ストーリーで語ると吸血鬼ものなのですが登場人物の顔の表現をみるともう人間の愛憎模様だな、と。途中鉛筆とかマジックで書き込まれたシーンが出てくるのですが主人公が狂ってる時はそれを表現するために紙いっぱい使う、それがすごい! 空がゴッホの空みたいになったりキャラがエゴンシーレみたいになったり絵画の領域では?ってとこまで行ってる気がします。読んでてすごいなと感嘆してしまうページ多々あり…
1900年頃ヨーロッパ、家出お嬢様がアパートの大家をやる傍ら「何でも屋」というなの無茶な冒険をしながら世間を知り成長していくハートフルな物語です。ピュアで好奇心が強く、まじめで正義感が強く、お嬢様なのに目を離すと何をしでかすかわからない、だがなんやかんやで皆を笑顔にしてしまう。そんなジゼルが可愛すぎてロリコンになりそうです。 そしてとにかく美しい。絵も話も。「Fellows!(現ハルタ)」あるいは森薫などが好きな人がハマるやつですねこれは。私個人的な趣味でいうと人体描くのが上手い絵師さんが好きなので「乙嫁」より好きかも。 「ディテールに神が宿る」といいます。神曲(かみきょく)とか神演奏といった類のものにはディテールにまで魂が込められています。そういう漫画が私はたまらなく好きです。「ジゼル・アラン」の髪の毛一本にいたるまで美しい描線を、「HxH」や「呪術〇戦」のような漫画には見習ってもらいたいですね。 最後に、このシリーズは著者近影もあとがきもなくシンプルですが、ハードカバーの小説のような凝った装丁ですごくこだわりを感じます。ぜひ紙の本で読んで欲しい漫画です。
格闘技だショーだ八百長だと何だかんだと 言われ続けてきたプロレス。 90年代の格闘技ブームや暴露本の出版等を経た結果、 最近ではショーやパフォーマンスとして扱われることが 多くなってきた感もある。 しかしかつてのプロレスは、 真剣勝負とファンタジーの狭間で 各人がそれぞれの思い入れと想像を広げて 楽しめる世界だった。 この単行本はプロレスファンであるコンタロウ先生が、 プロレスに対する様々な思いを作品化した短編集だと思う。 かつてプロレスは、単純に真剣勝負として語ったり 逆に八百長と決め付けて卑下したり、 あくまでも個人の趣味嗜好として楽しむだけだったり、 様々な人が様々な見かたをしていた。 そういう時代にコン先生がプロレスに対して 感じた思い入れや面白さを、様々なプロレスファンにも それぞれ受け入れられそうな各種の短編として 結実させた作品が収録されている。 プロレスは色んな意味で自由な世界で、 それぞれのファンがそれぞれの思いや好みや価値観で、 それぞれの楽しみ方が出来る世界だったんだ、 ということを感じさせてくれる単行本。
ヤマシタトモコの女性は人形のように美しい。色気があって、身体のバランスがよくって、はっきりとした顔立ちをしている。ただ、彼女たちの本当の魅力は『お人形』じゃないところにある。 この作品に扱いやすそうな女性は一人も出てこない。誰もが自身のスタイルを意識しているからだ。自分の内側の本音と外側の出来事。そうした揺さぶりの中から生まれる衝動。瞬間、彼女たちの表情や仕草はこれ以上ないほど瑞々しく描写される。その魅力はお人形には決してない、人だから出てくるものに違いない。何度でも読みたい。
暗殺者同士が犯罪組織の代理戦争でひたすらドンパチするという、ヒラコー先生らしさ満載の作品。 登場人物には、某長寿番組で聞き覚えのある名前がチラホラ…。ふしぎな偶然の一致だろうか笑 おかげで、殺伐とした世界観にどこかユーモラスな雰囲気を与えることに成功している(ような気がする) 主人公の「銃狂(ガンマニア)」は過去の読み切り『ガンマニア』と同じキャラに見えるが、詳しい設定はいずれも不明である。 2013年にはComicREXからコミックバーズに移籍するも掲載が続かず、今だ単行本が出ていない。 まだまだドリフターズ描くので忙しいのだろうか・・・ このままボッシュートになるには惜しすぎるマンガなので、いつか連載再開してくれないかなあと思っている。
最初はお下劣ギャグっぽい感じだったのに最後はすごい感動した すぐ「死にたい」って言ってた力があんなに男らしくなるとは思わなかったし、獣田も中盤からはただひたすらにハードボイルドなかっこいいやつだったな
王道の先生×生徒ものです!キュンキュンですね!
不定期連載なのが残念だけど、面白い。だれか読んでる?
なんだけど、知名度があまりに低い…。
【掲載誌】 BE・LOVE2017年21号(2017年10月13日発売)より連載開始 【受賞歴】 遠田おと『恋するダビデ』 第14回 スーパーキャラクターコミック大賞 受賞 【公式ページなど】 BE・LOVE http://be-love.jp/ 時海結以オフィシャルサイト 風の鳴る音 http://www.naruoto.visithp.jp/home.php 遠田おと Twitter https://twitter.com/10da010
表紙から内容が予想しにくいですが、美女装男子と少女たちによる異能力バトルです。文句なしで絵が上手く、いい意味でマガジンっぽい。言い換えれば「メジャー感」があります。「メイクをすることで魔女としての能力が発動する」設定はかなり大雑把というか活かしきれるか最初不安でしたが杞憂でした。「涙で魔法が解ける」というのもクライマックスでしっかり回収されていました。 味方の最強格である生徒会長の和音さんが何かにつけピンチに陥ってるところがガールズバトルファンとしては最高に推しポイントですね。この作者、わかってやがる!!って感じです。(最後のほうはさすがに気の毒でしたけど…… 巨大な敵の全貌が垣間見えたところで駆け足のビターエンド、という典型的な打ち切り的終わり方をしてしまいましたが、色々伏線を回収してキャラ立ちも大切にしてて誠実な全2巻だったなと感じました。ただ全7話はあまりにも短い…!終盤の展開は「悪食王」に似ています、巻数も同じ2冊。ただ俺様ソルシエールのほうが格段にストーリーの作り込みが良く、続きを読みたくさせるものでした。
山とグルメを掛け合わせた私にとって最高の一冊。 山が好き!食べるの好き!それなら読んでほしい。 どちらかと言うと、山<食欲。 山でラーメン食べたい。。。
壁井ユカコ先生原作の人気ジュブナイルのコミカライズ。 『バッテリー』と同じ系統の、少女漫画には珍しい正統派スポコン物。 男子バレーを少女漫画らしく、キャラのメンタルの動きを重視して丁寧に描かれており、第一話の時点で傑作の匂いが漂ってくる。
大人になってからも夢を諦められない30代のカップルが、悩みながらも着実に人生を歩んでいく話。 とにかくエピソードが具体的というかリアルで、本当にこんな人たちがいそうだなと思っていっしょに悩んでしまう。 特にお店を始める/辞めるとか、夢だった漫画家/パン屋さんを目指すとか、そのために遠恋になるとか、すごく難しい選択肢だらけ。 仕事や結婚で悩んでいる人にオススメです!
『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞の「シャトゥーン ヒグマの森 」を漫画化した作品。原作は読んでいないんだが、俺の好きな「増田俊也」が書いて生きたの気になって読んでみた。 凶暴なヒグマを生み出したのは生態系を破壊した人間というテーマがベースにあり回を重ねるごとに気になってた謎が解明されていき、あっという間に読んでしまった。 特にヒグマが人間を食うところがすごくて、生きたまま食いちぎるや、頭から丸かじりするなどパターンが豊富でいいし、やっぱりヒグマはすごいなと再確認できる。 ここ最近、クマがかませ犬みたいな扱いばかりされる漫画ばかり読んでいたので新鮮だった。 あとなんか見たことある絵だと思って調べたら「奥谷通教」って「奥道則」の昔の名前なんだな。漫画ゴラクでたまに掲載されている絵だから覚えていた。
白黒アニメでも見たけど、ナゾ多くて楽しいです!
感想トピ
切ないけど爽やかさがある読後感。色も暗めの青で統一されてて綺麗。寝る前に読みたい。
思い込みの激しい俺様ヒーローに執着されて困ってます、系。 しかし、困りながらも肉体的接触を許しているうちに、本当に好きになってしまうという思春期男女にありがちな罠が。 この作品の面白いところは、常に主要キャラがドギマギして(汗)状態になっていることです。 特に俺様ヒーローが、やや暴力的に襲いかかったりする割に(汗)となっているあたり、なんとなく困っているときのぼのぼのを彷彿とさせられて、心がなごみます。
早押しクイズで問題文の途中なのに答えられるのは、こういう世界があるからなんだな。マンガから教わることは多い。
日常生活に関わるものが多いので、確率の話(じゃんけん、宝くじ、同じ誕生日)がよく出てくる。マイナスかけるマイナスがプラスになる理由とか、くじの公平性とか、マンガならではの表現でイメージを掴むのにいい。インド式計算とか恋のゲーム理論も面白かった。「補習授業」として各話の後に詳しい解説もついてる。 迷信やことわざ、日常会話でよくある思い込みを数学的に論破しちゃったりするので、知識として知ってはいてもマウンティングには使わないように気をつけたい。
特段百合好きというわけではないのですが、これほど丁寧に繊細に時に緩急をつけて描かれた恋愛漫画が面白くないはずがないんですよね。ちゃんと女の子同士でないと成立しない関係性でありストーリーだと思うので、きっと良い百合漫画でもあるのだと思います(BLなんかでも、少女漫画を男キャラに置き換えただけにしか見えない作品ありますしね) 燈子先輩(1巻表紙左の黒髪)が罪深い女で、コミュ力おばけというか人たらしの人気者なんですが、そんな彼女でも意中の人の前では乙女になっちゃうのがまた可愛くてずるいですね。侑(右側の赤髪)がとても親しみやすい良い子なので、男女問わず楽しめる作品ではないかと。
良かった点 ・昔の少年ジャンプっぽい感じの短編ばかりで懐かしい 総評 ・やっぱりにわのまことのマンガは面白いな
なんと30年分の作品あとがきと作者近況がイッキに読めます。本編と同じ位おまけ漫画が楽しみなタイプなので、もう夢中で読みました。あ!これ当時コミックスで読んだわ~懐かしい~みたいなのも多々あり。谷川史子先生ファン、少女漫画の4分の1スペースが好きな方はぜひぜひ!
週刊ポスト6月2日号(5/22発売)にBLUE GIANT SUPREMEの読み切りが載っていた。 8p全部カラーで、そのあとに石塚真一へのインタビューもある。 カラーが綺麗だから読んだ方がいいと思う。
ピアノ調律師が主人公。偏屈で職人気質(とよぶには些か人格破綻気味ですが)だが調律の腕は超一流。顧客や同業者と毎回トラブルを起こしながらもなんやかんやで解決していく。 いわゆるよくある「お仕事モノ」の一つの理想形ですね。業界の苦労話や社会人あるあるに終始せず、調律やピアノ演奏、音響の奥深さを教えてくれます。人情話も交えつつ、それに頼らず調律そのものの面白さが作品の面白さに直結しているのが素晴らしいです。 同じ職業系・技能系でも「王様の仕立て屋」「二月の勝者」「イチケイのカラス」「ハコヅメ」などにあって「戦うグラフィック。」「VSアゲイン」「はじめアルゴリズム」「響」などには無い魅力ですね。後者は後者で別の魅力で面白いんですけど 作中登場する国内最大手メーカー「アマギ」のモデルは当然ヤマハということなんでしょうが、こんなに悪役に描かれてしまって大丈夫なんでしょうか…w
まどからマドカちゃんが今週のモーニングで連載を再開。 といってもいつも通り、窓から出てくるマドカちゃんとの不思議な部屋での一幕という感じでこれまで通り。今回はスイカ割りしていた。 喋るときは来るのか、部屋の秘密が明かされるときくるのか、楽しみ
トレーニングのBIG3と言われるスクワット/ベンチプレス/デッドリフトをメインにしたトレーニング漫画。トレーニングを始めるきっかけ自体はいい話でこの辺はさすが「音やん」を描いてた人と思わせる感じだ。 俺もトレーニングが好きだし、「音やん」「食戦記」と中村博文のマンガも好きな俺にはたまらないマンガで、ボディビル的なベンチプレスとパワーリフティング的なベンチプレスの挙上方法を解説したりとマニアックなネタも詰まっていて面白い。
良かった点 回を重ねるごとにテンポよく進んで読みやすかった。少しずつずれつつも最後に綺麗にまとまりそうな感じがいい。映画の「わらの犬」の使い方が良かった。 総評 単行本のあとがきにも書いてあったが、最終回執筆中に作者の小路啓之が亡くなったのが残念。どういう結末で終わるのかはもう誰もわからない
結構早めに打ち切りになっちゃったんですけどね、面白かったんですよ…
幼少期のトラウマにより鬼に対して恐怖心を抱いている主人公が、不思議な少女スジャータと出会うことによって、実体化したトラウマを倒し、アートマンとして使役するトラウマイスタになる話。 初期はギャグやラブコメ要素が強かったが、ある回をきっかけに狂気的なダークファンタジーに変貌する。そういう意味では、一部の読者に「トラウマ」を植え付けた作品ともいえる。絵柄も大きな特徴で、コメディーを描いてる時とシリアスを描いている時の書き分けが凄まじく、同じ人物がここまで違って描かれるのかと、ぞっとするものがある。この特徴は次作である「ねじまきカギュー」にも継がれている。本作特有の特徴としては絵画的な表現を多用している点にあるが、これは「芸術家」が題材となっている作品であるからだろう。中盤に中だるみを感じるものの後半の怒涛の展開と綺麗すぎるオチは一見の価値あり。漫画好きなら目を通して欲しい一作。
恋ならもう知っているけれど、ほんとうの愛はいまだ知らないでいる。 愛とは何よりも過酷なものである。その愛の過酷さを描いて、このマンガの右に出るものは未だ存在しないのではないか。 作者は何故タイトルを『ディスコミュニケーション』にしたのか自分でもよく分かっていないらしいが、愛という事と相互不理解という事とは切っても切り離すことのできない二律背反の関係にあるのではないだろうか。 そのために戸川さんと松笛くんはどこまでもどこまでも真実を探しにゆく、その行く道のなんと瑞々しいこと......。
東京トイボックスのコンビ、うめの作品。沖縄にある離島、羽照間島という舞台で広げられる南国冒険譚。現実に存在するものではないものの波照間島をモチーフに上手に虚構化しているため、リアリティがある。 古代史や海洋史、遠い南国だからこそありそうな神秘的伝承を絡めて、紡がれる物語はまさにロマン。青春期がゆえに大きく変化する登場人物の関係性も大きな見どころだ。
創立されたばかりの私立聖学園の生徒会を舞台に描かれる友情あり恋愛ありの青春のいいところをぎゅっと詰め込んだような作品。 翠が晃のことを好きになってしまうきっかけが雨の日に捨て猫を拾う優しい一面をみたから…というコテコテ少女漫画展開をはじめとしてありとあらゆるところにコテコテ展開が用意されています。ただ、そんなコテコテが散りばめられていながらも、心を閉ざしがちだった友達との友情、2人の間で揺れる恋心、すれ違い、家族の問題や進路などが、学園祭やら運動会を通して描かれていて、ああこんな高校生活を送りたかった…と思わされます。 ドロドロした展開がないのも読みやすいポイントですね。
「羽生生純」とか「太宰治」ていうワードにいまいちピンとこない人でも、読んだらハマると思う。 田島毛ことタジマゲドンのこじらせ恋愛っぷりは、もし太宰が現代に生きてたらこんな感じなのでは?と思わず妄想してしまう。 ヒロインの別所さんが髪を切って可愛くなるシーンは、ベタだけどやっぱ神展開。 コマ割りが物語をぐんと面白くしていて、これぞマンガのよさだなぁ…と思いました。
※ネタバレを含むクチコミです。
大きく、そしてリアリティのあるストーリー。緊迫感のある描写がこれでもかと詰め込まれている。 専守防衛といいつつわりと攻撃に重きを置いている描写が多くて気になるところ。攻撃にいたる経緯や登場人物の考え方を鑑みるに、そうなってしまう納得感はあるが、それはそれとして、戦争容認へ向かいつつある大きな流れが見え隠れするのが怖い。まぁ現実にはこうもすんなりと政府が英断を下し、国民がそれを信頼するっていう構図は想像しづらいが(笑) 東都新聞の記者が前線へ乗り込んで写真を撮っている場面、最初は極秘行動に水を指す程度の低いジャーナリズムを笠に着た行為のように見えたけれど、その後の本社とのやり取りでギリギリ利敵行為にならない範囲で国民に情報を伝えるという本当のジャーナリズムが感じられて、印象が180度ひっくりかえった。今後の報道のされ方で国民の戦争容認空気感に一石を投じることになりそう。
マガジンで新連載のラブコメ。一般的なラブコメなら、メインヒロインと対抗馬くらいでどっちとくっつくの?って展開になると思うが、この漫画は5人が全員メインヒロインとして描かれていくらしい。なんだかギャルゲーみたいだ。 主人公の焼肉定食の焼肉抜きを頼むほどのお金がない(どうやら借金があるらしい)。ある日、新しいバイトとしてとある金持ちの家庭教師を請け負うことになったのだが…という始まり。 謎解きではないが、誰とくっつくのかがこの漫画では特にキモになりそうなのでこれからの展開を見守りたい。マルチエンディングとかにならないかなぁとちょっと期待している。
さらっと出てくる
僕は男ですが少女漫画も好きです。 特に最近の作品ではこの思い、思われ、ふり、ふられはレビューも書いてしまうくらい好きです。(読めば恋がしたくなる『思い、思われ、ふり、ふられ』 - LINE Q http://lineq.jp/note/77811) ぜひ思い、思われ、ふり、ふられを読まれてる方がいましたら語りませんか?
最初の数ページで物語のスケールの大きさに驚き、気がつけば物語の世界に取り込まれている。クジラに飲まれて、死骸の中からΠが出てくるシーンは、壮大な自然の中、それとは無関係な次元に生きている存在であることをさらりと理解させる名場面だった。 随所で出てくるラップは膨大な時間を生きる中で出てきた感情がただの言葉でなく、音楽的に自然にでてきたことを表してるだろう。 そんな不死の彼らが出会うのが、宇宙から来た女性だ。その母体から生まれた子供と会うことで、不死の彼らは「生」の意味を真に学んでいく。 マンガ表現もテクストも非常によく練られた、繊細だけれどスケールの大きい素晴らしい漫画。
一話目から情報量が多く、映画の冒頭のように同時進行的に物事が起きていて、それぞれの視点をバババっと描き、お?なんだなんだ?という感じで始まったが、1話目だけではまだまだ何も分からなそう。 単行本の単位で読むように意識されてるのかもしれない。 映画「ダークナイト」の冒頭を思い出した。 映画で言えば始まって3分くらいのあたり。 イブニング20号表紙の謎の可愛い子も出てこないし、冒頭でいわゆる古い少女漫画を描き、謎の爆発に涙する謎の全裸の女性(おそらく美女)も分からない。 だが、確実に分かるのは、いままで通りめちゃくちゃアホでエッチなので面白い。 タイトルと、1話ラスト、途中の街宣車のようなものからヒーローものと分かるし、主人公の父や、主人公が就職活動している状況からそういうことなのだろう。 ヒーローマスクの中の女の子が表紙の子かもしれない・・。ワクワク! 冒頭の少女漫画はともかく、今までの絵柄と意図的に少し変えている人物がいるように感じる。 そういえば、おそらくスマホやタブレットなどの電子端末からも見やすいように見開きはないが、その分、雑誌で見た時の片方のページにでかく迫力ある絵がグッと差し込まれていてそこにグッとくる。 ちゃんといろんな読者を想定して時代に対応していて、平本先生は素晴らしいなと思った。 タイトルにある英語で「raw」は「生(ナマ)」とか「未加工」という意味だ。 平本先生が使うナマって、なんかもうエロい想像しかできない。 楽しみすぎる。
いつでも、ワクワク
「この世界の片隅に」を読んだらこれも。 たんたんと原爆投下後の広島が描かれていて、差別だったり環境の変化だったり、色んな思いが錯綜してたんだろうな、ということを思い起こさせてくれる。
ゾンビを未知の恐ろしいものでなく、ちょっと危ないけど対処可能な生き物(生きてない)くらいに描いているのが革新的。 主人公の超楽観的な思考も相まって、ゆるく読めてしまう。なるほど!と手を打ちたくなるもの。ゾンビフリークには是非読んでもらいたい作品
『あげくの果てのカノン』の米代恭の読み切り。 先生と付き合っている女の子の話。タブーに踏み込みつつ良い感じの話にまとまるかと思いきや、全てひっくり返してくる展開はさすがという感じだった。 後ろめたさのようなモノを殆ど感じさせずに、恋の純粋で綺麗なトコロと、汚れをうまく拾い上げているところが好き。
未知の文明を築いてきた異星の住人の思考を上手に描いている。一番にすごいのは表向きの建前の思考と、裏側の種族としての思考をうまく書き分けていた点。 あからさまな侵略者と戦うといったよく見る展開にならなかったのもよい。素晴らしいSFマンガ
凡百ライフハック本よりよっぽど役に立つ
この「天才なのでは!?」という感想を誰かと共有したい… まさか料理漫画と思うわけないじゃないですか!なぜだろう…今まで読んだ料理漫画の中で一番美味しそうな気がしてくる…
女子高生が罠を仕掛けてイノシシをつかまえたりする漫画です。ゆるキャン△のようなレジャーものと違って自分でやってみようという気は起らないところがキャッチーではないですが、雑学的な感じで楽しめます。 1巻の最後でつかまえた鹿を自分たちで解体して食べるくだりはとてもいい話でしたね。銀の匙もそうですがこれも食育ですね。 ところでニュース番組でみたことあるカゴの罠ってめっちゃ高いんですね…
ストーリーで語ると吸血鬼ものなのですが登場人物の顔の表現をみるともう人間の愛憎模様だな、と。途中鉛筆とかマジックで書き込まれたシーンが出てくるのですが主人公が狂ってる時はそれを表現するために紙いっぱい使う、それがすごい! 空がゴッホの空みたいになったりキャラがエゴンシーレみたいになったり絵画の領域では?ってとこまで行ってる気がします。読んでてすごいなと感嘆してしまうページ多々あり…