講談社マンガの感想・レビュー6230件<<209210211212213>>海野つなみと10人の豪華すぎる作家陣!その日世界は終わる 小原愼司 おかざき真里 ひうらさとる 樋口橘 海野つなみ 上田倫子 柘植文 TONO 栗原まもる なかはら・ももた 飛鳥あるとnyae"世界の終わり"をテーマに海野つなみ先生が10作品の原作を担当し、それぞれの作画を10名の著名作家が描き下ろすという豪華すぎる短編集! 逃げ恥のイメージが強すぎる海野先生ですが、ほぼ全編SFやファンタジー要素を含んでおり、本当にひとりの人が書いたの!?と疑いたくなるほど多様なストーリーです。圧倒的才能ッ… 個人的なお気に入りは、栗原まもる先生、ひうらさとる先生、樋口橘先生、おかざき真里先生の話が好きです(絞れない)。 電書だと海野先生が描いたネームが全話分読めます。興味がない人はないと思いますが…描く人は見て損はないかと。なるほど、だから"月の國"なんだ!月の國 稲妻桂nyae※ネタバレを含むクチコミです。いいラストだった水曜日のシネマ 野原多央名無し※ネタバレを含むクチコミです。丸の内OLになりたかった女は必読無能の鷹 はんざき朝未たか※ネタバレを含むクチコミです。 早すぎたヴィンランド・サガのスピンオフ作品元祖ユルヴァちゃん 西本英雄starstarstarstarstarひさぴよアニメ化もされ絶好調なヴィンランド・サガですが、2008年頃のアフタヌーンに、このスピンオフ連載があったことを思い出しました。トルフィンの姉・ユルヴァが主人公のギャグマンガで、原作ではありえないようなネタがほとんどです。西本英雄のいつものノリに加えて、たくましい母ヘルガや、ユルヴァの友達のゴルゴみたいな女(名前忘れた)のキャラが特に強烈で、この2人には最高に笑わされました。2019年に連載していたら、もっと話題になったかもしれないのに…と少し惜しい気がするような…しないような…。原作とはまったく別物ですので、原作の世界観を大事にしたい人は手を出さない方がいいでしょう。世界史で習ったあれの話片喰と黄金 北野詠一たか「アイルランド移民がアメリカに渡りゴールドラッシュで一攫千金を目指す物語」。 表紙がめちゃくちゃ格好よくて、あらすじだけでもうワクワクする…!「あ〜これ絶対おもしろいやつじゃん!」と思いつつ積読していたところ、人に勧められて読みました。予想通り面白かったです…! 「ジャガイモ飢饉」という、世界史の授業でならったけれど、現代の日本人にはいまいちその恐ろしさがピンとこない災害の凄惨さと、その後主人公たちを待ち受ける恐ろしい船旅がとてもわかりやすく描かれています。 ネタバレを避けると「何も書けねぇ〜〜ッ!!」って感じですが、漫画らしい軽快さと史実を再現しようとするリアルさの両方のバランスが素晴らしいので、とにかく読んでほしいです。 また野田サトル先生が帯で推薦文を書いています。 同じ黄金を巡る物語ということで、ゴールデンカムイの歴史パートが好きな人はぜひ手にとってみてください!世界か彼女か究極の二択ラブコメ世界か彼女か選べない 内山敦司名無し彼女を選んだら世界崩壊 世界を選んだら好きな彼女に想いを告げられず 涼宮ハルヒシリーズっぽい感じのラブコメ 絵が綺麗でお色気シーンも次から次に出るのでなんとなくスラスラ読んでしまいます 滅茶苦茶面白いんだけどアイドル地獄変<完全版> 尾玉なみえ名無し人には薦めづらいんですよね(笑)「(カロリーを)殺ってやる」「(香りを)逃がさねえ」紺田照の合法レシピ 馬田イスケ名無し題名にもなっている主人公の名前 「紺田照」からして 献立をする、という洒落なんだろうけれど、 極道とグルメが美味く洒落になっている漫画だ。 最初はちょっとくどいかと思ったが、 読み続けると味わいが深くなり、 そして心が温かくなった。 料理ってある意味で肉魚野菜いずれにしろ 他の生命を奪って己の生命にする行為だ。 弱肉強食にして必要悪、必然としての生殺与奪。 そう考えれば極道と料理は共通項がある ・・・かもしれない。 少なくとも主人公の紺田照、 18歳にしてヤクザで高校生、は だからこそ食べ物を粗末にしない。 そして少しでも食材を美味しく無駄なく味わうために ヤクザ稼業の最中も学校生活の最中も 今夜の献立をどうするかで頭が一杯。 そしてわりと各話のラストは 紺田の周りの人達が幸福というか 「口福」を味わう話が多い。 極道がグルメという奇抜な面白さを 狙った単なるギャグ漫画ではなく、 生きることは味わうこと、 味わうことが生きること、 そう思わせる漫画 ・・・かもしれない。好きすぎて殺意が芽生える今夜は月が綺麗ですが、とりあえず死ね 榊原宗々 要マジュロ名無し※ネタバレを含むクチコミです。 夏の前日、吉田基己導入におすすめしたい夏の前日 吉田基已名無し年上の着物美人と青春盛りの芸大生。そして同じ芸術大学の女の子もこの恋路に介入してきます。 エロティシズムと感情の揺らぎ、夏前のむせ返るような湿気、 雨が降っていたり、炎天下だったり読んでて全部伝わってきます。 匂いまで香ってきそうな漫画! ぜひ5巻まとめて読んで欲しい。 女性を描くタッチと男性の硬派な(もしくはウブな)表情が個人的に好きです。 読んだ後は名作邦画の映画一本見た感じと思ったんですけどどうでしょう!美人部下に弄ばれるエリートサラリーマンのラブコメおあいにくさま! 近由子mampukuこれまたアブノーマルな漫画が始まりましたね。成長してエリートサラリーマンとなったかつての気弱な少年が、出向先でトラウマと再会します。 「…もうだめ がまんできない」「ひろって」からの急展開は絵的にもとても見応えがありました。 というか女性作家ですよね…??よくこれほどグッとくるドS女が描けますよね、感動しました。ちなみに自分はSMの趣味はあまりないのですがフェティシズム的な意味でこのお姉さんは非常に魅力的です。大統領の異世界騎乗休暇(ライドンタイム)!!!!ライドンキング 馬場康誌たかプー●ン大統領、異世界転移、架空生物、格闘技、美少女、冒険、そして騎乗(ライドン)と面白い要素しか入ってないバチクソ熱いマンガ!! 転移前の世界でもチートなプルチノフ大統領(※石畳を足で踏みつけて、めくれ上がった敷石を盾にして防御できる)が、異世界でライドン(※何かを乗りこなすこと)のために敵を片付けていくさまは爽快!! キン肉マンとドラゴンボールのパロディは笑った。 成金趣味のサキとポーション中毒のベルという2人の残念美少女、プルチノフに懐くボッチ(馬代わりの走る鳥)、そして大統領。 美少女・かわいい動物・最強のおじさんという愉快なパーティの冒険にワクワクがとまらない!! 果たして閣下はケンタウロスに騎乗(ライドン)できるのか? 雑誌で閣下の動向を追いたい…! 明治へとタイムスリップ恋愛もの涙雨とセレナーデ 河内遙む明治時代で自分と瓜二つの「雛子様」と出会う陽菜。 入れ替わったり一人で飛び出したりで、好きになってはいけない人との恋愛。 これが雰囲気だけで終わらせてないので面白い。 明治時代の人間関係を描くだけだと遠くて感情移入できないですが、現代の高校生が主人公なので自然と胸キュンできます! 恋愛部分はさすが河内遙、と行った感じで。 少女漫画読み慣れて若干ワンパターンに飽きてる人にも多分新鮮と思えるでしょう。 明治女子、着物&ブーツ可愛いです… 美味しいとこ総取り漫画孤高のヒーロー「バネ足ジャック」!黒博物館 スプリンガルド 藤田和日郎ANAGUMAスコットランドヤードの犯罪資料館「黒博物館(ブラック・ミュージアム)」に所蔵された「バネ足」にまつわる数奇な物語を回想形式で振り返る短編。 藤田マンガらしく回想と現在が繋がるクライマックスの快感はバツグンです。 『藤田和日郎短編集 暁の歌』に収録されている「空に羽が…」という作品にも世界を救う孤独な英雄の姿が描かれますが、 殺人鬼と疑われながらも譲れないもののためにひとり立ち上がる、今作の主人公ウォルターも紛れもなく藤田和日郎の描く漢…! 「バネ足ジャック」というヒーローが生まれる瞬間と、そのカッコよさをぜひ味わってほしいです。 後日談の「マザア・グウス」も本編とガラッと雰囲気が変わったボーイ・ミーツ・ガールで味わい深いですよ! あと物語のガイド役の「キュレーターさん」が鉄面皮美人にみえてめちゃくちゃ素直っていう最高のキャラ。 片目隠れカワイイ。音楽マンガである以上に、季節をめぐる、とりわけ夏のマンガとして…BECK ハロルド作石影絵が趣味数年ぶりにハロルド作石の『BECK』を通して読んだら、もういい歳のくせに、ページをめくるそのたびに泣き腫らしてしまった。まだ青春時代と呼ばれる十代の頃、自分も『BECK』を読んでそう思うまでもなく、すでに社会の爪弾き者として、自身のインスピレーションに従って生きて行くしかないと心に誓ったものだったのが、いつしか歳を重ね、つまらない反骨精神だけは相変わらずだが、そのいっぽうでは自身は社会によっても生かされていると思うほどには大人になった。ようするにある程度の分別がついたのである。いまだに社会人などいう言葉には虫唾が走るが、ふいに気がついてみれば、あの頃にはあんなにも嫌悪していた社会の構成員としての大人になっている自分がいる、そんなつもりはなくても税金を払ったり健康保険の恩恵に授かったりしている自分がいる。 つまらない話になった。単に『BECK』のように徹底的に社会の爪弾き者となり、次々と難題が降りかかり、追い詰められ、尚且つそれらを乗り越えてゆくというのはマンガだからこそ起きうる事態であり、だいたいどんなに非市民的に見える人間であっても実は社会と地続きに繋がっているという意味で凡庸さからは抜き出ていないということである。もっとつまらない話になってしまった。嗚呼、マンガとは所詮嘘いつわりの虚構ではないか、夢もへったくりもあったもんじゃない、死のうかな。とでもなりそうなものだが、まだ死んでいないのは、数年ぶりにハロルド作石の『BECK』を通して読んだら、もういい歳のくせに、ページをめくるそのたびに泣き腫らしてしまうほど感動したからに他ならない。 なんか言ってることが矛盾してるんとちゃいますか、と死亡遊戯の金本くんばりの関西弁で言われてしまいそうだが、はい、その通りです、と頷くほかもない。じっさい『BECK』ほど嘘くさい話もないというか、あたかもマンガのように次々と問題が降りかかり、どうにか乗り越えたと思ったら、もっと大きな問題にぶち当たり、それら問題-解決は回を追うごとにどんどん雪だるま式に大きく膨れあがり、とうとうコユキはスターにまでのぼりつめる。そこで、ああ嘘くさい! 言い切ることができるのなら今すぐにでも自殺して楽になれるのだが、そうはならないのは『BECK』というマンガがめぐる季節の内部にあるからではないのか、という仮説が立つ。とりわけこのマンガは夏という季節から始まり夏という季節で終わる、すなわちこのマンガは夏という季節の内部にある。だいたい音楽マンガであるくせに、ライブハウスとかスタジオのコマなんかよりも釣り堀とかプールとかコインランドリーとか夏の一部を切り取るようなコマが多すぎはしないか。そして何よりも、あの夏の、膨張して怪物のように膨らんだ白い雲。それが問題-解決的なものの契機のたびに大きなコマで挿入される。だいたい雲というのは気体であるくせに、なんであの夏の雲というやつはくっきりとした輪郭をもっているように見えるのか、それこそ、ずいぶんと嘘くさい話ではないか。 私たちは誰もが皆めぐる季節の内部にいるが、その内部にいればこそ真偽の答えは常にその外部にしかない。とりわけ夏休みという季節がそうで、夏休みのあいだはすべてのことが何がなんだかわからないのが常である。そして夏が過ぎてから、そこに夏があったということを、さながら夢でも見ていたように悟る。季節はめぐり、夢は募る。あの夏の雲を見上げるたびに、私たちはまるで嘘のような夢に魅入られたひとだと気づく。 ほっこりしたい時はギャルと恐竜だギャルと恐竜 森もり子 トミムラコタ猫あるくヤングマガジンを読みながら、最初は「なんかゆるい漫画が始まったな〜」なんて思いながらふわ〜っと読んでいたのですが、気がついたらめちゃくちゃ楽しみになっていました。 登場人物がみんな優しくて癒されるし、人間社会に「恐竜」が紛れ込んで生活しているという異質な設定なのになぜかしっぽりと違和感なくハマっていて今までにない不思議な魅力がある漫画なのでめちゃくちゃおすすめです!共感はするがドン引きが勝る、子供な大人の浮気ストーリー恋のツキ 新田章mampukuイマイチ共感はできないけどなんかリアル感ある浮気女の話です。 泡沫に夢見てうっかりみすみす手の内にあったはずの幸せを自らフイにしてしまい、転げ落ちる様子をせせら笑いながら楽しめる漫画です。ふとした瞬間の幸せを後先考えず全力で追いかけるあまり右往左往するさまや、彼氏への不満をさも言い訳がましく漏らすさまは、某大学アメフト監督や大学広報などと同レベルの危機管理能力だなと感じます。 純真無垢だった浮気相手の高校生、すごく可愛くて良いやつなんですが、ワコの毒牙にかかって汚されていくのがなんとも…読者の年齢層を引き上げる白血球さんはたらく細胞 清水茜ぱにゃにゃんだー赤血球ちゃんのかわいさにほのぼのしていたら、誰よりも真っ赤に鮮血に染まる白血球さん。彼の不器用な優しさが垣間見えるたびにほのぼのと癒されるのですが、題材である細胞のシステマチックな無情さを損なわないレベルで、つまりは思い切りよく、細菌や細菌の餌食になった細胞たちを殺す姿は、「子供に読ませようかなと思ったけど、もうちょっと大人になってからだな」と踏みとどまらせるだけの迫力があります。(褒めています) 体の仕組みについて勉強になるだけじゃなくて、不摂生や迂闊な怪我で、あの可愛らしい細胞たちを困らせてしまうと思うと、健康に気をつけようと戒められる不思議な読後感もありました。 再開すると嬉しいです。 2つの「迎えを待つ話」待ちぼうけブルース nohoあきら1本目のお話は、主人公が見知らぬ男性に充電器を借りる話。 2本めは設定がガラリと変わり、犬の獣人っぽい学者が白亜紀の地球を訪れる話。 「充電切れで待つ」と「白亜紀で待つ」は、どちらも主人公が誰かが迎えに来るのを待っているというシチュエーションは共通しているけれど、日本の日常とSFもの、全く違うジャンルを描けるのがすごい。 ただ正直なところ、別にお話自体はそれほど面白くなかった(特に2本め)。 1本目の「充電切れで待つ」は、広い世界にいた女性が狭い世間を体験する日常を切り取った小話としてありかなと思う。 だけど2本めの「白亜紀で待つ」は、最後のコマのナレーションで無理やりオチをつけてる感じでほんとに面白くない。 作画に関して、やけにケモノっぽいヒトの絵がうまいと思ったら「となりの妖怪さん」の作者だと知り納得。 あんなに面白い日常ファンタジー漫画を描けるnoho先生の読切にしては、納得の行かないお話だった。悟り世代っぽいスマートさ紺田照の合法レシピ 馬田イスケやむちゃグルメ漫画がブームということで、様々な趣向のおいしい漫画がありますが、このマンガはしつこくないレシピ解説が読みやすかったです。 主人公紺田のスマートな振る舞いと、食事中のギャップも面白いです。 短時間で何も考えずにさくっと読める感じ。ときめかない訳が無い、絶対にときめく絶対にときめいてはいけない! 築島治少女漫画好き親の再婚相手の息子という、お約束だけど何回やってもオイシイ設定。 もう設定勝ちです。 負けました、ときめきました…! こういうギリギリのラインを責められる少女漫画、やめられない。 ボルダリング愛がすごい、美少女小寺さんのぼる小寺さん 珈琲名無し映画化の知らせを機に、ウェブで公開されてたので初めの方だけ読んでみました。 スポ根部活マンガかと思いきや、無口でミステリアスな小寺さんの意外とほっこりする日常を見つめるような内容でした。 小寺さんのボルダリングに対するひたすら真っ直ぐな姿勢と素直な性格により、学校に行く意義を見いだせない子に、学校へ行ってみようかなと思わせるなど、本人が気づかないところで沢山の人に影響を与えてるみたいです。 こんな可愛いくて良い子、演じるキャストはプレッシャーですね。戦国時代好きにおススメセンゴク権兵衛 宮下英樹名無し通説を否定して歴史考証をアレンジしたシナリオ展開が面白い。 マイナー武将の活躍が描かれるところも面白い。<<209210211212213>>
"世界の終わり"をテーマに海野つなみ先生が10作品の原作を担当し、それぞれの作画を10名の著名作家が描き下ろすという豪華すぎる短編集! 逃げ恥のイメージが強すぎる海野先生ですが、ほぼ全編SFやファンタジー要素を含んでおり、本当にひとりの人が書いたの!?と疑いたくなるほど多様なストーリーです。圧倒的才能ッ… 個人的なお気に入りは、栗原まもる先生、ひうらさとる先生、樋口橘先生、おかざき真里先生の話が好きです(絞れない)。 電書だと海野先生が描いたネームが全話分読めます。興味がない人はないと思いますが…描く人は見て損はないかと。