4.0
star
star
star
star
star_border
高橋留美子
桜沢エリカ
田中圭一
東村アキコ
奥嶋ひろまさ
おおのこうすけ
碓井ツカサ
佐々木陽子
いそふらぼん肘樹
地球のお魚ぽんちゃん
並庭マチコ
山田マリエ
川上ちまき
黒崎冬子
久世岳
大川ぶくぶ
金田一蓮十郎
(敬称略)
執筆陣の名前を見たとき、あまりの豪華さに顎が外れました。『翔んで埼玉』を復活させた宝島社、さすがだなと。「やってる」なと。
現在、映画2作目の『翔んで埼玉〜琵琶湖より愛をこめて〜』が大ヒット上映中ですがそれに合わせて1作目の映画及び原作に準拠した超豪華アンソロジーが発売されました。
本の表紙では「監修:魔夜峰央」となっていますが、魔夜峰央さんもしっかりマンガを描かれていますのでファン必見です。
とにかくトップバッターからして高橋留美子さんですからね。魔夜峰央ワールドへのリスペクトも短いページ数で感じさせてくれながら、しっかり高橋留美子さんの百美と麗と埼玉ネタが見られます。
田中圭一さんは期待通りの酷いネタですし、地球のお魚ぽんちゃんさんがそこにシンクロニシティしているのもアンソロならではです。
並庭マチコさんの「幻影の飯能市」
金田一蓮十郎さんの「梅田地下迷宮」
などただでさえギャグが上手い方々が、タイトルから既に面白いことが確信できる強力なローカルネタのオンパレード。
久世岳さんが要請されて描いたという関西ローカルネタは、今回の映画2作目に繋がる部分もあって笑います。
黒崎冬子さんの埼玉に咲く百合物語もとても素敵でした。
ラブコメもギャグもグルメもごった煮で、最高のアンソロジーです。
原作の『翔んで埼玉』を読むか映画1作目を観てから読む方が楽しめると思いますが、まったく原作を知らなくてもこのアンソロジーから入るのもある意味アリかもしれません。