吉野朔実先生の鋭さが満載だった瞳子 吉野朔実starstarstarstarstarかしこ主人公の名前「瞳子(とうこ)」がそのままタイトルになっていて、ちょっと不思議な名前なのでどういうお話なのかイメージしづらいと思いますが、大学を卒業しても働かずに実家暮らしをして気の合う友達とダラダラ遊ぶ毎日を過ごしている瞳子の日々を描いた話なのです。ただこの瞳子という人は吉野朔実先生の若かりし頃がモデルになっているので感受性がとても鋭いんですね。 働いていないので日中は専業主婦の母親と二人っきりになるのですが、全く趣味が合わないので喧嘩ばかりしてしまうんです。しかし友達の母親は中国茶を嗜むような趣味人で瞳子はそんな彼女に憧れるのですが、ある日お茶をしながら「戦争で苦労しなかった私は本当に神様に愛されていたんだと思います」と言われたことがきっかけで「それじゃあ空襲で火の中を走らなければいけなかった自分の母親は神様に愛されていなかったということだろうか?」とふと考えてしまい…というのが第1話。親子関係を描いた話の中でもなかなかの鋭さでした。かしこ1年以上前シグルイ 1巻自由広場今日読んだマンガを書くだけのトピック1わかる耽美なミステリーKの葬列 楠本まきかしこ死んだKの葬式をしている同じアパートの住人達。しかし肝心のKの死体はそこにはなく行方不明なのだった。Kが住んでいた301号室に引っ越してきた主人公のミカヤは、夜な夜な夢の中にKが現れるようになったことがきっかけで死体探しを始める…。 愛蔵版の発売をきっかけに読んでみました!楠本まき先生は漫画家さんの中でも印刷や紙の材質にもこだわりのある方だと思うので、これから読む人は出来れば愛蔵版をゲットした方がいいかも。特に赤が美しかったです。 代表作の一つでもある「Kの葬列」ですがまさかミステリーだとは知りませんでした…!でもこれは楠本先生にしか描けない世界観。まさに耽美。肉屋や人形作りの女、そしてモルクワァラを回収する青年…K以外のアパートの住人も謎めいていて引き込まれました。かしこ1年以上前『君に会いたい』をフォローをしましたかしこ1年以上前魚喃キリコ「魚喃キリコ 未収録作品集[下]」自由広場今日読んだマンガを書くだけのトピック1わかるかしこ1年以上前『陸上自衛隊特務諜報機関 別班の犬』をフォローをしましたかしこ1年以上前オカヤイヅミ「白木蓮はきれいに散らない」自由広場今日読んだマンガを書くだけのトピック4わかるかしこ1年以上前オカヤイヅミ「いいとしを」自由広場今日読んだマンガを書くだけのトピック現代の正統派ガロアイコン モリノダイチかしこ流れるような夜の風景が印象的な漫画です。芸術を志している学生の苦悩を描いた話でどれも一話完結なのですが、登場人物には繋がりがあったりしてみんな同じ大学の学生だということが分かります。作者の身の回りのことがモチーフになっていると思うのでどうしても私小説みたいな感じで受け取ってしまうのですが、だからこそ往年のガロの名作達に近いものを感じました。でもそういうガロの作品では不安や焦燥感を持った若者が何かしらのアクション(女の人とドロドロの恋愛したりとか…大人しそうに見えて血気盛んな感じ?)を起こしてたと思うのですが、「アイコン」の場合はそういうエネルギーが自分の内側に向かっていくのでよりセリフや線が少なく洗練された印象を持ちました。ちなみにタイトルの「アイコン」とはLINEのアイコンのことです。そんなことも含めて今っぽいガロだと思いました。 青林工藝社の漫画だから紙で買うしかないのでおかしなことを言ってしまうことになるのですが絶対紙で買え!それくらい装丁もカッコよかった。特にカバー下。かしこ1年以上前そにしけんじ「猫ピッチャー」 読売新聞日曜版 https://nekop.jp/about/自由広場新聞連載したことある漫画家かしこ1年以上前吉野朔実「瞳子」 思えば遠くにオブスラクの靴下ぬぎ子さんのインタビューに登場して気になったのでかってみた!自由広場#今日買った漫画1わかるかしこ1年以上前モリノダイチ「アイコン」 登録お願いいたします!自由広場【目的の作品が見つからない方へ】作品の登録依頼はこちらへどうぞ « First ‹ Prev … 344 345 346 347 348 349 350 351 352 … Next › Last » もっとみる
吉野朔実先生の鋭さが満載だった瞳子 吉野朔実starstarstarstarstarかしこ主人公の名前「瞳子(とうこ)」がそのままタイトルになっていて、ちょっと不思議な名前なのでどういうお話なのかイメージしづらいと思いますが、大学を卒業しても働かずに実家暮らしをして気の合う友達とダラダラ遊ぶ毎日を過ごしている瞳子の日々を描いた話なのです。ただこの瞳子という人は吉野朔実先生の若かりし頃がモデルになっているので感受性がとても鋭いんですね。 働いていないので日中は専業主婦の母親と二人っきりになるのですが、全く趣味が合わないので喧嘩ばかりしてしまうんです。しかし友達の母親は中国茶を嗜むような趣味人で瞳子はそんな彼女に憧れるのですが、ある日お茶をしながら「戦争で苦労しなかった私は本当に神様に愛されていたんだと思います」と言われたことがきっかけで「それじゃあ空襲で火の中を走らなければいけなかった自分の母親は神様に愛されていなかったということだろうか?」とふと考えてしまい…というのが第1話。親子関係を描いた話の中でもなかなかの鋭さでした。かしこ1年以上前シグルイ 1巻自由広場今日読んだマンガを書くだけのトピック1わかる耽美なミステリーKの葬列 楠本まきかしこ死んだKの葬式をしている同じアパートの住人達。しかし肝心のKの死体はそこにはなく行方不明なのだった。Kが住んでいた301号室に引っ越してきた主人公のミカヤは、夜な夜な夢の中にKが現れるようになったことがきっかけで死体探しを始める…。 愛蔵版の発売をきっかけに読んでみました!楠本まき先生は漫画家さんの中でも印刷や紙の材質にもこだわりのある方だと思うので、これから読む人は出来れば愛蔵版をゲットした方がいいかも。特に赤が美しかったです。 代表作の一つでもある「Kの葬列」ですがまさかミステリーだとは知りませんでした…!でもこれは楠本先生にしか描けない世界観。まさに耽美。肉屋や人形作りの女、そしてモルクワァラを回収する青年…K以外のアパートの住人も謎めいていて引き込まれました。かしこ1年以上前『君に会いたい』をフォローをしましたかしこ1年以上前魚喃キリコ「魚喃キリコ 未収録作品集[下]」自由広場今日読んだマンガを書くだけのトピック1わかるかしこ1年以上前『陸上自衛隊特務諜報機関 別班の犬』をフォローをしましたかしこ1年以上前オカヤイヅミ「白木蓮はきれいに散らない」自由広場今日読んだマンガを書くだけのトピック4わかるかしこ1年以上前オカヤイヅミ「いいとしを」自由広場今日読んだマンガを書くだけのトピック現代の正統派ガロアイコン モリノダイチかしこ流れるような夜の風景が印象的な漫画です。芸術を志している学生の苦悩を描いた話でどれも一話完結なのですが、登場人物には繋がりがあったりしてみんな同じ大学の学生だということが分かります。作者の身の回りのことがモチーフになっていると思うのでどうしても私小説みたいな感じで受け取ってしまうのですが、だからこそ往年のガロの名作達に近いものを感じました。でもそういうガロの作品では不安や焦燥感を持った若者が何かしらのアクション(女の人とドロドロの恋愛したりとか…大人しそうに見えて血気盛んな感じ?)を起こしてたと思うのですが、「アイコン」の場合はそういうエネルギーが自分の内側に向かっていくのでよりセリフや線が少なく洗練された印象を持ちました。ちなみにタイトルの「アイコン」とはLINEのアイコンのことです。そんなことも含めて今っぽいガロだと思いました。 青林工藝社の漫画だから紙で買うしかないのでおかしなことを言ってしまうことになるのですが絶対紙で買え!それくらい装丁もカッコよかった。特にカバー下。かしこ1年以上前そにしけんじ「猫ピッチャー」 読売新聞日曜版 https://nekop.jp/about/自由広場新聞連載したことある漫画家かしこ1年以上前吉野朔実「瞳子」 思えば遠くにオブスラクの靴下ぬぎ子さんのインタビューに登場して気になったのでかってみた!自由広場#今日買った漫画1わかるかしこ1年以上前モリノダイチ「アイコン」 登録お願いいたします!自由広場【目的の作品が見つからない方へ】作品の登録依頼はこちらへどうぞ
主人公の名前「瞳子(とうこ)」がそのままタイトルになっていて、ちょっと不思議な名前なのでどういうお話なのかイメージしづらいと思いますが、大学を卒業しても働かずに実家暮らしをして気の合う友達とダラダラ遊ぶ毎日を過ごしている瞳子の日々を描いた話なのです。ただこの瞳子という人は吉野朔実先生の若かりし頃がモデルになっているので感受性がとても鋭いんですね。 働いていないので日中は専業主婦の母親と二人っきりになるのですが、全く趣味が合わないので喧嘩ばかりしてしまうんです。しかし友達の母親は中国茶を嗜むような趣味人で瞳子はそんな彼女に憧れるのですが、ある日お茶をしながら「戦争で苦労しなかった私は本当に神様に愛されていたんだと思います」と言われたことがきっかけで「それじゃあ空襲で火の中を走らなければいけなかった自分の母親は神様に愛されていなかったということだろうか?」とふと考えてしまい…というのが第1話。親子関係を描いた話の中でもなかなかの鋭さでした。