最高クラスに近いくらいの面白さ
わたしが贔屓にしているマンガ家である土田先生と、元スタージョッキーである田原さんのタッグによる競馬マンガです。駄作のできようがありません。 前半4巻くらいまで一話完結のギャグものなのですが(しかもさすが土田先生のギャグは面白い)、後半にいくに従って、かなりレースの奥深いところまで描いてくる本格競馬マンガに変身していきます。 さすが元超一流ジョッキーの原作(というか監修)が入っているだけあって、必殺技などのファンタジー路線ではなく、徹底してリアルなスポーツとしての競馬が描かれており、読み応えたっぷりです。 出場している全ジョッキーの位置どりや、その時々で考えていることなどが、すごく丁寧に描写されており、競馬が好きな方はまず間違いなくどハマりすることができると思いますし、昨今のソシャゲブームで競馬を見始めたよって方も、深く競馬を知ることができるきっかけとなることは間違いないと思います。 そういった意味で、完全に☆5でいいマンガなのですが、一点、ちょっと特に後半ジメッぽさが過度になりすぎてしまっていて、そこが個人的な好みに合わなかったので、一応4にしておきました。ジメッとした部分は土田先生の持ち味でもありますし、それが熱さや感動につながることが多いのですが、本作品の終盤は少しメメしく写ってしまいました。個人の感想ですが、悪くいうつもりは本当になかったです。すいません。
今週は現実競馬で弥生賞。
けれど最近は「ありゃ馬」の話みたいに朝日杯、弥生賞、皐月賞、と、何頭もの馬が成長し競い合いながら戦いを繰り返していって最終的にダービーで決着だ!って展開がほとんどなくて寂しい。
レースがレベルアップして、その時そのレースに特化した馬が勝つようになってきたからで、けして悪いことではないと考えることも出来るけれど、やっぱり成長してスターホースになる馬達のライバル対決の死闘の積み重ねってやつを見たいなあと思う。