ネタバレ

ひぇ〜!!最高の新連載が始まっていた…!佐々木倫子絹田村子っぽい笑いとヤマシタトモコっぽい線がたまらない。

「実力はあるのに初対面の人からはそう見られない鶸田(ひわだ)は、ITコンサルの面接会場で鷹野ツメ子に出会う。公共放送のアナウンサーのようなスマートな身のこなしで一見『デキる人』の彼女だが、その正体はとんでもない無能だった」というあらすじ。

鶸田は就職活動中、ある会社の面接で見るからにデキる女性(同じく就活生)・鷹野に出会う。スマートな身のこなし、落ち着いた声、着慣れたスーツ、自信に満ちあふれているのに謙虚。縁あって一緒にその会社に入社したふたり。ただ、1年半後、彼女は社内ニートになっていた。

鷹野の常識はずれの無能ぶり(動画を観ながらホチキス止めしてるのには笑うしかない)も面白いが、なにより素晴らしいのはその「鷹野の見た目」を有効活用するところ!

一見『デキる人』なのに実際は無能な鷹野を、実力があるのに見た目で『無能』判定されてしまう鶸田と組ませることで、「外面と中身の両面」からクライアントの印象を良くして仕事をもぎ取るのには唸る…!!

たしかに常日頃、私たちは実力の有無ばかりに注目しがちですが、実力を披露するにためには、その前に『有能そう』と思ってもらうことが不可欠。

ビックリするほどな〜〜んにも出来ない無能な鷹野。
だけどその彼女が唯一持っているのが、「初対面の人間に『有能そう』と思ってもらえる能力」という設定が本当に見事…!

1話の最後、契約を獲ってビルの外で2人が握手を交わすシーンは、まるで鷹野が本物のデキるOLのようで格好いいやら笑えるやらで最高でした。

令和のお仕事ギャグマンガの金字塔になってほしい!
Kiss 2019年8月号から隔月掲載中です!

本物の丸の内OLの女性が読んで面白いかは自信がないですが、私や鷹野と同じ「綺麗な高層ビルでピッてやってみた〜い」というタイプの貴女はぜひ1話読んでみてください…!

(画像は1話より。志望動機が自分と全く一緒で感動しました)

ひぇ〜!!最高の新連載が始まっていた…!佐々木倫子や絹田村子っぽい笑いとヤマシタトモコっぽい線...
読みたい
無能の鷹

見た目や雰囲気って大事なんだなって

無能の鷹 はんざき朝未
六文銭
六文銭

ただずまいや風貌からデキる雰囲気をまとった鷹野。 実際はポンコツで、さっき言ったことも覚えられないほどの無能っぷり。 でも、オーラだけは半端ないという。 しかも、職業がコンサルというのが、個人的に よくわかってらっしゃる! と膝をうった。 コンサルって、雰囲気が大事で、ぶっちゃけ雰囲気でどうこうなりそうですもんね(失礼) 当たり障りのないことを、 パフォーマンス~とかファネル~とかの横文字や、KPIだのCVRだの3文字英語とかで煙に巻いてくるしね。 ※元コンサル出身の個人的感想で、コンサルに親を殺されたとか恨みがあるわけではないです。 本題。 本作は、ひょんなことで、 同期入社した気弱でうまく喋れない鶸田と、そんな鷹野がタッグをくむことになる。 自信のない鶸田と根拠のない自信だけがある鷹野。 実際は有能な鶸田と、実際はポンコツな鷹野。 それがなぜか良い感じにシナジーを出していくんですね。 鷹野のもつ謎のオーラに圧倒されて、アフォな発言も先方が勝手に忖度して、そこに畳み掛けるように鶸田の分析やロジックが炸裂し、顧客も納得という流れ。 ギャグ的な展開ですが、なんとなくこんな感じだよなと実感してしまう。 大したこと言ってないけど、謎に説得力ある人いますもんね。 逆にすごい良いこと言っているのに、自信がなさげなばかりに、 周囲から賛同得られない人もいる。 なんとなく、この社会の断片をきりとったような作品だと感じました。 自信のない社会人はみんな読んで、なんだこんなもんかと思ってほしい。 最後に、鷹野のどこに行ってもでてくる突拍子のない言動は、純粋に面白いですね。時々、良いこともいうし。

無能の鷹 1巻
無能の鷹 2巻
無能の鷹 3巻
無能の鷹 4巻
無能の鷹 5巻
無能の鷹 6巻
無能の鷹 7巻
無能の鷹 8巻
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