二人暮らしを始めたことで少しは平和な暮らしをとりもどせたように見えたけど、このまま上手くいくはずもなく…
刑事としてに距離感を保つべきだったのか、今はどうとも言えない感じ。
山田の過去もどうしようもなく辛いけれど、いまは詩織のケアが最優先だからまたふたりが離ればなれになるのは読者としてつらい。
ノラと雑草
お互いに傷を抱えた少女と中年刑事の共依存。ハラハラの逃避行シーンが好き。 登場するキャラ全員が善悪で割り切れないのは良かった…が、最後にルポライターを出してひとつのルポルタージュ風に仕立て上げ、「事件は善と悪で分けられるものなのだろうか?」と言葉にしてしまった瞬間に小さくまとまってしまった感。 今まで読んだことのなかった作風の真造作品ということで価値がある。