あらすじ

名人・秋山小兵衛と息・秋山大治郎、「洒脱」と「実直」、二人の剣士の生き方から見えてくる江戸時代の「美しさ」に目を奪われる…… 傑作時代コミックの最新刊!! 収録エピソードは下記になります 「狂炎」……秋山大治郎の道場に一人の入門希望者がやってくる。名は木村正之助。剣のすじもよく、礼儀正しい彼は婚儀を控えていたが…… 「おみよは見た」……深川・大島町で囲い者の女が殺された。犯人を目撃したのは年端もいかぬ小女・おみよ……一方、秋山大治郎は古い剣友を…… 「大工の市蔵」……野分(台風)により大きな被害を受けた江戸の町。鐘ヶ淵の隠宅も例外ではない。棟梁が連れてきた変わった大工との関わりが…… 「空鈍流・楊枝剣」……野犬の集団に襲われている百姓の娘を救った剣客ふうの男。その男の何とも不思議な技に興味を持った小兵衛は……
剣客商売(1)[コミック]

孫ほども年齢の離れた情人・おはると共に暮らす「この世の表も裏もわきまえた」洒脱な老剣客・秋山小兵衛。そして、剣客の世界を歩みだしたばかりの実直な息子・大治郎。この父子は女武芸者・佐々木三冬らとの出会いの中で何を思い、何を見出すのか…。勝ち残り生き残るたびに、人の恨みを背負う。それが剣客として生きる者の宿命――。池波正太郎の名作を完全劇画化。剣に命を懸ける者たちの生き様がここにある!!

剣客商売(2)[コミック]

鐘ヶ淵の隠宅に住まう老剣客・秋山小兵衛のもとに親交のある道場主・牛堀九万之助がやって来て、「大治郎が狙われているから気をつけろ」と忠告する。剣客として越えなければならない息子の試練を、そっと見守るべきか、それとも「父」として「子」を助けるべきなのか…小兵衛は2つの思いの狭間で苦悩する――。池波正太郎の名作を完全劇画化。剣に命を懸ける者たちの生き様がここにある!!

剣客商売(3)[コミック]

夜道で辻斬りに襲われた秋山小兵衛は、それを難なく返り討ちにする。だが、興味本位で襲撃してきた者らを探ってみると、首謀者は幕府の御目付を勤める旗本・永井十太夫であった――幕府高官の非道な行いを止めるべく奔走する小兵衛と息・大治郎の活躍を描いた『辻斬り』他、全四編を収録!!

剣客商売(4)[コミック]

秋山父子の前に、異相の男が忽然と現れる!!復讐の炎を燃やす「小雨坊」が及ぶ凶行とは―─秋山小兵衛・大治郎は、鳥山石燕の絵本「百鬼夜行」に描かれた「小雨坊」にそっくりな男と出会う……なおかつ時を同じくして、大治郎と因縁浅からぬ武芸者・伊藤三弥が江戸に戻っているとの情報が小兵衛の元にもたらされるが――。

剣客商売(5)[コミック]

女武芸者・佐々木三冬が襲われた!!凶行に及んだ輩の目的とは?そして正体とは……。根岸の寮にて風呂に浸かっていた佐々木三冬は見知らぬ男どもの襲撃に遭うが、かろうじてこの暴漢らを撃退する。ただの盗っ人か、それとも老中・田沼意次に遺恨を持つ者の犯行なのか。きな臭さを感じた三冬は秋山大治郎と共に事件の真相に迫る。

剣客商売(6)[コミック]

居酒屋「鬼熊」を訪れた小兵衛は、そこで言い争う二人の“さむらい”に気を引かれる。彼らが話していたのは別れ話…なんと「男色」であったのだ。好奇心が募った小兵衛は「ふられた」ほうの男・弥五七に近づき、次第に親しくなる。だがそれは、ある事件に足を踏み入れたことを意味していた――『夫婦浪人』他、全四編を収録!!

剣客商売(7)[コミック]

試合相手をことごとく死に至らしめる魔性の剣士・笹目千代太郎が江戸に戻ってきた……。それを知り、過去に相対したことのある小兵衛は不安を抱く。案の定、千代太郎は江戸市中の道場で試合を行って名高い剣客たちを打ち殺し、ついには小兵衛のもとに果たし状をとどけるが──『天魔』他、全4編を収録!!

剣客商売(8)[コミック]

「あ奴が生きておればその一日だけ世の人々に迷惑がかかる……!!」秋山小兵衛の愛弟子が江戸で斬り殺される。その頃市井では、女性が見るも無残な姿で殺されるという怪事件が人々を震え上がらせていた……。全ての事件の下手人とおぼしき剣客に小兵衛が立ち向かう『白い鬼』。大店にまつわる変事に佐々木三冬と大治郎が挑む『西村屋お小夜』。新たな女武芸者が登場する『手裏剣お秀』など、全四編を収録!!

剣客商売(9)[コミック]

「三冬殿が大久保の妻となることをお前はよろこばぬ…そうなのだな?」試合に負けたならば、その相手に嫁ぐ──そんな約束を父と交わす女武芸者・佐々木三冬が郡山藩士・大久保兵蔵と試合を行うことになった。兵蔵の腕前を知る大治郎は、三冬の負けを予感し、狼狽え、父・小兵衛に助言を求める……それは身を案ずるがゆえなのか?『三冬の縁談』など、全四編を収録!!

剣客商売(10)[コミック]

密貿易に関する重大な事件に首を突っ込んだ女武芸者・三冬は秋山大治郎と相談の上、公儀へとどけ出るがその矢先、曲者によってかどわかされてしまう。愛する三冬のため、大治郎は単身で救出に向かうが…――以上『品川お匙屋敷』など、全四編を収録!!

剣客商売(11)[コミック]

金貸しの老爺が悪漢に襲撃された…!!折よく助けに入った秋山小兵衛は後日、この老爺が“凄惨な事件”で大金と娘を失っていた事実を知るが――『金貸し幸右衛門』など全四編を収録!!

剣客商売(12)[コミック]

下っ引きの徳次郎は中間屋敷の博奕場で、妙に気の合う男と出会う。この男、実は盗賊らしいのだが……思わぬ事の成り行きに小兵衛が打った手段とは?以上、『徳どん、逃げろ』他、全4編を収録!!

剣客商売(13)[コミック]

蝉の声も鳴りやまぬ盛夏のころ、小兵衛は上野山で勾引かしの現場と鉢合わせになる。賊を追い払った小兵衛だったが、さらなる不穏な気配を感じ取り…以上、『越後屋騒ぎ』ほか、全四編を収録!!

剣客商売(14)[コミック]

秋山小兵衛が牛堀九万之助の道場で会った異貌の剣士、その腕前は高弟たちを打ちのめすほどだったが、心中は世の中に対する暗い怒りに囚われており……以上、『狂乱』ほか、全四編を収録。

剣客商売(15)[コミック]

父子で世話になった旗本・若林金之助によばれた大治郎。夜半、帰路の途中、闇討ちに遭う。人違いだったものの、「親の敵!」という言葉が気になった大治郎は…以上、『待ち伏せ』ほか、全四編を収録!!

剣客商売(16)[コミック]

秋山小兵衛が贔屓にしている小料理屋・元長。ある日、元帳の常客である老剣士・黒田庄三郎が鐘ヶ淵の隠宅を訪れ、おどろくべき「ねがいごと」を小兵衛に申し出て…以上「討たれ庄三郎」ほか、全四編―剣を置く者、剣を託す者、剣で恨みを晴らそうとする者…さまざまな剣客の生き様を収録!!

剣客商売(17)[コミック]

年の瀬も迫ったある日、とある旗本が辻斬りに遭い死亡した。目撃者の証言によると、犯人は頭巾を被っており「あきやまだいじろう」と名乗りを上げ…以上、初の長編シリーズとなる「春の嵐」を完全収録!!

剣客商売(18)[コミック]

妻・三冬の初産を控えた大治郎にとある試合が組まれた。相手は、一刀流・谷鎌之助。大治郎に勝てば晴れて、笠間藩の剣術指南役に迎えられるというのだが…以上「勝負」ほか、全四編を収録!!

剣客商売(19)[コミック]

池波正太郎の傑作小説『剣客商売』をベテランの大島やすいちが劇画化した、累計発行部数100万部突破の大人気シリーズ最新刊!!柳原土手で扇子を売る謎の男と秋山親子を結ぶ数奇な縁を描く『助太刀』ほか、『小判二十両』『白い猫』『密通浪人』の計四編を収録!!

剣客商売(20)[コミック]

池波正太郎の傑作小説『剣客商売』をベテランの大島やすいちが劇画化した大人気シリーズ最新刊!!おかげさまで累計発行部数も100万部突破、完成度の高さは他の追随を許さない!!町医者・小川宗哲宅を訪れた秋山小兵衛は、とある患者に目を留めた。患者の名は村松太九蔵、かつて江戸の剣術界で名を馳せた剣客だったが…病める剣客の最後の大勝負を描いた『十番斬り』ほか、『浮寝鳥』『同門の酒』『逃げる人』の計四編を収録!!

剣客商売(21)[コミック]

『罪ほろぼし』小兵衛が闇討ちから救った若者はかつて大治郎の命を狙った大身旗本の息子で……『消えた女』ある捕り物の鍵となる若い娘、小兵衛がその娘を見たとき、古い記憶が紐解かれ……『波紋』大治郎の命を狙う謎の一味……その一味、傘徳の手先である岩戸の繁蔵と思わぬ関係があり…『剣士変貌』かつての既知であった剣士の裏の顔を知った小兵衛は……以上、珠玉の四編を収録!!

剣客商売(22)[コミック]

秋山小兵衛の同門であり親友、内山文太が消息を絶った。何でも孫のような年齢の遊女と、舟で大川を上っていったらしい。内山文太に何が? 女の正体は? 小兵衛は捜索を開始するが……前後編でお届けする『夕紅大川橋』ほか、軽い気持ちで引き受けたお仕置きが思わぬ大事件に発展する『敵(かたき)』自由気ままな野良猫が案内する先に不思議な事件が……『おたま』の計三編を収録!!

剣客商売(23)[コミック]

ある日小兵衛は無頼浪人に襲われる一人の男を目撃する。その男、波川周蔵は名剣客である小兵衛ですら舌を巻くほどの剣技で浪人らを退け、去って行った。「もう会うこともないだろう……」そう思っていた小兵衛だったが、思わぬ縁が二人を結びつける。それは、思わぬことから露見した「暗殺計画」! いったい誰が? 何のために? 姿の見えぬ相手に小兵衛と大治郎は…………

剣客商売(24)[コミック]

ある日、小兵衛は目眩に襲われる。感じたことのない体の異変に小兵衛は困惑しながら体を休めていた。そこへ、招かれざる客らがやって来る。一方を追い返し、残りの者に目をやると、そこにはかつての弟子・井関助太郎がいた。疲労と刀傷で床にす助太郎の口は重いものの、大きな陰謀の存在を小兵衛は感じていた………二十番斬り 一 目眩の日/二十番斬り 二 誘拐/二十番斬り 三 その前夜/二十番斬り 四 卯の花腐し

剣客商売(25)[コミック]

●収録作品● 「一羽流秘伝書」……小兵衛の古い知己である一羽流・ハ柳紅雲斎が死んだ。そして高弟の一人が秘伝書を盗んで逃げたという。助けを乞われ、小兵衛は…… 「その顔」……上野・山下のほど近くにある小料理屋「鮒屋」を訪れた大治郎。鰻の変わった料理を出すことで人気の店だったが、一人の浪人客が訪れてから店は傾きはじめた。しかし大治郎はその浪人に見覚えがあり…… 「野良犬と橙」……小兵衛が小川宗哲宅に向かう途中、謎の侍二人が斬りかかる。人違いのようで逃げ去る侍たちだったが、そこにはもう一人、息を潜めていた男がいた。某藩の血で血を洗う政争に巻き込まれた小兵衛は……… 「本懐の果て」……杉原秀の道場を訪れた大治郎は内田十蔵という男に出会う。秀と同じ手裏剣術の同門で、主人の敵討ちに同行する若党だ。秀は十蔵に並々ならぬ恩があり、大治郎に十蔵の敵捜しの手伝いを願い出て…… ●特別収録● 『剣客商売』100話突破を記念して、コミック乱本誌に掲載された大島やすいち先生の貴重な一問一答インタビューを再掲載! プライベートから漫画論まで!!

剣客商売(26)[コミック]

●収録作品● 「余花」……牛堀九万之助の道場に、新しい女中がやってきた。“武家の出ではないか……”と思われる立ち振る舞いに、皆、好感を抱いていたが…… 「戦場・黒雲峠」……大治郎が鬼熊酒屋で出会った小兵衛を彷彿させる老武士。二度目は町中の喧嘩沙汰で、そして三度目は旅先の甲州で出会い……… 「柔術解決」……関口流柔術師範・関口八郎左衛門は同じ武芸者として秋山小兵衛、大治郎と親交を持っていた。柔術はもちろん、人品すぐれる八郎左衛門を尊敬する大治郎だったが、関口流の弟子の一人が思わぬ行動に……… 「春告草」……とある大名の江戸藩邸で、奇妙な敵討ちが行われた。若くして自害した藩主側室のために、奥女中が古株の中臈を斬り殺したらしく……

剣客商売(27)[コミック]

累計発行部数160万部突破!! 『鬼平犯科帳』『仕掛人 藤枝梅安』と並ぶ池波正太郎の傑作小説『剣客商売』をベテラン・大島やすいちが劇画化した大人気シリーズ最新刊! 「塀際の更紗木瓜」 或る日、小兵衛の隠宅を訪れた教え子の一人である大原宗兵衛。「二百両貸してほしい」という唐突な願いに小兵衛の怒りを買うが、それには事情があったようで……… 「亡霊」 江戸を騒がす大泥棒・さざ浪伝兵衛と剣客・小兵衛の意外な縁。ふとしたことから対峙することになった二人だが、二人の関係を決着づけたのは、さらなる“奇縁”で……… 「虻」 おはるを関屋村に送り届けた帰り道、小兵衛は愛用の煙草入れを失う。代わりに手元にあるのは、よく似た他人の煙草入れ。何とか煙草入れを取り戻したい小兵衛は、関屋村の知人に心当たりを尋ねたところ……… 「なりかわり」 腹痛に苦しむ、あばた面の浪人を介抱した大治郎。その場限りの縁かと思われたが、とある「敵討ち」のしがらみから、再び顔を合わすことに……

剣客商売(28)[コミック]

越後・新発田の剣客であり神谷弥十郎の道場で働く少女・お福。主人が暗殺されたことで、お福は老爺・五平の案内のもと新天地・江戸へやってくる。想像をこえる江戸の繁栄ぶりだったが、お福は何とか人並みの幸せをもとめ、新しい主人の下で生活を始めたが…… 剣客商売番外編「ないしょないしょ」を原作とする24巻以来の長編シリーズ!! 秋山小兵衛はもちろん番外編ならではの魅力的なキャラクターが多く登場します。そして何よりも本巻で描かれる“もう一人の主人公”であるお福から目が離せません!

剣客商売(29)[コミック]

●収録作品●「赤いうさぎ」……下谷では名の知れた料理屋・玉屋。ひょんなことから小兵衛の碁敵となった玉屋の主人・嘉右衛門は小兵衛と同様、嘉右衛門にも歳の離れた女房がおり、仲よく暮らしていたが……

剣客商売(30)[コミック]

隠棲して若い嫁と暮らす名人・秋山小兵衛、寡黙ながら若くして剣の理をえた息・秋山大治郎… 二人の剣客の生き様を描く! 「市松小僧始末」日本橋の木綿問屋「嶋屋」の一人娘・おまゆは見事な体格と剣の腕で有名な男まさり。しかし小兵衛はおまゆが「女としての生き方」に苦悩していることを見抜き、大治郎の妻である三冬と引き合わせたが……… 「おしろい猫」小兵衛は大治郎とともに御用聞きである馬道の清蔵の店・丸屋を訪れた。帰り道、猫に変わった悪戯をする女中と遭遇する。その女中は、十年前、四谷にあった秋山道場へ遊びにきていた子供たちの一人で……… 「夜狐の平吉」下っ引き・徳次郎が面倒をみている夜狐の平吉は、かつて阿呆烏と呼ばれる悪質な女衒だった。今は徳次郎の仕事を手伝いながら、日々暮らしていたが、ある事件を偶然目撃してしまったことで再び道を踏み外し……… 「出刃打お玉」上野・池之端にある水茶屋・よし本で働く老婢・お玉。元々遊女であったお玉は、小兵衛の馴染みであり、ある秘密を共有する仲でもあった。ある日、偶然出会った二人は過去の秘密をめぐる縁に再び遭遇し………