「課長島耕作」感想まとめにコメントする

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かしこ
かしこ
1年以上前
島耕作シリーズに手を出してしまうと道のりが長いので尻込みしていたが、課長島耕作を読み終えた今は次の部長島耕作が早く読みたくて仕方がない!その前に自分の為の備忘録として感想をまとめておこうと思う。 【オフィスラブコメ期】 読み切りのつもりで描かれた第一話の時点ではまだ係長だった。「島耕作 本日35歳 胸がキューンと熱い 人生まん中あたり」なんてモノローグのつくようなラブコメちっくな話が多い。今思えばこの時の島耕作は本領発揮していない。若かったな〜。 【ニューヨーク期】 ここで出会ったアイリーンとボブとの三角関係は楽しそうだった。ただアイリーンの子供の父親がボブじゃないことを島耕作は知らない。後に離婚する妻に対しては「結婚前から上手くいかない予感がしてた」というセリフをもらしてたので、これがどういう意味なのか他のシリーズで確認するのが楽しみだ。 【大町久美子初登場期】 初めはなんだこの気が強そうな女は…と思ったけど大町久美子が登場してから更に面白くなった。島耕作らしくなり始めたと思う。でもまだ銀座のクラブのママ典子との関係の方が濃厚だった。典子のパトロンである大泉専務に関係がバレたけど、専務が典子に「別れたくない」と言って土下座したのが印象的だった。典子が大泉専務を「裕介ちゃん」と呼んでいるのもいいですよね。同期入社のエリート樫村はライバルだと思ったら島耕作のことを好きだと言い出したので驚いた。男にもモテるんだ…。 【京都期】 前後の展開からすると一番地味かもしれない。宇佐美専務やフグ料理の女将など親しかったキャラクターが亡くなることも多かったけど、忘れられないのは元芸者のかつ子かな。あまり良くない言葉だけど本当にいい女だったと思う。島耕作との別れは読んでて切なかった。 【派閥争いに巻き込まれてクビ寸前期】 大町久美子の父親は初芝電器創始者の吉原初太郎だったことが判明する。派閥争いに勝つ為に1千5百万株を持っている創始者の愛人だった久美子の母親を探しにバリ島まで行く。母親の愛子は規格外すぎるアグレッシブさで圧倒された。特に創始者の吉原会長とその後を継いだ木野会長と愛子の三人の関係がすごい。そんな中でも一番の見所は中沢部長の裸踊りでしょうか。 【フィリピン期】 島耕作が仮面舞踏会に忍び込む話はここだったのか…!非日常的でエロティックなシーンだったけれど相手のソフィアとはワンナイトラブだった。確かに島耕作はモテるけどやたらめったら女とそういう関係になる訳でもない。優秀な秘書のローラとはお互いに好意はあったがプラトニックな関係を貫いた。帰国するきっかけになったのはフィリピンで一緒に働いていた樫村が反政府ゲリラに襲撃されて亡くなったから。ゆくゆくは社長になるだろうと言われてた樫村の死は衝撃的だった。 【コスモ・スタジオ買収期】 すっぽん料理屋の女将のアフターサービスも有名なシーンだと思ったけど、女将はそれ以後は登場しなかった。今度はハリウッドの映画会社を買収する為にロサンゼルスに行く。ここで会社を辞めてニューヨークで社交界デビューした大町久美子と再会する。一方、日本では社長に就任した大泉が脳梗塞で倒れる。身体に麻痺が残り落ち込んでいる時に典子が言った「羊羹友達でもいいからずっと私の側にいて!」のシーンは感動した。 【クライマックス期】 買収に成功したのでタイに滞在している有名プロデューサーをスカウトしに行ったりもするが、なんといっても中沢部長の社長就任がめでたい!いかにも脇役といった風貌だったのが社長にふさわしいキャラクターになっていくのを見ていたので、中沢部長が社長になる決意をした時に島耕作が涙を流した気持ちがとてもよく分かる。大町久美子は別の男との結婚が決まっていたが結納の席を抜け出して島耕作に「きちゃった!」する。結婚はしないけど関係は続くという終わり方だった。いつだって島耕作にアプローチするのは女からなんだなぁ…。最終回では「部長の島耕作です」と自己紹介している。典子と娘の奈美がそれぞれ島耕作とツーショットになるシーンがあるが、これは課長島耕作の中で最も優れた脇役が二人だったからだそう。 部長になった島耕作も一寸先はセックスしてるのか見届けたいと思います。

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1年以上前
島耕作シリーズに手を出してしまうと道のりが長いので尻込みしていたが、課長島耕作を読み終えた今は次の部長島耕作が早く読みたくて仕方がない!その前に自分の為の備忘録として感想をまとめておこうと思う。 【オフィスラブコメ期】 読み切りのつもりで描かれた第一話の時点ではまだ係長だった。「島耕作 本日35歳 胸がキューンと熱い 人生まん中あたり」なんてモノローグのつくようなラブコメちっくな話が多い。今思えばこの時の島耕作は本領発揮していない。若かったな〜。 【ニューヨーク期】 ここで出会ったアイリーンとボブとの三角関係は楽しそうだった。ただアイリーンの子供の父親がボブじゃないことを島耕作は知らない。後に離婚する妻に対しては「結婚前から上手くいかない予感がしてた」というセリフをもらしてたので、これがどういう意味なのか他のシリーズで確認するのが楽しみだ。 【大町久美子初登場期】 初めはなんだこの気が強そうな女は…と思ったけど大町久美子が登場してから更に面白くなった。島耕作らしくなり始めたと思う。でもまだ銀座のクラブのママ典子との関係の方が濃厚だった。典子のパトロンである大泉専務に関係がバレたけど、専務が典子に「別れたくない」と言って土下座したのが印象的だった。典子が大泉専務を「裕介ちゃん」と呼んでいるのもいいですよね。同期入社のエリート樫村はライバルだと思ったら島耕作のことを好きだと言い出したので驚いた。男にもモテるんだ…。 【京都期】 前後の展開からすると一番地味かもしれない。宇佐美専務やフグ料理の女将など親しかったキャラクターが亡くなることも多かったけど、忘れられないのは元芸者のかつ子かな。あまり良くない言葉だけど本当にいい女だったと思う。島耕作との別れは読んでて切なかった。 【派閥争いに巻き込まれてクビ寸前期】 大町久美子の父親は初芝電器創始者の吉原初太郎だったことが判明する。派閥争いに勝つ為に1千5百万株を持っている創始者の愛人だった久美子の母親を探しにバリ島まで行く。母親の愛子は規格外すぎるアグレッシブさで圧倒された。特に創始者の吉原会長とその後を継いだ木野会長と愛子の三人の関係がすごい。そんな中でも一番の見所は中沢部長の裸踊りでしょうか。 【フィリピン期】 島耕作が仮面舞踏会に忍び込む話はここだったのか…!非日常的でエロティックなシーンだったけれど相手のソフィアとはワンナイトラブだった。確かに島耕作はモテるけどやたらめったら女とそういう関係になる訳でもない。優秀な秘書のローラとはお互いに好意はあったがプラトニックな関係を貫いた。帰国するきっかけになったのはフィリピンで一緒に働いていた樫村が反政府ゲリラに襲撃されて亡くなったから。ゆくゆくは社長になるだろうと言われてた樫村の死は衝撃的だった。 【コスモ・スタジオ買収期】 すっぽん料理屋の女将のアフターサービスも有名なシーンだと思ったけど、女将はそれ以後は登場しなかった。今度はハリウッドの映画会社を買収する為にロサンゼルスに行く。ここで会社を辞めてニューヨークで社交界デビューした大町久美子と再会する。一方、日本では社長に就任した大泉が脳梗塞で倒れる。身体に麻痺が残り落ち込んでいる時に典子が言った「羊羹友達でもいいからずっと私の側にいて!」のシーンは感動した。 【クライマックス期】 買収に成功したのでタイに滞在している有名プロデューサーをスカウトしに行ったりもするが、なんといっても中沢部長の社長就任がめでたい!いかにも脇役といった風貌だったのが社長にふさわしいキャラクターになっていくのを見ていたので、中沢部長が社長になる決意をした時に島耕作が涙を流した気持ちがとてもよく分かる。大町久美子は別の男との結婚が決まっていたが結納の席を抜け出して島耕作に「きちゃった!」する。結婚はしないけど関係は続くという終わり方だった。いつだって島耕作にアプローチするのは女からなんだなぁ…。最終回では「部長の島耕作です」と自己紹介している。典子と娘の奈美がそれぞれ島耕作とツーショットになるシーンがあるが、これは課長島耕作の中で最も優れた脇役が二人だったからだそう。 部長になった島耕作も一寸先はセックスしてるのか見届けたいと思います。
課長島耕作
改めて読んで感じる 島耕作の真の魅力
課長島耕作 弘兼憲史
六文銭
六文銭
社会人1年目の時、尊敬していた先輩に勧められたマンガがある。 「ゴルゴ」と「ブラックジャック」そして、この「島耕作」である。 ゴルゴとブラックジャックは、まだわかる。 どんなに辛いミッションでも、卓越した技術とプロ意識で達成させる姿勢を学べるからだ。 ひるがえって、この島耕作はどうだろう? 当時の自分は、前者2つよりも、日和見というか、なんともご都合主義だなぁと感じてしまった。 有りていにいってしまうと、 関係をもった女が抱えている問題のキーマンで、彼女の助けを借りて自体は好転してく という展開が多い印象だった。(実際多い) 主人公としても魅力が薄く、なぜこれを推したのか疑問であった。 あれから10年経った今、ふと思い出して再度読み直してみた。 もう、目からウロコであった。 ゴルゴ、ブラックジャックよりも見劣りしない確かな魅力が島耕作にはあったのだ。 それは、、 ・個人として卓越した能力をもっていないこと ・誰にも嫌われず、多くの人に好かれることで周囲から助けられる存在であること ・結果、組織(チーム)を率いることで大事をなすこと という点で、多くのサラリーマンにとって大変参考になることだと思う。 サラリーマン、というか、自ら事業を起こしている人でもない限り、 組織に帰属する人間は一人で何かをするなんてことはない。 仮に、一人でやったとしても、大きなことはできない。 島耕作は、場面場面で色々な人と出会い、もれなく彼を支える存在となる。 彼自身も、励まし、助け、結果として人に好かれる。 それが過去から連続していくと、大きな流れをつくっていくのだ。 そこに気づいた時、後に社長まで上り詰める彼の器の大きさを感じ取れたのである。 ゴルゴやブラックジャックのようなスバ抜けた能力のあるプロフェッショナルではない。 むしろ能力としては一般的なサラリーマンなので、いたって平凡だ。 だからこそ、真似るという意味での学ぶことが、前者二人よりも多いと思う。 自分はそう思う。 なにはともわれ、10年越しで読んだ島耕作に真の魅力を感じたおっさん一匹、ここにあり。 とりあえず社長の令嬢(隠し子)を探して、よろしくすることからはじめようと思う。 (結局、何も学んでない)
かちょうしまこうさく
課長島耕作 1巻
課長島耕作 2巻
課長島耕作 3巻
課長島耕作(4)
課長島耕作(5)
課長島耕作(6)
課長島耕作(7)
課長島耕作(8)
課長島耕作(9)
課長島耕作(10)
課長島耕作(11)
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