あや 秀夫(あや ひでお、本名:源田 秀夫、1951年6月28日 - )は、日本の漫画家。
闇から闇を渡り歩く女仕置人、ゴースト。その名前以外、彼女の素性を知る者はいない。ただ一人、夜の公園で出会ったホームレス男を除いては…。他人に触れるとその人間の過去が見えてしまうという能力を持つそのホームレス男は、ゴーストの過去に血の海を見たのだった。ある時はコールガール、ある時は中年女…ゴーストは巧みに姿を変え、世を欺きながら悪に裁きを下す!
会社ではリストラにあい、妻とは家庭内別居中…。傷ついた中年サラリーマン・泉は、映画館で謎の美女・レイコと出会って以来、彼女の事が頭から離れなくなる。後日、同じ映画館でレイコと偶然の再会。と、同時に、妻が見知らぬ男と手を繋いで歩いているのを目撃し、動揺した勢いからレイコにキスをしてしまう泉。しかし彼女は抵抗しない。冴えない中年サラリーマンと、若く美しいレイコの奇妙な関係が始まった…。人生の岐路で葛藤する様々な男たちを描いた短編集!
中古で一台百万円! 前代未聞のパチンコ台、その名も「CRギンギラパラダイス」、略してギンパラ! パチンコ店がこの台を持っているのは、客の預金通帳を持っているのと同じことだ。長時間打っても飽きない多彩なリーチ・アクション、一回継続ながら爆発もあり。俺がパチンコにハマった歴史は、このCRギンパラが出てきた四年の歴史だ――超名機と言われたCRギンギラパラダイスに青春を打ち込んだ男の熱い戦いの日々!?
男一匹丸源晩(つとむ)、モンスターハウスに命かけてます! 丸源晩、通称げんちゃんはパチンコ命の男。独り身で、気にかけてくれるおやっさんが度々お見合いをセッティングしてくれるも、趣味はパチンコですと正直に言ってしまうのでお相手の女性にふられてばかり。しかしいちいちそんなことでめげていられない、げんちゃんは今日もパチンコ「CRモンスターハウス」にすべてを注ぎ込む!
明海高校ラグビー部は弱小校で、とある試合では相手校に同情される程だった。その試合を最後に先輩は抜け、助っ人に呼んだ人達にも見放されてしまい…。残った部員は一年生のみで「気の弱いフォワード陣」「前進のできないバックス陣」と、より厳しい状態になっていた。そんな状態でキャプテンになった広己は諦めてはいなかった!まず戦力となる部員の勧誘とマネージャーを募集。そして新たなる明海高校ラグビー部が始動する!!老若男女問わずに空前のラグビーブーム!そんな中ブームに乗り遅れた明海高校ラグビー部の涙と笑いのずっこけ奮闘記!?
男なら一度は夢見ること、パチンコだけで食っていく…それを叶えるため今日から「俺、パチプロになります!」。休憩時間のたびにパチンコに励む若手サラリーマン・粕谷。ある日パチンコが盛り上がり過ぎて仕事に戻る事が出来ず、遂に粕谷は会社をクビになる。更にその日の夜・彼女から別れを告げられてしまう。仕事と恋人を同時に失った粕谷は、隣の部屋に住むプレイボーイの友人・美馬と共に、パチンコだけで食っていく「パチプロ」を目指す事を決意するのだった…!
ひつじヶ丘高校、野球部のマネージャー・椎名みさとは、中学までプレイヤーとして野球をやっていた闘志あふれる女の子。だけど、肝心の部員たちや監督は、負け犬根性が染み付いている。そんな中、練習を見ていた転校生・立花に、試しとばかりバットを握らせてみればこれがすごい逸材! 実は立花は、名門・光陵学園の元四番打者だったが、ある事情でクビになったのだという……。作者の本領発揮、泥臭いまでのスポ根青春野球ロマン!
“ぼくは稲葉中学野球部のキャプテン・ラン!!”ぼくたちのチームは負けっぱなしなので、解散させられそうなんだ!! ピンチにエラー、チャンスに凡打!! でも一度でいい、こんどの試合で、きれいにきめてみよう、ヒット・エンド・ラン!!
風鷹志(かぜたかし)は15歳、中学3年生。ある日、カツアゲをする不良を返り討ちにしたことで番長グループから目をつけられてしまう! 関わりにならないようにと速攻で帰宅の途中、一人の少女とぶつかり――ボーイ・ミーツ・ガール、彼女の名前は杉野清美(すぎのきよみ)。それ以来、風は常に清美のことを考えてしまうのだった――。その後のこと、父親に高校進学のための貯金を使われてしまった風は、その金のために、番長・麻堂から勧められたケンカトーナメントに出ることを決意するが……? 封印した左拳、あくまでクールな主人公――青春野球マンガの第一人者たる作者が切り開く新たな地平、闘志あふれる青春リング! 学園青春ボクシングロマン!
昭和19年、夏。野球部の中で一人だけ少年兵に志願しないことで、非国民呼ばわりされ捕手の下田健介は浮いていた。しかし、投手の高幡龍平は病気の母親を置いて出征できない下田の事情を知っていた……(「八月のバッテリー」より)。たかが野球、されど野球。白球に懸ける夢は戦時中でも現在でも何ら変わらない……。過去から現在、野球を通して様々な人間模様を切なくも生き生きと描く、著者の野球マンガの中でも異彩を放つ傑作作品集。
あや秀夫漫画家は、現在は、ボール2コミックならなかったチャンピオン
「野球」をテーマにしているが、ただのスポーツ漫画の域で収まらず、ビジネスの場面でも応用できるような内容でした。主人公は、名門校の入団テストに不合格し、野球を諦めかけます。しかし、進学した高校で野球部のキャプテンと出会い、野球に対する考えを改めます。これは、現実の社会でもあることだと思います。憧れていた会社に入社できなかったり、希望していた配属先に就けなかったり、不遇や挫折は人生で訪れます。しかし、そこで「もう全てがどうなってもいい」と考えるか「今の現状、置かれたポジションでできる限りのことをしよう」と考えるかで、今後が変わってくるはずです。そんな、社会に対する、人生に対する思考を「野球」というテーマで分かりやすく表現してくれたのがこの漫画です。
プロ野球の人気凋落が叫ばれて久しいですが、あれはエンタメとしての職業野球がダメになってきているだけで、やっぱり野球は日本人の生活に根ざしたスポーツだと思います。高校野球の人気は不動だし、学校の授業や部活でもまだまだ廃れてはいないはず。漫画だってまだまだ少年誌にはいくつも連載されているのですから。で、少年野球漫画がなぜ廃れないかといえば、ひたむきに打ちこむ姿に青春を見るからではないでしょうか。この作品もそうです。のっけから廃部の危機にある稲葉中野球部。試合をすれば1点もとれずにコールド負けがあたりまえのへたっぴ集団が最後の試合に臨む。勝てなくてもいいからせめて笑われない試合をしようと思っても、やはり下手は下手。けれど泥まみれになりながら歯を食いしばってうまくなろうとする彼らの姿がここにはあります。この辺の感覚は自分も幼いころに味わったもの。ひたすらにひとつのことに没頭できる時代、うまくなることだけを考えた少年の日を描ききった良作だと思います。
あや秀夫漫画家は、現在は、ボール2コミックならなかったチャンピオン