老人にだって恋心がある。人生の黄昏時にだって激しく輝く愛がある。弘兼憲史が、そんなコミックの未踏の領域に渾身の力で挑む。52歳の盛本芳春は、入社以来、30年間わき目もふらず仕事に励み、現在は銀行支店長の座にいる。会社人間で、本社への復帰を夢見ていたが、ある日系列会社への出向を打診され、呆然。自分の人生に疑問を感じて、ヤケ気味にスイス・マッターホルンへの旅行を決意。そこで優雅で上品な妙齢の日本人女性、誠子と知り合う。
秋の北穂高岳。登山中の中年男性・黒岩が、雪に足をとられて崖から転落、腕を骨折して動けなくなってしまった。山麓の警察署では下山時刻が遅れていることから、山岳遭難防止対策協会のボランティア・三歩に救助を要請することに。見かけは頼りなさそうな三歩だが、ヒマラヤや南米の山を歩いてきた経験豊富な救助員で…。大自然のなかで繰り広げられる、感動の山岳救助物語!!
甘い新婚生活も束の間、人気力士だった夫の引退で、新興相撲部屋「春日部屋」の新米おかみとなった山咲はつ子、20歳。寝坊はするし、チャンコも上手く作れない。前途多難だけど、やる気だけは充分なはつ子なのでした…。はつ子は昔の恋人、石川と再会。車もお金もあって、おシャレな石川は、デブでダサい相撲取りを馬鹿にする。が、はつ子は、心配して迎えに来てくれた桜丸の背中で本当の“男の価値”を知る。力士にとって食べることは大事な仕事。しかし、はつ子の作るチャンコは不気味なものばかり。
栃木県・鹿沼カントリー倶楽部に入ったばかりの研修生、沖田圭介。24歳という遅いスタートながら、プロゴルファーを目指すべく、練習にあけくれる日々を送る。厳しいトレーニングと、プロを目指す仲間たち、石原、笹崎、長谷川らとの研鑽の毎日。大地のように素直で風のように大きな沖田のゴルフは、すくすくと育っていく…。圧倒的な感動を呼ぶ青春大河物語ここに開幕!
大ヒットを記録した『冬物語』『部屋においでよ』『電車男』に続く… 恋愛劇の旗手・原秀則が描く話題の最新作。引退直前の冴えないプロボクサー・権田は、映画女優・胡桃沢マキの映画役作りのためのトレーナーを務めることに。住む世界が違う二人は何かと喧嘩が絶えないが、とある“事件”によって運命が大きく変わることに。果たして二人の行く末は…!? 恋に笑いに拳闘に…、オトナの青春劇場ここに開演です!
鈴木建設に勤めるハマちゃんこと浜崎伝助は、とくにこれといった趣味もなく、かといって仕事に燃えるわけでもなく、ただのんびりと毎日を過ごしていた。ある日、上司の佐々木課長に釣りに誘われて、イヤイヤついていったのが運のツキ。すっかり釣りの面白さにはまってしまい、ここにひとりの釣りバカが誕生するのだった!ハマちゃんはいかにして釣りバカになってしまったのか!?釣りのおもしろさとサラリーマンの泣き笑いを描いた、国民的人気コミック!!
坂田ジュニアゴルフジュク始まって以来、一番の落ちこぼれ塾生・鈴木みやり。身体能力がずば抜けているわけでもない。ゴルフセンスがあるわけでもない。みやりは、ただ球を打ち続けるしかなかった。風の日も。雨の日も。雪の日も。高熱があっても骨折をしても練習場に通い続けた。しかし、どれだけ努力をしても努力と結果の繋がらない子だった。それでも、みやりは目を輝かせ、笑顔を絶やさずに「ゴルフは私の宝です!! 目標はプロゴルファーになることです!!」と大きな声で答えるのだ。一途さだけでは生きていけないゴルフの途に少女みやりは人生の総てを捧げる。
「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」で世間の注目を集めた「このミステリーがすごい!」大賞出身の小説家・増田俊也氏の自伝的小説「七帝柔道記」(KADOKAWA刊)をコミック化。寝技中心の柔道=七帝柔道に憧れて、北海道大学へ進学した主人公・増田俊也。北大をはじめ、東北大・東大・名大・京大・阪大・九大の旧帝国大学七大学で脈々と受け継がれた七帝柔道という知られざる柔道が明らかになります。魅力あふれる先輩達に囲まれ、友人・ライバルと切磋琢磨して成長していく様子は読む者の心にアツい気持ちを呼び覚ますでしょう。
押小路男爵家の長男・龍は、武道専門学校校長・内藤の教えに感銘を受け、武道専門学校「武専」に入学することになった。その登校初日の朝、乱暴者たちとケンカをしている龍を見ている男がいた。「武専」で顔合わせを済ませた龍の前に、そのときの男が現われ…。男は部専教授・内藤高治だった。次第に戦争へと傾斜していく昭和初期の京都を舞台に、ひたすら剣の道を極めんとする男・龍の破天荒な生き方を描く!!
高校野球のNew Normal! 2019年7月、ごく普通の県立高校、天彦高校の野球部は存続の危機に直面した! 夏の大会を終えると、部員がわずか3人になってしまうのだ! 連合チームで臨んだ夏もあっけなく敗れ去り、3年生は引退。残された3人の2年生部員、菱見、益永、藤原、そして女子マネの間瀬は、部の再建、新入部員獲得に乗り出すのだが…… 時は2019年夏!! 前途には空前絶後の難事が待ち受けている!!
飛ぶ秘訣は!? 手打ち改善策は!? 曲がり知らずのショットを打つには!? 『風の大地』が生みし天才プロゴルファー沖田圭介からテクニックを学ぶ!! 緊急特集! 坂田信弘プロ、ドライバーを語り下ろす!! 豪快なドライバーショットが描かれた『風の大地』名場面を収録。軌道が変わる! 飛距離が伸びる! 今シーズン、キャリアハイを叩き出すためのコミック!! ※「風の大地増刊号 ドライバー編」デジタル版には、紙版の付録、特典等は含まれません。
汗と涙と感動と……!! 高校野球のイメージといえば、やっぱコレ!! でも、それってあくまで高校野球の主役である球児達のお話。監督ともなると、地縁や血縁、OB会に父母会と、とかく“しがらみ”がついて回る。そんな、“高校野球の監督”を職業に選んだ男の、熱く、切なく、そしてとってもサラリーマンな、まったく新しい高校野球漫画が今、始まる!!
川柳道場【虎の皮】では、厳しい掟が全投句者を支配している。「死んでも川柳を後世に残せ」これである。「新しい発見をせよ。笑わせよ」これである。別に家元制を敷いているわけではないが、「私のことを師匠と呼べ」これである。「私とは業田良家である」あ、これはカギカッコせんでもよろし。ビッグコミックオリジナル誌上で、川柳漫画家としての地位を不動のものにした私は、図に乗って同誌上で読者からの川柳作品を公募したのであった!!
▼第1章/置くだけで自転車カゴはゴミ集め ▼第2章/牛乳は人のスキ見てふきこぼれ ▼第3章/防犯のカメラの前でいい子ぶり ▼第4章/いつの間に受話器コードは身をよじる ▼第5章/証拠なし娘の頃はもてたのよ ▼第6章/遊園地長蛇の列は折りたたみ ▼第7章/形状を記憶喪失した女房 ▼第8章/賞味期限切れても食べるいい加減 ▼第9章/金がないモデルハウスで思い出し ▼第10章/自殺者で株を上げるは景勝地 ▼特別番外編/赤瀬川タミ子の章 [ゴーダ式百年川柳実戦講座] ▼その1/川柳作家はガリレオだ ▼その2/発見と拡大鏡 ▼その3/百年川柳、最低のルール ●登場人物/ゴーダさん(作者の分身)、赤瀬川タミ子(主婦。いつも後ろ姿しか見せない天才的川柳家)、品川勇一郎(ひねった川柳で両親の離婚を止めた驚くべき4歳児)、みち子(いつもダイエットに挫折する女性)、木島均(同級生との恋の悩みを川柳に託して語る男子学生) 他 ●本巻の特徴/たとえば、現在の日本ではなかなか感じることができない「かいがいしさ」について……。ある日、ガソリンスタンド(G・S)で働く若い女性に接した男(おそらく平均的なサラリーマン)は、今や日本では“絶滅”したと思われた「かいがいしさ」を体験する。そこで、一句。『G・Sで「かいがいしさ」を思い出し』。そして、男は帰宅してから自分の妻にボソっとつぶやく。「おまえ ガソリンスタンドで働いてみる気 ないかい」………倦怠期にある夫婦の寂しくも哀しい生活を川柳で切り取ってみせたこの作品以外にも、“人生の悲哀と喜び(?)”を「川柳+コミック」で表現した作品を満載!! ●その他のデータ/赤瀬川タミ子独占インタビュー、川柳索引
日本が世界に誇る伝統芸能、歌舞伎!!その名家、松丸家の子として生まれながら、両親の離婚で母と共に行方不明になっていた虎太郎……彼はロシアに渡り、優秀なバレエダンサーになっていた!!20年の歳月を経て、ようやく虎太郎を見つけた祖母、八千代は松丸家の存続のため、虎太郎を強引に日本に連れ戻したのだが……!?
球団創設80周年を期して送るタイガースファンによるタイガースファンのための記念誌発売! 漫画界虎党作家が高橋留美子を筆頭に21名大参戦! さらに浪速の虎姫、山本彩ピンナップ! さらにさらにその山本彩も訊いちゃうよ、巻頭グラフ タイガースのこと教えて!! 川藤さん!! 熱烈ファン座談会、フィクションに見るタイガース、猛虎80年史と記事も充実! とどめはタイガースユニのラムちゃんピンナップ! と、トラトラトラの一冊です! ※デジタル版には、紙版の付録、特典等は含まれません。
定年まであと5年。自動車メーカーの宣伝部で活躍したのも今や昔。閑職に追いやられ、何か趣味でも、と思い始めたシニアサラリーマン明星啓吾。行きつけの料理屋で俳人の水村翠と出会う。会いたい一心で、明星は翠に俳句の指導をお願いする。時代の波にも、出世の波にも乗り遅れた男の人生が、十七音に彩られはじめる!!!!!!!
スポーツジム「チアー!」で働く山田桃子は、26歳の下っ端インストラクター。社内資格しか持っていないために、チアーリーディングを取り入れたエクササイズのクラスしか受け持てず、他のクラスでも雑用係としてこき使われている。しかし、彼女の明るく素直で、落ち込んでいる人を応援せずにはいられない性格は、一部の会員たちに絶大な支持を得ていた。この日も、会員ではない佐野の疲れた様子を心配した桃子は、さっそく入会を勧めるのだが…。
川柳が一等好きだという定廻り同心・五七五郎(いなごろう)の目を通して、江戸の人々の暮らしと四季の移ろいを描く、傑作人情コミック。収録作品:つれづれ草子春の章/十九年娘をもった……/桜(ハナ)ありてつらき浮世も……/つれづれ草子夏の章/夏の夕遠雷の音(ネ)も……/ふんどしを故郷にかざる……/つれづれ草子秋の章/ありがたき女房なれど……/秋風に背中(セナ)の匂いを……/つれづれ草子冬の章/仇討ちは家族ふたつを……/富の札手にしただけで……/大江戸うんちくコミック
新宿歌舞伎町の雑居ビルに事務所を構える飯合切人。一見、小肥りの冴えない中年オヤジだが、実は「言葉だけでアスリートの悩みを解決する」というスーパー・スポーツドクター「ドクターメシア」だった!その飯合に興味を抱いたスポーツ紙の記者・川村アヤは、飯合の所に駆け込むアスリート達を取材することに。果たして、飯合は真の名医なのか、それとも稀代のペテン師か…!?「ミスター味っ子」「将太の寿司」「喰いタン」「キッテデカ」の寺沢大介氏が、自身初のスポーツ物に挑戦。プロゴルファー、プロボクサーから子供の運動会で活躍したいお父さんまで、ありとあらゆる「スポーツ」の悩みを、飯合が次々に解決していきます。監修は、スポーツ心理学をベースにした独自の「辻メソッド」で、プロアスリートから経営者まで幅広くコンサルティングをしているスポーツドクターの辻秀一氏。この漫画を読めば、あなたもスポーツ万能になれるかも!?
花村大吉は、かつて1年生ながらノーヒットノーランを達成した程の天才高校球児。しかし、生来のなまけグセが原因で、妻・朱美のヒモとしてノホホンと生活していた。そんなある日、リトルリーグを支援している玩具会社の社長が、大吉の息子・悟郎をスカウトするために花村家にやってきた!!
▼第1話/田宮FAす ▼第2話/田宮登板す ▼第3話/田宮深慮す ▼第4話/田宮挑発す ▼第5話/田宮困惑す ▼第6話/田宮脱帽す ▼第7話/田宮激振す ▼第8話/田宮懐柔す ●登場人物/田宮豊(リーグを代表するベテランリリーフエース。突然のFA宣言により、弱小球団のセネタースに移籍)、高橋猛(セネタースの二軍捕手。キャッチングに光るものがあるが、リードはいま一つ)、清家弘(セネタースの正捕手。四番を打つチームリーダー) ●あらすじ/球界ナンバーワンの抑え投手、田宮豊が突然のFA宣言。その裏には、球団が監督に対して行った不義理な仕打ちへの反発があった。彼が選んだ移籍先は、ダントツの弱小球団・川崎セネタース。新天地での活路を見出すべく、早速、新たな女房役を探す田宮だが!?(第1話) ▼この巻の特徴/田宮は新たな女房役として、二軍捕手の高橋を大抜擢する。この高橋、キャッチングは一流だがリードその他はいまひとつ。高橋を一軍に呼び寄せ、リードの大特訓を始める田宮だが!? ●その他の登場人物/古旗(フライヤーズの正捕手。かつて田宮とバッテリーを組んでいた。冷静な性格)、慶喜(ギガンテスのスーパールーキー。リトル時代の高橋の後輩)、村野(フライヤーズ時代の田宮の恩師。フライヤーズを退団後、シーガルズの監督として球界に復帰)
日本の国技といえば「相撲」。かつては「巨人・大鵬・卵焼き」と子供達の好きなものの代名詞に横綱の名前が入るほどの人気を博していたが、いまや相撲離れは観客数の減少だけでなく、新弟子の志望者数減少にも現れている。子供たちは裸になって廻しを締める姿を嫌い、せっかく入門しても自宅でずっと個室を与えられた一人っ子にとって大部屋での寝食が耐えられずに辞めていくという。そんな今時の「(しきたりが)古風な・(泥まみれになる稽古が)汚い・(稽古が)厳しい」3K業界である角界に、吹き荒れたのが例の「不祥事」。そんな逆風の時代に、不祥事の余波を受けて(たなぼた的に)部屋の親方なってしまった夫のおかげで、まったくの相撲ド素人である主人公・山田若葉が相撲部屋のおかみさんになってしまったのだ。なるべくしてなったわけではない彼女は、問題を起こさないわけがない!今時のゆとり世代のお弟子さんと、今時の素人感覚のおかみさん、そんな相撲部屋はどうなっていくのだろうか!?乞うご期待!
10代中頃からずっと読んでいていつのまにかこの漫画とも20年以上の付き合いになってた。 この漫画の前に連載していた「ラストニュース」が好きで、新連載はどんな社会派漫画かなと思ってたら中高年の恋愛漫画という10代の俺にはよく理解できない内容で、ちょっと残念に思ってたけど、なんとなく読んでいたら、もうそろそろ登場人物の年齢に近くなってきた。 基本は、ハッピーエンドになる話が多く、たまに中年独身男がラブドールと同棲生活をするとか、Pokémon GOネタだったり、タイムスリップして宮本武蔵と会うとかのトンデモ回もあるので飽きずに楽しめる。 個人的な名作回は作者の食事に対する知識が発揮される「星のレストラン」 弘兼憲史のデビュー作「風薫る」から初期短編集など読んでみると、黄昏流星群というのは過去の作風の集大成なのかなと思ったりもする。 黄昏流星群が好きな方は初期短編の「朝の陽光の中で」もおすすめです。