイクリングも盛ん。島全体で現代アートを展示していたりと、楽しそうな所。
海は美しく、釣りには最高のロケーション。みうの家の古い日本家屋の珍しさや島のちょっとした食習慣など面白い。そしてそれらを素直に楽しむみかに、次第に打ち解けて行くちょっと内向的なみうの関係性も、既にいい感じ!
あらすじ
2018年TVアニメ化決定の話題作!!世界中の海から突如として魚が消え、人々は宇宙に作ったイケスで魚を獲るようになった時代。女性初の宇宙漁師候補生として春、波乃、ルビー、真、舞湖、真紀子の6人の少女たちが尾道に集められた。しかし候補生たちは出身も性格もバラバラ、宇宙へ飛び立つための訓練はトラブル続きで――!?
あらすじ
3・11を契機に、広島へと移住した「ぼく」は、これからどのように生きるべきか、過去から学ぼうとしていた。日々の生活は静謐かつ思索的なもので、SF的なイマジネーションに満ちている。自分のこと、家族のこと、津波のこと、放射能のこと……そんな「ぼく」の想いは、過去から現在、未来へと縦横無尽に駆け巡り、広島から東京、やがては福島へと辿り着く――西島大介はいま、なにを考えているのか? そしてその創造力の源泉にあるものとは? 著者の新境地を切り拓く、SFエッセイコミック。