その他の感想・レビュー3297件<<34567>>ダメ。ゼッタイ。エンドレス・ドラッグ・ウォーズ リスク 笠原倫starstarstarstar_borderstar_borderカイなんつー壮絶で疾走感のある漫画を読んでしまったのか… 軽い気持ちでシャブに手を出すととんでもない事になると改めて教えてくれるエググロ漫画 現在はKindle Unlimitedで全2巻をサクッと読めるので会員にはオススメできる作品 ラストシーンの壮絶さに度肝抜かれる事間違いなし「あすなろ坂」読んでみたあすなろ坂 里中満智子starstarstarstarstar_borderかしこ幕末から終戦までを描いた作品です。初代主人公もお婆ちゃんになるまで激動の時代をかけ抜けますが、物語の主役は各時代ごとに子供から孫そしてひ孫へと受け継がれていきます。 幕末編。主人公は会津藩でも指折りの名家へ嫁ぎますが、その後に幼馴染への恋心を自覚して妊娠してしまいます。しかし旦那さんが自分の子供として育てると受け入れてくれます。なかなかセンセーショナルな始まりです。ここから更に紆余曲折ありますが、幕末編の主人公の相手を思いやるピュアな夫婦愛には胸を打たれます! 明治編。出生の秘密を息子と娘は知りません。娘とお嫁さんが看護師や小説家になって女性の自立が描かれるようになり主役も変わっていきます。ただ幕末編の主人公もまだまだ若くて元気なのでそちらの生き様も目が離せません。 大正編。明治編の息子の子供達が主役になります。女優の夢を叶えて仕事に邁進する姉、思想家の夫と満州へ渡った家庭的な妹。まるで対照的な生き方がどちらも過酷な人生でした。関東大震災が起きて人々が混乱していく様子も描かれていたのが印象に残りました。 昭和編。満州に渡った妹夫婦の娘が主役です。訳あって孤児として育てられ勘違いから養女として主人公一家に迎えられることになります。大人になった娘は軍人と結婚しますが初恋の相手であるロシア人と三角関係になったり、時代も恋も怒涛の展開です。幕末編の主人公が大往生して走馬灯が流れるシーンは4代続いた物語の大団円に相応しかったです。 後書きに「10代の頃から男性の周りにいた女性達は戦争を止められなかったのかと考えていた」とあり、それが全編を通して真のある女性が描かれた理由になったんだなと思いました。また同じ女性でも仕事に生きがいを見出したり、命がけで家庭を守ったり、それぞれ違って多様性があるのがいいですよね。少女漫画だからどの女性も恋に対して一生懸命になってるけど、大事なのは精神的な自立なんだと学びました。もっと早く中学生くらいの頃に読んでたら人生も変わってたかもしれません!超絶劣悪環境のカンボジア獄中生活P.I.P.-プリズナー・イン・プノンペン- 深谷陽 沢井鯨starstarstarstarstarカイ詐欺師にハメられてカンボジアの首都プノンペンで絶望の獄中生活を送ることになる(元)教師の物語 純粋で真面目で正義感溢れて誠実な主人公が地獄の底まで突き落とされる絶望感 原作者がガチでプノンペンで投獄されたことあるらしくて、半ドキュメンタリーな獄中生活(※私は原作読んでないので詳細不明) 起承転結がハッキリしていて吸い込まれるように読み終わってしまうオススメの一冊どんな生活にも日常はあって日本人傭兵の危険でおかしい戦場暮らし にしかわたく 高部正樹starstarstarstarstar_borderゆゆゆ相手が自分のことを傭兵と知ると「人を殺したことがあるんですか?」と聞いてくる話を何かで読んだなと思い出しつつ、一巻読了。 傭兵として戦場へ赴き、戦闘を繰り返す中で、それでも存在しうる何気ない日々の日常。 感動的なものから、休日の下衆いものから、戦場ならではの空気感などが描かれている。 柔らかい絵柄がとてもすばらしくオブラートに包んでくれているので、本当はドロドロとした世界なのかもしれないけれど、とても読みやすい。 なぜ傭兵になったか理解できないので、私は普通の人なんだろう。厳選!読んでほしいこのマンガ神田ごくら町職人ばなし著者:坂上暁仁一まで刊行作品情報はこちら題材はゲスいが謎にエモいやれたかも委員会 吉田貴司六文銭およそ、男が集まって酒飲みながら話すようなシモい内容なんだけど、どこかエモいから不思議な作品。 やれたかも ということで 実際やっていない(やれなかった) という点が、ピュアに感じる点なのかもしれない。 大人の関係にならず、少年時代の初恋に近しい印象をうける。 また、ただのエピソードの紹介だけでなく、「やれた」か「やれたとは言えない」の評価をしてくれるのも面白い。 3人の審査員で、「やれた」と全肯定する人もいれば、「やれたとは言えない」を出して全否定する女性もいる。 そして、この女性が的確すぎて現実に戻されるのも一興です。 なにはともわれ、 やれなくても、その妄想だけで楽しめるのが男なんすよね。 その妄想がつまった1冊です。 まったくもって追体験できるようなものが、私の過去にはありませんが。囚われの戦士と王子の亡命放蕩王子と囚われの獣 【電子限定特典付き】 爺太starstarstarstar_borderstar_borderるるアランの母親が違うのにも関わらず兄弟3人仲良かったのに、アラン母が息子を王にしようと画策したせいでアランは地下牢に収容されていたマタラの戦士サロウに頼んで一緒に亡命する。 マタラの土地に異分子は入れないからアランはサロウの婚約者として行動するけど、その内2人の間に友情以上の気持ちが芽生える。 アランはマタラのみんなに素性を話せたのかな。 アランの事情を知ってるからより一層ランベールは異教徒への対応を緩くしようとしてくれてるのかな。 クイーンフェニックスの感想 #推しを3行で推すクイーンフェニックス 横山光輝starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 定期的に読み返しているがいつも全く内容を覚えていないので新鮮な気持ちで読んでしまうな。週刊少女コミックで連載していたというが人が死にまくるね。ちょっとマイルドな「ウイグル無頼」と思えるぐらい死んでいた。 ・特に好きなところは? 名前は出ていないと思うがバステトに反抗して村を出ようとした際に生き残った奴。こいつが主人公と言ってもいいくらいだ。復讐の鬼だ ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 週刊少女コミックで連載していたからカテゴリとしては少女マンガになると思うがそれ以上に横山光輝のマンガとしか思えない内容だった。 鬼火の感想 #推しを3行で推す鬼火 横山光輝starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 表題作の「鬼火」と名作「闇の土鬼」のプロトタイプと言われる「暗殺道場」が特に好きかな。「鬼火」のダークヒーローっぷりと中心となる仲間の優秀さ、領主、農民の思惑など含めて好きだね。 ・特に好きなところは? やはり「暗殺道場」。「闇の土鬼」に比べて人間味のある感じでどっちが好きかとなると時と場合によるな ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 一通り横山光輝の長編を読んでから読むのがおすすめです。読んでから数年後たまたま本棚で見つけてまた読むと違う感想になったりするのでずっと持っているのがいいと思うね 本編好きなら読むといいですよ僕の心のヤバイやつ ツイヤバまとめ 桜井のりおstarstarstarstarstar_border宮っしぃ僕ヤバのTwitterやショート漫画のまとめ本 多少本編との繋がりもあるので、本編読みつつ読むのをオススメ ショート作品なのでサクッと読めるし、本編以外にも山田と市川くんの掛け合いやラブコメ読めるのは感謝しかない 僕ヤバ好きならこちらも是非オススメしたい一品です陰キャが恋したっていいじゃない僕の心のヤバイやつ 桜井のりおstarstarstarstarstar_border宮っしぃ陰キャで厨二病の主人公、クラス1の美少女でモデルをやっているヒロイン、中学生の悩みや大人になっていく青春の時期に恋していく2人を愛でる作品 最初の方は少しコメディ色強めだったが、次第にラブ要素もりもりなストーリーになっていき、2人のもだもだした気持ちやすれ違いを見ていた気持ちから、きた!いけ!と主人公やヒロインを応援したい気持ちにもなっていった アニメ化する前からずっと追いかけていた作品で個人的にもここまでアニメや話題になってきて、嬉しくもあり寂しくもあり... 不器用同士のつたなくもある恋と、少年少女の成長も見れる良作ラブコメです マジで推せる作品なので、オススメですよ!酒が生み出す強めの幻覚のようなマンガ #1巻応援パリッコの都酒伝説ファイル ルノアール兄弟 パリッコ兎来栄寿ルノアール兄弟×酒ライターパリッコさんという、混ぜたら危険な組み合わせによるとんでもないマンガの1巻が出ました。 この世には良い酔っぱらいと悪い酔っぱらいがいます。 悪い酔っぱらいは人に迷惑をかけます。一方、良い酔っぱらいは人の心を和ませて楽しませます。 この作品は、良い酔っぱらいの所業です。 さまざまな都市伝説やオカルトネタと、酒ネタを組み合わせることでとんでもない読み味を生んでいる作品です。 『MMR』の樹林さんがワインマンガの金字塔『神の雫』を生んだことを考えれば、あながち都市伝説と酒の組み合わせは悪くないのかもしれません(そうか?)。 とにもかくにも、語彙が強い。 「神秘交信飲酒(チェアネリング)」 「行きつけの路上飲みスポット」 「宝焼酎はノーマルでも うめぇんだよおおお!!!!」 「麹次元の存在」 「上ミノタウロス」 「U うんと飲んでも F 二日酔いにならない O おじさんになろう」 「鬼ころダウジング」 「地球はホテイの焼きとり塩味だった」 「酒蒸しとは錬金術の一種なのです」 「缶詰太陽系」「缶詰グランドクロス」 「4千万年に1度の飲酒体験」 「キンミヤ焼酎はナスカ文明の遺したオーパーツ」 普通の人生を歩んでいたら、絶対に遭遇しないであろうパワーワードのオンパレードや細かいボケの数々には何度も声を出して笑ってしまいます。 チェアネリングサークルに宝焼酎4リットルを置いて交信飲酒することで極上宝焼酎を召喚する件とか本当に好きです。 ホッピー大好き人間としては、FILE.4の「ホッピーラビリンス」の回などは幕間コラム含めて愛しいレベルです。そう、このマンガの世界と現実をつなぐ役割を果たす酒好きならではのコラムもまた良いんですよね。 ホテイの缶詰が異様に美味しそうに描かれているので、静岡県民にも強く薦めたいです。また、地元である吉野の酒の八咫烏が登場する回は嬉しくなってしまいました。 酒蒸しに関しては本当に手軽で美味しそうなので、釣られて作ってみたくなります。実在する良い呑み処の紹介などもあり、酒好きは深い共感を得られる堪らない作品です。 基本的に1話完結型なので、どこから読んでも大丈夫です。どこか1話だけでも読めば、この謎の熱量の虜になる……かもしれません。 巻末を含めすべてが狂っていますが、狂気の沙汰ほど面白いのです。准教授と学生五百路准教授の密かな愉しみ 【電子限定特典付き】 由元千子starstarstarstar_borderstar_borderるるアダルトなレビューを投稿している五百路准教授に気が付いてどんどん引かれていく須賀井くん。 これお互い心の底で何となく好きだったことはないのか? まあ恋ではなかったかもしれないけど。 同性であんなレビュー読んでも多分何とも思わない気がするから。(動揺はするだろうけどw)魔界衆の感想 #推しを3行で推す魔界衆 横山光輝starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 昔に読んだが「時の行者」と混ざって覚えている気もするが今回読み返してなんで「闇の土鬼」に比べて読み返さないがしっかり思い出した。正直あらすじの時点でもう俺好みなのになぜかというととある登場人物の太一が好きではないからだな ・特に好きなところは? ジャンルを一概に言えないところだな。真田幸村が豊臣家再興を考えるあたりは時代劇要素がだが魔界衆(宇宙人の子孫)あたりはSFだが武器を御神器と呼んだり、天海僧正のあたりが伝奇ともいえそうだしなんとも言えないところ ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 好きな漫画であるのは間違いないのだが周りに迷惑をかけまくる太一がどうも好きになれない 自転車好きじゃなくても面白いっすころぶところがる 黒田硫黄かしこ第5話に山田芳裕の「大正野郎」が大学時代のバイブルだったという記述があるというのでそれ目的で購入しました。本当に1コマだけど満足です。自転車情報誌に連載されていたとあってマニアックな描写も多いですが貴重なエッセイ回もあるので楽しいです。私が毎日乗ってるサビまみれでボロボロなママチャリを黒田硫黄が見たら引くだろうな…。「しなのんちのいくる」の作者による自伝的エッセイ40代 脱サラして漫画家 仲曽良ハミ六文銭「しなのんちのいくる」が控え目にいっても最高だったので、作者にも興味が出て読んでみました。 昭和なおっさんホイホイな内容を描いていただけに、わかってはいたが著者の年齢は40代。 まず、40代でも漫画家デビューできんだと驚く。 最近だと「王様ランキング」の著者もそうでしたが、年齢とか関係なく、SNS発信でうまくいけば、デビューにつながる時代なんだなと痛感します。(もちろん、並々ならぬ努力だと思いますが) なんとも夢がある。 本作は、そんなデビューまでの苦労を描いた・・・なんてことはなく、著者のなんでもない日常や、「しなのんちのいくる」のちょっとしたネタ出しの話などが垣間見えるだけで、あんまり漫画家になるために、脱サラした際の苦渋の決断的な話は出てこない。 重くならず、ライトに読めるのも特徴。これが著者の持ち味なんだと妙に納得できる。 「しなのんちのいくる」が好きだったら、ノリが同じなので、こちらも楽しめると思います。跡地はどうなったんだろう大家さんと僕 矢部太郎starstarstarstarstar_borderゆゆゆ新宿のはずれにある、もと二世帯住宅に引っ越した矢部さん。 引っ越しの原因は、集合住宅ではありえないような企画をテレビ番組で行ったこと。 新たな自宅は完全分離型の元二世帯住宅で、一階には過干渉気味の大家さんが住んでいた。 最初は帰宅後のコールなどに戸惑うものの、徐々に大家さんと半同居しているような生活にも慣れていく。 大家さんは矢部さんの中でのイメージなので、本人からもチャームポイントの目が描かれてないと言われるなど、実際とは異なるのだけど、それでも眼鏡のほんわかとしたおばあちゃん像からはとても優しそうな雰囲気が伝わってくる。 この大家さん、明らかにお嬢様として育った方で、さらにはずれとはいえ新宿に住まう、高齢かつ独り身の女性。 パンピーとは住む世界が違う。挨拶が「ごきげんよう」だ。女学校だ。 なぜ二階を貸したのかは作中でオイオイ語られているが、不動産屋も「この人なら大丈夫だろう」と思ったのかもしれない。 大家さんは記憶がしばし戦前や若い頃へいったり、昔からあるもの以外は目に入っていなかったり。 でもタクシーでいつもの伊勢丹へ行けばいつも通りお買い物をする生活ができているとのこと。 読んでいて、これは田舎で素敵なボケ方をしていると話題に上がるお年寄りの、都会版かもしれないと思った。 認知症医療の第一人者の先生も「年を取れば人はみなボケる」と言われているので、年を取ってボケ始めても、慣れ親しんだ場所でいつもと変わらぬ生活を続けられるのは羨ましいなと思う。 番組だとなぜかオドオドしている人の良さそうな芸人さんだなと思っていたが、出版された本も悪意が削ぎ落とされたような内容で、こういう人柄の方なのかなと思った。 しかし、さすが新宿伊勢丹。すごいな。トンチキすぎて気持ちいいアリスがヒーロー ともながひできstarstarstarstarstar野愛昭和のドタバタラブコメと女子プロレスが合わさってトンチキ面白漫画になっている!! リアルさとか辻褄とかそういうのを全部無視してる感じが気持ちいい。 親戚の家に居候することになった少年ヒロ。美人姉妹がいるらしいと期待していたけれど、ヤンチャな女子プロレスラー姉妹とのドタバタ生活が始まってしまった!! このプロレスラー姉妹、いきなりヒロにラリアットするし、不良に絡まれて思いっきりスープレックスしてるし、素人にそんなことするやついないだろ!とツッコミたくなる。いやまあ昭和ならあるのか……? 急に海女さんと戦ってたりするし、なんかもうプロレスって何?っていうかストーリーって何?って感じでずっとハチャメチャ。 逆にこういうのが読みたかった!伏線回収とか感情の揺らぎとかそういうのじゃないときもあるもんね!岩泉舞さんの完全新作単行本! #1巻応援岩泉舞作品集 ミレンさんの壺 岩泉舞兎来栄寿2021年5月、岩泉舞さんの29年ぶりの単行本『 岩泉舞作品集 MY LITTLE PLANET』が発売されました。 その初報を聞いたときの私の驚きと喜び、そして各作品についてのあれやこれやは以下のクチコミをご参照ください。 https://manba.co.jp/topics/59116 新作「MY LITTLE PLANET」を読んだとき、私は岩泉舞さんにはずっと描き手でい続けて欲しいと思いました。四半世紀のブランクがある方が、普通はここまで描けないと思います。岩泉さんは世界を創造することで人々に幸せを与えられる稀有な能力を持っている方です。 そしてその後、2022年に『eBigComic4』で初の連載であるこの『ミレンさんの壺』が始まりました。それまではずっと長くても3回の連作短編でしたが、令和の時代になって遂に岩泉舞さんの連載を読める。そんな嬉しいことはありませんでした。 『ミレンさんの壺』は、現世に未練を持った魂の浄化を務めとする壺師の少女ミレンと彼女に付き従う新米のふたりがさまざまな浮かばれない魂と触れ合いその未練を断ち切っていく物語です。 岩本舞さんの作品に共通する魅力は、スパッと割り切れない複雑な感情が絡み合って構成されているが故にえも言われぬ切なさや心に残る味わいを残してくれるところですが、もうこの設定からそれらを十分に予感させてくれるものです。 岩泉舞さん自身の経験を元に作られたという書けなくなってしまった作家の話であったり、食うには困らなかったが最後まで孤独に生きた噺家の話であったり、短い物語の中で人生が息づいています。自分は果たして今この瞬間に死んだとしたら何が一番強い未練として残るだろう。そんなことを考えさせられました。 同時収録の読切「ロボットを捨てに行く」もまた、岩泉舞さんの持ち味が出ている秀作です。星やプラネタリウムという美しいモチーフを用いながら描かれる、綺麗で儚い物語。短い中で心の襞を包み込んでくるような作品です。率直に言って大好きです。 また、「MY LITTLE PLANET」の時点でも解っていたことですが、絵柄が現代的になってまったく古びておらずかわいくて魅力的です。私はあまり幼女系キャラには靡かない方なのですが、夜悧代アリスちゃんは推せます。 改めて読み通して、やっぱり岩泉舞さん好きだなぁという想いを強めました。往年のファンの方も、まったく知らないという方も、この機会に触れてみてください。伝説の作家・岩泉舞さんの新作が読める喜びに震えながら『七つの海』について語ってみた。岩泉舞作品集 MY LITTLE PLANET 岩泉舞兎来栄寿※ネタバレを含むクチコミです。コーヒーを置いていない喫茶店のお話猫と紳士のティールーム モリコロスstarstarstarstarstar_borderゆゆゆ日替わりメニューとはいえ、700円で本格的な紅茶2杯+デザートだなんて、大丈夫なんだろうか。 人見知りだけでなく、太っ腹ないし、経営下手な店主なのかもしれない。 出されるお茶とお菓子はとても美味しそうで、店主のうんちくを聞きながら食べたくなってしまう。 ロイヤルミルクティーは和製英語などのうんちくをみていると、あれやこれや種類があることは知っている紅茶の世界の入り口に立っている気がする。 ちなみに、縦横無尽に動き回ったり、店主を励ましたりする猫のキームンくんの存在に癒やされつつも「ここ日本よね?保健所呼ばれない??」と気になり、読後に調べてしまった。 調理スペースに入れないとか毛が入らないようにするとか、触ったらちゃんと手を洗うとか、守るべき場所を守っていたら大丈夫らしい。 たしかに見直してみると、キームンくんはカウンターテーブルの上より先には行ってない。 なんの問題もなかった。 飲み物や食べ物を介した癒やされ系話を読みたい方におすすめです。伊達政宗の感想 #推しを3行で推す伊達政宗 横山光輝 山岡荘八starstarstarstarstarマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 山岡荘八と横山光輝のコンビだとこれが一番好きかもしれんな。文庫版だと4巻数でちょうどいい ・特に好きなところは? 関ヶ原前に伊達政宗と徳川家康を取り持つ今井宗薫。伊達政宗と徳川家康という傑物の合間に挟まれ取り持つが自分のやっていることがとんでもなく大きい話の大事な部分だと気づいた時だな。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 自分の年齢によって読んだ感想が変わりそうなマンガで今回は中期の関ヶ原の少し前から直後あたりの従うべきか戦うべきかを色々計算しつつ考えているあたりが良かった お姫様と騎士でなく、お姫様と侍女のお話蝋燭姫 鈴木健也starstarstarstarstar_borderゆゆゆ表紙が怖かったけど、レビューはそんな感じでもなさそうだったから読んでみた。 絵柄はすごく細々としたところまで描かれていて、お姫様の髪の毛はとてもキレイで、侍女のフルゥはあほ格好良く。 遺言の下、政争に負け、修道院に入れられたお姫様。 なにがどうなるのか、どう乗り切るのか。 手助けと思えたものは手助けでなく、周りは全て敵。 読んでいて、フルゥは修道女たちをバカにしたかんじがしたけど、実際そうだったのかもしれない。 フルゥにとっての世界はお姫様が王宮で暮らしていてそれにつくことだったから。お姫様が修道院で修道女をしている現実そのものが受け入れられない。 仮の場所と思っている。読者は良くも悪くも、フルゥの視点に引きずられる。 読み終わって、ハッピーエンドだけど、救われないなあと思ってしまった。エマとカピュシンの感想 #推しを3行で推すエマとカピュシン Lena Sayaphoum Jérôme Hamonstarstarstarstarstarleon・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ ヒップホップとバレエと道が分かれた姉妹の成長が気になった。 ダンスの描写も迫力やスピード感がありながら、激しすぎないのが 心地よい。 ・特に好きなところは? 光の描写と徐々に成長していく姉妹の過程に説得力があるところ。 それを見守る周りのクラスメイトや両親も味があっていい。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! ストーリーも絵の使い方もバンドデシネならではで日本の漫画とは 違った読み味が楽しい。未邦訳の7巻をKindleで買うほど気に入った。徳川家康の感想 #推しを3行で推す徳川家康 横山光輝 山岡荘八starstarstarstarstarマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 久しぶりに読んだけど相変わらず竹千代(徳川家康)が出てくるまで長いな。まさしく徳川家康の一生を描いている内容でまあ苦難の人生だな。「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。」というのを体現している。 ・特に好きなところは? 特に好きなところは2箇所あって本能寺の変で織田信長が亡くなった後の河尻秀隆と豊臣秀吉が亡くなった後の石田三成。 織田信長がいた頃に河尻秀隆は優秀で出世も順調だったと思うが織田信長が亡くなった後は織田信長のやり方をやろうとしているが表層的な真似に過ぎず結局をうまくいかずに終わった 石田三成も豊臣秀吉もいた時は良かったが豊臣秀吉が亡くなった後、豊臣家を守りたいゆえに独善的になりうまくいかずに終わった。特に同じ地位ぐらいのやつに文句言ったあとに前田利家に話を進めてもらうとしたが前田利家に断れてるあたりは今の仕事にも通じそうだ ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 徳川家康が出てくるまでは長いが戦後に経営者虎の巻やビジネス書として言われるのもわかるのでおすすめです <<34567>>