その他の感想・レビュー3417件<<6364656667>>これはもう一種のホラー漫画だ連ちゃんパパ ありま猛ピサ朗ギャンブルの恐怖、不快感、やるせなさ、人間の弱さ、クズさをこれでもかと描いていて、ネガティブな感情しか持てない最低の漫画なのだが、怖いほど、不快なほどむしろ優れたジャンルとなるホラー漫画と同じくギャンブル依存症の啓発漫画として見るならばこの酷さはむしろ絶賛すべき部分であろう…。 少々向こう見ずというか考えが浅いようには見えても、まともな人間だった主人公が些細な切っ掛けからパチンコに目覚め、完全な人間の屑に堕ちていく様は絶句するしかない。 恐るべきは「誰もがこう成り得る」というのを感じさせる生々しさで、登場するキャラクター全員パチンコを覚える前は、多かれ少なかれ善も悪も抱えた平凡な人間だという描かれ方なのだが、パチンコを覚えた途端善性を投げ捨て人間の悪性を恐るべき勢いで増大させていくのである。 そしてその被害にあうのは依存症者の財布だけでなく家庭そのもの、要は犠牲者は子供であるというやるせなさと生々しさが実に強烈、しかもそこまで身を崩しておきながら、ストーリー上の制裁的な部分が全く描かれず、ココもまた生々しい…。 普通の漫画なら破滅するか死の制裁か立ち直るか、そういう部分が入るがそんな救いも終わりも一切なく、最後のオチも恐怖しかないというか、もう勘弁してくれと言いたくなるその後が想像できる物で、ただただ一度ダメになった人間はダメなまま平気で生きていくという、そりゃそうだろうけど、そんな描かれ方を読まされるこっちの身にもなってくれと言いたくなる。 絵柄はファミリー4コマさながらの読みやすい物で、ストーリーも分かりやすく理解しやすいのだが、描かれている人間の醜さと屑さは理解を拒みたくなる強烈な物で、とにかく読んでいると精神を抉られる。 自分はここまでギャンブルにハマってないと思う人も多いだろうけど、些細な切っ掛けが有ればあっち側にいたというのを否定するには、でてくる人間が普通過ぎて、正直断言できないのがまた怖い。 ギャンブルの怖さを描くという点ではこれ以上ない作品で、恐怖と不快感はある種ホラー漫画やグロ漫画と同じく、マイナスだからこそ評価すべき部分でもあるが、それでも圧倒的な不快感は人に勧めるのを躊躇う物で、実際にパチンコ公営競技やガチャ、一番くじにハマってる人に見せても「自分はマシ」だと思わせかねないキャラクターの深刻な依存症っぷりはもう誰に見せるべき作品なのか分からない。 おススメはしないし、見て不快になってもしらないが、その強烈な内容と読みやすさの両立という点では、漫画としては相当に上手さを感じさせる作品ではある。地上の楽園で実際に起こった悲劇の物語バリ島物語 神秘の島の王国、その壮麗なる愛と死 さそうあきら ヴィキイ・バウム 金窪勝郎starstarstarstarstarかしこ※ネタバレを含むクチコミです。鉄仮面の下のバブみを夢見る #1巻応援鎧塚さんをバブらせたい あおと響あうしぃ@カワイイマンガ女子高生と堅物OLの、初々しいお付き合いの様子が描かれる本作。二人はまだ緊張も解けないのに、女子高生はある欲望を持つ。それが「甘やかしたい=バブらせたい」。 鉄仮面OLの鎧塚さんに少しずつアタックするものの、愛らしい容姿の女子高生は逆に甘やかされたりして、そんなままならなさが続く……と思いきや鎧塚さんも少しずつデレ始め……というシーソーゲームに、最後まで目が離せない。 基本的には「上手くいかない」ところが面白い本作だが、鎧塚さんが不意に鉄仮面を捨て、甘えるシーンは胸がぎゅーっとなるぞ!異世界系の中でも秀逸です俺だけレベルアップな件 DUBU(REDICE STUDIO) Chugongx_xrihunsハンターとモンスターのいる世界で、最弱ハンターと呼ばれた主人公が再覚醒して無双する漫画です。異世界系はただただ無双するだけで深い物語はあまりないイメージがありましたが、こちらはちゃんとしたストーリーがあるし、再覚醒の謎に迫るところがおもしろいです。 爽やか王道青春スポーツ少女マンガ!いるかちゃんヨロシク 浦川まさるまるまるスポーツ超人みたいなキャラがたくさん出てきて読んでてワクワクします!そしてそれらが生徒会委員もつとめたりするので、全体を通して無敵感がすごい。嫌〜なキャラもたくさん出てきますが、大体がスポーツで対決したりと、何事にも正々堂々と立ち向かうところが読んでいて爽快。 昔りぼん読んでる時にタイトルだけは知ってたんですけど、なんとなく今になって読みたくなって、読んでみたら大正解でした。 ただこれだけ爽やかな青春ものにしては、どこか含みのある終わり方だったので、そこだけ気になった。笑ど、どういうこと〜!?夏の魔物 ノムラララ名無し※ネタバレを含むクチコミです。あれもこれも、あの子もこのキャラもみんな私じゃないか私のジャンルに「神」がいます 真田つづるさいろくそんな風に思う人は思うであろう、私もちょっと思うキャラいたし、なんなら周りに類似タイプがゴロゴロ実在する。 毎話主人公が変わるのだが毎回「神」の神対応で尊死していく。 それだけといえばそれだけなのだが、これはよく出来てる・・・というかもうやめて・・・SSが詰まったティーカップ(BBS)を引っ張り出さないで・・・ 序盤読んだだけだと「おけけパワー中島」に泣かされる日が来るなんて誰も信じないだろう。ああいうポジティブなコメントを何のけなしにくれる人間がどれだけ心の支えになるかわからないだろう。 ・・・体の芯が熱くなってきた・・・副反応かな。。。 目から汗が出てくるよ・・・ 渡る世間話鬼ばかり赤鬼の涙 前後編 本宮ひろ志名無し2話で終わり、はもったいない連載すればいいのに。創業者列伝という名のゴシップネタのオンパレード(笑)まんが鬼の創業者列伝 コアコミックス編集部starstarstarstarstarウマタロ「創業者列伝」と銘打っておきながら不祥事エピソードが中心で、その他はいつも通りの芸能ゴシップ系の下ネタが中心だった。 巻頭の「渋沢栄一 タブー人生」(作画・池田鷹一)は、特にタブーでもなんでもなく、正統派の自伝漫画だったので拍子抜け。良い漫画だとは思うが。 「なぜだ!」で有名な三越事件の岡田社長を漫画にしたやつが一番おもしろい。信じ難いが概ね事実らしい…ヤング田中K一 田中圭一nyae漫画家の田中圭一がまだヤングだった頃のエピソードを漫画にしたものらしいが、読み初めは「エッセイと見せかけてフィクションだな」と思ってしまうほどにあり得ない事だらけでトンデモな内容であった。しかし玩具メーカーの社員だった頃の同僚や後輩との座談会で当時のことを振り返ったりして「もしかしてこれ、事実なのか…?」と気づいて背筋が凍る思いでした。バブルってこういうものなの!!?? 最後に、漫画家としていろんな作品を生み出せたのはこの破天荒な玩具メーカー社員時代のおかげだと描いてありましたが、本当にこの方の作風の根底にはこの会社の存在があると言い切れます。この会社がなければ漫画家田中圭一は居ないでしょう。 第3巻発売、幸せ〜❤️うれしい〜❤️トラとミケ ねこまき(ミューズワーク)名無し「トラとミケ③ゆかしい日々」が7月8日に発売されるみたいです!早速Amazonで予約しましたよ〜! 男3人NY探偵物語1989HEAT EDGE 望月玲子名無し望月玲子先生の絵がとにかく美しい。幕間でNY旅行の思い出が写真付きで語られていて1989年のNYとか行きたすぎて羨ましくなった。30年以上前の作品なので、特定のジェンダーの描き方にやはり「ん?」と引っ掛かりを覚えるところもあったけど、それも含めて時代の空気が感じられるいい作品だった。 【追記】 3巻に入ってるあの三島由紀夫っぽい高校生の読切は、単行本収録時ですら作者が「珍品」と呼ぶレベルで今読むとさらに厳しく本編の余韻を見事に全部ぶち壊してくれた。ある意味必見。おもしろいんだけど、値段が高いP.ハート~女性小児科医・藤咲夏季の挑戦~ 中山亜純 直遊紀名無し1巻だけ無料だったので読んでみた。医療モノだけど難しくないし勉強にもなる。主人公もカッコいいし凄くおもしろいなと思ったので続きが読みたいんですけど、どうしてこんなにコミックスの値段が高いのか。それで踏みとどまってしまっている。 誰にもあった青いころのお話Vacanze Estive Ichii Tetsuro野愛何にも意味を見出せなくてなんとなくつまらなかった日々が、ほんの少しのきっかけで変わることがある。 今見てる場所だけがすべてじゃないんだ、どこへだって行けるんだと気づけたら世界が色づいて見える。 そんなふわっとした原体験みたいな概念みたいなものを形にしたのがこの作品なんだと感じた。 つまらない日々を過ごす不良少年ネロが、家庭教師を頼まれた少女ロミと出会うお話。 小さな島という閉塞感のある場所、夢を持つ少女と出会い変わっていく少年。 お洒落に記号化されているのに、誰もが「こんなときもあったなあ」と思えるような青さ。甘酸っぱさ。ほろ苦さ。 短くてさらっと読めるのでぜひ読んでみてほしい。中毒性ありのギャグ4コマ魚の4コマ ニョペ茄子六文銭シュール・不条理、どのカテゴリーなのか難しいが、4コマギャグ漫画です。 個人的にスゴイ中毒性があって、スルスルとずっと読んでしまいました。 ゆるい絵柄でありながら、エグいことを平気でするのとか、 時々、腹抱えて笑わせてくれるのとかあるので、飽きないんです。 ここでも読めるので、気に入ったら単行本で一気に読むことをおすすめします。 http://nyopenasu.livedoor.blog/ 私はスタンプまで買ってしまいました。(沼)不良しかいない孤島の高校で始まる独創的教育改革海を渡るべ 本宮ひろ志名無し選りすぐりのワルだけが集められた高校が舞台。それは孤島・虎穴島にある虎穴高校。そして教師たちは、スポーツや芸術などあらゆる分野でトップに立つ人間を育てるために集められた者たち。 しかし、生徒たちがその方針に素直に従うわけもなく、生徒対教師の暴動が起こってしまいそうな始まりでした。どうなることやらという感じですが、テーマとしてはとても面白そうです。 化け猫がつなぐやさしい絆 #完結応援化け猫さんは恩返しがしたい 梨尾nyae※ネタバレを含むクチコミです。すべてが最高な2021BLの最高峰ハッピー・オブ・ジ・エンド おげれつたなか兎来栄寿安心と信頼のおげれつたなかさん最新作。 バカエロの方の作品群も良いですけど、私はおげれつたなかさんのこの仄暗く痛みを覚える方の作風が大好きです。 まず言うまでもないことですが、美しい絵柄が最高ですね。美麗な絵でもって、主人公の千紘が惹かれる攻めのケイトのミステリアスで冷たい「顔の良さ」を無条件で承服させられます。表紙でも帯でもそうですが、瞳孔にハイライトがないケイトの暗い深淵の瞳。しかし、そこに時折光が宿るシーンが堪らない訳ですよ、ええ。 公式では「謎めいたイケ傷害男」×「人生底辺ヒモカス男」とされていますが、この主軸二人のバックボーンが非常に懇切丁寧に描かれていることで、彼らのクズな部分もアングラな部分もひっくるめて感情移入できるようになります。よく立った二人のキャラクターが織り成していく関係性の変化は極上のご馳走です。 「ゴミと動くオナホってどっちがマシなんだろうな」 という問いとそれへの回答、またep.6のラスト付近はとりわけ好きなシーンです。 彼らを取り巻くサブキャラクターも味のある人物が取り揃えられており、引きの強いストーリーを更に盛り立てていきます。 ディープな人間ドラマを読みたい方でBLへの抵抗が薄い方であれば男性にも強くお薦めしたい、今年発売のBL作品の中でも抜けている一作です。昭和の懐かしき大味ドラマとギャグが最高 #完結応援空のキャンバス 今泉伸二名無したんこぶが積み重なったり倒れてきた電灯がキャラの形に凹むようなギャグ世界線で繰り広げられる愛と命を掛けた体操スポーツ漫画。1巻の1ページに昭和が凝縮されすぎてて好きです。 1〜3巻は昨今めっきりお目にかかれないラッキースケベのバーゲンセール。ヒロインの榛名ちゃんがタフで容赦なく太一を殴ってくれるからきっちりギャグになってて嫌な気持ちにならず読める。 とにかく女の子が可愛いくてすごい。 榛名ちゃん、沙織ちゃん、マドンナ麗華さん、エレナ、会長夫人……登場する女の子が全員タイプが違う美人で最高。 体操に詳しくないので作中の技がどれだけ古く難度の低いものになっているのか読みながら気になった。 後半ラブコメギャグ体操漫画がシリアスになってくる過程が面白い。 太一自身が生きてるのが不思議なレベルの怪我人で命を削ってまで真剣に体操に打ち込んでるのに、元はラブコメギャグ世界の住人だから榛名ちゃんに殴られてるのが草 大怪我から復帰した人間にさらに怪我をさせる(歩道橋から落下・ワイヤー衝突)。リハビリ仲間が体操の会場で死ぬ。医者は騒ぐだけでほとんど役に立たない。記憶喪失。いつの間にかフェードアウトするキャラの多さ。 五十嵐はともかく最初いたケンシロウはどこいったんだよマジ。 このライブ感という名の大味さがやはり最高です。 赤いウィンナーはいいものだ……。 太一の死を曖昧に描く最後のお陰でこの漫画は名作になったんじゃないかなと思う。 時代錯誤的勧善懲悪ものみたいな😅ワタシってサバサバしてるから とらふぐ 江口心名無し網浜サンは、男にモテると勘違い甚だしい、ハダカデバネズミに似てるブサイクらしい。妬み嫉み顔が怖しくて性格も最悪。なんかね、時代劇の悪徳商人とか悪代官みたいなの。それを美人で正しい真性サバサバ女子が(無自覚?)だけどバッサバッサと爽快に切っていくんです。「うわあ、網浜最悪〜」って思っているひとには、彼女の勘違い無能っぷりで堕ちてくの気持ちいいだろうけど、勘違い性悪ブスの末路はこうなるのよって、なんか大昔の時代劇みたいで、現代には合ってない気がする。美人真性サバサバ女子を主人公にして、悩んだり葛藤していく痛快マンガを読みたかったナという感想です。 漫画みたいな超かっこいい国籍がないお医者さん! #完結応援患者さまは外国人 無国籍ドクターと空飛ぶナースのドタバタ診療日誌 山本ルミ 世鳥アスカぺそ以前に読んだものをふと再読したくなって読んだのですが、やはりドクターが本当にかっこいい✨そして今回読んで一番驚いたのは、このドクターも病院もナースも本当に実在する方だということ。 前回読んだときは、「ナースの方のエッセイ漫画だけど、プライバシーに配慮してたぶんフィクションもふんだんに混ざってるよね…」と思いながら読んでいました。そのくらい設定がかっこいいんです! ・病院は関東大震災でも空襲でも焼けなかった洋館で文化財 ・ドクターはロシア革命から逃れてきた両親を持つ満州出身の多言語話者で「無国籍者」 ・お金がない人からは治療費をもらわない ・日米露からスパイ容疑をかけられ連行される ・診療に本名もパスポートも不要 ・日本に来たマイケル、ブラピ、マドンナなどを診察するも彼らが何者なのか全然知らない ……これでエッセイと信じられなくても当然じゃないでしょうか。 が、今回はこの作品を久々に読もうと検索した際にドクターご本人の記事を見つけてビックリ!全部本当だったとは衝撃です。 https://wedge.ismedia.jp/articles/-/1068 https://www.1101.com/yamamoto_rumi/2014-12-08.html 怪我人が海外から帰国する際に付き添う「エスコートナース」としても活躍されている方の目線で病院内の日時が描かれます。 ・全身真っ青な患者=水疱瘡のロシア人 ・待合室にモハメドさん多すぎ問題 ・検尿が通じずまさかの…… ・世界のご当地民間療法すごすぎ などなどそのドタバタぶりが本当に面白かったです! 仕事中、結果待ちの患者さんと一緒にのんびりコーヒーを飲んだり、建物が気に入ったという方に毎朝待合室に新聞を読みに来るのを許したり。 昔ながらの人情、いい意味でのゆるさ優しさが残っている本当に素敵な病院で、日本の保険は効かなくてもここでお世話になりたいなという気持ちになりました。 ネトフリでアニメ化して世界中に配信されてほしいなぁ。 エッセイ漫画好きなら絶対読んでほしい作品です♫『ヤーボ』がマジやばい。あと最後の『人喰いの鬼』が傑作かもしれない #お買い得本ヤーボと短編集 白井裕子starstarstarstarstarひさぴよマンバで探し物をしていたら偶然見つけた短編集。表紙の”ヤーボ”の存在が気になってしょうがない…。その昔、森永ぬ〜ぼ〜ってお菓子がありましたが、あれを思い出して懐かしい気持ちになりました。 表紙の雰囲気は穏やかですが、どちらかというとホラー・サスペンス色の強い短編集。独特の怖さと意外性のある話ばかりでとても面白かったです。表題作『ヤーボ』『BitterとSweet』『人喰いの鬼』の3本の短編のうち、特に『人喰いの鬼』は、童話仕立てのお話として非常に優れていると感じました。これは隠れた傑作ではないでしょうか。気になった方はぜひ読んでもらいたい短編集です。値段も220円とお安い! 素直に応援したくなる物語 #1巻応援塔子さんはいい大人じゃいられない たかせうみsogor25デザイナーとして働いている27歳の女性・胡桃沢塔子はある日、担当していた仕事をクライアントからの要望で外されてしまいます。 職場でも能力を認められていた塔子でしたが、彼女は幼い頃から表情に乏しく「意思疎通ができていない」と思われてしまったのがその原因でした。 そこで同僚に薦められたのが「マッチングアプリ」。 相手と直接会う前のメッセージでのやり取りでワンクッションを挟んで、そこからコミュニケーションの経験値を積もうという提案でした。 早速アプリに登録してみた塔子は、マッチングした真崎蒼斗という男性と意気投合し、実際に会うことになるのですが、そこで蒼斗が実は18歳の高校生であることが判明する、という導入の作品です。 無表情なために仕事でもプライベートでも勘違いされやすかった塔子が高校生だけど人馴れしている蒼斗との交流によって少しずつコミュニケーションの経験を積んでいくという物語なのですが、 主人公の塔子は"表情"は薄いんですが"感情"はとても豊かで、蒼斗との出会いによりいろんな感情を見せてくれるので、塔子のことを素直に応援したくなる物語です。 蒼斗のことを頼りにしつつも彼が高校生であるため努めて"大人"として接しようとする塔子と、塔子にもっと頼ってほしそうにしている蒼斗、2人の関係が今後どのように変化していくのか楽しみな作品です。 1巻まで読了説教とエンターテイメントの融合喝風太郎!! 本宮ひろ志starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男連載中もなんとなく読んでいたが単行本で読み返してみた。山奥の古寺にて修行を積んできた主人公喝風太郎が持っている板を振り回しつつ仏教と絡めながら人々の問題を解決していく話。これ単体でも充分楽しめるとは思いますが、過去の本宮ひろ志マンガを読んでいるとより楽しめると思う。 「まだ、生きてる…」「俺の空」「サラリーマン金太郎」「硬派銀次郎」「男樹」の懐かしい面々が登場している。あと何気なく検索したら映画化もしてるんだな https://www.youtube.com/watch?v=FeE9d1LHlj8 <<6364656667>>
ギャンブルの恐怖、不快感、やるせなさ、人間の弱さ、クズさをこれでもかと描いていて、ネガティブな感情しか持てない最低の漫画なのだが、怖いほど、不快なほどむしろ優れたジャンルとなるホラー漫画と同じくギャンブル依存症の啓発漫画として見るならばこの酷さはむしろ絶賛すべき部分であろう…。 少々向こう見ずというか考えが浅いようには見えても、まともな人間だった主人公が些細な切っ掛けからパチンコに目覚め、完全な人間の屑に堕ちていく様は絶句するしかない。 恐るべきは「誰もがこう成り得る」というのを感じさせる生々しさで、登場するキャラクター全員パチンコを覚える前は、多かれ少なかれ善も悪も抱えた平凡な人間だという描かれ方なのだが、パチンコを覚えた途端善性を投げ捨て人間の悪性を恐るべき勢いで増大させていくのである。 そしてその被害にあうのは依存症者の財布だけでなく家庭そのもの、要は犠牲者は子供であるというやるせなさと生々しさが実に強烈、しかもそこまで身を崩しておきながら、ストーリー上の制裁的な部分が全く描かれず、ココもまた生々しい…。 普通の漫画なら破滅するか死の制裁か立ち直るか、そういう部分が入るがそんな救いも終わりも一切なく、最後のオチも恐怖しかないというか、もう勘弁してくれと言いたくなるその後が想像できる物で、ただただ一度ダメになった人間はダメなまま平気で生きていくという、そりゃそうだろうけど、そんな描かれ方を読まされるこっちの身にもなってくれと言いたくなる。 絵柄はファミリー4コマさながらの読みやすい物で、ストーリーも分かりやすく理解しやすいのだが、描かれている人間の醜さと屑さは理解を拒みたくなる強烈な物で、とにかく読んでいると精神を抉られる。 自分はここまでギャンブルにハマってないと思う人も多いだろうけど、些細な切っ掛けが有ればあっち側にいたというのを否定するには、でてくる人間が普通過ぎて、正直断言できないのがまた怖い。 ギャンブルの怖さを描くという点ではこれ以上ない作品で、恐怖と不快感はある種ホラー漫画やグロ漫画と同じく、マイナスだからこそ評価すべき部分でもあるが、それでも圧倒的な不快感は人に勧めるのを躊躇う物で、実際にパチンコ公営競技やガチャ、一番くじにハマってる人に見せても「自分はマシ」だと思わせかねないキャラクターの深刻な依存症っぷりはもう誰に見せるべき作品なのか分からない。 おススメはしないし、見て不快になってもしらないが、その強烈な内容と読みやすさの両立という点では、漫画としては相当に上手さを感じさせる作品ではある。