基本ほのぼの、たまに闇 ふしぎな夫婦生活
クズだけどどこか憎めないダメ男と、のほほんとしたおおらかな女性の夫婦生活を描いた作品。全体的にほのぼのとしてて好きです。荘介殿の女癖の悪さや道のふところの広さに呆れつつ、いっぽうでなんだかこんな生活いいなぁと思ってしまう。さいしょは道のことを快くおもっていなかった荘介殿がだんだん道に惹かれていく様子がかわいい。道のほうは基本的におっとりしてて、クズな夫にも優しいのだけれど、その裏で元カレへの執着があることを匂わせたり、父との関係にすこし不穏な気配を孕んでいたり、芯のつよいところを見せたりと、ときどき闇が垣間見えるようでぞっとする。ふたりの微妙な距離感はたがいの無関心の裏返しなのでは?とも思ってしまうような描写もちらほら…… ほのぼのしつつもどこか怖い、でもやっぱり癒やされる、素敵な作品。 小ネタなどもたくさんあるので、何周でもたのしめるのもグッドポイント♡
こうの史代の作品って少なくともわかりやすい漫画が多いけどこれは全然わからないなぁ笑
タッチが変わると物理法則が捻じ曲がった話が多くなるし。鏡の国に迷い込んじゃったみたいな話もあった。
ただ、こうの史代の中でこれが一番好きかもしれない。
道は確かにちょっと怖いような気がする