基本ほのぼの、たまに闇 ふしぎな夫婦生活
クズだけどどこか憎めないダメ男と、のほほんとしたおおらかな女性の夫婦生活を描いた作品。全体的にほのぼのとしてて好きです。荘介殿の女癖の悪さや道のふところの広さに呆れつつ、いっぽうでなんだかこんな生活いいなぁと思ってしまう。さいしょは道のことを快くおもっていなかった荘介殿がだんだん道に惹かれていく様子がかわいい。道のほうは基本的におっとりしてて、クズな夫にも優しいのだけれど、その裏で元カレへの執着があることを匂わせたり、父との関係にすこし不穏な気配を孕んでいたり、芯のつよいところを見せたりと、ときどき闇が垣間見えるようでぞっとする。ふたりの微妙な距離感はたがいの無関心の裏返しなのでは?とも思ってしまうような描写もちらほら…… ほのぼのしつつもどこか怖い、でもやっぱり癒やされる、素敵な作品。 小ネタなどもたくさんあるので、何周でもたのしめるのもグッドポイント♡
「長い道」は知恵袋ですらレベルの高い考察を読める稀有な作品
同じネタばかりですみません。こうの史代さんの「長い道」の”やった!”で道さんが雨にもかかわらず出て行ったわけと置手紙の本当の意味を教えてください。(なぜ"半年"?) 表面上の筋書きからしたら、要するに「漬けている途中の梅酒のリカーを二人で不用意に飲んでしまったため、梅雨空の中、追加のリカーを...