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スコットランドヤードの犯罪資料館「黒博物館(ブラック・ミュージアム)」に所蔵された「バネ足」にまつわる数奇な物語を回想形式で振り返る短編。
藤田マンガらしく回想と現在が繋がるクライマックスの快感はバツグンです。
『藤田和日郎短編集 暁の歌』に収録されている「空に羽が…」という作品にも世界を救う孤独な英雄の姿が描かれますが、
殺人鬼と疑われながらも譲れないもののためにひとり立ち上がる、今作の主人公ウォルターも紛れもなく藤田和日郎の描く漢…!
「バネ足ジャック」というヒーローが生まれる瞬間と、そのカッコよさをぜひ味わってほしいです。
後日談の「マザア・グウス」も本編とガラッと雰囲気が変わったボーイ・ミーツ・ガールで味わい深いですよ!
あと物語のガイド役の「キュレーターさん」が鉄面皮美人にみえてめちゃくちゃ素直っていう最高のキャラ。
片目隠れカワイイ。