解剖、幽霊、密室

解剖、幽霊、密室

「『解剖』も『幽霊』も『密室』も、こちら側からの呼び方である。あちら側からはまるで違う呼び方が、それも想像を絶する呼び方があるはず。この本の作者はその呼び方を知っている気がした」榎本俊二(漫画家)読み出したら止まらない。新進気鋭のストーリーテラーが仕掛ける、待望の初作品集。◎収録作『複層住戸』「#我が家の怪現象 今朝はいつのまにかコーヒーがいれられていた」メゾネットの部屋で次々に起こる不可解な現象。これは怪奇か、事件か……。幾重にも張り巡らされた伏線、予想は決して追いつかない。『天井裏に誰かがいる』天井裏から侵入する“誰か”の存在を訴えていた老女が、忽然と姿を消した。失踪後もSNSは更新され続けるが、発信元は存在しない。“幽霊”と呼ばれるアカウントを追う警察官は「あちら側」へと迷い込む……。『怪獣を解剖する』年々増加する巨大怪獣の死体漂着。その背景で、世界に何が起きているのか。解剖し、標本を採取し、生態や死因を究明する……人智を超えた恐怖にこそ“知性”で抗う怪獣学者に、あなたの知的好奇心が刺激される。◎同時発売BEAM COMIX『怪獣を解剖する』上・下首都圏に大災害をもたらした超大型怪獣“トウキョウ”の死因とは。死体から発生する二次怪獣とは何なのか……。恐怖に勝る好奇心で未知の脅威を究明せよ。同名読切を長編化した、空想研究エンターテインメント。

士郎正宗の世界展 公式原画集 SHIROW MASAMUNE ARTWORKS IN THE SHELL

士郎正宗の世界展 公式原画集 SHIROW MASAMUNE ARTWORKS IN THE SHELL

超巨人級のコンピュータ〈ネメシス〉が政治を担う世界を描いた初期作品集『ブラックマジック』。第五次大戦後、廃墟となった街で生きていたSWATのデュナンと全身サイボーグのブリアレオスの姿を描くSFアクション『アップルシード』。「警察戦車隊」所属のレオナと愛機の小型戦車・ボナパルトの、悪党・武悪一味との戦いをコミカルに描く『ドミニオン』。首相直轄の攻性組織「公安9課」の戦いを描く『攻殻機動隊』。超古代の魔術師たちと召喚された神々が「仙術九頭龍」をめぐって争うファンタジー作品『仙術超攻殻ORION』。多様な広がりをみせる作品群と現在の活動までを、〈アナログ原稿〉〈デジタル出力原稿〉で辿る「士郎正宗」初の大規模展覧会「士郎正宗の世界展」。この展覧会のために著者が準備した初期作品集『ブラックマジック』から『攻殻機動隊』、さらにはゲームや雑誌などのイラストの中から厳選に厳選を重ねた作品を収録した300ページ超えの原画集です。『Classical Fantasy Within』の折り畳みのイラストは、観音開きで収録しています。士郎正宗の創作の軌跡を辿ってみてください。