歩いてみれば…
普段、なにげなく通っている道、なんとなく使っている公園、そこはどんな所なんでしょう?なんでもない普通の道でしょうか?ただの空き地に作られた公園でしょうか?私たちは、自分に身近なものほど関心が低くなりがちです。日頃の興味の対象をちょっと変えて、今まで目を向けていなかったものに焦点を当ててみると、そこには何か新しい発見があるかも知れません。おそらく知らなかっただけで、とても貴重な何かが。その何かを探すためにただひたすらてくてくと歩いてみました。
えれほん
非リア充が独裁政権を握った近未来、リア充達を厳しく取り締まる住田はある指令を受けてアイドル現場を訪れるーーー風刺の効いたブラックコメディ『善き人のためのクシーノ』知的財産権が徹底的に管理される社会で刑務所の所長がテロリストたちに巻き込まれてーーー著作権が現実を侵食する『かいぞくたちのいるところ』臍の緒から切り離されると死んでしまう“アンビリクス症候群”という稀な病気を持つ人々がいる世界。女性ジャーナリストの水迫は彼らの取材を続けてゆくがーーー極限の人間の条件と選択を描く『もう人間』自由とは何かを問う三つの短編と掌編『Nowhere』を収録。
ある日、わたしの分身が現われた。わたしに何の断わりもなく、世界はわたしの居場所を奪った。それでもわたしが「ふざけんな」って言わないのは、あらかじめ、みんなを赦してるから――「分身」と「アイデンティティ」をめぐる緻密かつ壮大なSFミステリーにして、西島作品史上最大の問題作。分身するわたし、分身する他人、そして分身する組織の謎とは?
「英雄…かわいそうな子……」2018年10月2日、原宿のヘアサロンで殺人事件が起こった。被害者はファッションデザイナー 仙川亜衣。加害者はその店の店長 増子英雄。増子にはある秘密があった。追う者、追われる者、匿う者。事件の謎が明らかになるに連れ、それぞれの闇が浮かび上がる。奇才・郷田マモラが描き出す究極の人間ドラマ。
「色なき風、ふいた」大阪の山奥で牧場を営むアキオとシュンペイ。人面牛「くだん」が生まれた時、2人に何かが起こる。「赤い空の下」光化学スモッグが空を覆う下町でホームレスが死んだ。少女と5人のおっちゃんが繰り広げる喜悲劇。「僕らはみな、星のかけら」下町の工場でガラクタを集めて音を鳴らすモンクこと川上。その過去に横たわるものとは…? 郷田マモラの暖かくも鋭い視点が光る短編3本を収録。
元ホステスの小説家篠原(しのはら)はある日、友人の結婚祝いにホストクラブへ。夜の街を知り尽くしているハズなのに、ハマってしまったのはなんと天然系ホスト!? そして、自宅に待つのは同居人のヒモ男。愛は売り物。本物以外なら何でも揃っています。内田春菊・待望のエロティックラブストーリー。
蝉の鳴く頃
「これは蝉の鳴く頃…一夏の切ない恋物語」16歳の姪と共に暮らす28歳の高弘と美加のクラスメイト佐藤は彼女に密かに想いを寄せる。ひょんなことから高弘は元カノの恵里子に出会う。4人の想いの行方とは?
兄の昴は弟の流星がかわいくてたまらない。親代わりになって激甘で弟を育ててきた。その甲斐あってか愛くるしい天使のような少年に成長した弟。そんな弟に変な虫がつかないか心配になった兄は、弟の学校の教師になり、ストーカーの様に張り付き孤軍奮闘する日々。一方そんな兄の監視をくぐり抜けながら、弟はある生徒に恋してしまう。弟に意中の相手がいるとわかった兄はその恋を全力で壊しに行くことを決意するが…。弟が大好きすぎる兄と天真爛漫な弟が繰り広げる、ちょっとおかしな学園ラブコメディ。全5話収録。
ITおじさん
AI、bot、ブロックチェーン、リモートワーク、DX、多重請負、……。耳にはするけどよくわからないバズワード、わからないままでも押し通すにはコツがいる!IT企業のお仕事あるある満載!珠玉のショートショート・ギャグ・シリーズ!
海峡ものがたり
タチバナ自動車の東京本社の総務から、下関へ営業として赴任した原田太郎。来た早々、リストラのための左遷だったことを知ってしまう。しかし、愛する妻のためのに後に引けない彼は慣れない営業で四苦八苦。さらに大の釣り好きの原田はついつい、仕事を忘れて釣り人のお手伝いをしてしまう。果たして彼に明るい明日はあるのか?※こちらの作品は、以前配信しておりました「海峡ものがたり」を再編集したものです。重複購入にお気を付けください。
憧れの全英オープン(ウィンブルドン)で見せた“キャノン・ボーイ”ヒロのヒロミ・スペシャルは、ギャラリーの目を見張らせた。しかし、その驚異の必殺技は、実は恐るべき罠を秘めた諸刃の剣だったのだ! 立ちすくむヒロ。テニスの怖さを思い知ることになったヒロは、この絶体絶命の危機を乗り越えることができるのか!?
全日本選手権女子フギュア選手権。突如現れた、天才少女・日高まふゆは驚異的なスケーティングを披露するも思わぬアクシデントで失格してしまう。しかし、それがスケート連盟の目にとまり強化指定選手へ。そこでであったのはコーチの八木沢徹。彼から受ける初めての教えにまふゆは反発と世界の舞台へ連れて行ってくれる期待を感じ始めるのだが……?
古墳の周りをひたすらお散歩するだけのコミックエッセイ。 昔から歴史に興味があったという訳ではなく、そういえばこの辺古墳があるんだよなあという軽い気持ちでお散歩している感じが心地よいです。 絵柄もシンプルだし、感想も大きいなあとかすごいなあとかめちゃくちゃシンプル、でもお散歩ってそういうもんだよなあと妙に癒されます。 この何も起こらない感じが気持ちいい、ずっと読んでいられる……と思ったら大学生にエアガンで撃たれたエピソードが出てきてびっくりした。強めの言葉に圧倒的な正しさで大学生を責める作者にめちゃくちゃびっくりした。 古墳散歩中に起こったことだし、作者は何ひとつ悪くないし正しいんだけども、何も起こらない平和なエッセイに安心しきってたので心臓がキュッとなった。 そのエピソード以外はめちゃくちゃ穏やかで心地よいです。