歩いてみれば…
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あらすじ

普段、なにげなく通っている道、なんとなく使っている公園、そこはどんな所なんでしょう?なんでもない普通の道でしょうか?ただの空き地に作られた公園でしょうか?私たちは、自分に身近なものほど関心が低くなりがちです。日頃の興味の対象をちょっと変えて、今まで目を向けていなかったものに焦点を当ててみると、そこには何か新しい発見があるかも知れません。おそらく知らなかっただけで、とても貴重な何かが。その何かを探すためにただひたすらてくてくと歩いてみました。

えれほん
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あらすじ

非リア充が独裁政権を握った近未来、リア充達を厳しく取り締まる住田はある指令を受けてアイドル現場を訪れるーーー風刺の効いたブラックコメディ『善き人のためのクシーノ』知的財産権が徹底的に管理される社会で刑務所の所長がテロリストたちに巻き込まれてーーー著作権が現実を侵食する『かいぞくたちのいるところ』臍の緒から切り離されると死んでしまう“アンビリクス症候群”という稀な病気を持つ人々がいる世界。女性ジャーナリストの水迫は彼らの取材を続けてゆくがーーー極限の人間の条件と選択を描く『もう人間』自由とは何かを問う三つの短編と掌編『Nowhere』を収録。

ジョークと思うことなかれ、真剣に恐ろしいショートショート

奇才うめざわしゅん先生のとんでもないショートショート。 ただ「恐ろしい」というのは全てには当てはまらず、解釈次第である。 趣味趣向の偏向でオタク文化を切り分けたまま極端に育てたらどうなるか、といったような第一話。 ©、いわゆるコピーライト。それはその人名あるいは団体名が保持する著作権物である事を示すが、全てが著作権(IP)に守られていたらどんな未来かを揶揄しながらもさらに捻られまくった第二話。 そして一人の人間として認めるのはどこから?人権って何?というのをもしこうだったらどうなるか?というめちゃくちゃ考えさせられる第三話。 最後に、エピローグ。これも皮肉りまくってて面白い。 余談というかアレだが、自分自身これまで社会で生きてきて、「ただ声がデカいだけの人」というのが10年ほど前までは本当に大手を振っていたが、徐々にそういった社会が変わりつつあることを実感している。 未だに偏った人たちによる意見というのは目立つものだが、よーく考えてみるとそれらの意見は非常にマイノリティなもので、要するに普通じゃないですアピールであったりかまってちゃん的なアピールとなんら変わらないという解釈も出来てしまう。私がそう思っているとは言わないが、そういう事だろう。 うめざわしゅん先生の作品は割とそういった風刺が効いたものが多く、皮肉ってるだけではないものの、読者はある程度「自分でモノを調べる事が出来る」ぐらいの能力(教養?)を必要とする。 また、あえてやってるのにそのまま一本描ききっちゃうから途中から自然すぎて忘れてしまうが、多くは模写から始まる。北条司、藤子・F・不二雄のようにわかりやすいものから最近の漫画家のものまであって、それはそれでわかると(これはリスペクトだと思うが)とてもおもしろい。 本作はとにかく最高である、というのは言えよう。ショートショートは得てしてこういう不気味さが必要だ。

さいろく
さいろく
あともすふぃあかんぜんばん
アトモスフィア 完全版
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あらすじ

ある日、わたしの分身が現われた。わたしに何の断わりもなく、世界はわたしの居場所を奪った。それでもわたしが「ふざけんな」って言わないのは、あらかじめ、みんなを赦してるから――「分身」と「アイデンティティ」をめぐる緻密かつ壮大なSFミステリーにして、西島作品史上最大の問題作。分身するわたし、分身する他人、そして分身する組織の謎とは?

ふざけんななんて絶対言ってやらない

西島大介はとんでもなく悪いやつだ。なんとなく恐ろしくて意味があるのかないのかもわからないけれど、雰囲気だけだろと言い切る勇気すら奪うような作品を生み出すのだから絶対に悪いやつだ。 なんて、全部全部言いがかりだけども。 ある日、わたしの前にわたしの分身が現れる。恋人も家族も居場所もすべて奪われるけれど、わたしは一切取り乱したりしない。「ふざけんな」なんて絶対に言わない。 わたしは全てを赦しているから。 そこにあるものを受け入れること、赦すことは救いだと思っている。怒りなんて生産性のない感情を手放し、ただそこにあるものを見つめる。自分にとっても世界にとっても正しいことだと思っている。 この考えを手放すつもりはない。そうでなければ自分を保てないと思っている。 この広い世界のどこかで手放した自分が自分として生きていたらどうしよう。 飲み込んだ言葉が、切り捨てた感情が実態を持って生きていたら。殺した自分が生きていて、自分の目の前に現れたら。 そんなことある訳ない。 でも、作品中のわたしだってそんなことある訳ないと思っていたはずだ。 自分は自分である。誰にもわかってもらえなくても自分だけはわかっている。 曖昧にして唯一の揺るぎない真実だと思っていたことを、いとも簡単にぶち壊しにきた。ぶち壊して怖がらせるだけ怖がらせといて、最後の最後は電源をぶちんと切るみたいにぶん投げて終わる。こんな終わり方信じられない。本当に本当に西島大介は悪いやつだ。 でも赦す。

野愛
野愛
ぷあぜらにうむのゆうわく
[poor] (プア) ゼラニウムの誘惑
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あらすじ

「英雄…かわいそうな子……」2018年10月2日、原宿のヘアサロンで殺人事件が起こった。被害者はファッションデザイナー 仙川亜衣。加害者はその店の店長 増子英雄。増子にはある秘密があった。追う者、追われる者、匿う者。事件の謎が明らかになるに連れ、それぞれの闇が浮かび上がる。奇才・郷田マモラが描き出す究極の人間ドラマ。

あいまいなかたちをしたみっつのしょうひん
あいまいなかたちをした3つの小品
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あらすじ

「色なき風、ふいた」大阪の山奥で牧場を営むアキオとシュンペイ。人面牛「くだん」が生まれた時、2人に何かが起こる。「赤い空の下」光化学スモッグが空を覆う下町でホームレスが死んだ。少女と5人のおっちゃんが繰り広げる喜悲劇。「僕らはみな、星のかけら」下町の工場でガラクタを集めて音を鳴らすモンクこと川上。その過去に横たわるものとは…? 郷田マモラの暖かくも鋭い視点が光る短編3本を収録。

らぶふぉーせーるおれさまのおねだん
LOVE FOR SALE ~俺様のお値段~
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あらすじ

元ホステスの小説家篠原(しのはら)はある日、友人の結婚祝いにホストクラブへ。夜の街を知り尽くしているハズなのに、ハマってしまったのはなんと天然系ホスト!? そして、自宅に待つのは同居人のヒモ男。愛は売り物。本物以外なら何でも揃っています。内田春菊・待望のエロティックラブストーリー。

せみのなくころ
蝉の鳴く頃
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あらすじ

「これは蝉の鳴く頃…一夏の切ない恋物語」16歳の姪と共に暮らす28歳の高弘と美加のクラスメイト佐藤は彼女に密かに想いを寄せる。ひょんなことから高弘は元カノの恵里子に出会う。4人の想いの行方とは?

愛は与えることで完成するのか、返されることで完成するのか

『蝉の鳴く頃』は、『雪女と蟹を食う』、『童貞噺』を連載しているGino0808先生の初期作です。内容としては『童貞噺』の後日譚となっています。 本作は、主人公高弘、そして彼とふたり暮らしの高校生の姪、美加の交流を描く物語です。 美加は、母を失い、出生の経緯から親戚からも距離を置かれる天涯孤独の身となった自らを引き取り、一人で育ててくれた高弘に並々ならぬ感情を持っています。そんな美加に片思いするクラスメイト、佐藤くんも登場し、高校生たちの揺れ動く感情が描かれていきます。 それと並行するようにして、高弘の苦悩に光が当てられていきます。高弘はかつて刹那的な享楽にふける、破滅的な人生を送っていました。そんな中姉の葬式で孤独になった美加と出会い、彼女を支えることに人生の意義を見出すことで、再起するのです。しかし、彼も美加との交流を通して、本来姪に対して抱くことは許されない、強い感情をいつしか覚えるようになります。 そんな本作があぶり出すのは、本来ポジティブな概念としてとらえられる「愛」が人間を陥れてしまう、いとおしくも苦しい袋小路です。 本作では、高弘が姉の葬式で美加と出会い、美加と暮らすまでの経緯が、本当に丁寧に描かれていきます。そこで高弘の再起のきっかけとなるのは、確かに美加への愛なんです。愛を与えるということ、それを知ったことで、これまでうわべの享楽にふけるばかりだった高弘の人生は、確かに豊かなものになるんです。 しかし、その愛はやがて異性への恋慕に変性します。叔父と姪、道義上そのような関係は許されません。そして何より、万一そのような関係を美加に強要してしまったら、これからの美加の人生の可能性を閉ざしてしまうことになる。その愛は、決して美加に届き、美加から返されることを望んではならないものなのです。 愛を与えること、それがいかにその者の人生を明るく照らすかを丁寧に描いた上で、その愛が相手から返されないことがいかにその者を苦しめるかを丹念に描く。愛というものを一面的にとらえるのではなく、その多義性を丁寧に暴き出すそのストーリーは、まさに本当の「愛の物語」というほかないのです! すでに長くなってて恐縮ですが、本作の内容をご紹介した上でもう2点、本作の雰囲気と作家性についてアピールさせてください。 まず本作、私見ではありますがとても泣き系ギャルゲーを連想させます。多くない登場人物、そして狭いといっていい舞台の中で、主人公が感情面で袋小路に入っていく苦しみ、そして徐々に他の登場人物たちが話の本流の外に追い出され、主人公とヒロインだけの先の見えない関係に物語が集約されていく退廃感、それでも幸せを探す人間臭さ... 『AIR』の終盤を思わせるような、素晴らしい雰囲気でした。 また、蝉、夏といったモチーフや、いわば主人公を「あげて落とす」ストーリーは、作者のその後の作品、『雪女と蟹を食う』、『童貞噺』との共通性があり、当該2作品をさらに深く楽しめるヒントが多く詰まっています。Gino0808先生の作家性を存分に享受する、という意味でも、非常に魅力的な作品となっています。 全4巻と、読みやすいサイズになっています。私は本作を読んで、これまでなんで読んでなかったんだ!!!と叫びたくなりました。ぜひぜひご購入を!そして、高弘と美加の関係の行方を、見届けてください!

いさお
いさお
オレの弟がかわいすぎる話をする。合冊版
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あらすじ

兄の昴は弟の流星がかわいくてたまらない。親代わりになって激甘で弟を育ててきた。その甲斐あってか愛くるしい天使のような少年に成長した弟。そんな弟に変な虫がつかないか心配になった兄は、弟の学校の教師になり、ストーカーの様に張り付き孤軍奮闘する日々。一方そんな兄の監視をくぐり抜けながら、弟はある生徒に恋してしまう。弟に意中の相手がいるとわかった兄はその恋を全力で壊しに行くことを決意するが…。弟が大好きすぎる兄と天真爛漫な弟が繰り広げる、ちょっとおかしな学園ラブコメディ。全5話収録。

ITおじさん
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あらすじ

AI、bot、ブロックチェーン、リモートワーク、DX、多重請負、……。耳にはするけどよくわからないバズワード、わからないままでも押し通すにはコツがいる!IT企業のお仕事あるある満載!珠玉のショートショート・ギャグ・シリーズ!

海峡ものがたり
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あらすじ

タチバナ自動車の東京本社の総務から、下関へ営業として赴任した原田太郎。来た早々、リストラのための左遷だったことを知ってしまう。しかし、愛する妻のためのに後に引けない彼は慣れない営業で四苦八苦。さらに大の釣り好きの原田はついつい、仕事を忘れて釣り人のお手伝いをしてしまう。果たして彼に明るい明日はあるのか?※こちらの作品は、以前配信しておりました「海峡ものがたり」を再編集したものです。重複購入にお気を付けください。

ふぃふてぃーんらぶ
フィフティーン・ラブ
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あらすじ

憧れの全英オープン(ウィンブルドン)で見せた“キャノン・ボーイ”ヒロのヒロミ・スペシャルは、ギャラリーの目を見張らせた。しかし、その驚異の必殺技は、実は恐るべき罠を秘めた諸刃の剣だったのだ! 立ちすくむヒロ。テニスの怖さを思い知ることになったヒロは、この絶体絶命の危機を乗り越えることができるのか!?

ぷりんせすおんあいす
プリンセス オン アイス
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あらすじ

全日本選手権女子フギュア選手権。突如現れた、天才少女・日高まふゆは驚異的なスケーティングを披露するも思わぬアクシデントで失格してしまう。しかし、それがスケート連盟の目にとまり強化指定選手へ。そこでであったのはコーチの八木沢徹。彼から受ける初めての教えにまふゆは反発と世界の舞台へ連れて行ってくれる期待を感じ始めるのだが……?