その他の感想・レビュー3484件夢と呼ぶにはあまりに厳しく余りに哀しい影に向かってのオデッセイCOBRA THE SPACE PIRATE 寺沢武一starstarstarstarstar阿房門 王仁太郎(アボカド ワニタロウ)著者のライフワークなので一言で括れない幅がある作品で、私は 1.手塚治虫的なタッチが残り奇想展開なアイディアの楽しい「少年ジャンプ初期」(「コブラ復活」~「ラグボール」) 2.線がややソリッドになりシニカルな描写の増えた「少年ジャンプ中期」(「二人の軍曹」~「黄金の扉」) 3.ヒロイックな描写の光る「少年ジャンプ後期」(「神の瞳」~「リターンコブラ」) 4.「聖なる騎士伝説」 5.CGフルカラー期 で分けている。どの期間も見るべき所のある漫画であるが、4.の「聖なる騎士伝説」について書きたい。 「聖なる騎士伝説」は青年誌に掲載された長編で他の話より暗く、いつもよりシリアスでアダルトな展開や描写が多い異色のエピソード(何てったって、レディーさえ出てこない) だ。ここでは新世界の興奮は悪鬼に蹂躙され、コブラのいつもの剽軽な態度やヒロイックな勇気は鳴りを潜め、笑みは嘗て見られなかった暗い影を忍ばせている。絵の線もどの辺よりも細く、陰影もまた濃く、混沌とした悪意蔓延る世界をこれでもかと描き出す。筋も宝や冒険ではなく悪鬼の暗殺と言う剣呑な代物で、終盤に明かされる種も周到に張られた伏線もあり陰惨な世界観を補強する。 今までのスペースオペラと比べると余りにもノワールであり、退廃的でもあるが、それだけに強烈であり、私はこのエピソードが一番好きだ。けだし、このノワールが単なる露悪に終わらず、コブラが常に世を儚むようなニヒルな皮肉を呟きながら銃をぶっ放しながらもどこか善や正義を諦めきれていないからではないかと思う。有名なコマでもある様にコブラは終盤、実際には何の利益を齎さなかった教会を批判し「神か……最初に罪を考え出したつまらん男さ」と呟いてみせたが、これはやはり神や正義についてどこか夢を持っている証拠に他ならないと思う。さもなくばこんなセリフは決して言わないだろう。 コブラの海賊としてのアウトローな性格や享楽主義は上記の理想主義的な思想やストイックさに支えられている。寺沢武一は彼の初期作品を「思弁的」と批評していた記憶があるが、そういった性格が彼の作品から消えた事は一度も無かったことは確かだろう、そしてそれこそがこの漫画をいつまでも輝かせているのだろう。海賊と言う自由とギルドに対抗する高潔な戦士の顔を持つあの男のとこしえの旅に祝福を。3巻の感想隠した恋の終わりまで みのりstarstarstarstarstar_borderるる3巻の2人は可愛かった。 今まで隠すことしかしてこなかった雪斗にとってオープンに愛情表現してくれる陽は安心できそうで良かった。 1巻の人たらしを継続したらどうすんの?って思ってたけど。 同棲編、最高!陽がさりげなく雪斗の気持ちをサポートしてくれてるのも良かった。2巻の感想隠した恋の終わりまで みのりstarstarstarstarstar_borderるる2巻で雪斗のトラウマ相手と再会。 「雪斗がしたのは酷いことじゃなくて片思い」本当にそうだよ😭 気持ちが解放された雪斗に涙。 この問題はBLならではというか。 このことがあって逃げたから陽と雪斗の出会いがあったわけだけど。1巻の感想隠した恋の終わりまで みのりstarstarstarstarstar_borderるる高2の頃からずっと友達の陽に片思いしていた雪斗。気持ちを隠してさえいればこのまま一緒にいられる。 そんな雪斗に対して女避けに付き合ってるフリとか始終ベタベタ触って陽の無神経さに途中までイライラした。 とは言えそう言う「好き」とは思ってないから出来たことで、でも自分のこと考えたら恋愛感情無い同性にこんなにベタベタするか?否って思ったんだよね。 今回は両思いになって良かったし陽の独占欲も微笑ましいけど、こんな人たらしと恋愛は厳しいなぁ。気持ちを隠して友人のままでいる辛さ隠した恋の終わりまで みのりstarstarstarstarstar_borderるる3巻まで既読。 高2の頃からずっと友達の陽に片思いしていた雪斗。気持ちを隠してさえいればこのまま一緒にいられる。 そんな雪斗に対して女避けに付き合ってるフリとか始終ベタベタ触って陽の無神経さに途中までイライラした。 とは言えそう言う「好き」とは思ってないから出来たことで、でも自分のこと考えたら恋愛感情無い同性にこんなにベタベタするか?否って思ったんだよね。 今回は両思いになって良かったし陽の独占欲も微笑ましいけど、こんな人たらしと恋愛は厳しいなぁ。 2巻で雪斗のトラウマ相手と再会。 「雪斗がしたのは酷いことじゃなくて片思い」本当にそうだよ😭 気持ちが解放された雪斗に涙。 この問題はBLならではというか。 このことがあって逃げたから陽と雪斗の出会いがあったわけだけど。 3巻の2人は可愛かった。 今まで隠すことしかしてこなかった雪斗にとってオープンに愛情表現してくれる陽は安心できそうで良かった。 1巻の人たらしを継続したらどうすんの?って思ってたけど。 同棲編、最高!陽がさりげなく雪斗の気持ちをサポートしてくれてるのも良かった。 6巻の感想ショタおに 中山幸starstarstarstarstarるる椿くんが大人になるまで進展はないから仕方ないけど、やっぱり2人の間に入れてきた。 島さんは何がしたいのか。彼女いたから椿くんと同じ気持ちとは思えないけど、椿くんを不安にさせないでくれ。3巻の感想ショタおに 中山幸starstarstarstarstarるるチュー来た!って思ったけどまあやっぱり悠くんからお断りの方向で。 てかようやく椿くんの本気が伝わったのに やっぱり待ってはくれないのね・・・😭5巻の感想ショタおに 中山幸starstarstarstarstarるる相変わらず尊い😻 悠くんが椿くんへの気持ちをやっと自覚した。 でも大人になるまで待つこの尊さ。 椿くんは子供ならではのどストレート、直球でグイグイとポジティブに悠くんを落としにくる。 (話進めるために投入してるんだろうけど比嘉くんがだんだんウザくなってきてる。)4巻の感想ショタおに 中山幸starstarstarstarstarるる椿くんがポジティブで可愛いーーー! 本気の好きは伝わったけど「同じ好き」ではなかった(そりゃそうだw)。 悠くんと椿くんの出会いに泣いてしまった😭 「うちお父さんいないんだ。普通じゃないんだ。 それでもいい?」 ってなにそれ泣かせないでくれ😭😿 そして比嘉くん、君はマセ過ぎだ!😫あなたは私の安定 #読切応援あなたは私の安定 アグレッシブ秋山名無し良い最後聞いて驚け、読んで奮え、これ日本漫画界随一の傑作、連載じゃない、綺麗に完結、描き下ろし魔界転生 山田風太郎 石川賢starstarstarstarstar阿房門 王仁太郎(アボカド ワニタロウ)ジェロニモとの戦闘開始をラストに置く打ち切り漫画染みた構成だがこの『魔界転生』はレビューのタイトル通り単行本描き下ろしでの発表だったので連載の過程でここに着地した訳じゃなく二人の決着が分からない結末としてあえて描かれている事に注目すべきかと思う。 実際、物語の中で魔界衆と十兵衛との闘いの決着はついている様なもの。剣の為に生きる余り魔道に堕落したかつての憧れ宮本武蔵を喝破し死者も聖者も兼ね備える大天使として復活し弔いの旅を続ける十兵衛に比べれば己の力のみを欲して悪魔に身を売る魔界衆も矮小に過ぎない。詰り、他の人も言っていたと思うがジェロニモと十兵衛との闘いは(少なくとも人格の上では)決着がついている。 然し、その勝負は描かれず終結する。それはなぜか? 蓋し、幾ら人格的には十兵衛に及ばないと言えども能力、武力が底知れない事にならないとそれはそれで楽しくないからじゃないか?それに、十兵衛が尊いのは常に戦い続けるからで、常に挑戦を続けるにはやっぱり敵が天井知らずに強いに限る。この漫画のラストはそういうワクワクと予定調和的な精神性の両立としてやっぱり優れていると思う。 石川賢は大変アクション描写にすぐれた漫画家だが、彼の常に動き続けるアクションの思考はこういう形で物語にも表れており、裏打ちされてるからより魅力的なんじゃないかなと思った次第です。醜悪な王族と家族に翻弄される王子典型的な政略結婚をした俺のその後。 つなしや季夏starstarstarstarstar_borderるる2巻まで既読。 クラウスは親切で謙虚に見えて実は傲慢で独りよがりの自分勝手だと思う。 ユリウスも自分の血が嫌い、ジェイドだって今の依頼が終わり次第解放されたいと思っている。 それを自分が王に相応しくないからユリウスとジェイドに譲るって誰も承諾してないし、譲られたくないのに過去のことだけでなくこれからも重荷を背負わせようとしてるとしか思えない。 過去に自分の周りがユリウスやジェイドに酷い目に会わせた自覚あるなら今後は自分て尻拭いして2人は解放しろとしか思えない。1巻の感想母ちゃんNO.1 赤塚不二夫名無しただ読んで涙があふれ出る。スマホがなくても幸せに見える。コンビニ店員と社畜イヤしてオトす【コミックス版】 dojistarstarstarstarstar_borderるる※ネタバレを含むクチコミです。父親と息子の誤解を解こうと奮闘したら絆されたみちづれリミテッド【電子限定漫画付き】 カトウロカstarstarstarstar_borderstar_borderるる※ネタバレを含むクチコミです。偶然知り合ったお隣同士ナチュラル・コンプレックス そらとstarstarstarstarstar_borderるる※ネタバレを含むクチコミです。寒い季節にオススメの温もり特別じゃない日 稲空穂さいろく色々なシチュエーションで起きている特別じゃない、ほんといつもの日常なんだけど少し古い言い方かもだけどホッコリする。 爺ちゃん可愛いとこあるな、とか。父親って父親しててかっこいいな、とか。お母さんも娘なんだな、とか。 悶絶するようなたまらない話ではないけど、心にグッと温かさが残る。 当たり前のような日々のひとコマに感謝したくなる。いつものそれは違う角度で見たらこうとも言えるよね、と気づかせてくれるような。ジンワリと温かい島さん 川野ようぶんどうstarstarstarstarstaralank島さんは、辛抱を重ねてきたんだろうな。コンビニ夜勤は、一人だとしんどい。バイト仲間が必要。穏やかな気持ちになれます。4巻の感想絵津鼓 商業番外同人誌集 絵津鼓starstarstarstar_borderstar_borderるる両思い?になってからもまだ公式にお付き合いしてなくここからスタートか。 本編の描き下ろしってここに出てきたスリランカ?2巻の感想絵津鼓 商業番外同人誌集 絵津鼓starstarstarstar_borderstar_borderるる学生最後からJAMの後までのちょっとした話。 大地があの爆発から落ち着いてて良かったよ。 トシさん何となく大地のこと気になっていたのか? そして暢に新たな大きな目標が😻1巻の感想絵津鼓 商業番外同人誌集 絵津鼓starstarstarstar_borderstar_borderるる欣也くんとタクミくんの初めて。 可愛かったー! そして欣也くんよく我慢したよねw4巻の感想好物はいちばんさいごに腹のなか 蔓沢つた子starstarstarstar_borderstar_borderるる正親とグリムがメイン。 パートナーが決まったらずっと一途でラブラブだから安心して読める。3巻の感想好物はいちばんさいごに腹のなか 蔓沢つた子starstarstarstar_borderstar_borderるる親世代がいつまでもラブラブなのがとても良い。 正親は始まりがちょっとズルかったなー。 薬使って意図的に誘発させた無理矢理な感じがして。2巻の感想好物はいちばんさいごに腹のなか 蔓沢つた子starstarstarstar_borderstar_borderるる続編て誰だろうと思ったら子供世代だった。 猫科人間は外見が若いからみんな友達みたいw カズイとノアの子供で、メロに至っては米さんの孫! すごい世界観だw<<12345>>
著者のライフワークなので一言で括れない幅がある作品で、私は 1.手塚治虫的なタッチが残り奇想展開なアイディアの楽しい「少年ジャンプ初期」(「コブラ復活」~「ラグボール」) 2.線がややソリッドになりシニカルな描写の増えた「少年ジャンプ中期」(「二人の軍曹」~「黄金の扉」) 3.ヒロイックな描写の光る「少年ジャンプ後期」(「神の瞳」~「リターンコブラ」) 4.「聖なる騎士伝説」 5.CGフルカラー期 で分けている。どの期間も見るべき所のある漫画であるが、4.の「聖なる騎士伝説」について書きたい。 「聖なる騎士伝説」は青年誌に掲載された長編で他の話より暗く、いつもよりシリアスでアダルトな展開や描写が多い異色のエピソード(何てったって、レディーさえ出てこない) だ。ここでは新世界の興奮は悪鬼に蹂躙され、コブラのいつもの剽軽な態度やヒロイックな勇気は鳴りを潜め、笑みは嘗て見られなかった暗い影を忍ばせている。絵の線もどの辺よりも細く、陰影もまた濃く、混沌とした悪意蔓延る世界をこれでもかと描き出す。筋も宝や冒険ではなく悪鬼の暗殺と言う剣呑な代物で、終盤に明かされる種も周到に張られた伏線もあり陰惨な世界観を補強する。 今までのスペースオペラと比べると余りにもノワールであり、退廃的でもあるが、それだけに強烈であり、私はこのエピソードが一番好きだ。けだし、このノワールが単なる露悪に終わらず、コブラが常に世を儚むようなニヒルな皮肉を呟きながら銃をぶっ放しながらもどこか善や正義を諦めきれていないからではないかと思う。有名なコマでもある様にコブラは終盤、実際には何の利益を齎さなかった教会を批判し「神か……最初に罪を考え出したつまらん男さ」と呟いてみせたが、これはやはり神や正義についてどこか夢を持っている証拠に他ならないと思う。さもなくばこんなセリフは決して言わないだろう。 コブラの海賊としてのアウトローな性格や享楽主義は上記の理想主義的な思想やストイックさに支えられている。寺沢武一は彼の初期作品を「思弁的」と批評していた記憶があるが、そういった性格が彼の作品から消えた事は一度も無かったことは確かだろう、そしてそれこそがこの漫画をいつまでも輝かせているのだろう。海賊と言う自由とギルドに対抗する高潔な戦士の顔を持つあの男のとこしえの旅に祝福を。