その他の感想・レビュー3417件<<6566676869>>想像を遥かに超える衝撃作デビルマン 永井豪nyae今まで読んだことはなかったものの、やはり超有名作品だけにオチはなんとなく知っていた&アニメのcrybabyは観ていた状態で初めて全5巻読みました。 どういう表現が相応しいのか、言葉が出てこないくらいの衝撃。途中、今自分が人間であることが嫌になる程でした。 70年代の作品ですけど、メッセージ性としてはまったく古くなっていないと思うので、令和版を誰かがリメイクして描いて欲しい。最高にかっこよくて小さいヤクザの話ピンキーは二度ベルを鳴らす うめざわしゅん野愛ハードボイルドで小さいヤクザ・通称リトルピンキーがひたすらにかっこいいお話。 トラブルを抱えた美女を救う勧善懲悪ストーリーだけど、ただのお人好しヒーローではないところがたまらない。 ぶれない美学があって、ハードボイルドでクールで洒落ていてひたすらにかっこいい。 「生き方を学んでから生まれてくる奴はいない。皆生きながら学ぶんだ。」 「俺は…惚れた女は抱ける。軽蔑する女も抱ける。だが…尊敬する女を抱くのはむずかしい。」 ピンキーの台詞全部がとにかくかっこいい。日めくりカレンダーにしたい。 ストーリー自体も痛快で面白いし各話の美女達も魅力的なのに、何回読んでもピンキーかっこいい…!以外の感想が出てこない。 読んだら間違いなくピンキーに惚れる。絶対。昔の"モノ"にまつわ…いにしえや浪漫堂 あろひろし大トロ昔の"モノ"にまつわるエピソードがたくさん。ほっこりします!「美代子阿佐ヶ谷気分」読んでみた美代子阿佐ヶ谷気分 安部慎一かしこガロ作品の中でも「美代子阿佐ヶ谷気分」はファンが多い印象があったのですが、読んでみて納得しました。これはカッコいい。同じく「赤色エレジー」も貧乏同棲カップルのアート系なカッコいい漫画だけど、「美代子阿佐ヶ谷気分」にはフランス映画っぽいカッコよさがある。作者のあとがきを読むと永島慎二が好きだったようで、リアルに「漫画家残酷物語」みたいな生活をしていて、それをそのまま漫画にしてるだけなんだけど、美代子の存在によって傑作になってる。漫画の中で美代子は男に振り回されっぱなしの女性なんだけど、とにかく美しく描かれてる。作者自身も自分は絵が下手だと書いてたけど美代子だけは上手い。この2人が別れることなく今も夫婦でいるってのはすごいことだなぁ…。 想像の10倍面白かった社内探偵 かたおかみさお egumiたか※ネタバレを含むクチコミです。これは〈過去、現在、未来〉の話である…光る風 山上たつひこstarstarstarstarstarかしこ物語の冒頭で「舞台は1970年以降の仮想日本だが、それが起こるのが10年後なのか明日なのかは誰にも分からない…」という何とも不穏な気持ちになる説明をされて始まります。読んでいて連載当時としても衝撃的だったであろうシーンが多々あるんですが、これから先こんなことが起こるはずがないと言い切れないのが恐ろしいです。私が印象的だったのはお兄さんの出征をみんなが万歳三唱で見送ろうとするのを主人公が怒鳴るシーンです。なぜ歴史は繰り返されてしまうのか、どうしてみんなそれが平気なのか、主人公の怒りが爆発するんです。最後まで読んだけど完全に理解できた気がしないので読み返そうと思います。いつか有害図書になったら素敵えれほん うめざわしゅん野愛こんなんあり得ないとは言い切れない絶妙なラインを突いてくるお話。 声の大きいもの順に相手してたらこういう世界になっちゃうだろうな、と他人事のように思いました。 どこからが正義でどこからが人間でどこからが侵害なのか考えるのなんて正直めんどくさい。 見える範囲のものだけ見て与えられた情報だけ信じて生きているのを否定できないので、わたしも実質PDバンドをつけているようなもんかもしれません。 とどのつまり「自分で考えなさい」「あなたが感じたようにしなさい」ということなんでしょうが、何も考えず何も感じないで生きるほうが楽な世界だよね的な皮肉も感じました。 いろいろ考えさせられました!ってとりあえず言って逃げたくなる短編集でした。面白かった。 岩魚の帰る日の感想岩魚の帰る日 矢口高雄名無し古き良き時代を感じた。今もこういう集落が秋田のどこかに残っててほしい。 1. 岩魚の帰る日 2. いさご虫 3. ウリとナスビの子守歌 4. アメンボの詩 5. 狼 三十郎 6. 鮫殺し 7. 峠のタロ 3〜5がオチなしって感じで逆に面白かった。 特にアメンボの詩。ウモン唐突に具合悪くなってそのままぽっくり逝くとは。 あと狼三十郎の三十郎と鮫殺しの三十郎は同じ名前の他人だよな…? 矢口高雄先生の自然描写の美しさ、朴訥とした田舎の暮らしぶりがよく描かれてる作品です。謎が謎のままで終わったのかたそかれの夢 巻来功士マンガトリツカレ男それともオレの理解力がないので謎のままなのかがわからないまま最後まで読んだ。ゴッドサイダーと違い日本の妖怪をベースにした能力とキャラクターとちょっとメタルKを思い出させる描写があったり、後半になればなるほど巻来功士っぽさ出てきてた衝撃のラスト夫がいても誰かを好きになっていいですか? ただっち六文銭某ニュースサイトで連載されており、先が気になりついつい丸ごと読んでしまいました。 内容はタイトルどおりで、専業主婦の主人公が、アルバイトで知り合った同僚に心をひかれていく話。 夫婦(特に夫は)基本無干渉なところがあり、妻が夜遅くなったりしても、その異変に気づかないため、そこまで波風たたないまま展開されます。 そう・・・この波風たたないことに若干の違和感があったのですが、 最後が衝撃的とともに、納得した次第であります。 あまりに衝撃的すぎて、おもわず、「え?これで終わり?」みたいな、何度も見直してしまいました。 (続編あるのかな・・・) 少女漫画のドラマチックな展開とは異なり、 淡々と続く日常で、空いた穴を埋めてくれるやさしさとか、 そしてそれにあらがえない様は、読んでいてとにかくリアルです。 夫婦だって一人の人間!とか、最近よく聞きますが、 〇〇だって一人の人間ってパワーワードっすよね。 このワードの何やっても肯定され、許されちゃう感じは気をつけないとなぁと痛感してます。 人間どこまでも、易きに流れてしまうので、 その反面教師としても、参考になる作品でした。 一人の人間って、 人間なら、安易なほうに流れるのではなく、理性でとどめて、知性をもってしっかりとコミュニケーションとったほうが吉だと思いました。 と、そんなことを考えるくらい、刺激的な作品でした。 最高峰を目指して「多浪」するということ東京藝大ものがたり あららぎ菜名名無し※ネタバレを含むクチコミです。1990年代後半に読んでいたらより楽しめそうだった百年の祭り たかもちげんstarstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男宗教マンガの「祝福王」、代打マンガ「代打屋トーゴー」を描いたたかもちげんの政治マンガ。 児島が尊敬してやまないが政治家の倉塚が総裁まであと一歩と迫りながらも、政敵との争いに敗れ、志半ばで病に倒れこの世を去るあと責任を感じた児島が政界に殴り込みをかけていく話で、多分1990年代の政界をもとに新党ブームや自民党分裂を絡みながら話が進んでいく。最初の方は「百年の祭り」や「アジア主義」などフレーズが登場して新しい政治思想などが登場するが最後は、義理/人情/金/過去を駆使してどうやって権力を握るをやっていくのがメインになっていった。13巻の最後にたかもちげんの長文のコラムがあるがiPhoneで読んでいたので文字が細かすぎて途中で断念してしまった... 謙信と信玄の記憶を持つ女子高生が惹かれ合う物語 #1巻応援龍と虎 いくたはなsogor25同じ学校に通う女子高生の上杉龍と武田虎子。 実は彼女たちはそれぞれ、龍は上杉謙信の、虎子は武田信玄の記憶を持ったまま生まれた、いわば「生まれ変わり」のような女の子たちでした。 この作品はそんな2人が現代で再び出会い、そして惹かれ合う様子を描く作品です。 見た目は女子高生でちゃんと現代の知識も持っているのですが、言葉遣いや性格は武将そのもの、という龍のと虎子2人。 そのアンバランスさのなかで、武将としての勇ましさと恋をする初々しさの両方を見せながら、2人が少しずつ互いに惹かれてゆく様子に尊さが溢れています。 また、2人だけではなく、それぞれの家臣だった武将の記憶を持つ女子高生たちも登場し、歴史ネタも上手く織り交ぜながら物語が進んでいきます そのため、当主と家臣という深い関係性を引き継ぎつつ、現代で新たな関係性を紡いでいく女子高生たちの群像劇としても面白い作品です 単行本は今のところ電子書籍のみでの発売ですが、もっといろんな人に読んでほしいと思える作品です。 1巻まで読了 見せてあげるよ! 恋より熱いもの!! #1巻応援マグナムリリィ 阿部伶たか2017年よりマガポケで連載されをPingaで楽しみに読んでましたが、2018年に療養のため長期休載。その後どうなったか経過を全く存じ上げなかったのですが、2020年2月に再開するも全9回で打ち切りとなり、同人で自費出版という形で第1巻が刊行されたのがこちらの単行本だそうです。 https://twitter.com/ReiAbe_/status/1396020306041446403?s=20 久しぶりに読みましたが、阿部伶先生の作画&女の子達の「可愛さカッコよさ熱さのバランス」が絶妙でやっぱり最高ですね…!! 百合とウィンディの出会いが萌えではなく「燃え」に溢れてて本当にカッコいい…。 1巻には4話まで収録され、残りは阿部先生のPixivで公開されています。 https://twitter.com/ReiAbe_/status/1401051326037909509?s=20 4話からの5話よ……!こういう女の子同士の気持ちいい関係、意外とあんまりなくてたまらないです。好き…。 10話の最後の「プロテインだ!」も熱い…。 自分好みのこんな良い百合を見せていただいて……本当に感謝しかありません。今度こそ売れてくれ〜〜😭 (余談) そう言えば「マグナムリリィ」でググったらサジェストに「遊戯王」と出てきて不思議だったんですけど、あらためて百合ちゃんのまつげ見ると完全に遊☆戯☆王ですね。ジャン神といい、明らかに遊戯王に影響を受けた力強いまつげ、いい……!なみだ坂診療所完全版 第15巻なみだ坂診療所 完全版 向後つぐお 宇治谷順宇治谷順『なみだ坂診療所完全版 第15巻』は6月3日配信予定です。今回は前巻で手術中に亡くなった少女の死の真相を巡り、鈴香や梢が病院医療の分厚いベールで隠された壁に挑みます。 https://www.amazon.co.jp/dp/B08XPWM3ZZ?tag=44860d-22&linkCode=ogi&th=1&psc=1 呪い母と姉【単行本版】 冬虫カイコ野愛重苦しい空気が漂う。思わず息を殺してしまうような、緊張感。 「みっともない」が口癖の厳格な母が亡くなった。 光のない真っ黒な目で描かれた姉妹の表情からは、悲しみも喜びも読み取れない。 母からの抑圧から解放されてもいいはずなのに、呪いのように絡みついて離れない。 家の中のことは外からは見えない。家族から教わったことは常識として自分に染みつき、他者とは比べにくいから間違っていたとしても気づけない。 気づいたときには逃れられない呪いとなってしまっている。 救いのないラストシーンの様だけれど、あれは呪いを壊すための行為なんだと思いたい。救いなんだと思いたい。 女しかいない世界で不自由と戦うマンダリン・ジプシーキャットの籠城 鳥飼茜名無し男が希少になってしまった世界。女は男がいなくても子供をもうけることが出来るようなり、それが常識とされているが、とある一族と一部の人間だけは自然に妊娠して出産すること可能なままであった。月に一度のしるしがある佐奈田は町から逃げ出し、男娼の麗峰と出会い、はずれ者同士ともに暮らしていたが、一族によって麗峰が拉致されてしまう…。 読み終わってすぐは壮大な世界のわりにシンプルなテーマだなという感想だったけど、読み返すとしみじみ深いなと思うようになってきた。女達が自由を得るための戦いってところで「マッドマックス怒りのデスロード」を思い出しました。青春でしかない青春時代 Ichii Tetsuro野愛銀杏BOYZの東京ではじまる時点で心を掴まれてしまう。あの頃に引き戻されてしまう。 好きなバンドが一緒で仲良くなって、文化祭終わりでメールして、地元の音楽教室の出し物で2人で演奏して… なんて青春は送れなかったけど、あの頃の空気感にやられてしまう。これがエモいということか。 最後の一コマもとてもよい。青春でしかない。 とても短いお話だけどちゃんと2000年初頭にタイムスリップできました。想像した以上に騒がしい未来が僕を待ってると思えた頃のお話SHORT STORIES Ichii Tetsuro野愛色や匂いまではっきり思い出せる鮮やかな瞬間みたいなものを切り取っていて、うまく言えないけれど「いいなあ」って思える作品。 バンプ、スピッツ、くるりに何かしらの思い出があるひと。 音楽、漫画、小説など表現することに夢中だった記憶があるひと。 上記に当てはまるひとは(当てはまらないひとはいるんだろうか?)きっと「いいなあ」と思うはず。 お嬢様がウォーキングに目覚める!モヤモヤ・ウォーキング 富士宗孔名無し運転手付きの車で送り迎えの通学が当たり前だったお嬢様のヒカリが、ウォーキング部に出会うことで、いままで見えなかったもの知らなかったことを知ってゆくという話。 あまり商業マンガ的なノリじゃないので退屈かな?と思って読み始めましたが不思議と最後まで楽しく読めました! ウォーキング部って歩くだけなのでめちゃくちゃ地味なんですけど、このくらい若い時からウォーキングの楽しさに目覚めてたら楽しかっただろうなと思いました。あと10歳若ければ(1週間ぶり2度目)…ニュージーランドではしゃぐ。 はしゃhysysk『フィリピンではしゃぐ』の続編で、ワーキングホリデーを利用してニュージーランドで暮らす話。写植によって読みやすさが格段に上がっている。 語学学校には1ヶ月通っただけで、あとは日本の仕事をしながら生活するというリモートワークの手本みたいなスタイルで、とても羨ましい。自然も豊かでご飯もおいしそう。観光的な情報だけじゃなくて、現地の人がどんなものを食べ、どんな風に生活しているか、というところが分かるのも良い。 ワーキングホリデーが使えるのは30歳までなので、これももっと若い時に知っておきたかったな。嫌ぁ~な思い出満載のエッセイバカ男子 清野とおるstarstarstarstarstarひさぴよこの本は、エッセイ調の文章とイラスト、そして作者・清野とおる氏の当時の生写真を交えた、嫌ぁ〜な思い出の集合体。通常のマンガと構成は違うのですが、意外と読みやすかったです。読んでいても違和感なく、不思議とマンガを読んでいるかのような感覚で読めました。 基本的には、多感な時期の清野とおる氏の身の回りで起こったおバカな事件を紹介していくだけですが、まわりの人間も含め、幼少期から既にクセがすごいです。びっくりしたのは「射精おじさん」などの性犯罪者たちの思い出もカジュアルに語られること。笑って良いのかどうか迷う部分もありましたが、それでも最終的に噴き出してしまうほど面白く笑い飛ばしてます。バカそうな男子でも、意外と大きなトラウマを抱えてたりしますからね。正面から向き合えば『あ゛あ゛あ゛あ゛』となるような体験談のはずですが、こうしてネタとして笑い話にすることも大事なんでしょう。 たまに読み返してしまうセカンドマン 横山光輝starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男すごい面白いかと言われるとそうでもないとは思うがたまに読み返してしまうマンガ。内容は超能力をもった少年が今の時代では生きづらいので人口冬眠で50年の眠ったはずだが機械が壊れて200年後に目覚める。文明は崩壊して周り人間がいない状態で始まり連載当時の世相を反映しているのか、公害よる未来への被害やコンピュータに任せきりにした場合の問題などが話に登場していく いつみても横山光輝の描くロボットやコンピュータの造形は好きだな はじめて聖地巡礼した漫画 #推しを3行で推す逆光の頃 タナカカツキnyaeこの著者の漫画を初めて読んだのがたぶんオッス!トン子ちゃんだったと思うので、まずそことのギャップに驚いたのと、漫画ってどんなふうに描いても良いんだと激しく感銘を受けた記憶があります。いい意味で既成概念を崩してくれました。 とくに舞台である京都の情景の描き方が美しく、決して写実的とかそういうことではないんですが本能的に「ここへ行きたい」と思わせる引力があります。 そして実際に、とくにフットワークが軽いわけでもない私を京都の鞍馬寺まで行かせた漫画です。聖地巡礼というやつですね。 これがデビュー作?かどうかはよく知らないですけど、学生の時に描いたものが賞をとって連載化したらしく、そんな若い時にこういう作品を生み出したという事実がもうとんでもないことだなと読む度思います。<<6566676869>>
今まで読んだことはなかったものの、やはり超有名作品だけにオチはなんとなく知っていた&アニメのcrybabyは観ていた状態で初めて全5巻読みました。 どういう表現が相応しいのか、言葉が出てこないくらいの衝撃。途中、今自分が人間であることが嫌になる程でした。 70年代の作品ですけど、メッセージ性としてはまったく古くなっていないと思うので、令和版を誰かがリメイクして描いて欲しい。