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流れるような夜の風景が印象的な漫画です。芸術を志している学生の苦悩を描いた話でどれも一話完結なのですが、登場人物には繋がりがあったりしてみんな同じ大学の学生だということが分かります。作者の身の回りのことがモチーフになっていると思うのでどうしても私小説みたいな感じで受け取ってしまうのですが、だからこそ往年のガロの名作達に近いものを感じました。でもそういうガロの作品では不安や焦燥感を持った若者が何かしらのアクション(女の人とドロドロの恋愛したりとか…大人しそうに見えて血気盛んな感じ?)を起こしてたと思うのですが、「アイコン」の場合はそういうエネルギーが自分の内側に向かっていくのでよりセリフや線が少なく洗練された印象を持ちました。ちなみにタイトルの「アイコン」とはLINEのアイコンのことです。そんなことも含めて今っぽいガロだと思いました。
青林工藝社の漫画だから紙で買うしかないのでおかしなことを言ってしまうことになるのですが絶対紙で買え!それくらい装丁もカッコよかった。特にカバー下。
瞳に沈む闇はどこまでも美しい。 ここから先、どこに向かえばよいのか、 苦悩と悲しみの果てに吐き出す透明な呼吸は絶え間なく未来へ語りかける…。 2015年第17回アックスマンガ新人賞林静一個人賞受賞、 繊細な絵柄で等身大の青春を描くファン待望の作品集!
瞳に沈む闇はどこまでも美しい。 ここから先、どこに向かえばよいのか、 苦悩と悲しみの果てに吐き出す透明な呼吸は絶え間なく未来へ語りかける…。 2015年第17回アックスマンガ新人賞林静一個人賞受賞、 繊細な絵柄で等身大の青春を描くファン待望の作品集!