前作『キンゾーの上ってなンボ!!』が好評につき、シリーズ第二弾となったゴルフコミック! 前作同様、原作・小池一夫、作画・叶精作の師弟コンビ。今回の主人公は『キンゾーの上ってなンボ!!』の第6巻からゴルフ場の従業員として登場した川端太一。太一は日本の代表として世界に羽ばたき、日本の公式タイトルの四冠王となった川端留吉の忘れ形見でもある。1987年4月~2004年1月ゴルフ雑誌「アルバトロス・ビュー」(小池書院)連載。
鋭い勘と推理! マグナム抱えた人情刑事・着流し彦次郎! 『弐十手物語』の小池一夫&神江里見の師弟コンビが放つミステリーサスペンス刑事ドラマ。1986年1月~9月「週刊漫画アクション」(双葉社)掲載。小池書院より単行本発売中。
校長自ら不良生徒をかき集め、何とかラグビー部を結成した創立一年目の扶桑高校。そこへやって来た新任の監督は……女だった!? 果たして花園は目指せるのか!? 高校ラグビーを舞台に繰り広げられる感動のスポーツ巨編! 少年ビッグコミック(小学館刊)1980~1981掲載作品。
45億年ともいわれるこの地球の営み。そこに住む膨大な生き物たちの一つにすぎない我々、人類の歴史はあまりにも浅い。文明・科学の名のもとに行われる自然破壊、そして今なお地球上に生きる生命たちの暮らしを奪い、生きる権利を圧迫し続けている。今こそ、動物たちのことから、この星のことへと考えをすすめる時期である。“共存”という永遠の課題に正面から向き合う、人間と動物たちのふれあい物語。その瞳にウソはつけない。愛すべき“仲間”がそこにいるから。実力派作家・本庄敬が贈るドキュメンタリー&ネイチャーロマン!
テレビディレクター・朝日奈譲二、38歳。スポンサーに見せる企画書とプロットを手に、東京から大阪へ向かうが…。――JR山手線・池袋駅、ラッシュアワーの真っ只中、彼は美しい女性と出会う。彼女にもう一度会いたいと日に日に思いを募らせる譲二は…。複雑で微妙な女心を巧みに描いた名作。
正義の味方、キング・ロボ。その正体はケンジの兄、本郷一郎の姿を借りたキング星人。キングロボの秘密を知りたがるゾリンゲン博士は次々と悪党を仕向ける。
不思議な宇宙人から、自在に形を変える謎の物体“ガロロQ”と、それを操る“クロス”を託された龍二少年。その力を正義のために使おうと決意した彼の前に、悪事を企むキング・ブラックが怪力ロボット・サムソンとともに現れた! 『まぼろし探偵』『Xマン』といった代表作を精力的に連載していた頃に描かれた、桑田次郎全盛期の作品の一つ。宇宙からの怪物体“ガロロQ”少年の活躍や“クロス”の謎が暴かれ、悪人と奪い合いになるという『鉄人28号』ばりの展開も見もの。「少年クラブ」連載時の全エピソードを完全収録。変幻自在のSFアクションがここに甦る!! 「少年クラブ」(講談社) 1961年9月号~62年1月号掲載作品。
故郷を出て仙人を目指す旅をする若者・終無為。「悲しいときには涙し、くやしいときには怒り、生きることに情熱を燃やす。友を裏切らず美にあこがれ嘘をつかず、だまさずに信ずるものには命をも賭ける。成人になれば失うはずのその青春の心を、成人になっても失わずに尻尾としてぶら下げておる」と、ようやく会えた天上界の者から何百万人に一人の逸材と評される――後の名を諸葛亮孔明。「サハラ」「少年の町ZF」といった名作を生み出した小池一夫&平野仁のコンビによる、破天荒な三国志外典! 「GORO」(集英社)1975~78年連載作品。
両親(ふたおや)の仇の道中師6人。うち3人をこの世から消した暗九郎は、残る3人を追い詰める。彼らは中山道・板鼻宿にかたまっていた。暗九郎は3人まとめて破滅させる奇策を思い描いた…!? ついに暗九郎の復讐劇、ここに完結!!―。
青春の悩みと挫折、複雑な心の葛藤、魂の尊厳とは!? ……人間の生き様を、時に詩的に、時にクールに描く、巨匠・永島慎二の最高傑作短篇集! 全3巻。
要人の暗殺を請け負い、政界の闇を支配しようとする死神党。影男の手にある無音拳銃を狙い、卑劣な罠を仕掛けてくる。幼い妹を使って影男に痺れ薬を飲ませたV―8号が、まんまと影男の手から無音拳銃を奪ってしまった。そしてやはり、無音拳銃は代議士の暗殺に使用される。無音拳銃を追う影男は、政界の疑獄事件に巻き込まれていくが…。「幻の拳銃」他に「地獄の迷路」「死霊の山」「帰って来た男」を収録。
“十三人殺し”異名を持つ稀代の殺し屋“天呆銭”!! 明治の世を騒がせ恐れられるその正体とは……!? 激動の時代・明治維新の世を暗躍した男の物語。“十三人殺し”異名を持つ稀代の殺し屋“天呆銭”!! 明治の世を騒がせ恐れられるその正体とは……!? 激動の時代・明治維新の世を暗躍した男の物語。
伊賀・甲賀を手中にした一八だが、徳川の実体に武田家再興は虚の幻と思い知り、野望を捨て故郷の夜叉神峠へと戻ることに……。
『肉奴隷の少女の復讐の炎、呪殺の願掛けに励む女の過去、我が子の首をはねた母の狂乱……。目を背けてはいけない。ここに描かれているのは人間の本性そのものなのだから……』昭和45年から青年劇画誌「ヤングコミック」で1年間連載された「怨獄紅」―――。上村一夫の初期の名作として名高い「怨獄紅」は人間の残酷な本性や情念、因業な罪深さを鋭く描き、その才能を世に知らしめた出世作でもある。同業者だけでなく編集者はもとより、映画監督、音楽アーティスト、小説家に至る様々なクリエイターに衝撃と感銘を与えた、非常に『毒濃度』の高い作品である。全25話の短編で成り立つ、この「怨獄紅」は過去単行本未収録であった4話分も含めて完全網羅された「完全版 怨獄紅」として世に再び生まれ出た。時を経て蘇った最高傑作を堪能せよ!収録作「故郷は緑なりき」ほか「橋の下」「畸祭」「落城記」「屋根の上の金太」「美少年」「定ノ市」「紅葉狩り」「夜明けのジュリー」「サーカス」「高信太郎」「童話」の全12話を収録。
寛政2(1790)年晩秋、老中・松平定信は「寛政の改革」と呼ばれる強引な倹約政策を実施し、幕藩体制の引き締めを図ったが、治安は悪化の一途を辿り、江戸では強盗団・黒蜘蛛一味が横行跋扈する。その犯行は残虐を極め、町奉行所の無能に非難が集中していたー―北町奉行を兄に持つ部屋住み、旗本三男坊・九鬼平三郎が夜に蠢く悪党どもを退治する! 江戸時代の料理や食に関する描写も多い、痛快浪漫時代劇!
世界一のファッションデザイナーを夢見る少年・山田鉄丸が、様々な有名ショップやデザイナーに、創意あふれる工夫と持ち前の根性でファッション勝負を挑む!原宿を舞台にファッションを題材にした、独創的かつ世にも珍しいアパレル熱血少年マンガ! 「週刊少年サンデー(小学館)」1987~88年連載作品。
1964年東京オリンピック。主人公・一条直也の父親は柔道の試合で敗れ、命を落としてしまう。その後、直也は車周作の厳しい指導のもと、「地獄車」「海老車」などの必殺技を駆使し、外国人柔道家や日本のライバルたちと戦う元祖・熱血スポ根マンガ! 1968年、桜木圭一主演にてテレビドラマ版が放映(TBS系、東映制作)され、大ヒット。ライバル・結城真吾役の近藤正臣が、ピアノの鍵盤の上に跳びあがり足で演奏した場面はあまりにも有名で、後の特撮ドラマ「仮面ライダー」の礎ともなった。
親友「吉岡又七郎」の仇である、天下に名高い剣豪「宮本武蔵」を討つ為なら吉岡門下の主人公「無門鬼千代(むもんおにちよ)」はどんな卑劣な手段でも使う。そんな鬼千代が様々な手柄を立て幕府の番方に大出世する。一方でキリシタン弾圧により危機に陥った混血美女お吟の運命は…!?柳生宗矩vs宮本武蔵の対決の行方は…!?「巨人の星」の梶原一騎と「子連れ狼」の小島剛夕で描くダークヒーロー版宮本武蔵の傑作劇画、感動のクライマックス第6巻!
これは、鍛え上げた肉体を駆使し燃え上がる炎のように四角いジャングルを駆け抜けていった一人の男の物語である――。早見轟一、通称「ゴッチ」はスポーツ新聞の記者。学生時代、ともにアマレスをやっていた友人・薬丸がプロレスラーとしてデビューすることになり、彼のデビュー戦を取材するため一日だけ特別にプロレス担当になることに。ゴッチはショーと化した今のプロレスを嫌っていたが、薬丸を応援するためにもと会場へ向かった。試合はラフファイターとして有名なホークブラッドが相手。薬丸は凶器を持ち出したホークブラッドに反則勝ちするも、事件はゴングが鳴った後に起こった…!!
北九州・小倉の玄海高校の大番長・無双大介は「二代目無法松」の異名で地元で恐れられる破天荒な九州男児。ある日、憧れのトップアイドル明日香ルミが小倉を訪れたことで興奮した大介はコンサートに乱入し「三年以内にあんたをわしの嫁さんにしてみせる!」と本人に向かって大見得を切る。ルミを我が物にすべくさっそく東京へと向かった大介。だがルミ本人に徹底的に嫌われたうえ、ルミの所属する芸能事務所のバックにいる悪名高い暴力団「朱紋組」の妨害にあい、さらにはルミの複雑な家庭問題も…。のちに「日本のゴッドファーザー」「日本のオナシス」の異名で呼ばれ政界・財界を動かす大物中の大物となる無双大介の型破りな半生を描く大立志伝!!
「川にはいつも懐かしい風が吹いてる――」小説家を名乗りながらも依頼があるのはエッセイや釣りの文章ばかりの主人公・津田。妻と営んでいたジーパン屋の収入で家族四人なんとか食うには困らないが、その店も息子に任せられるようになり、やることもなく日がな一日利根川でヘラブナ釣りをしてばかり。そんなある日、ひょんなことから川漁師の中古の川船を8万円で買った津田は、自作で船に屋根をつけ、寝泊りができるように改造し、自宅から通いで「船に棲む」日々が始まる…。食べるものもなく皆が生きることに必死だった戦後の時代を生きぬいたものの「なんだかオレはどこかへ忘れ物をしてきたような気がしてならないのさ」と、いまの平穏な生活が何とはなしに物足りない。世の中から取り残されたような気がしつつ、かといって世捨て人にもなれないまま、家族、そして川辺に集う奇妙で穏やかな人々と交流する主人公の日常を描いた連作コミック。
急カーブが延々と続く奥多摩湖周辺には、腕に自信のライダーたちが自慢のモンスターマシンにまたがって繰り出してくる。そんなライダーたちを見つけては、マシンを賭けた街道(ストリート)レースを挑む少年が居た。全戦全勝の奥多摩の主、幻の50ccライダーと恐れられたこの少年こそ、型破りの天才ライダー・神風誠である。ある日、謎のライダー二人組・弾丸兄弟にバイク勝負を挑まれた誠。試合会場は深夜の奥多摩遊園地。弾丸兄弟はなんと日本一巨大なジェットコースター「コークスクリューモンスター」をサーキットに指定してきた!!最高地上高120メートルにも及ぶ怪物コースターを誠はどう攻略する!?
ニューヨーク、日夜凶悪犯罪が後を絶たない巨大都市。その中心地であるマンハッタンで地味に勤務するひとりの日系人刑事がいた。名を斜堂(シャドウ)…またの名を影! 勤務中は静かで真面目な男だが、彼の正体は、夜の闇に紛れ警察の力が及ばぬ領域に切り込む現代の忍者!日本人ばかりを狙った連続殺人事件が発生し、斜堂の相棒のリンダは、ニューヨークを根こそぎ買い叩こうとするジャパン・マネーへの制裁と警告だと分析する。しかし斜堂はその裏にうごめく真の悪の匂いを感じ取っていた…!
ああ夢の甲子園! この球場は兵庫県西宮市にあり、大正十三年に完成した。天にそびえるアルプススタンドをはじめ、グラウンドの広さや7万人を超える収容人数も日本有数の名球場だ。しかし何よりも素晴らしいのは、この球場で行われる毎年夏の全国高校野球選手権大会! 真紅の大優勝旗を目指して日本中の高校球児が熱闘を繰り広げるこの大会こそが、この球場を有名にしたのだ。これは、不遇な運命から這い上がり、甲子園の土に若き血を燃やし尽くした一人の少年、沢村健治と、竜門高校野球部の少年たちの、熱き青春の物語である!
夏休み……バイト先の海岸で、あこがれの串田先生にバッタリ会った時には……死ぬほど恥ずかしかった。――男子高校生・上野晋平は、通っている学校で英語を担当している教師・串田枝理子とプライベートで遊ぶ機会を偶然得て大喜び。楽しい秘密の時間を過ごした上、キス以上の関係に…。嬉しさのあまり舞い上がる晋平だったが、枝理子にたしなめられて傷付き苛立ってしまい…。――まだまだ精神的に未熟な男子高校生と、大人な女性教師。ふたりの心理を細やかに描いた、ほろ苦い純愛ストーリーの大傑作!
格闘技の世界を制覇しつつある一大勢力である「徹心館(てつしんかん)」に喧嘩を売る男がいた。実践的かつ恐るべき破壊力を持つ骨法空手「至誠館」の土方俊郎(ひじかたとしろう)である。そんな俊郎のもとに虚業の怪物と呼ばれるプロモーター芥川七郎(あくたがわしちろう)が現れる。徹心館・師範の佐原英勝(さはらひでかつ)と俊郎とのストリートファイトを偶然目撃していた彼の用件は、あらゆる枠を取り外し世界最強のチャンピオンを選出しようという「格闘技世界一」への出場依頼であった。現在のチャンピオンは元ミドル級のボクサーで対戦相手4人をあの世へ送り、ボクシング界を追放された男であったが…。痛快無双の格闘アクション巨編が電子コミックで蘇る!
ベトナム帰りの元軍人スターム・神代は、警察、軍から極秘の依頼を受け24時間で任務を遂行する、通称『ワンディ・アーミー』。今日の標的は元軍人リチャード・スピーゲル。ラオスからコカインを密輸し、その代金代わりに軍の武器倉庫から大量の武器を横流しして私腹を肥やしていたスピーゲル。だがスピーゲルは娘の目の前で車を爆破されて死亡。警察は依頼のキャンセルを告げるが、神代は自分の目で死亡を確認するまでは仕事は終わりではないと言う。実はスピーゲルはベトナム時代の神代の元上官で――。ベトナム戦争後にアメリカの社会問題となった、戦場で心に深い傷を負ったベトナム帰還兵たち…そんなアメリカ社会を背景に凄腕の仕事人が不可能なミッションに挑むアクション・コミック!
戦争が終わって四年。おとやんの遺骨が帰って来た――漁港のある街で暮らす広海(ひろおみ)とその母・サキは漁師である父の戦死を受け入れられないでいた。父が帰ってこないからと言って漁船・明日香丸をずっと陸に上げておくわけにはいかない。二人は父の帰還を信じて船の手入れをするのだった。サキはその夜、漁業組合の寄り合いに初めて呼ばれる。夫の遺骨が戻ったことを受け、組合ではあとを継いでサキが正式に漁師になるかどうかの話し合いが行われたが、女を漁に連れて行くのを反対する声は多く、悔し涙を流すサキであった…戦後を逞しく生きる母と子を描いた傑作物語。
昭和20年6月、沖縄――。島は米軍の上陸戦を受け地獄と化していた。僅かに残った学徒兵を前に、日本軍の兵士長が叫ぶ。全員突撃! しかしそれは虚しく響く自殺の強要だった。そこにただひとり、声を上げた少年がいた。その名を孤島拳士。こんなことはもううんざりだ、俺たち島民はお前たち日本軍の言いなりになってみんな死んでしまった! その言葉に怒る軍人の喉元を一突き! 拳士の空手殺法だ。拳士とその親友・平間、ふたりとも17歳。強いものだけが生き残るこの世界に二人、徒手空拳で殴り込みをかける!
真田十三郎は小学校の先生をしている。だらしない性格で自分のクラスは自習にしがち…そんな真田が授業をしていたある日、授業中に突如強面の男が二人が教室に入ってきた!その人物とはプロレスラーの丸亀とマンモス東!丸亀は大学時代レスリング部の先輩で当時は散々可愛がられていた…。そんな丸亀が真田のもとに来た理由は…プロレス団体を新しく作ったものの、旗揚げ戦に頭数が足りないから出てくれとのこと…結果押し切られ参加する事になってしまった…真田は試合当日、覆面を被り覆面レスラーとしてリングに上がって行くのだが…果たして真田の運命はいかに!?
部員を庇って教師を殴り退学になった坂田健太は祖母・竜によって異国の地ハワイへ飛ばされる。そこで黒服の男たちから連行された場所でケビン・若林という凄腕の爺からマッキントッシュ高校への転学を力づくで承知させられる。ケビンは健太の祖母の古い友人だった。暴力と策略が支配する地で坂田健太の波瀾万丈の活躍が始まる!
ひつじヶ丘高校、野球部のマネージャー・椎名みさとは、中学までプレイヤーとして野球をやっていた闘志あふれる女の子。だけど、肝心の部員たちや監督は、負け犬根性が染み付いている。そんな中、練習を見ていた転校生・立花に、試しとばかりバットを握らせてみればこれがすごい逸材! 実は立花は、名門・光陵学園の元四番打者だったが、ある事情でクビになったのだという……。作者の本領発揮、泥臭いまでのスポ根青春野球ロマン!
老師の厳しい(?)修行に耐え、立派に成長した小竜。しかしなぜか特訓と称したセクハラまがいのハチャメチャ老師の行いに、今日も翻弄されるのだった……(「Oh!笑拳時代」より)。野球、拳法、サラリーマン。おとぎ話に任侠道。作者の手にかかればあら不思議、あっという間にドタバタ・スラップスティック・爆笑ギャグのオンパレード! どこかで見たようなメンツもふんだんに登場、マニアでもそれ以外の人でも、問答無用のコンタロウワールドを体感せよ!
それに気づいたのは子供の頃。真田仁は夢の中で有能な人生を続ける自分と現実の三流な自分との差を感じていた。だが、夢の中の何もかも上手くいっているはずのエリートな自分の様子がこの所おかしい。まるでなにかに怯えているようだった。その頃から真田は命の危機を感じるような出来事が何度も起きはじめだす。夢をテーマに数々の人生を表現した少し不思議なオムニバス作品集。
鹿児島一を誇る私学・薩摩士館高校は突如起こった学生民主化運動の嵐の中で今まさに崩壊しようとしていた。西郷隆盛の精神を支えとし、明治以来八十年の伝統を固持する薩摩士館高校の、これはまさに史上最大の危機であった。半年に渡る闘争の末旧態を死守しようとする経営陣もついには退陣し、新体制についてゆけぬ教師や学生らも退校し、残った学生の大半が保守から革新へと転向していった……。しかしここに一人、最後まで校舎屋上の剣道部部室にたてこもり学園民主化に孤立無援、真っ向から戦いを挑んでいる男がいた。その男とは――剣道部元主将・壬生隼人!
日本プロレスの生みの親、鬼動山。その門下に入った二人の新弟子、2メートル以上の巨体を持つ番場、そして伊能。大器として何かと優遇される番場に対して、付き人として理不尽なまでに酷使される伊能。あまりの待遇の差に耐えきれず、伊能は番場に挑戦状を叩きつけるが……!?(表題作)ほか、「ザ・マスクマン」「チャンピオン」「ザ・サムライ」の4作品を収録。コメディで有名な作者の、プロレスに対する愛情が惜しみなく注ぎ込まれたプロレス作品集!
戦争の傷跡を色濃く残す終戦直後の日本。親。兄弟など頼れるものがいない戦災孤児たちは生きるためにグループを結成し、その日暮らしの生活をしていた。そんな時、グループのリーダー“ガキ”はトラブルに巻き込まれていた少女を助け、仲間に迎え入れた。徐々に少女の影響により変化していくガキ。人を傷つけても物を奪うという過激な行動でさえもとるようになったガキだが、ある日、突然、少女が事故にあってしまい……。映画化された「ダボシャツの天」の政岡としやの表題作「悪たれ」を含む描き下ろし日本の高度成長期のヒューマニズムを描いた短編集!
プロゴルファー歴20年のベテラン選手・後白河馬之介(ごしらかわうまのすけ)。かつては日本最大のビッグタイトル「日本オープン」も獲り破竹の勢いで、その豪快なプレイから「爆弾馬」の異名が付いた程だったのだが…。それから10年、若手選手に次々と抜かれて行き、その爆弾は全て不発弾に終わる日々。このままではいけないと再起を図る馬之介だったが……!? 豪快で自由奔放な馬之介がかつての栄光を取り戻そうと奮闘するヒューマン・ゴルフコミック!
女ってのはなぁ、泣きミソ(泣き虫)だかんネ。小っちゃな壷に哀しい想い出がいっぱいつまってんの…さ。スターを目指して東京へ上京した娘・ウロ。だが夢破れて生まれ故郷の日吉村へ舞い戻ってきた。傷心で帰ってきた義娘を温かく迎えた交番勤務巡査の義父。無職で毎日ブラついてばかりのウロだったが義父に言われ、芸能人養成学校を開く事を決意する!そんな中、義父の上司で不良警官の上北沢巡査が彼女に一目惚れしてしまい、そして……。片田舎で巻き起こる日常の騒動と人の温かさを描いたヒューマンドラマホームコメディコミック!
トルコの客引き・モーやんは、ある日天日会の下っ端から入手したピンクフィルムを観ていたところ映画界への夢が再燃。手始めにフィルムをコピーし海賊版を売って一儲けしてしまった。当然カンカンに怒った天日会に追い詰められるも、間一髪の所をトルコの客として来ていた映画監督・深情欣二郎に助けられる。「お前、映画好きか?」深情のこの一言により、モーやんは助監督として夢だった映画の世界へ飛び込んでゆく。単なるトルコの客引きだった一人の青年がひょんな事から映像の世界へ飛び込み、お色気映画の制作を通じて成長してゆくヒューマンストーリー。