基本ほのぼの、たまに闇 ふしぎな夫婦生活
クズだけどどこか憎めないダメ男と、のほほんとしたおおらかな女性の夫婦生活を描いた作品。全体的にほのぼのとしてて好きです。荘介殿の女癖の悪さや道のふところの広さに呆れつつ、いっぽうでなんだかこんな生活いいなぁと思ってしまう。さいしょは道のことを快くおもっていなかった荘介殿がだんだん道に惹かれていく様子がかわいい。道のほうは基本的におっとりしてて、クズな夫にも優しいのだけれど、その裏で元カレへの執着があることを匂わせたり、父との関係にすこし不穏な気配を孕んでいたり、芯のつよいところを見せたりと、ときどき闇が垣間見えるようでぞっとする。ふたりの微妙な距離感はたがいの無関心の裏返しなのでは?とも思ってしまうような描写もちらほら…… ほのぼのしつつもどこか怖い、でもやっぱり癒やされる、素敵な作品。 小ネタなどもたくさんあるので、何周でもたのしめるのもグッドポイント♡
いつの間にか読み終わってた
あとがきで「偽物の恋」ってこうの史代が書いてて、ああやっぱりそうなんだよなぁって思った
ただ、これはこれで楽しそうだなぁって思うから結婚に必要なのは愛とかなんだとかじゃなくてぶっちゃけ一緒に生活できるかどうかってことなのかなとか思ったりもしたなぁ
あとは相手に対する適度な無関心というか。
ただ、道の方は幸せになりたいみたいな感じでちょっとそこらへんも全部偽物なのかなぁってもやもやしながら二週目に突入したなぁ
あとがきの中の偽物の恋っていうのはあくまでフィクションの、物語の中の恋、という意味合いくらいのものかなって思ってました。(現実にはこんな鷹揚な奥さんいないでしょうし^^;)