自分は文庫本で読んだのですが、文庫本では作者のコラムがなくて、その代わりに巻ごとに文学者や俳優による感想や分析が挿入されていたので、nyae様と全く違う感想を得ました。
ただのひとつ屋根の下ラブストーリーでもシンデレラストーリーでもないです。名作という言葉だけでも片付けられない、人の心を掴んで離さない何かがありました。読み終わってから数時間経ちますが、この漫画のことばかり考えている。
「愛されキャラ」という言葉がありますが、簡単に言うと主人公のゆりはそれで、でも世間が想像できるレベルの「愛され」とはかけ離れている。じゃあ何という答えが出ない。ゆりって子はなんなんだ?天使?もしくは神か?
漫画では登場人物たちがゆりに対して抱いた感情の正体がわからず戸惑う描写がありますが、読者である自分も、ゆりに恋をしてるのか、愛しているのか、羨望か、妬みか嫉みか、もう分からない。
大学受験に失敗した枕野(まくらの)ゆり。それを皮切りにボーイフレンドにはフラれ、たったひとりの身内である祖母も亡くなるという不幸に見舞われる。ところが、祖母の遺書により、死んだと思っていた母親が生きていたことがわかる。しかも、母親は有名女優で、兄弟が3人もいるというものだった…!!
大学受験に失敗した枕野(まくらの)ゆり。それを皮切りにボーイフレンドにはフラれ、たったひとりの身内である祖母も亡くなるという不幸に見舞われる。ところが、祖母の遺書により、死んだと思っていた母親が生きていたことがわかる。しかも、母親は有名女優で、兄弟が3人もいるというものだった…!!