主人公は相手を、作者は読者を、振り回しまくる漫画にコメントする
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名無し
1年以上前
喧嘩商売のテーマは「最強の格闘技は何か」 だとは思うが、このテーマはとても難しい。 このテーマを扱った漫画や小説は幾つもあると思う。 より正しい回答を出そうと、 マニアックに論じる内容の作品もあれば、 「ボクシングなんて殴るしかないだろ」とか、 「柔道なんて相手が裸なら何も出来ない」とか、 単純明快な比較論や、 主観的というか、好みの世界を作品化しただけの ような作品もある。 そもそも個々の選手の個人的資質による部分とか、 何を持って勝敗や強さを判断するかとか色々あるし、 武器や反則の使用の是非まで考えれば、 「最強の格闘技はこれだ」とか、とてもじゃないが 答えのでない、出しようがない問題だとは思う。 けれども今も昔もこれからも、多くの人が 「最強の格闘技は何か」という問題について 議論し作品にもなっている。 なぜなら、それを考えるのは楽しいから。 想像だが木多先生は 「最強の格闘技は何か、に答えを出すのがテーマ」 の漫画としながら、 佐藤十兵衛という、 卑怯だろうがなんだろうがバレなければ反則もして勝つ、 という悪魔のような性格の主人公により、 「勝ったものが最強、そのほうが面白い、が裏のテーマ」 の漫画を描こうとしているように感じる。 それはけして「最強の価値」や「最強を論ずる事の楽しさ」 を否定したり異論を唱える考えではなく、 これも面白いでしょ、という考えで。 そして実際に、それで凄く面白い漫画になっていると 勝手ながら分析している。

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名無し
1年以上前
物語の核になる「陰陽トーナメント」 参加者の顔ぶれは ・殺しに直結した剣術と忍術の使い手 ・一子相伝で活殺自在の古武道の継承者 ・五輪金メダルと国民栄誉賞受賞の柔道家 ・脳内麻薬を自在に扱う怪力の用心棒 ・天才にして少しイッチャッテル日本拳法の達人 ・その兄でかなりイッチャッテル傭兵 ・無敗どころか膝すら一度もついたことがない大横綱 ・義のためには全てを投げ打つ空手家 ・武の表も裏も会得しきった合気道の達人 ・世界チャンピオンも逃げる、ボクシングのヘビー級一位 ・技も力もカリスマ性も備えながら人を殺したプロレスラー ・無敗のままフェードアウトしていた総合格闘家 ・敗北も知りより強くなった空手出身の天才中国拳法家 ・多重人格者でもある招淋寺拳法家 ・記憶障害があり本人すら謎の多いシラットの使い手 ・受けることを許さない破壊力を有するキックボクサー これだけでも強烈なのに、更に各々が 人を殺したり殺されかけたりの経験もあったり、 薬物や武器など反則ありありの実戦も経験していたり、 特異体質や精神異常を賜物として強くなったり、 化け物みたいな連中だったりする。 こいつらがほぼなんでもありで戦うトーナメント。 面白くないわけが無い。 「喧嘩商売」ではトーナメント開催直前までで 第2部的な「喧嘩稼業」で、ようやくトーナメントは 始まるが、 上記の強者たちの生い立ちや修行過程、 格闘エピソードや背景を綴った 「喧嘩商売」はけして単なる前フリではない。 極上の格闘技者群像ドラマだ。
物語の核になる「陰陽トーナメント」
参加者の顔ぶれは
・殺しに直結した剣術と忍術の使い手
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名無し
1年以上前
喧嘩商売のテーマは「最強の格闘技は何か」 だとは思うが、このテーマはとても難しい。 このテーマを扱った漫画や小説は幾つもあると思う。 より正しい回答を出そうと、 マニアックに論じる内容の作品もあれば、 「ボクシングなんて殴るしかないだろ」とか、 「柔道なんて相手が裸なら何も出来ない」とか、 単純明快な比較論や、 主観的というか、好みの世界を作品化しただけの ような作品もある。 そもそも個々の選手の個人的資質による部分とか、 何を持って勝敗や強さを判断するかとか色々あるし、 武器や反則の使用の是非まで考えれば、 「最強の格闘技はこれだ」とか、とてもじゃないが 答えのでない、出しようがない問題だとは思う。 けれども今も昔もこれからも、多くの人が 「最強の格闘技は何か」という問題について 議論し作品にもなっている。 なぜなら、それを考えるのは楽しいから。 想像だが木多先生は 「最強の格闘技は何か、に答えを出すのがテーマ」 の漫画としながら、 佐藤十兵衛という、 卑怯だろうがなんだろうがバレなければ反則もして勝つ、 という悪魔のような性格の主人公により、 「勝ったものが最強、そのほうが面白い、が裏のテーマ」 の漫画を描こうとしているように感じる。 それはけして「最強の価値」や「最強を論ずる事の楽しさ」 を否定したり異論を唱える考えではなく、 これも面白いでしょ、という考えで。 そして実際に、それで凄く面白い漫画になっていると 勝手ながら分析している。
宝石の国

重さと軽さが同居する、命の話

宝石の国
アフリカ象とインド象
アフリカ象とインド象

大好きな漫画です。 学生の頃、この漫画に狂っていた時期がありました。 友人全員にこれを読めとしつこく勧めて、 読んだ人に対してはお前はこの漫画の何もわかってない!と浅い考察を語る最悪のオタクでした。黒歴史です。 つまり、人を狂わせるほど魅力ある漫画ということとも言えます。言えますね。 とはいえ、こちらは既に多方面で紹介され尽くした人気作でもあります。 今さら自分の稚拙な語彙でレビューしても読むに耐えませんので、 ネットの海に散乱した情報に少しだけ補足をして、読むことを迷っている方の壁を取り払えればと思います。 この漫画が話に上がる時についてくるのが、とんでもない鬱漫画だという話題。 これが読み手の1つのハードルになってしまっていると思います。もったいない! 大丈夫。救いはあります。怖くないです。 確かに取り扱うテーマは重く、展開に心が締め付けられることはありますが、この作品の魅力はそこだけではないです。 素晴らしいのは重厚な世界観の中に、ポップさのエッセンスを忘れず組み込んでいること。 (ここで言うポップさとは、いわゆる大衆に寄り添う心のこと) 会話のテンポ、 キャラの関わり、 かわいらしいジョークのセンス。 そういう要素の節々に、作者である市川春子氏の人柄を感じられます。 そしてその人柄から読み取れるのは、 この人は読者の心をズタズタにしたい訳ではないよ〜。 ということ。 きっと最後まで読み切った方なら共感してくれると思います。 苦しさの先に希望がある。 これは人間の話。命の話。生と死の話。愛の話。宇宙の話。 火の鳥超えてます。ガチ。

けんかしょうばい
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