島耕作だけの弘兼憲史じゃない。SFだってすげえんだ。
人間交差点と書いてヒューマンスクランブルと読ませる。時代を感じますし、時代作ってたんだなぁと思うとゾクゾクしますよね。しない?そうか。 (昔はこういう↑語り口調のナレーション多かったんです) 本作は弘兼憲史の懐の広さ…とだけいうと原作者に失礼かもですが、なんとも素晴らしい弘兼憲史の「SF」になります。 聞いて驚くなかれ。 一言にSFと言い切っていいかは読者に任せますが、手塚治虫よろしくな組み立てと星新一のショートショートのような喜劇が素晴らしい作品です。 昔から見てたけど電子書籍でキレイに読めるの嬉しいですね、当時は子供だったからなー ともかく名作!
【文庫3巻】
『夏の跡』山奥にある廃線寸前の駅で働く真面目な駅員が男にダマされて会社の金を横領して逃げてきた女をかばう話。自分も男に捨てられて地元に帰ってきた経験がある駅員のお姉ちゃんが「時間が経てば元通りのあなたに戻れるわよ。その人を愛したように、自分のことも愛せるようになる。」って言うのにグッときた。3巻の中でダントツでよかったかな。
一話完結だけど刑事の岡村さんとか、探偵の松本さんは定期的に登場するんだなぁ!