こまとちびやフクなど、江戸×猫マンガの名手・山村東先生の最新読切。今回は猫がメインではなく上京してきたお侍さんが主人公。なのに共感度MAXですっごく面白かったです!(なお、ちゃんと猫も出てきます)
▼過去作『フク』
いや〜期待を裏切らない良い読切でした…!
物語の主人公は、1カ月前に豊後国(大分)から参勤交代で江戸へ出てきたばかりの侍・清十郎。
50万人が暮らす大都会・江戸は、少しの無礼など誰も気にもとめないし、蕎麦の注文の仕方もよくわからない。しかも名誉なお役目と思っていた参勤交代は、実は誰にでも出来る仕事だったと気づいてしまい、清十郎、めっっっちゃストレス感じまくり…!という、東京で働く地方出身者にはたまらないお話です(笑)
猫が居なかったら作中のストレス指数はもっと高かったこと間違いなし!
ある日、15、6歳の女の子が巾着切り(スリ)を働く現場を目撃したことで物語が動き出します。
ストーリーも面白いのですが、山村先生の描く精緻な江戸はいつ読んでも惚れ惚れします…!差配さんやこはぜ町ポトガラヒーなど、江戸文化あふれる作品が好きな方におすすめです!
▼本編掲載ページ『Dモーニング』
http://dm.m.eximg.jp/viewer/1540/1542/
(画像は本編より。共感しかない)
いつの時代も都会になじめぬ田舎者はいるものでして…1840年代の田舎者の目に江戸はどう映る?(モーニング2020年7号)