岩倉美津未、15歳。東京の高偏差値高校に首席入学! それを機に上京した彼女は、勉強こそできるものの、過疎地育ちゆえに同世代コミュ経験がとぼしい。そのうえちょっと天然で、慣れない都会の高校はなかなかムズカシイ! だけど、そんな「みつみちゃん」のまっすぐでまっしろな存在感が、本人も気づかないうちにクラスメイトたちをハッピーにしていく! 文化祭も終わって高校1年生もすっかり後半戦。クラスメイトとして親しくなった志摩くんとの友情は、これまでよりもはっきりしっかり色づいて……? 2020年マンガ大賞では第3位、各メディアから広く注目を集めるスクール・ライフ・コメディの最新第5巻は、ときどき不協和音スレスレだけど友情と恋心がゆっくりスピードをあげていく!
子どもの10人に1人は、何らかの障害を抱えているとされる現代。佐山クリニックの受付係・市川渚は、児童自立支援施設から一時帰宅中で、隣室に暮らす少年・阿形俊彦を気に掛ける。非行に走った俊彦は複雑な家庭環境で育ち、ある問題を抱えていた。そして、佐山クリニックでは、研修医・遠野志保が、佐山卓から、児童精神科医として診察の心構えについて、指導を受ける。限られた診察時間の中で、志保はわが子の成長に疑問を持つ母子とどう向き合うべきなのか――現代の不良と障害の複雑な関係を描いた「非行少年」編、心の病と精神科を取り巻く現状について描いた「病院選び」編ほかを収録。児童精神科医の物語に『コウノドリ』の鈴ノ木ユウ氏共感!! 「子どもの成長は嬉しい。ただ時に、親は不満を感じたり、不安になったり、自信をなくしてしまうことだってある。僕はそんな時、ただ息子を抱きしめます。この世にはこんなにも暖かいものがあるんだよって、いつも教えてくれるから。『リエゾン』を読み終わった後、ただ子どもを抱きしめてみてください」
「日本人」のルーツと人の「暮らし」の原点をたどり、「文明」の「落としどころ」を求め、「世界」の「神話」が次第に明らかになる。『へうげもの』『仕掛暮らし』に続く山田芳裕の最新遠大野望作。週刊「モーニング」で年2回ブロック連載中!! 〇 大寒波襲来、壊滅的打撃、世界初期化。人工冬眠から五百年ぶりに目覚めた舞鶴太郎(まいづるたろう)は、愛する家族も財産も全て失った。絶望の淵から這い上がり、理想の暮らしと生きがいを求めて、祖国「日本」を目指す。ヒトと文明の歴史をさかのぼるグレートジャーニー。人類よ、これが未来だ!! 〇 猛獣エンリルとの壮絶な戦いでミトを失い、パルの帰郷に従うこととなった太郎。凍える大地で叔父一家は生きていた。招かれざる客でありながら、村の存亡をかけた「大祭り」に巻き込まれる。未知なる原始の習俗が太郎の運命をもてあそぶ!! 〇 西の村や中の村よりも発展している東の村へ贈与された太郎。農耕が行われ、人口も多いこの村では奴隷たちが重労働を通じ長一族に奉仕していた。虚しく使役される男たち。復讐を誓う若き女奴隷頭。人でありたい。人になりたい。彼らを救いたい太郎は、やがて力の源泉に気づく!! 〇 生きんがための戦いを終え、太郎とパルはバイカル湖南端へ到達。ここは楽園と思った矢先、太郎は高熱に倒れた。薬を求めてパルは村へと出たが、「売買」を知らず囚われの身に。聖と俗が共存し、一見平和なヤープト村も、東の村同様、事実上の宗主国マリョウの苛政に苦しんでいた。人々の暮らしを救うため、太郎は「税」と「土地」で闘いを仕掛ける!!